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(角川書店・編集部に寄せられた葉書から) | |
20年あまり、医療従事者として患者さんと接し、その方の死も見つめてきました。 どこにこんな力があるのだろうと生命の底力の強さに感動すら覚えることもありました。 見つめる立場から、今その立場が逆転、患者となってしまいました。それも原因が 分からないいわゆる病と呼ばれる進行性の病気です。誰かを恨みたかったり、落ち込んだり、 ひねくれたり、すさんだ心でいました。でも病院でいろいろな人と接しているうちに そんな心はだんだんおだやかに浄化されていった気がしました。 気負いもなく、ただ静かに水が流れるごとくありのままの自分を受け入れ淡々と生きていく、 そんな感じでした。あたりまえにあると思っていた命。でもそれは大変重い尊いものだったのですね。 子供たちには命の重さを一番わかってもらいたい。自分の命も友達の命も同じ大切なものだと 分かってもらいたい。命の尊さの分かる子は心優しくなれます。だきしめて心のぬくもりと 全身で感じる人になってもらいたいと切に願います。殺伐とした事件が多いこの頃、 金森先生の生き方に共感します。 私は先生が24歳の時の教え子の一人です。 (43歳女性 臨床技師) |
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教育の重要さ、すばらしさ、同時に親の、大人の責任の大きさをあらためてズシリと感じました。 一気に読了しました。気持ちが届いている子供たちとのやりとりに何度も目頭が熱くなりました。 私は4人の男の子の父親です。長男とのぶつかり合いでいろいろと悩み、「親業講座」を学習したり、地域のソフトボールチームを指導したりと、子供とのやりとりで考えることが多い生活の中で、この本は本当に考えるヒントとなることが多く、勇気が湧いてきました。 ソフトでは父親参加を呼びかけています。 (57歳 会社員) |
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NHKの放送後、子どもの一人が「軽い。俺たちの一年は、あんな軽いものでは なかった。もっと重たかった」と応えたようですが、この本を読んでの感想もまた、 実際の授業や金森学級での取り組みは、書物の記述を超えるほどの重みが あったものと思われます。 子どもも、親も、学級訪問者も命のつながり、本質に心打たれたのだろう。ニワトリを 殺してそれを食するという場面を想像しただけで、本物の教育の一例がここにあると思いました。 センチメンタリズムでは「人は他の命をもらって生かされている」ことは教えられないと思いました。 (61歳 教育研究者) |
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つくづく買ってよかったと思いました。 人と人との関わり合い、ぶつかり合い。 机上だけでなく、体、本能、五感を使い、地に足のついた行事等々。 まさに「生きる基礎力」になるんだろうな。 隠さずに出す、閉めずに開く。このことが、物事がいい方向に向かうために、結構共通して大切なことなんだなあと感じました。 (21歳女性 学生) |
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9年前に金森先生のクラスがテレビで放送されたのを偶然見ていて、 今日まで心に残っていました。 今また先生のクラスが映され感動しております。主人と「やっぱりあの時の!」と。 TVで何度見ても涙し、感動し、わが子も先生のもとへやりたいと思うくらい私たちが 望んでいる先生像です。 いのちの教科書も金森先生の言葉がありのままで、とても読みやすかったです。 (37歳主婦) |
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ひょっとしたら映画の「学校シリーズ」の中で取り上げられるのかも!−と考えた。 それだけ本書は涙と笑いと感動がたくさんある。 (59歳男性 自営業) |
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人と真剣に向き合う先生、自分の思いを言葉で表す子供に感動しました。 私たちの年代は、成長するために不可欠なものは「学力」だと思いこみ、嫌々ながらも 取り組み、競争の中で一喜一憂していました。 この本を読んで、生きることとは幸せになることなのだと気づきました。 (44歳女性 ケアマネージャー) |
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NHKの番組を見て、目から熱いものがとめどもなくあふれてきました。 人の可能性を引き出す、人とのコミュニケーションを大切にして自己を解き放つということが、よく分かりました。 「人が生きていくのはハッピーになるためである」まさに至言です。 (57歳男性 無職) |
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幼少だった頃をふと思い浮かべました。 ラジオだけでしたが、春夏秋冬ほとんど自然と共に遊び育った。 今考えればとても幸せな時代だったなと感謝しています。 高度成長の時代から子供にとってあまりよくない時代へと進んでいったのではないでしょうか。 孫を持つ身となり将来のことを考えますととても不安です。 先生みたいな方がもっともっと力を発揮して、その輪がずんずん大きくなって いってほしいと願っています。 (56歳女性 旅館経営) |
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私がもし小学生の頃に金森先生に会っていたら、どんな人生を歩んでいただろうと 思えるほど、先生の教え子たちがうらやましいです。 でも、私の出会った小学校の先生たちも良い先生ばかりでした。いつから学校に不信感が生まれたのでしょうか。 これからは教師と親だけでなく、地域の人たちみなで、昔のように学校を守って、創り上げていかなければならないと思います。 金森先生を知ることができて本当にハッピーでした。 (32歳 主婦) |