仙人の会3月例会発表


発表者:飯島典子(一橋大学博士課程)
日時:3月22日(土) 14:00−17:00頃まで
場所:法政大学市ヶ谷校舎80年館7階中1会議室
 アクセス、地図はこちら 
 http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/020407ichigaya.gif

80年館(図書館)は大学の正面入口から左最奥に回り込んだところにある建物です。80年館正面の石段を上がらず、右横の自動扉から入ってください。入って右奥のエレベーターで7階会場へ。

発表題目 
19世紀の宣教師文書に見る客家(Hakka)

要旨
羅香林が『客家研究導論(1933)』で、客家を紹介した西洋人の名を何人か挙げており、客家の紹介というと、ダイヤー・ボール、アイテルといった名前が屡々挙がる。
しかしこうした名前と彼等の客家賞賛ばかりが引用され、羅香林が取り上げた以外に客家を紹介した西洋人は全くいなかったのか、彼等がどのような経緯で客家を知り、客家社会をどのように観察していたのか、又客家を紹介した在華西洋人同士の繋がりはあったのか、などはあまり知られていなかった。
本発表では19世紀中葉から20世紀初頭にかけてのの在華プロテスタント宣教師文書から、彼等の客家報告を中心に、中国官憲側の報告からはあまり明らかにされなかったこの時代の広東と東南アジアにおける客家の社会を、宣教師の目を通して考察する。