仙人の会11月例会発表

発表者:李海燕氏(一橋大学大学院)
日時:11月30日(土曜)
場所:学芸大学 アジア研究演習室
 JR中央線武蔵小金井駅下車 北口 小平団地行きバスで学芸大正門下車。
 時計塔のある三階建ての建物1階です。入ってすぐ左手の部屋になりますが、複雑ですので詳 しくは当日の看板をご覧下さい。
アクセス、地図はこちら   
 http://www.u-gakugei.ac.jp/information/campusmap/campusmap.html
  
※地図上で、人文科学系研究棟3号館と示されている所です。
時間:14:00−17:00頃まで

発表題目 
  「中国朝鮮族社会の形成過程 −1945.8―1949.10−」                  

要旨
 近代における朝鮮人の中国への移住は、19世紀後半朝鮮北部の人々の間島への移住から端を発し、清朝、中華民国、「満州国」時期を経て、第二次世界大戦終了時の1945年には200万人以上の朝鮮人が主に中国東北地区に居住していた。1945年8月、ソ連が中国東北地区に出兵して14年間の日本の支配を終わらせてからまもなく、中国国民党と共産党は権力の真空状態となった東北地区でのヘゲモニ―をめぐる戦いを始めた。本研究の研究対象としている第二次世界大戦後の中国東北地区居住朝鮮人は、国共内戦期の過渡期をはさんで、「満州国」臣民から、新中国の一少数民族である「朝鮮族」となっていく。
 今回の発表では、中共側の内部資料を使用するとともに,中国朝鮮族側の資料集・回顧録を使用して、中国国共内戦期における東北地区居住朝鮮人の朝鮮への引揚げ、国籍問題、延辺朝鮮族自治州の成立過程について報告したいと思う。