JB改713ccエンジン!
今回は群馬のT氏からの依頼でJB−JLエンジンをオーバーホール。
ストーリアX4のクランクとコンロッドを組み込み713cc仕様を制作しました。
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ベースエンジン調達
工場に転がっていたミラX4のJBエンジンを分解、まずは作業台を制作し
エンジンを固定させます。
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分解
ヘッドをはぐりシリンダーなどの状態をチェック。
ピストンとクランクキャップのクリアランス番号で部品を発注します
ヘッドとブロックはしばらくお別れです。
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ヘッド分解
バルブやスプリングを外します、初期JBのポート形状はなんとも雑な作りです。
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ポート研磨
左が削る前、中央が研磨後、指がスポスポ入るぐらいになってなんとも
吸排気効率が良さそうになりました。最後に高圧で洗浄し削りカスなどを
洗い流すとピカピカです(写真右)
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カムシャフト・バルブ
バルブはカーボンを取り除き研磨(左は磨く前)ピカピカに!効果は不明。
カムシャフトも研磨剤を使って表面キズを落としピカピカに!回りそう!
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ピストン・コンロッド
写真左: 右側がストーリア用、JBと比較すると太くて頑丈そう。
写真中央: コンロッドの重量を測ります、一番軽いものに重量を合わせますが
6gのばらつきがあったので0.5g以内にするため削る削る!
写真右: ピストンはかじり防止のためスカート部を軽くバリ取りして
コンロッドに圧入します。
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クランクシャフト
写真左: 下側がJCのクランク、一見きれいなだけですが作りはいいです
触った感触がまるで違うし、ストロークが違うだけではない!
金属でたたくと”キーン”といい音がしました。
写真中央: メタル、左側がJC用。クランクとコンロッドのクリアランス番号計算し
適したものを選択。材質の違いが見た目でもわかります
値段もいいですが・・・
写真右: シリンダーにクランク、コンロッドを組み込んだところ。
メタルをセットしオイルを塗布してクランクをセット、規定トルクで締め付けます。
コンロッドを組み込みスムースに回転するかチェック。
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出来上がり
写真左: ブロックにヘッドガスケットを乗せたところ
ガスケットはJC用を使用、ミラ用だと薄くてどれくらい圧縮が上がるか
不安だったので無難にストーリア用にしました。
写真中央: ヘッドを乗せカムシャフトを組み付けタイミングチェーンを張って出来上がり
写真右: ついに完成!あとはひっくり返してオイルパンを付けるだけです。