Volkswagen Type3の歴史
Volkswagen社のType-1の後継モデルとして作られたVW 1500(Type3)は、1961年9月にデビューします。Type3には3種類のボディバリエーションがあり、ノッチバック(セダン)、バリアント(ステーションワゴン、USではスクエアバックともいう)、ファストバック(クーペ)があります。カブリオレモデルも計画では存在してたのですが、強度の問題により発売中止となります。1969年にフロントのデザインが大きく変わり、1969年以前のType3をアーリーモデル、1969年以降のType3をレイトモデルと呼ばれています。またそのデザインより、1969年以前をショートノーズ、それ以降をロングノーズという呼び方もあります。Type3は 1973年の7月で生産終了し、後継のType4に席を譲ります。ビートルType-1と基本的なシャーシー設計を共通にしたためか、当時ビートルを超えるほどの大きなセールスには繋がりませんでしたが、ビートルより広い室内やラゲッジスペースは大きなアドバンテージでした。今でもシンプルなボディのスタイルに惹かれる根強いファンも多く、私もこのシンプルなスタイルに惹かれました。
西暦 |
変更点 |
1961 |
Type-3デビュー。スタンダード仕様のノッチバックVW1500 Nモデル |
1962 |
VW1500バリアント発売開始 |
1963 |
ノッチバック、バリアントにツインキャブが搭載されたSシリーズ発売 |
1965 |
Sモデルに1600ccエンジンが搭載 ファストバックがデビュー |
1966 |
6Vから12Vに変更 |
1967 |
フルオートマチックがオプションに追加 フロントフェンダーにフューエルリッドが移動 |
1968 |
キャブがインジェクションに変更 ハイバックシートに変更 ノブ類のデザインが変更 |
1969 |
ボディがマイナーチェンジ デザインが変更され、フロント部分が長くなる。いわゆるロングノーズタイプ ウインカー、テールレンズが大型化 プレスバンパー採用 |
1970 |
強制ベンチレーションシステム採用 リアシートが折り畳み式に変更 |
1971 |
ワイパー、ウオッシャースイッチがコラムに移動 |
1972 |
生産中止 |