マレーシアレポート2

  決戦の地・ジョホールバル目指して
  仕事も何もかも振り切って(笑)、
  飛び立つわたしってサッカーファシスト?みたいな。

はるばるジョホールバルっていうマレーシアの地方都市まで出かけていく決心をしたのはカザフ戦の前日土曜日だ。
まったくおれってやつはファシストなので、これを見逃す手はないと思っていたこともあるけど、それにしてもカザフ戦の前から予約入れていたってところは、やはりファシストならではの動物的勘だったと思う。
とにかく前日同僚と深夜まで飲んだにもかかわらず朝4時半に起床し(それっていわゆる遠足前状態?)、そのままイキオイつけて成田空港へなだれ込んだ。
成田からインドネシアのジャカルタへ飛び、さらに飛行機を乗り換えてシンガポールへ飛び、そこから陸路国境を越えてマレーシアへ行ったわけだ。
家を出たのが7時30分過ぎで、現地に着いたのが現地時間夜中12時過ぎ、その間およそ18時間(時差1時間)の長旅だった。
途中ツアーの中にパスポート残存期間がマレーシアの基準(6カ月)に満たない大馬鹿者(こいつがまた確信犯。でも気持ちは分かる)がいたために何度も入国審査で引っかかり、その度に添乗員さんと現地のガイドさんが説得交渉にあたったりして時間を取った。でも驚いたのは「サッカーかあ、じゃあしゃーねーな」みたいな折れ方をしたようなのだ。世界は日本の味方だ(爆笑)とぼくらファシストは確信したわけだこれがまた。
ファシフト一行は無事ホテルに落ちついたのだが、このホテルにはファシスト、サポーターばかりでなく日本から大挙して駆けつけたプレスもほぼ全員泊まっていたりして、果てはイラン選手団とも同宿だったりしたのだ。それを聞いたとたんまずは部屋番号を聞きだし、電話、大騒ぎ攻勢に入ろうとしたのだが、電話は通じなくなっていたし、彼ら13階だったのだけどガードマンがばっちり警戒していた。仕方なく(何がだ?)その夜は1階でたむろしている他サポーターと歓談していたら、アリ・ダエイとアジジとかが降りてきてサポーターと写真を取りまくっていたりした。こいつらがこれがまた「いい人」なんだよねー。まったく勝たせてあげたいくらいだ。んなことこれっぽっちも思ってないくせに。
翌朝起きて新聞を読むと800枚くらいチケットが余っていて、朝10時から売りに出すとか書いて有る。日本からは直接入手がめっちゃ困難を極めていたのに、結局サウジ関連からとか流れてきたらしい。安全だからといってホテルの回りでチケット待ちで野宿していたあのいるんだよねとにかく来ちゃえみたいな無茶する奴な彼たちもこれで安心というものだ。
その日ファシストはイタリアVSロシアとかセリエAなどサッカーを見まくって、集合時間の4時半に1階に降りてきたらいるわいるわ、どこもかしこも日本人だらけ、しかも全員青い服みたいな。プレス系有名人もフジの長坂”絶叫&名前連呼”アナ、清水秀彦、TBSから水沼貴史、ディープなところでは後藤記者、財徳記者など(知らないでしょ?)の顔も見え、早いツアーはもう3時頃にホテル出てるとかって話も聞くし、4時半遅くねーかーと思っていたら一番乗りは朝五時半だとか。とりあえず入れればいいかと全員そろったところで出発すると「チケット忘れた!」という大バカが居たりして結局着いたのは五時半だ。するともう長蛇の列、その時点ですでに1万人並んでいたらしいって試合開始が現地9時だぞ9時みたいな。テレビカメラとかが通る度に散発的にニッポンコール巻き起こり、すっとぼけた白人が「イラン!イラン!」と叫ぶと途端に周囲から一斉ブーイングの嵐が巻き起こって並んでいるときから一体感を満喫状態。というわけで(だから何が?)あのスゴい試合が始まったわだ。

いざ、決戦!

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