ABC-3 母音字を長く読むか、短く読むか

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右の問題をくり返しやって憶えましょう。一回ごとに問題の順番が変わります。

基本を覚えよう

ドイツ語の綴りの読み方は、ズバリ「ローマ字読み」です。英語みたいに、ひとつの母音字にたくさんの読み方を担わすことはありません(英単語の中の a には、いったい幾つの読み方があったでしょうか!)。

またアクセントの位置も英語のように複雑ではありません。ドイツ語の単語の綴りの中では最初に置かれた母音字にアクセントがあります(例外は「アクセント」の項目で!)。
アクセントのある母音は長く読まれる場合と、短く読まれる場合がありますが、それは次の法則に従います。

1) 同じ母音字が重なっていれば、必ず長くなります。

例: Aal, Paar, Waage, See, Tee, Schnee, Zoo, Boot, Meer

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2) 母音字の後ろに h があればそれは母音字を長く読む記号です
   h は読みません。

例: nah, sehen (ゼー・ヘンではない), Kuh, ahnen, Uhr, froh, ohne, weh, Schuhe, ähnlich, gehen (ゲ゙ー・ヘンではない)

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   1) と 2) の例外: 

  Kooperation コ・オペラチオーン, wohin ヴォー・ヒン などは、合成語のため、
  母音が重なったり、母音+ h のつづりになっている。
   
3) 上の2つの条件以外では母音字のあとに続く子音の数で決まります。

後ろの子音字が1つ以下 → 前の母音字は長く読む

例: ja, zu, Name, Kino, Tal, böse, Vater, Bär, Blume, Leben

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2つ以上 →(うしろから押されるので)前の母音字は短く読む

例: alt, Tinte, Land, Dorf, merken, Danke, irgend, singen, Röntgen

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特に同じ子音字が2つ母音字に続いているのは、前を短く読ませるためです。その子音字を2つに分けて読まないようにしてください。

kommen  ○: コ・メン  ×: コム・メン

例: nennen, Bitte, essen, Mutter, Lippe, sammeln, Grimm, Mann

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   3) の例外:

  合成語だったり、あとから変化語尾をつけたりすると、
  2つ以上の子音字が続いても、元が長いとそのままです。

  nämlich ネーム・リヒ, Märchen メーァ・ヒェン, hörst ヘーァ・スト, sagt ザーク・ト .....

  また慣用的に 3) の規則が当てはまらない語もいくつかあります。

  in イン, an アン, was ヴァス.....  Arzt アールツト, Obst オープスト ......


なお名詞は(固有名詞に限らず)先頭を大文字にしてつづります。
fahren 「行く」
Paar 「ペア」
alt 「古い」
Bord 「甲板」
kam 「来た」
Schuhe 「靴」
fallen 「落ちる」
Boot 「小舟」
Kamm 「櫛」
Boden 「地面」
gehen 「行く」
Kino 「映画館」
gestern 「昨日」
da 「そこ」
fort 「去って」
schön 「美しい」
ändern 「変える」
für 「~のため」