1-3 日本語との対応の問題点

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日本語の主語をドイツ語の人称代名詞にするのは、実はとても厄介です。例を挙げてみましょう。

私があなたに「田中さんはきょうは来ませんよ」と言ったとします。この場合の「田中さん」は、その場にいないので、男なら er(彼は)女なら sie(彼女は)になります。

けれどももしあなたが田中さんで「田中さんはきょうは来ませんよね」と私が言った場合の「田中さんは」は、Sie(あなた)になります。

「アキコは賢いよ」は、場面によって sie(彼女は)にも du(きみは)にもなります。

つまり人称代名詞は(場合によっては)「誰が誰に向かってその人称代名詞を使っているのか」を考える必要があのです。

「あなたは賢いわ」はどうでしょうか。一般的には Sie ですが、もし奥さんが旦那さんに言っているのなら、du になります。

1-1 で憶えた du/ihr と Sie の違いを整理しておきます。du/ihr は原則として心理的距離の近い相手に使います。家族内、親族内、友人同士、クラスメイト、ペットに向かって、神様に祈るとき、などです。

さらに3人称単数の er/sie/es には別の使い方があるのですが、それは 3-1 以降で習います。
俺は
お父さんは (話し相手はお父さん)
ママは (話し相手は自分の子)
ぼくのお父さんは
鈴木先生は(話し相手は鈴木先生)
洋子は(話し相手は洋子でない)
トムは(話し相手はトムでない)
洋子は(話し相手は洋子)
田中夫妻は
洋子とトムは(話し相手は洋子とトム)
あなたは(話し相手は男の恋人)