2001年8月16日の木星食

 月が木星を隠す現象、木星食が、8/16の明け方に見えました。条件よく見られる木星食は、57年ぶり、次回は2034年の見られるようです。今回は、午前3時過ぎに月の向こうに木星が隠れ、午前3時51分ころ出現しました。松山では、隠れる時は快晴でしたが、出現する時は雲があり、あまりはっきり分かりませんでした。
 下の画像は、木星食前と潜入の様子、出現後の姿です。撮影地は自宅(松山市内)。ほぼ画像の上を北にそろえてあります。木星の高度が低く、シンチレ-ションの影響が大きいので、比較的低倍率での撮影です。
 

2001年8月16日 2時45分〜6秒露出 CASIO QV-8000SX 望遠側 画像の一部をトリミング  
 木星食15分前の様子です。左側の明るい星が木星です。月は見かけ上右から左へと移動していきます。露出時間を長くしているので、月と木星の露出はオ−バ−になりましたが、地球照がよくわかります。

木星が月に隠れていく様子
木星食アニメ−ション
2001年8月16日 3時00分20秒〜3時01分30秒までの5秒おきを、5倍速でのアニメ−ション
 右は3時00分50秒ころの姿 
20cmシュミカセ+LV-20mm+サンヨ−デジカメ DSC-MZ1 望遠側 動画640x480で撮影 
画像の中央部をトリミング。
 実際に木星が隠れていく様子です。夜空の中での月の動きは思ったより速く、1分ほどで隠れていきます。アニメ-ションは、5秒おきのコマを1秒間隔で再生していますので、実際よりも5倍の速さで月が移動しています。
 5秒間隔で見ると、月や木星がシンチレ-ションの影響で変形している姿が良く分かります。
 右は木星がほぼ半分隠れた姿です。三日月状に輝く月と木星は、単位面積あたりの明るさがほぼ同じで、木星と月を同時に捕らえることができました。なお、1秒間隔のアニメ-ションは容量が大きいいので、このペ-ジにはでていません。見たい方は下をクリックしてください。
1秒間隔の等速の木星食アニメ-ション(約430k)大きいので注意!


2001年8月16日 3時56分〜5秒露出
PENTAX75SDHF+LV-25mm
CASIO QV-3000EX 望遠側
中央部をトリミング
 木星が出現してしばらく後の姿です。木星の左側に見える星はガリレオ衛星です。欠けた側にあると月の影響もなくなり、衛星も分かります。ただ、出現するころは雲が多く、はっきりした姿が分かりませんでした。

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