肉眼新星わし座新星1999No.2の発見される


1999年12月3日 18時35分 1999年12月6日 18時16分 1999年12月7日 18時16分
カシオデジタルカメラQV-8000SXの広角側(35mm換算40mm)で、
64秒露光撮影の後、トリミングして掲載しています。
 
 新星は我々の銀河系で年に数個発見されていますが、肉眼で見えるほどに明るくなる新星はかなりまれな現象です。
 今年は5月22日にほ座に肉眼新星が発見されましたが、日本ではほとんど見えませんでした。(南にあり、地平線近くのため)。つまり、日本から簡単に肉眼で見えるほどになった新星では、今年初めてのものです。
 この新星は、ポルトガルのAlfredo Pereiraが、12月1.785日(世界時)、わし座発見したもので、明るさは6.0等星でした。その後の観測から、新星はさらに光度を増して3等台の記録もあるほどです。
 上の左の写真は、12月3日18時35分に撮影したわし座新星(1999No.2)です。新星の場所は、わし座のδ星の北側(写真ですぐ右)にある星です。アルタイルを目印にして探すと、すぐに見つかります。また、数字は星の明るさで、3.4等星のδ星より少し暗く、4.5等星より少し明るく見え、4等の前半のようです。

 そして、3日後の6日、明るさはだいぶ暗くなっています。おおよその明るさは、5.5等。3日間で、1等以上暗くなっているようです。4日後の7日は、あまり減光は感じられません。ほとんど変化なく、5.5等くらいでしょう。

すべて、18時10分ころ撮影
カシオデジタルカメラQV-8000SX(35mm換算320mm)で、12/9は64秒、その他は32秒露光撮影の後、1/2に縮小後、トリミングして掲載しています。なお右上の白い数字は日付です。
  明るさが暗くなっていますので、最大にZOOMUPして撮影しました。明るさは、12/15までは6等くらいで減光がとまっていましたが、12/19には7等くらいに減光しています。ただ、ここまで拡大して、ステラナビゲ−タ−で光度を調べると、赤い星が少し明るめにデジカメでは写ることが分かりました。新星も赤いようですので、実際はもう少し暗いかもしれません。

  

 

1999年12月20日 18時18分 1999年12月21日 18時10分 1999年12月24日 18時7分 1999年12月25日 18時6分
カシオデジタルカメラQV-8000SX(35mm換算320mm)で、32秒露光撮影の後、1/2に縮小後、トリミングして掲載しています。 カシオデジタルカメラQV-8000SX(35mm換算320mm)で、32秒露光撮影の後、1/2に縮小後、トリミングして掲載しています。 カシオデジタルカメラQV-8000SX(35mm換算320mm)で、32秒露光撮影の後、1/2に縮小後、トリミングして掲載しています。 カシオデジタルカメラQV-8000SX(35mm換算320mm)で、32秒露光撮影の後、1/2に縮小後、トリミングして掲載しています。
  20日の明るさは、7.5等くらいと思います。発見から20日近くなり、だいぶ暗くなりました。高度が低くなり、また明るさが暗いので、少し分かりにくくなっています。もうそろそろガイド撮影しないといけないでしょう。 光度の変化は、20日とあまり変わりなく7.5等くらいです。東の空明るい満月があり、バックが少し青くなっています。月の影響がなくなればもう少し暗い星まで写るかもしれません。  強風のため、カメラが動いて、星がぶれました。このため星の写りが悪いのですが、何とか新星の姿が分かります。明るさは、何とか7等台で大きな光度変化は見られていません。低空と薄明のため、撮影が困難になってきました。  この日も強風で星がぶれました。また、電線も入ってしまいたいへん見苦しいものになりました。しかし、新星は何とか分かります。ただ、バックの薄明が強く、星が見えなくなりそうです。

この後暗くなったためと、日没時の高度が低くなり、デジカメでは撮影できなくなりました。

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