シュワスマン・ワハマン第3彗星 73P

  2006年5月に地球に大接近する周期彗星。本体が分裂し、本体はひとつではない。この中では、C核と、B核が明るく見える。詳しい情報や位置、明るさは、アストロア−ツをご覧ください。
 

2006年5月14日 24時03分〜24時07分までの間に60秒露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSD(IRC改造) レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO800
2006年5月14日 24時13分〜24時15分までの間に2分露出
 
カメラ:EOS KISSD(IRC改造) レンズ:EF80-200mmF2.8→135mmF3.2 RAW形式 ISO400
B核 B核と網状星雲
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、 4x4ビニング(1/4にサイズダウン)後、
レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
  この日は、B核のみの撮影です。高度が低く、満月の月明かり、うす雲で、条件は11日に比べかなり悪い状態です。このような条件をふまえても、コマがかなり小さくなり、細長い普通の彗星の形に戻りました。バーストの影響がほとんどなくなったのでしょう。ただ、尾は淡いのですが、いくぶん長くなったような気がします。右側は、網状星雲と一緒におさめたものです。条件が悪いのですが、かすかに右側に赤い網状星雲が分かります。(星雲を分かりやすくするため、赤みを残し、バックを淡く仕上げています。)月明かりがなければ、大変カラフルになったでしょう・・・・。ちなみにC核は昇ってくるのが遅くなったので、撮影せずに帰りました。

2006年5月11日 23時38分〜23時42分までの間に60秒露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSD(IRC改造) レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
2006年5月11日 23時48分〜23時52分までの間に60秒露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSD(IRC改造) レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
C核 B核
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、デジタル現像、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
 1週間ぶりの画像です。南の空にほぼ満月が輝き、夜空は大変明るいのですが、透明度がいい日でした。この日は、天の川にさしかかったので、赤い星雲を考えて、カメラをKISSDの改造機に変えています。このため、800万画素から600万画素にサイズダウンしています。こころもち小さく写っています。また、バックは月明かりで青くなりました。
  さて、C核ですが、あまり明るさの変化がありません。尾は少し長くなったようです。ただ高度が低いので、もっと長かったかもしれません。B核は、バーストしたようで、かなり明るくなっています。またダストの幅広い尾が見られます。また、頭部は、青いガスでおおわれたように見えます。両者とも、改造機で撮影したためか、赤みが少し強くなりました。
 7X42双眼鏡で見ると、B核は簡単に見えました。M13と比べると大きさは2倍以上で、全体的に明るく見え、5等星以上の明るさはあるようです。月がなければ、肉眼でも見えるでしょう。いっぽうC核は、高度が低いので、詳細はあまりはっきりしません。


2006年5月4日 21時57分〜22時02分までの間に90秒露出を3枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
2006年5月4日 21時48分〜21時53分までの間に90秒露出を3枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
C核 上にB核、下がM13
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、デジタル現像、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
  うす雲が広がってきたため、高度の低い中の撮影で条件があまりよくありません。C核は特に、参考程度の画像です。B核はなんとか高度があったのですが、やはり西の月明かりの影響が大きくバックがざらつきが目立ちます。というのも、M13と彗星を両方とも、なんとか見えるようにしたかったためです。ちょっと画像処理がきつくなりました。
 さて、C核ですが、あいかわらず、右少し下に向かって尾が伸びています。コマの部分が少し細長くなっていますが、分裂の兆しでしょうか?いっぽうB核は前日と同じように、大変淡い緑入りのコマが大きく広がり、中心付近が大変明るく輝いています。 


C核 B核
2006年5月3日 22時02分〜22時06分までの間に90秒露出を2枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
2006年5月3日 21時52分〜21時56分までの間に90秒露出を2枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
  C核は高度が少し低いのと、月明かりのためか、前日に比べ、少し暗い感じがします。また尾が少し短い感じがします。地球に接近し、淡くなったのかもしれません。いっぽうB核は、コマがより小さくまとまり、マッチ棒のように見えます。また、大変淡いのですが、緑色の淡いコマが周辺に大きく広がっています。こちらも尾が短く見えます。


ほぼ中央にあるのが、C核 ほぼ中央がB核、G核は判別できません
2006年5月2日 23時26分〜23時29分までの間に90秒露出を2枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
2006年5月2日 23時12分〜23時19分までの間に90秒露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.2 RAW形式 ISO1600
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市北条公園にて撮影
  透明度が良く、7x42の双眼鏡で、はっきり分かりました。また、C核の尾の存在も分かりました。ただ、すこしピンボケになってしまい、残念です。C核は、少し明るく大きく見えるようになっています。B核は、頭部が丸く集光し、そこから細長く明るいコマが見られます。また、分裂が始まったのでしょうか?
 移動速度が速くなったので、感度を1600に上げ、90秒露出に切り詰めました。これでなんとか、彗星本体の移動が目立ちません。また、バックの星もほぼ点状におさまりました。


2006年4月30日 23時51分〜24時00分までの間に2分露出を4枚合成 カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→80mmF3.5 RAW形式 ISO800
3x3ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 伊予市松森城森林公園にて撮影
  C、B核と、球状星団M13と一緒に捉えてみました。比べると、M13が一番明るく星のように見えます。尾の長さは、M13よりも両方とも長く見えます。しかし、コマの部分はいくぶん小さいようです。拡大した画像は、下にありますが、こちらはコントラストを落として、なるべく自然になるように処理しています。こちらのほうが、彗星の淡さがよく分かります。ただ、コントラストが低い分、尾が見にくいかもしれません。


ほぼ中央にあるのが、C核 ほぼ中央がB核、G核は判別できません
2006年4月30日 23時27分〜23時36分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2006年4月30日 23時12分〜23時21分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 伊予市松森城森林公園にて撮影
  画像では少しずつ明るくなっているのですが、7.5cm20倍の眼視では、尾はまったく見えません。大変淡い球状星団のような見え方です。C核の下の明るい星は、ヘルクレス座のζ星(2.8等星)です。画像では負けない明るさですが、眼視では、かなりの差があります。さて、C核の変化はあまりありません。B核は4/27と比べると、丸い集光部分が少し楕円に伸びています。また、C核に比べ、B核は緑色が強いようです。なおG核は、分からなくなりました。おそらく暗くなったのでしょう。 この日は、かなり温度が高く、撮影時でも15度以上ありました。このため、バックがざらつき、見苦しい画像になってしまいました。 


ほぼ中央にあるのが、C核 左にB核、矢印の先の大変淡いものがG核
2006年4月27日 21時50分〜21時59分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2006年4月27日 21時15分〜21時26分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
  B核の中央部が急に明るくなりました。また、緑色のコマが見られ、C核との色が違って見えます。C核は少し明るくなり、すこし楕円に伸びる、明るいコマが見られます。この日は透明度が良く、7X42の双眼鏡で、B核C核ともに見えました。いっぽう、G核はほんのかすかに見えますが、それほど明るくなっていません。


ほぼ中央にあるのが、C核 ほぼ中央にB核
2006年4月25日 21時30分〜21時42分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2006年4月25日 21時20分〜21時30分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
  B核の中央が、丸く集光し始めています。バースト前の姿にかえったようで、明るさも変化があまりありません。C核は、あまり変化がありません。G核は、あいかわらずほとんど分からなくなりました。どうなったのでしょうか?


ほぼ中央にあるのが、C核 中央左にB核
2006年4月23日 21時10分〜21時19分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2006年4月23日 20時55分〜21時04分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市エリエールゴルフ場にて撮影
  4/21に比べ、B核、C核ともに暗く感じます。透明度が少し悪かったためでしょうか?B核の拡散化がさらにすすんだために、暗くなったのでしょうか?ただ、C核は、中央集光がしっかりしているので、消滅することはなさそうです。しかし、B核は大変淡く、今後の存在が心配です。なお、G核は暗くなったのか、ほとんど分かりません。


2006年4月21日 21時20分〜21時29分までの間に2分露出を4枚合成 カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→80mmF3.5 RAW形式 ISO800
3x3ビニング(1/3にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター 松山市北条公園にて撮影
中望遠焦点にして、かんむり座の星たちの中を行く、B核とC核の様子です。それぞれの詳細は下の画像をご覧ください。サイズが小さいので、G核はほとんど分かりません。

ほぼ中央にあるのが、C核。すぐ下の明るい星が、かんむり座α星 左にB核、矢印の先の大変淡いものがG核
2006年4月21日 21時01分〜21時10分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2006年4月21日 20時50分〜20時59分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
2x2ビニング(1/2にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整、スターシャープフィルター、トリミング 松山市北条公園にて撮影
 200mmレンズで、同じ視野に入れるには窮屈になってきたので、分けて撮影しました。4/16に比べ、1.5倍のサイズになっています。さて、左のC核は、ほとんど変化はないようです。いっぽう、B核は全体的に拡散し、細長く伸びています。バーストの後に、本体の拡散化が進んでいるようです。このようになると、消滅すると言われていますが、どうなるでしょうか?なお明るさは、C核はほぼ横ばいで、このままでは、それほど明るくなりません。またB核は暗くなっているようです。G核は淡いのであまりよくわかりません。


2006年4月16日 20時34分〜20時43分までの間に2分露出を4枚合成
 
カメラ:EOS KISSDNEW レンズ:EF80-200mmF2.8→200mmF3.5 RAW形式 ISO800
3x3ビニング(1/3にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、トーンカーブ調整
 松山市北条公園にて撮影
  約20日ぶりの姿です。3/25に比べ拡大率が約0.6倍ですが、彗星は大きく明るく見えます。まずC核ですが、右下にダストの尾が延びているのがよく分かります。本体部分の集光もはっきりしています。いっぽうB核は、4月上旬にバーストを起こし明るくなりました。その明るさをほぼキープして、C核と同じくらいの明るさに見えます。しかし、少しこぶりで、尾も短いようです。そして、かすかに見え始めたのがG核です。B核、C核と同じように、かすかに右下に尾が伸びているようです。
 この日は、21時半ころに月が昇るので、その前に撮影しました。このため高度が低く、あまりいい条件ではありませんでした。そのわりに、尾はよく分かるようになっています。ただ、明るさは思ったほど明るくありません。7X42の手持ちの双眼鏡で、かすかに存在が分かる程度でした。

2006年3月25日 22時36分〜22時42分までの間に3分露出を2枚合成
 
EOS KISSDNEW+PENTAX75SDHF+リアコンバ−タ− 360mmF4.8 RAW形式 ISO800
3x3ビニング(1/3にサイズダウン)後、レベル調整、色調補正、周辺部を一部トリミング
 伊予市松森城森林公園にて撮影
  左下が、一番明るく見える、C核です。右側(西側)に扇形に尾が伸びているのが分かります。右上のB核も淡いのですが、尾がかすかに、右側に伸びているのが分かります。尾はダストの尾のようです。5月の接近時は、4等星から6等星まで明るくなる予想がでています。しかし、接近時は満月のため、見ごろは、4月末から5月初旬になるでしょう。 

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