金星太陽面通過 2004年6月8日

  金星は、地球のさらに内側を回る惑星です。このため、太陽の前にちょうど重なって見えることがあります。これを、金星太陽面通過(きんせいたいようめんつうか)と呼びます。日本で見られるのは130年ぶりのことです。この時の金星は、太陽と重なると黒い点として見えます。
  
  この日は、14時10分ころから金星のふちが太陽に入り始め、14時30分ころに金星全体が完全に太陽と重なって見えるはずでした。しかし、曇りで小雨が降るような天気で、始まりは見えませんでした。その後15時過ぎに少し見えたのですが、詳しい様子は分かりませんでした。しかし、日没前に晴れ間が広がり、18時30分ころから約20分間見ることができました。

  さて、地球から見ると、金星の見かけの大きさは、太陽の約30分の1となります。また、金星は自分で光を出していないので、小さく真っ黒なほくろのように見えました。次回は2012年に起こりますが、今世紀は今回を含めて2回しか起こらない、たいへん珍しい現象でした。

FC76+LV15mm 52mmに絞り ND400+ND8で減光 COOLPIX4500 ISO100 オ−ト撮影 画像の上が北です。
18時41分ころの全体像です。光軸の傾きがあって少し左上が暗くなりました。金星が真っ黒な点として見えます。
18時49分ころの拡大像です。ZOOMを最大に拡大すると、大気の影響で金星が変形しています。

ビデオは下をクリック!18時35分ころです。

wmv形式(385k)32秒

 

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