金星食2003年5月29日

 地球とある星の間に月が入り、月に星が隠される現象を、星食(せいしょく)と言います。この時、星が特別な名前がついている時、星の名前をとり、何々食と一般的に言います。今回は、月に金星が隠されたので、金星食になります。
 さて、今回の金星食は、昼間に見られました。金星は明るいので、望遠鏡があれば昼間でも見ることができます。しかし、月はかなり細く(三日月よりまだ細い)、大変淡い状態でしか見えませんでした。
 金星は、地球から見ると大きく見え面積があるので、30秒ほどで月の後ろに隠れていきます。これは、月が地球の周りを回っているため、見かけの位置が変化するので、金星が隠れていくのです。

 左の図は、アストロア−ツステラナビゲ−タVer6で、シミュレ−ションしたもので、金星が月に隠される少し前の姿です。
 白く丸いものが金星、白い部分が月の光っているところです。かなり拡大しているので、一部しかありません。

  月は、右から左へと移動し、金星がその後ろに隠れていきます。松山では、13時50分20秒くらいから隠れ始め、30秒あまりで見えなくなりました。その後、15時18分ころに再び見えてきました。しかし、月の光っていない部分から金星が見えてきたので、その瞬間は分かりませんでした。
 
  今回の画像は、金星が月に隠されていく様子を、ビデオで撮ったものです。望遠鏡は20cmビクセンVISAC、Lv25mmで拡大し、コリメ−トしました。よ-く、よ−く見ると、月の部分もわずかに見えてきます。(できるだけ明るくコントラストをつけてください。)
 ただ、問題はシンチレ−ションが悪く、金星が絶えず変形しています。また、近くを人間が歩いたため、その振動で動いている場面もあります。
画像の形式は、wmv形式。時間は36秒間、容量は約500kあります。ブロ−ドバンド以外の人は、右クリックし、一度ダウンロ−ドしてご覧ください。
  金星食の画像のダウンロ−ド(約500k)

 

 

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