2001年のふたご群流星群

  12月13日ころ、ふたご座流星群が毎年見られます。この流星群は、一年の中でも有数の流星群で、条件に恵まれれば、1時間あたり50個以上の流星が見られます。今年は、14日の昼間に極大が予想されたため、13日の深夜に撮影しました。実際の活動の様子は、流星の世界をごらんいただくと分かると思いますが、14日の明け方に極大となったようです。

 さて、13日の天気は雨のち晴れ、ただかなり風が強く、雲が時々広がる感じでした。大出現したしし群を見たあとのことで、あまり気合がはいらず、23時〜24時半ころまでビデオ撮影だけ行いました。
 透明度はたいへんよく、自宅からの撮影ですが、5等くらいまで見えていました。実際撮影したのは、1時間20分ほどなのですが、30個ほど流星が写っていました。雲の割合から判断すると、1時間あたり30個程度写ったことになります。画角から考えて、1時間あたりこの時間帯で、50個以上は流れていたようです。

 今回は、ビデオ映像でなく、これから切り出した、静止画をご覧いただきます。使ったビデオは、WATEC Neptune100モノクロCCDカメラ+6mmF0.8のレンズで、画角は準広角くらいです。

 ビデオの画像は、1コマ1/30秒で撮影していきますので、このままでは流星が点状になります。そこで、20〜30コマを合成しました。これで1秒間程度の画像になります。合成の方法は、明るい部分を残していきました。こうすると、星は同じままで、移動していく流星だけが線状に記録されていきます。

23時5分50秒出現 23時20分6秒出現
 中央のオリオン座を左上から横切りました。放射点のあるふたご座は画像の外で、左上方向になります。  今回撮影した中で一番明るく見えました。放射点から遠いので、経路が少し長くなっています。

23時49分13秒出現
ほぼ同時に流れた流星です。右側はふたご群ですが、左側は、経路が短くちょっと判断が難しいです。
冬の大三角が見えてきました。

 上の画像は、640x480のサイズを、320x240のサイズにしています。バックの恒星は分かると思いますが、中央よりにオリオン座。下の明るい星がおおいぬ座のシリウス。3番目の画像の左端がこいぬ座のプロキオンです。また、白っぽい部分は雲で、左上の黒い部分は、屋根が写ってしまいました。
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