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山梨の湯巡り8 [1] byうつぼ



■身昭和町「カアナパリ」<ホテル昭和?>

(昭和町、営業時間不明、700円、055-226-1521(ホテル昭和))
http://www.yamanashi-hotel.com/hotel19.htm

マイナー系が多い甲府のビジホ湯のなかでも、特に情報が少ないナゾのお湯。たしか、めがねさんのレポがあったかと。

R20甲府バイパス沿い、甲府昭和ICから甲府方面に走った1つ目の交差点の左手角にありますが、ぜんぜん目立たないので要注意。(「ホテル昭和」を目印にしたほうがベター) Pは広くて停めやすいです。

「ホテル昭和」というビジホと同一敷地内にあり、同ホテル宿泊者は無料で利用できるので、たぶん同一経営かと思います。行ったときは気づかなかったのですが、男湯のみという裏情報もあり要注意です。館内はB級入った典型的な甲府のビジホ湯の雰囲気で、思わず笑ってしまいました ^^) そういえば、客もオヤジ連中しかいなかったような・・・。

奥にある暗めの浴室は、これもB級ワールド炸裂 (^^; 大浴槽(石枠タイル貼9.10人)、小浴槽(同3.4人)、サウナ、水風呂と”冷凍室”というやたらと寒いナゾの部屋(サウナの冷まし用?)があります。水風呂はたぶん井水。

大浴槽は無骨なパイプから30L/min、小浴槽は金色に輝くカランから15L/min程度をそれぞれ投入で、ともに槽内注排湯なくオーバーフローは、たぶん非加熱の源泉かけ流し。カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で2〜3人。

ややぬるめのお湯は、かすかに茶色がかった透明で鮮度感は抜群。湯口付近はアワで白濁し、透明度45pくらいのにごり湯状態になっています。金気味+微重曹味に金気臭+微モール?臭の甲府の温泉らしい味臭。

アワつきの量は潤沢で、すぐにアワつきのヌルヌルが出てきます。とくに大浴槽のアワつきは山口や韮崎旭に匹敵するもので、こんなすばらしいアワつき湯が人知れず埋もれて(失礼 ^^;)いるとは、やはり甲府エリアおそるべし。入り心地のすこぶるいいお湯で、1時間以上も長湯していました。

分析表の掲示なし、受付にもなし。浴室に簡易掲示のみありました。
単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉(受付の人によると自噴泉とのこと)


「カアナパリ」の外観

「カアナパリ」の浴室

小浴槽

大浴槽のアワで白濁する湯口


■塩山温泉「宏池荘」

(塩山市、時間要問合せ、300円、0553-33-2033)
http://www.cosmo.ne.jp/~e-onsen/

塩山温泉街にある温泉旅館が日帰り開放するもの。日帰りに力を入れているようで、旅館とは入口が別で「公衆浴場」との案内も出ています。ハイカーに人気のお湯らしく、当日も何グループか立ち寄り。とくに、出るときに入れ替わりに入ってきたのは10人位の大型パーティで、脱衣所はザックで埋まって山小屋状態。登山シーズン中は、午前中に行った方がゆったり入れるかと思います。

浴室は、内湯(赤みかげ石枠タイル貼6.7人)と源泉水風呂(同3人)。窓の外には坪庭。露天も別にありますが、日帰り開放はしていないようです。カラン8、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜16時で独占〜7人。カランも温泉ですが、一度に大量に使うと出が悪くなります。

内湯は、石の湯口(2つあり、1つは出ていない)からの大量投入で、ジェット2本あり、他に側面注入&底面吸湯もある循環仕様。源泉水風呂は、浴槽上のカランから冷たい源泉を数L/minの投入で端のスリットからの排水。槽内注排湯はなく、たぶん源泉かけ流しでしょう。

やや熱めの内湯は微かに白濁していますが、弱いヌルすべの他はさしたる特徴はありません。源泉水風呂は無色透明、甘味(初花に似た感じ)とやや生ぐさいような臭い(岩下に似た感じ)で、弱いヌルすべ感もあります。ただしかなり冷たいので、冬場はきついかも。ヌルすべは、洗い場カランのお湯が一番強く、加熱と関係しているかも知れません。

分析表は掲示なしでしたが、大正元年の「温泉検査証号」の掲示がありました。
塩山温泉一種 反応アルカリ性
含有成分 重炭酸ナトリウム、クロームナトリウム、クロームカルシューム、硫酸カルシューム、ホウ酸、亜硝酸、ケイ酸、重炭酸鉄
試験成績に依れば、本温泉は分類学上アルカリ泉に属す。
*ちなみに、パンフには「泉質は硫化水素を含む弱アルカリ性」とあります。

とりたてて個性的な浴感はありませんが、料金300円は安い。駅からもわりあい近いので、登山などの帰りにはうってつけでしょう。


「宏池荘」の外観

「宏池荘」の男湯


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