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山梨の湯巡り6+静岡2湯 [4] byうつぼ



■佐野川温泉

(南部町、時間要問合せ、550円、05566-7-3216)
http://www11.ocn.ne.jp/~sanogawa/

ぬる湯の名湯としてその名も高い佐野川にようやく初入湯です。めがねさんとやますなさんのレポあり。
県道10富士川身延線から看板に従って林道に入り、数分走るとベージュ色の屋根のかわいい一軒宿が見えてきます。駐車場には静岡ナンバーが目立ちます。

帳場横に男女別の浴場入口があり、内湯は男女別ですが、名物の大露天は混浴です。ドーム状の建物にある内湯は、加熱源泉槽(みかげ石枠タイル貼7.8人)とぬる湯源泉槽(同5.6人)の2つ。ともに石の湯口から20〜30L/minほどを投入、槽内注排湯なしのオーバーフローで源泉かけ流しでしょう。

階段を下った露天は、何十人も入れる池のように巨大なものですが、女湯寄りは女性専用ゾーンとなっています。一部半端な仕切があるものの、女湯から露天への出口が露天からまる見えです。で...、女性はみな湯浴み着着用でした。

男湯側の湯口の方がお湯がいいらしく人気があるので、ここは混浴として残し、木戸でももうけて勇気ある(?)女性は来られるようにすれば、混浴に抵抗ある女性も気兼ねなく露天を楽しめるのでは?。男女別に仕切っても充分広いので...。

露天は、岩間の自噴泉を受けた竹の湯口2本からの投入で、槽内注排湯は不明ですが、端の排湯口から流し出しの源泉かけ流し。ぬる湯源泉槽と露天の湯口にコップあり。土曜12時で内湯・露天あわせて10人程度でしたが、「今日はえらく空いている」との由。カラン内湯に3。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。

かすかに緑がかった透明のお湯は、加熱槽以外は温いというか冷たい(とくに露天)ですが、長湯しているとだんだんとほかほかしてきます。たまご味にややしぶ焦げが入った甘いイオウ臭。ぬる湯で浴感自体は弱く負担が少ないので、いくらでも長湯できそう。弱いヌルすべもあり、加熱槽ではきもちこれが強くなっています。

露天の湯口そばでは湯中に細かな気泡が流れ、山口や韮崎旭に匹敵するようなアワつきがあります。アワつきは、露天男湯側の湯口と女湯内湯ぬる湯源泉槽で多いようなので、この2つのお湯の鮮度がとくに新鮮なのかも。とくに男湯側の露天湯口付近は温度も高いので、客はここに集まっています。男湯内湯ではアワつきはほとんどなし。

この手のお湯だと、個人的にはもうすこしヌルすべが欲しい気もしますが、やはりイオウ臭+アワつきぬる湯の名湯かと思います。岩間から源泉とともに噴出する硫化水素ガスには火もつくそうです。

単純硫黄温泉(Na・Ca-Cl型)
31.5℃、pH=9.68、98.3L/min自噴、総成分=0.644g/kg、ラドン含有量=0.38×10^-10キューリー (0.10マッヘ/Kg)、Na^+=191.3mg/kg (77.32mval%)、Ca^2+=47.8 (22.21)、Cl^-=271.4 (81.58)、HS^-=7.6、HCO_3^-=54.8 (9.58)、硫化水素=---- <S61.2.5分析>


「佐野川温泉」の外観

「佐野川温泉」の男湯内湯

「佐野川温泉」の露天


■十枚荘温泉

(南部町、時間要問合せ、500円、05566-4-2246)
http://www.journal.co.jp/yamanashi-onsen/area7/tomaki/juumai-frame.html

十枚山から流れ下る戸栗川沿いにある13室の一軒宿。地図からは山中の一軒宿を想像しますが、集落のなかにあります。純和風の建物。玄関に入るとイノシシ君の剥製達がお出迎え。

階段を降りると男女別のこぢんまりとした浴室。男湯は富士川の渡し船をかたどった舟形(タイル造5.6人)の面白い浴槽ですが、女湯はふつうのタイル浴槽。男湯は、浴場壁面も天然石を貼り込んだ凝ったもので、窓をあけると戸栗川の流れが一望できます。他に温泉風呂付の部屋もあるようです。カラン4位、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜14時で独占。

クリーム色&緑青色に変色したライオンの口から50L/minほども大量投入で、側面吸湯あり、オーバーフローなしは循環か? 熱めのお湯はほぼ無色透明でうす茶色の板状の大きな湯の花が出ています。微塩味微苦味でちょっと生ぐさいような独特の温泉臭。弱いキシキシはありますが、さほどインパクトのある浴感は感じられず。カランにも浴槽と似たような臭いがあったので温泉かもしれません。

分析表掲示はなく、脱衣所に別表の掲示のみありました。

Na・Ca-塩化物泉(低張性アルカリ性低温泉)
*「'92年4月、本館東側の庭で掘削を始め、地下約千五百mから湯がわき出した。毎分百十L、地上温度30度。ボイラーで加温して浴場に引き込んでいる。---(中略)--- pH9.1のアルカリ性。」とのこと。(「山梨の温泉」山梨日日新聞社館刊より)


「十枚荘温泉」の外観

「十枚荘温泉」の女湯

「十枚荘温泉」の男湯



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