房総の湯巡り-1[21] byうつぼ |
■手賀沼温泉「手賀沼観光リゾート 満天の湯」 2007/3/15にオープンしたこの温泉スパ銭は、手賀沼を渡る手賀大橋南詰めの県道8号(船取県道)沿い、道をはさんで「道の駅しょうなん」もある交通の要衝に立地しています。住所は柏市ですが、旧沼南町地区で周辺は一面の農地です。かなり大規模な施設でよく目立ち、駐車場脇にはかけ流しの足湯(無料、〜日没)や別棟の農産物直売所もあります。日曜の昼間に行きましたが、まだあまり知られていないのか、けっこう空いていました。 館内は2層構成で、2階に有料ゾーン(岩盤浴)と茶屋、休憩所、展望の間など。手賀沼の眺望がすばらしい展望の間はレクチェア装備ながら無料なのは太っ腹。案の定、ここだけは満席でした。メインの1階には浴場と飲食処、髪切処、手もみなどのスパ銭標準施設、脱衣所も広めで全体にゆったりとつくられています。 ふたつの浴場はほとんどシンメトリなので、男女の入れ替えはないと思います。(当日入ったのは右側) 露天ゾーンに、メインの岩風呂(岩組鉄平石敷12人以上、適温)、壺風呂(石造1人×3)、あつ湯(みかげ石枠石敷1.2人)、寝ころび湯(4人)と檜の湯(木枠石敷3人、人工炭酸泉、真湯だと思う)。露天の浴槽は、檜の湯以外すべて源泉かけ流しとのこと。露天は塀に囲まれ展望はききませんが、和風庭園風で居ごこちがいいです。 内湯主浴槽は、石の湯口からの投入+底面注入+ジャグジー注入でオーバーフローなし。緑がかった透明のお湯で、弱いうがい薬臭。典型的な濾過循環湯ですが、かなりの濃度感があるので入り応えはあります。 露天各槽のお湯は緑褐色にごり湯(透明度30〜50cmくらい)でわずかにうす茶の浮遊物。壺湯とあつ湯は緑味よわく透明度も高くて岩風呂よりよさげ、とくに壺湯は鮮度感高く少量のアワつきがありました。 強塩味+金気だし味に粘土系アブラ臭+金気貝汁臭。とくべつな湯ざわりはないですが、よく温まり浴後ややペトつきます。どっしりとした重量感があるので、典型的なほてほてからから強食塩泉かと思いきや、意外に疲れのこない入り心地のいいお湯です。なんとなくお湯に奥行きがあるのは、メタほう酸=197mg/kgが効いているのかも・・・? ※ここのHPは手作り感覚あふれていますが、分析書はおろか温泉井の構造、各浴槽のスナップ写真まで載っている充実の内容です。 Na-塩化物強塩泉 41.5℃、pH=7.3、600L/min(1,800m掘削揚湯)、成分総計=19.625mg/kg、Na^+=6820mg/kg (89.19mval%)、Mg^2+=136、Ca^2+=450、Fe^2+=3.5、Cl^-=11800 (99.72)、Br^-=43、I^-=9.8、HCO_3^-=14、陽イオン計=7491.0 (332.61mval)、陰イオン計=11872.30 (333.80mval)、メタけい酸=63、メタほう酸=197 〔 2007年4月4日レポ 〕 |
![]() 「満天の湯」の玄関 |
![]() 「満天の湯」の足湯 |
![]() 「満天の湯」の足湯湯口 |
![]() 「満天の湯」の掘削ピット |