房総の湯巡り-1[20] byうつぼ |
■御宿温泉「クアハウス御宿」 御宿町は童謡「月の沙漠」がつくられたところで、砂浜に月の沙漠記念像があります。九十九里あたりだと砂浜は黒っぽいのですが、このあたりは白砂に細かな貝殻のかけらがまじってとてもきれいな砂浜です。 相当に年季の入った館内はB級入ってます。浴室前にいるおじさんに料金を払って入場。脱衣所は狭めで、銭湯のような雰囲気。男女別の浴室は、メイン浴槽(みかげ石枠タイル貼7.8人)、ジャグジー槽(同3人)、寝湯(タイル貼4人)、打たせ湯2本、箱むし湯×3、歩行浴槽と多彩ですが、全体にせせこましい感じでひと昔前のクアハウス風。カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日16時で2〜6人。 メイン浴槽は石の湯口からの熱湯投入+かけ湯槽からの流し込みで、槽内排湯は不明ですがかるくオーバーフローあり。ジャグジー槽はジャグジー注入で湯面排湯口からの排湯。寝湯はジャグジー注入で槽内排湯不明ですがオーバーフローなし。いずれもカルキ臭は感じられませんでしたがたぶん循環はあるかと思います。 コーヒー色をしたお湯は透明度20cmの黒湯で強いヌルすべ+ツルすべ+とろみ感。ここは温泉チャンピオンの郡司さんが全国第2位の”とろみの湯”として評価したとのことです。弱重曹味弱苦味に黒湯によくある有機肥料のような臭いが薄くただよいます。 この内容で休日1,000円は高い感じもしますが観光地の稀少な温泉なのでやむなしか? でも、お湯はとても質のいいものなので、温泉ファンとしては落とせないところかと。 ここは、老人(65歳以上)は小人料金で入れます。割安の年会費システムもあるのでお年寄りには利用しやすい施設でしょう。実際地元のお年寄りが目立ちました。あと、HPをプリントアウトして持参すると料金が1割引になります。 その後、大原の「かねなか」で魚を食べて帰りました。市場で高値のつく大原漁港の地魚がリーズナブルな値段で食べられます。なお、大原方面からだと夷隅経由で南総広域農道を使うと信号も交通量も少ないので、茂原まで短時間で抜けられます。 Na-炭酸水素塩温泉 26.2℃、pH・湧出量不明、成分総計=3.266g/kg、Na^+=936.0mg/kg (96.24mval%)、NH4^+=12.2、Cl^-=249.7 (17.04)、HCO_3^-=1852 (73.45)、CO_3^2-=117.7、陽イオン計=974.9 (42.30mval)、陰イオン計=2221 (41.32mval)、メタほう酸=9.3、腐植質=32.0 <H15.2.6分析> 〔 2004年4月15日レポ 〕 |
![]() 「クアハウス御宿」のエントランス |
![]() 「クアハウス御宿」のメイン浴槽 |
![]() 「クアハウス御宿」のかけ湯槽 |
![]() 月の砂漠像 |