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房総の湯巡り-1[19] byうつぼ


■白子温泉「東海荘」


(白子町、時間要問合せ、500円、0120-32-2061)
オフィシャルHP

長柄から茂原経由で九十九里に出ました。この辺りの日帰り施設では、砂風呂で有名な「白子町アクア健康センター」「オーシャンスパ九十九里」がありますが、どちらもお高いので手頃な旅館の日帰り入浴にしました。 白子温泉は平成元年開湯の新しい温泉地で、以前からスポーツ合宿のメッカとして知られ、あちこちにテニスコートがあります。

日帰り入浴できる宿が何軒かありますが、入浴可能時間が長く料金も安いここにしました。38室の中規模旅館で館内は新しくはないものの、とても良くメンテされています。

廊下の奥に男女別の浴室があります。窓の広い明るい浴室には赤みかげ石枠タイル貼8.9人の浴槽がひとつとシンプル。カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日15時で男女湯とも独占。赤茶に色づいた石の湯口から50L/min以上も大量投入で側面吸湯がありますがかるくオーバーフローもあり。他に側面からかるく冷水を注入しています。

きれいな琥珀色透明のお湯は適温で、明瞭な塩味にうがい薬臭+アンモニア臭+磯の香の複雑な温泉臭。ヨウ素や臭素、アンモニアが効いていそうなくせのある臭いですがなかなかいい感じです。そこそこのツルすべがありとてもあたたまってほてりますが、浴後はさっぱりと爽快感の出る気っぷのいいお湯で純食塩泉のイメージ。

なかなか個性的なお湯でけっこう気に入りました。新しい温泉地なので温泉場の風情はないですが、近くまできたら寄ってみる価値はあるのでは。YEBISUさんの云われるとおり、とくにアブラ臭好き(というか異臭好き ^^;)には面白いお湯かと思います。

分析表掲示はなくフロントにもなし。館内掲示によると以下のとおり。

Na-Cl強塩温泉(旧 含臭素沃素-強食塩泉)31℃ (地下2000mから湧出)
「ヨウ素と一緒に採取した天然ガスで温めた天然温泉。上総層群と呼ばれる第3紀から第4紀の地層中の特に100〜200万年前の砂と泥の互層のうち、砂質中のメタンを主成分とする天然ガス中に溶存しているかん水」

このあたりはヨウ素の生産地としても有名なようで、「世界のヨウ素(ヨード)の生産量は年間約18,000トンで日本の生産量は世界の40%を占め、チリに次いで第2の産出国。千葉県では全国の80%の6,000トン、白子町では年間1,000トンが生産されている」とのこと。強烈な塩の湯温泉のある新潟県の中条町もヨードの生産地なので、ヨードと温泉はやはり関係が深いのでしょうか。

〔 2004年4月11日レポ 〕


「東海荘」の外観

「東海荘」の男湯

「東海荘」の女湯

「東海荘」の男湯湯口


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