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房総の湯巡り-1[18] byうつぼ


■矢指ヶ浦温泉「矢指ヶ浦温泉館」


(旭市、630円、10:00〜15:00/17:00〜21:00、0479-64-2218)
紹介HP

昭和27年、千葉県では第1号の温泉認定を受けたという老舗の温泉施設で宿泊(4室)もできます。日帰りガイドにもよく載っているので、わりに知名度は高いのでは? 週末田舎人さんのレポがあったかな?

このあたりは東京方面からほんとうに行きにくく、最短ルートは東関道「大栄」IC・東総有料道路経由と思われますが、ドライブコースとしては、千葉東金道路経由で九十九里浜に出て、ビーチラインを一気に北上するほうが面白いかもしれません。場所はわかりにくく、後者の場合、県道30(ビーチライン)で矢指ヶ浦海水浴場をすぎた、足川の信号を右折ししてすぐの左手の路地の奥(看板あり)。街なかにつき見落としがちなので要注意。Pは県道をはさんで右手の路地に入ったところにあります。

路地の奥に歯科医院(同一経営?)ととなりあって民家風の浴場棟があります。訪れたときは先客がなかったらしく、受付のおばさんが浴場に案内、浴槽のフタを外してくれました。

こぢんまりとした浴室にタイル貼り5人の浴槽ひとつとシンプル。2面採光ですが、窓に目隠し用の青いフィルムが貼ってあるのがやや無粋。湯口はなく、側面からの間欠注入で、注入口の下に側面吸湯があってかすかにオーバーフロー。黄緑色の析出のでた冷たい源泉の出るカランがあり随時投入可。コップもおいてありました。カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。平日12時で独占〜2人。

適温のお湯は、緑灰色ささにごりで細かな黒い浮遊物がただよいます。湯面は無臭ですが、源泉カランでは弱たまご味+弱金気味+微塩味+弱重曹味、弱い甘イオウ臭+微モール臭+弱金気臭の、鮮度を感じさせる複雑な味臭が楽しめます。

掲示分析書は昭和28年の古いもので、成分総計=12719mg/kgの高張泉ですが、味からみてそこまでの濃度はないように思いました。それでも、ヌルすべとキシキシが入り混じるかなり存在感のあるお湯で、浴後はよく温まり汗が止まりません。

イオウ気を交えたモール泉系のイメージで、客が少なく鮮度感が保たれているので、なかなかにおすすめです。ただし、狭いので団体利用はちょっときびしいと思います。

含ヨウ素食塩泉(Na-塩化物冷鉱泉) 21.7℃、pH=7.7、42L/min、成分総計=12719mg/kg、Na^+=3955mg/kg (82.9mval%)、Ca^2+=234.8 (5.65)、Fe^2+=5.573、Cl^-=6857 (95.23)、I^-=11.12、HCO_3^-=631.7 (4.99)、CO_3^2-=76.60、陽イオン計=5021 (207.425mval)、陰イオン計=7625 (207.425mval)、メタけい酸=71.86 <S28.5.27分析> (源泉名:矢指ヶ浦鉱泉)

〔 2006年3月12日レポ 〕


「矢指ヶ浦温泉館」の玄関

「矢指ヶ浦温泉館」の男湯

「矢指ヶ浦温泉館」の男湯2

「矢指ヶ浦温泉館」の男湯湯口


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