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榛名山周辺湯巡り byやませみ  2001年3月

みしゅらん掲示板に連載されたやませみさんの「榛名山周辺湯巡り」の再録です。温検12号さんやイッサキみさんの関係コメントも合わせて収録しています。榛名山の周りの温泉レポートをお楽しみください。

 高崎中尾温泉「天神の湯」
 
三福温泉
 
渋川温泉「スカイテルメ渋川」
 
白井温泉「子持村温泉センター」
 
金島温泉「富貴の湯」
 
箱島湧水
 
伊香保温泉「橋本ホテル」
 
倉淵温泉「長寿の湯」
 
くらぶち相間川温泉「ふれあい館」



榛名山周辺湯巡り(その1)


高崎中尾温泉「天神の湯」

 高崎市中尾町天神329-3 TEL/027-362-1726
 700円 平・休日とも1300-2200時 毎週火曜休
 3/10からしばらく「試し湯期間」で400円
 源泉名:天神の湯
 湧出量:最大600L/min 掘削1300m動力揚湯 (現在は約150L/minで試運転)
 泉温:54.3℃ pH:7.7
 泉質:Na-Cl・HCO3 総計3.098g/kg Fe(II)=0.2 HS=0.3 CO3=1.8
 分析年:H12.7.7

前橋インターから17号線高崎方面へ2つ目の信号、出光の角を北に入ってすぐの神社隣り。住宅地の中にある新設大型スーパー銭湯。試運転中だが、1階の入浴施設は完成している。掘削はネット上で有名なトクプラ。入口にビットが2個も麗々しく飾ってある。

浴室は大きいが、温泉浴槽は内湯1のみで、真湯ジャグジーが幅をきかせている。窓の外はすぐ竹塀でさえぎられ、薄暗い。脱衣所の通風が無いのも不快。一見大量に掛け流されているようだが、浴槽内に強力な吸入・注入口がいくつも作動。湯口からも源泉と濾過湯(たぶん)が半々で出ており、非常に複雑な機構になっている。ジャグジーの運転音が非常に大きく、落ち着かない。

湯は極淡褐色微濁・微塩味・微金気臭・微弱油臭で、少しすべすべ。HS臭は感知できず。なかなか複雑な湯だが、いずれも弱いのでいささか欲求不満。カルキ臭が無いことが救い。ロッカーと洗い場の数から見て、相当な入れ込み数を予想しているようだが、立地的にも繁盛することは間違い無いだろう。ただし、駐車場面積と進入路をなんとかしないと、国道の渋滞を引き起こすことは必至で、とんだ迷惑施設になりかねない。


「三福温泉」

温泉データなどは温検12号さんがすでに詳しくレポート済み。加熱掛流しを予想していたが、一日1回交換の完全循環。熱めの温度設定で、全くの銭湯仕様。「天然イオンが豊富」という表示は感心しないが、古代檜の香りがよいので気分良い。

角の水汲み場には絶え間なく人が訪れ、評判の高さがよくわかる。名水の味はきついえぐみがあり、喉越しが悪くてやや飲みにくい。美味しいとはいえないが、口中に不思議な壮快感が残るので、普通の地下水とはやはり何かが違うようだ。パン屋で買った耳パンがとても美味しかった。



群馬・長野の温泉など by温検12号

>やませみさんへ

>高崎中尾温泉「天神の湯」

灯台下暗し、お恥ずかしながら知りませんでした。イッサキさんはいかがですか?

>三福温泉

 実は20日に箕郷梅林の花見の帰りに、夕方にポリタンクに汲んできました。テスラは火曜定休で祝日にもかかわらず、全館休館でした。その時、汲む人が次々と訪れ、
通りがかりの人「ここの水は水道水とは違うんかい。」
地元の人「ぜんぜん違います」
と言っておりました。

>名水の味はきついえぐみがあり、喉越しが悪くてやや飲みにくい。美味しいとはいえないが、口中に不思議な壮快感が残るので、普通の地下水とはやはり何かが違うようだ。

初心者には抵抗がある水かもしれません。何度も飲むうちにおいしく感ずるようになる味わいのある水ですね。

群馬の温泉の続編が楽しみ



高崎中尾温泉 byイッサキ

日曜日、やませみさんの榛名山周辺の湯巡りレポート(3/22)に登場した高崎中尾温泉「天神の湯」に、開通したばかりの北関東道を使って行ってきました。

案内の通り、前橋I.Cから高崎方面信号2つ目右折で、神社の隣りに仮オープン中の「天神の湯」がありました。建物には大きな「ゆ」等の看板も全くなく、落着いた外観なので好印象。施設内フロント周りも清潔感のある色調だが、休憩室予定の2階は未だクローズなので400円の試し湯価格。(TEL:027-362-1726/13時〜22時/火曜定休)

浴室内には長方形の温泉浴槽と真湯のジャグジー座り湯や寝湯の構成であった。やませみさんも書かれていましたが、窓の直ぐ外側には高いフェンスが建っていて、薄暗い浴室に
なっており残念。湯は淡い褐色程度なのだが、浴槽のタイルが暖色系なので湯が鮮やかなオレンジ色に見えてしまう。半掛け流しの湯は特にハリのある感触もなければ、ツルツル感もあまり感じなかったが、悪い湯ではなさそうだ。(ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉)

私の希望ではジャグジー類の無い静かな露天風呂が一つ欲しい所です。市街地にあるためか、洗い場はかなりの数が揃っていて、洗い場の順番待ちは無さそうであったが、これからオープンする湯でどれだけ集客できるか疑問を感じた。又、住宅街にあるため、何処から行っても狭い道路なので本格オープンしたら道路の混雑は問題となることは間違いないと思う。(やませみさんのご指摘通り)

北関東道の駒形I.Cから関越道の前橋I.Cまで走行しましたが、道路側面の遮音板に木材や
アクリル板風のものが使われていて、他の高速道とチョット趣が違います。赤城山を見ながら伊勢崎I.Cまで入ってきて、粕川温泉や赤城温泉郷にもいらしてください。



榛名山周辺湯巡り(その2)


渋川温泉「スカイテルメ渋川」

 渋川市半田 TEL/0279-20-1178
 500円(身割300円) 10-17時 毎月第2火曜休
 少し離れたところに温泉スタンド有り。
 源泉名:きらめきの湯
 湧出量:549L/min 掘削1404m自噴
 泉温:66.5℃(16.0℃) pH:7.6
 泉質:Na・Ca-Cl Br=22.1mg/kg 総計9.03g/kg
 知覚:無色透明・塩味 浴槽内:淡褐色・中油臭
 分析年:H7.7.12

掲示板ではたいへん評判の良い施設。田園に着陸した銀色のUFOさながらの外観が異様な大規模入浴施設。インター直近ながら知名度がまだ低いのであまり混んでいない。屋外に大規模な熱交換設備があり、湯温の冷却と同時にバーデプールの温水供給を行う合理的なシステムに感心する。採光の良い健康感あふれる設計で、日帰り施設としてはピカイチの出来。

最上階の内湯・露天とも一部循環。浴感はごくふつうの弱食塩泉だが、油臭が明瞭。浴室全体にパイプタバコのような匂いがこもっている。モール泉の香り。内湯は湯温がやや熱く、浴室の換気がいまいちなので、長湯には不向き。露天は眺望抜群でここのメイン。寒風が集中する場所なので、冬はかなり寒そう。浴後は温もり感が持続し、油臭が鼻の奥に残る、いつまでも後をひく湯。
(→みしゅらんレポートあります)


白井温泉「子持村温泉センター」

 子持村吹屋 TEL/0297-24-5526
 300円(身割200円) 9-17時 毎月25日休
 源泉名:白井温泉高橋一郎源泉(←地主さんの名前)
 湧出量:200L/min 掘削1000m動力揚湯
 泉温:40.3℃(8.0℃) pH:8.0
 泉質:単純温泉(Na-Cl・HCO3型) Fe(II)=1.18 溶存計986.1mg/kg
 知覚:薄茶色に着色 浴槽内:わずかに緑色・微金気臭
 分析年:H3.3.27

村営ふれあい公園の一角にあるが、案内表示が小さいので少しわかりにくい。内湯と広間休憩室があるだけのこじんまりした施設。ほとんど常連客ばかり。地元のおじさん達がレタスをつまみに焼酎を飲んでいた。カラオケ無いので静か。時間内なら出入り自由なので、隣のふれあい館で食事もできる。

源泉は白井城跡にあり、約1km引湯。内湯のみで、50L/minほどの源泉掛流し。木製天井が高く通風がよいので浴室は爽快。グリーンタフの内張り浴槽でわかりにくいが、わずかに緑がかっているようだ。ごく弱いが新鮮な鉄臭があり、飲むと微塩味とあいまって、薄めた「のり茶漬け」味。もう少しで塩類泉になるのに惜しい。毎日浸かるのに良い湯で、かなり気に入った。アットホームな雰囲気が好きな方にお勧め。



Re:群馬の五色温泉他 byイッサキ

● 榛名山周辺の湯巡り>「高崎中尾温泉 天神の湯」は温検12号さん同様、全く知りませんでした。高崎に買い物でも行った帰りにでもチェックしたいと思います。

「その2」の白井温泉「子持村温泉センター」はシブイですね。あそこは露天風呂も無いことや近所に日帰り温泉がいっぱいあるので、他県ナンバーの率が低い所です。 その3は金島から伊香保に入って行くと思いますが、楽しみにしています。

● 昨日の読売新聞群馬版に「碓氷峠の森公園交流館」が4月1日のオープンを前に松井田町民を対象にした体験入浴会が開かれたとの記事が掲載されていました。確か、松井田町は温泉掘削に失敗したと思っていましたが、サンランドゴルフ場の湯を引き、建築費11億円をかけて露天風呂,サウナ,80畳の休憩室,レストランまで揃えた施設を造ったそうです。
【500円/3H、AM10時〜PM9時、第2,4火曜日定休】
* 色々とオープン情報が入ってくると、これからオープンする日帰り温泉の線表でも欲しくなってしまいます。



榛名山周辺湯巡り(その3)


金島温泉「富貴の湯」

 渋川市川島 TEL/0279-23-0001
 400円(身割200円) 10-21時 毎月15日休
 源泉名:富貴の湯
 湧出量:170-200L/min 掘削998m自噴
 泉温:35℃前後 pH:6.73
 泉質:Ca・Na-Cl Fe(II)=2.81mg/kg 総成分2.44g/kg
   (H6分析では単純温泉33.1℃になっているが、その後増堀して泉質変化)
 知覚:無色微濁・金気臭 浴槽内:微緑濁・金気臭
 分析年:H9.8.4

JR吾妻線の金島駅近くになると、国道353にでっかい案内看板があるので分かりやすい。ただし、外観は普通の民家、良くてお蕎麦屋さんくらいの素朴さなので、近くに行っても見過ごしがちなので注意。外観は小さいが、中は内湯・露天・広間休憩室と意外に広い。入口に飲泉所設置。源泉は向かいのセメントプラント内にあり、元は社員保養施設だったのを一般向けに公開。

源泉温度がやや低いので、加熱湯との混合で温度調整。全体に温め。内湯は沈殿物濾過されているが掛流し、木製浴槽と天井が高いのでたいへん雰囲気良い。露天は40L/min程度の掛流し。弱塩味・新鮮鉄味の湯はメロン色に微緑濁で美しい。赤茶色の細かい湯花が舞う。伊香保温泉の鉄味を少し押さえたような湯は、やわらかい浴感で長湯に好適。

入口の分析表をメモしていると、管理のおじさん・おばさんの質問攻めにあって困った。とても熱心に温泉の保全に努めておられるようだ。休憩広間は2面が全面窓で、とても明るい。カラオケもないのでとても静かで落ち着く。アットホームで清潔な雰囲気で、ここもかなり気に入った。毎日でも来たい温泉。
(→みしゅらんレポート有り)


箱島湧水

 吾妻郡東村箱島 TEL/0279-59-3111(村役場企画財政課)

名水百選のうち群馬県内3カ所のひとつ。県道56吾妻線の箱島集落から山側へちょっと入り箱島不動尊のそば。案内表示は小さいので、事前によく調べておかないと見逃すだろう。湧水地のすぐ手前まで細い道ながら車で入れ、駐車場もいちおう作られている。

神社下の大木の根本から、突如として大量の水が勢いよく湧き出ている。毎秒0.4立方米というから、温泉風にいうと24,000L/minの膨大な量だ。水汲み用の石段がつくってあるが、水流が強いのでボトルでは汲みにくい。手が滑って流されたと思われるボトルが、下流にたくさん散乱してるのはちょっと感心しない。上流に口を向けるから汲みにくいのであって、下流に向けると楽なのだ。

全くクセのない喉越しの極めて良い飲みやすい水で、じっくり味わうと口中いっぱいに清涼感が広がる。さすが旨い水十選だと、あらためて感心。持ち帰ってお茶をいれてみるとこれまた素晴らしく旨い、安い茶葉が高級茶に変身。



Re:榛名山周辺湯巡り by温検12号

>白井温泉と金島温泉

白井温泉は記憶が古いのでよく覚えていない。(平成9年9月入浴)内湯のみで開放感で劣りますが、お湯そのものの浴感はよかったと思いました。

金島温泉は昨年1月に入浴済み。パンフレットは平成8年のものと12年のものと2種類持っております。違いは6時間800円を削除、3時間500円を設定、露天風呂の大きな写真の屋根が追加されたこと、表紙のデザインの違いといった所。湧出量は170L/分、伊香保温泉の泉質に似ている、Ca,Mg,Mn,鉄イオンを多量に含むとパンフレットにありますが、どうですか?私は現地の成分表を見て記録しているのですが、泉温が32.4度と33.1度の2種が記録にありどうなっておるんだ、と疑問に思っておりました。当初は単純温泉33.1℃だったんですね。

>箱島湧水

私の一番の愛用の名水へようこそ。ここは私は10回以上は汲んでおります。当初はダムの所まで車で入れる時代があったのですが、昨今の名水ブームで駐車場から遠くなりました。ポリタンクを積むカートをあそこでよく壊しました。(笑)

>上流に口を向けるから汲みにくいのであって、下流に向けると楽なのだ。

ありがとうございます。私などボトルの腹をペコペコ押していたもので、お恥ずかしい。アッ、こんなレポートを書いたら、風来坊さんにまた怒られる。まずい、まずい。(参ったなー)

>碓氷峠の森公園交流館・峠の湯 4月1日のオープン。

昨日は正しく表示されなっかったので、もう一度下記にアドレスを掲示させてください。横川鉄道文化村「ポッポタウン」に関心のある方も、是非ご覧下さい。もちろん、温泉についても大変詳しいです。
http://www.usuitouge.com/tougenoyu/



榛名山周辺湯巡り(その4)


伊香保温泉「橋本ホテル」(宿泊)

 伊香保町586 TEL/0279-72-2035
 日帰り1000円 12-13時の清掃時間以外は原則常時
 源泉名:本線(混合泉)
 湧出量:3300L/min 5本の掘削自噴泉を混合
 泉温:40.9℃ pH:6.4
 泉質:Ca・Na-SO4・HCO3・Cl Fe(II)=8.28mg/kg 総成分1.28g/kg
 知覚:無色透明・わずかに茶褐色沈殿物

飲泉所の真向かいにあり、以前から気になっていた明治創業の伊香保初の洋式ホテル。飾ってある昭和6年の海外向け英字新聞の広告では、軽井沢万平ホテルと並んでいた。内部は少々くたびれているけれど、風格と品の良さは随所に残っています。

部屋は洋室と和室が選べます。ドアは非常口のような鉄製で不粋ですが、内部は充分に広く、これで2食付き1万円〜は、伊香保では格安といえる。B&Bも可能みたい。料理は贅沢ではないけれど、適当な量です。追加でホロホロ鳥の鍋(みそ仕立て)を頼みましたが、料金内でも手羽鍋(白湯仕立て)が付いていたので、刺身にすればよかった。
あ、洋食ディナーも自慢のようです。

建物の真下に本線の引湯パイプがあり、そこから直に配湯。供給量は100L/min程度か?
客が少なかったので、かなり絞っているみたい。こじんまりした内湯のみ温泉で、50L/min程度の常時掛流し。排水溝にドボドボ湯が落ちる音が力強い。泊まり客は2組だけだったので独占、流れ湯に浸りながら長時間トドになる。

微塩味・鉄味の湯は、新鮮なので沈殿はほとんど生じていない。日中光では微濁メロン色(透明度90cm)だが、白熱灯下では赤褐色に見えるのを発見。伊香保でこれだけ新鮮な湯に浸かれる宿は、ほんとに貴重な存在だ。日帰り入浴もやっているので、休日で露天風呂や石段湯が混んでいるときはいいかも。

地下水温が高く、沢水が温かいせいか、カジカガエルのきれいな声がたくさん聞かれました。周囲の景色はやっと雪解けになったばかりなのに、妙な気分です

「古久屋」のところにある「大黒屋」の温泉饅頭がおいしい、というので行ってみましたが。お休みでした。「勝月堂よりうちのが断然うまい」と、こたつにあたっているおばちゃんが胸をはってもうしておりました。どなたか食べられました?

<伊香保温泉の引湯法について>

源泉は露天風呂の付近に集中し、5本の浅いボーリング自噴井からの湯を混合して本線の太いパイプで石段上部まで引湯しています。戦国時代は源泉付近の谷間に数件の宿があるだけでしたが、武田氏の支配時代に今の石段街のあたりに移転、神社下まで引湯し、木製の樋の傾斜を利用して配湯するようになりました。当時としては画期的な方法で、武田氏の金山開発で培われた高い技術力がうかがえます。その後、樋の上を石で覆ったのが現在の石段になっています。

本線には、1)薬師共同湯(廃止)、2)金太夫、3)丸本前、4)村松前、の4箇所の「木間口」=分湯ステーションがあり、そこから枝分かれ状に各旅館に配湯されています。したがって、基本的に神社に近いほど湯は新鮮ということになりますが、樋を流下する際の撹拌で空気が混合しますので、酸化による鉄分の沈殿は避けられないところです。伊香保の湯は赤濁り、と普通に思われているのはこのためです。

鉄イオンの含有量をみると、源泉では6.5mgですが、露天風呂では3.5mg、石段付近の旅館で2.5-3.2mg、ずっと離れたホテルでは0.5mgまで減少しています。近代的なパイプ引湯にすれば問題はかなり解決するのですが、それではせっかくの伊香保名物がなくなってしまいますね。

あと、周辺地区では、本線とは別に透明な単純温泉の源泉がいくつかあり、これをメインに
使用している宿もありますので、ご注意を。(こういうのに限って風呂がでかい)



偽?伊香保温泉 by温検12号

>伊香保温泉
>あと、周辺地区では、本線とは別に透明な単純温泉の源泉がいくつかあり、これをメインに使用している宿もありますので、ご注意を。(こういうのに限って風呂がでかい)

そう、私も伊香保にそんな温泉があるのを知っています。5年程前の上毛新聞に伊香保の近くの森の中で、メタ硅酸泉冷鉱泉(10℃台だったと記憶)を浴用加熱し、今まで温泉が導入されてなかった(これまで伊香保で温泉でないとはビックリ!)ホテル・旅館に供給開始と記事に出ていました。それ以来、伊香保で透明な湯を目にすると偽か濾過のどちらかだと認識するようになりました。

「一富士ホテル」は宴会で泊まったことがあるのですが、湯は透明で偽かなと推測しました。なお、伊香保グランドホテル経営のスパ・グランドは内湯が温泉で露天風呂は真水を沸かしたものと聞いています。伊香保へ行って湯が透明でしたら、「伊香保露天風呂」へ入り直すことをおすすめします。



榛名山周辺湯巡り(その5)


倉淵温泉「長寿の湯」

 倉淵村権田字上大沢 TEL/0273-78-4174
 500円(身割なし) 9-20時 第一木曜休
 源泉名:長寿の湯
  一の湯:Na-Cl Fe(II)=1.56mg/kg 湧出量:217L/min
  二の湯:単純温泉 湧出量:93L/min
  三の湯:Na-Cl 湧出量:310L/min

国道406の萩生峠手前にある、ログハウス風外観の温泉旅館。内湯に塩化物泉、露天に単純温泉を使用しているということだが、湧出量からみても逆のほうが良いと思う。この日は午前中孔内洗浄ということで、内湯は真水の沸かしが張られていた。大いに謝られたが、まあそんな日もあるのが温泉です。

自慢の総檜風呂は相当ガタがきており、あちこちでピューピュー漏れ放題。たぶん新材を寝かせないで使ったのでこうなったのだ。ただし香りはすごく良い。

露天はかなり大きいが、単純温泉は総計36mg/kgしかないので、浴感は全くなし。ガイド誌では気泡が付くとなっているが、粘ってほんの僅かで、特筆することはない。また、写真では湯が黄色や褐色に見え、ひょっとしてモール泉かと期待していたが、完全無色透明。浴槽の底が着色しているのであった。な〜んだ。

がっかり続きだったが、波紋の反射光が虹色に見えるのに気付く。これは美しい。NHKの番組で見た四川省の黄龍湧水群(世界遺産)の池と全く同じ。水中の微細鉱物の散乱光が干渉してスペクトル分光を起こす、と説明されていたが、同じメカニズムなのであろうか? いつも見えるとは限らないが、ちょっと珍しい。

国道沿いに、ナマコ壁の造り酒屋に併設の良さそうなお蕎麦屋さんがあったので、入ろうと思ったが、後ろのトラックにあおられてやむなく通過。大いに心残り。



榛名山周辺湯巡り(最終回)


くらぶち相間川温泉「ふれあい館」

 倉淵村水沼字相間平 TEL/0273-78-3834
 500円(身割なし) 1030-21時 第2・4火曜休
 源泉名:せせらぎの湯
 湧出量:約200L/min 掘削1300m動力揚湯
 泉温:61.8℃ pH:6.9
 泉質:Na・Ca-Cl強塩泉 総計24.2g/kg
    Br=56.6、Fe(II)=1.19、Cu=0.23、Pb=0.27mg/kg
 知覚:微白濁・微鉱物油臭・強塩味
 分析年:H7.4.26

のどかな村営貸し農園「クラインガルテン」の入口にある新設の大きな入浴・宿泊施設。童話に出てくるようなドイツ風木造建築に、緑のとんがり屋根がとてもキュートな外観。全体に広々した造りで、健康的な雰囲気。ぴかぴかのフローリングに滑って転倒。

浴室と脱衣所はたいへん清潔で、採光・通風もよくて非常に快適だ。内湯は沈殿を除くため軽く濾過しており弱緑濁、ぬる湯でねっとりした浴感がある。広い露天は40L/min程度の掛流しで、青空に映える鮮やかな黄色の湯がとても美しい。まるでPOMジュースを岩風呂に満たしたように見える。透明度10cm以下の強い濁りがあり、上澄みは薄い緑色をしている。
週3日は来るという常連さんの話では、昨日浴槽の沈殿を取り除いたばかりなので、今日は黄色がとても鮮やかという、いつもはもっと赤茶色が強いんだそうだ。

強塩泉の味は、塩苦味+鉄味+しびれ鉱物味のきわめて奥深いもので飽きない。とくにしびれ味がいつまでも舌先に残る。Cuに起因するものと思い、後で十円玉を金ブラシで磨いてなめてみたら、同じ味がした。鉛はちょっと恐いので実験せず。

こことは別に村民優先の「せせらぎ館」があり、源泉はそちらにあるそうだ。ここまで約500m引湯というが、それにしては湯温がややぬるいような気がする。源泉は60℃強の高温泉なので、少し加水して温度調整しているかもしれない(未確認)。もっとも、湯の成分がたいへん濃いので、これで熱かったらかなりしんどそうだ。

ここは浴後感が非常に重厚で、長湯しなくても充実感が強く残る。たいへん眠くもなる。草津の帰りなどに立ち寄ると、居眠りで事故る可能性が大なので、浴後は昼寝が必須。

無料休憩広間・レストランもあるので、一日のんびりするための設備は充実している。宿泊は休前日7500円、4人用(10人まで可)の本格的ログハウスは12,000円。泉質・設備・環境とも今回のベスト温泉。くせの強い湯がお好きな方には文句無くおすすめ。



Re:榛名山周辺湯巡り byイッサキ

>倉渕村クラインガルテン ふれあい館

>もっとも、湯の成分がたいへん濃いので、これで熱かったらかなりしんどそうだ。ここは浴後感が非常に重厚で、長湯しなくても充実感が強く残る。たいへん眠くもなる。草津の帰りなどに立ち寄ると、居眠りで事故る可能性が大なので、浴後は昼寝が必須。

小生もこの湯に浸かったら、軽い疲れからか、湯上りのビール1缶で睡眠薬を飲んだ様に
ぐっすりと長い時間昼寝をしてしまったことがあります。この濃い色した強塩泉は温まる他に眠くなるのでしょうかね。

>倉渕温泉 長寿の湯

内湯の浴槽の底はぷかぷかしてボロですが、普段は小さな浴槽から気持ちよく湯がオーバ
ーフローしているのですが、今回は残念でしたね。露天風呂は掃除不足なのかヌルヌルして浴感がなく、あまり評価できるものではないと私も思います。最近、亀沢温泉の他に相間川温泉2箇所ができ、客数がダンダンと少なくなってきたのがチョット心配です。

>道沿いに、ナマコ壁の造り酒屋に併設の良さそうなお蕎麦屋さんがあったので、入ろうと思ったが、後ろのトラックにあおられてやむなく通過。大いに心残り。

牧野酒造隣りの蕎麦屋「利久」(りく;TEL027-378-2218)ですね。店は農家そのもので、倉渕産のそばを自ら栽培し、玄そばを自家製粉した、もりそば系は美味しいですよ。(温かい麺は×)

次回、吾妻や浅間隠温泉郷(薬師温泉、鳩ノ湯温泉、温川温泉)方面に出かけた時にでも寄ってみて下さい。



Re:榛名山周辺湯巡り by温検12号

>相間川温泉「クラインガルデンふれあい館」

私は平成8年12月に入浴済。あそこは貸農園で、都市居住者に大人気で空きがでるまで何年も待たされるそうです。農作業の後の温泉もまた格別のことでしょう。宿泊もできます。これと同じことをやっているのは月夜野町の真沢温泉(日帰り可)ですね。

平成8年6月にも入浴しようとしたことがあったのですが、機械の故障とかで露天風呂へ入れず断念したことがあります。その時は近くのハルナ温泉「スパハウス悠遊湯」へ入浴。12月に入浴できましたが、当時は初雪が降っていましたね。2ヶ月前にも久しぶりに入浴しようかなと思ったのですが、雪でノーマルでは走れませんでした。雪と縁の深い相間川温泉でした。

>倉渕温泉「長寿の湯」

こちらは平成7年11月です。やませみさんが書いていなかったデータを調べると
内湯:Na−CL泉 33℃ 地下700Mより湧出
露天:単純泉 25℃ 地下400Mより湧出
ただし、データが古いので変わっている可能性も高いです。いずれも加熱が必要ですね。ここも古いので浴感は忘れました。

それにしても、「倉渕」が正しいのか、「倉淵」が正しいのか、常に疑問に思っています。北橘を「ほっきつ」と読むか、「きたたちばな」と読むかとか、「東村」が群馬県に3つあったりとかと並んで群馬の3大疑問と言えます。



お返事:倉渕&中房 byやませみ

>イッサキさん&温検12号さん
やっぱり群馬のことは御両人ともお詳しいですね(って当たり前か)。このへんは、イッサキさんの以前の書き込みをみて、湯巡りを決めたのです。

> 倉渕温泉 長寿の湯
露天は私の時は掃除直後だったのか、ヌルヌルはありませんでしたが、あの限りなく真水に近い単純温泉で、どうしてそんなになるのか不思議です。川水を足しているので藻が増えるのかも?

>くらぶち相間川「ふれあい館」
ここは温検12号さんも是非再訪して露天に入られたほうがいいですよ、クマ氏にもお薦めしました。で、どうしてこうも眠くなる湯なのか、ずっと考えてますが、やっぱり分かりません。
固有の効能に「不眠症」なんてのが付くかも・・・

>蕎麦屋「利久」
地粉のそば、と聞いてはますます入らなかったのを後悔無念。新そばの時季にでも浅間隠温泉郷と合わせて再訪を固く決意しました。


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