|
日曜は自遊人パスポートで栃木県那須塩原市塩原温泉の2ヶ所の温泉をハシゴしてきました。 1ヶ所目は塩釜温泉「ホテル八峰苑」、2ヶ所目は福渡温泉塩原グリーンビレッジ「福の湯」。 福の湯は本日と明日、館内工事のためお休みなので、「ホテル八峰苑」をレポします。 自遊人のHP及び流れ星さんの湯めぐり日記ブログで絶賛レポあり。塩原での自遊人は昨年1月の 新湯温泉「渓雲閣」(レポ;今回対象外)以来久々です。
行きは大間々・足尾・日光宇都宮道路(清滝〜今市150円)・尚仁沢湧水、八方ヶ原経由で、 塩原まで140km、4時間弱。八峰苑の自遊人の利用は要事前連絡のため、日光付近で問い 合わせると、通常14〜17時が日帰り入浴時間ですが、 「3時30分までお湯をためているので、入浴できません。」 とのお答え。この日は日曜ながら雨だったので入浴客はいないとみたのでしょうか。 3時30分以後は大丈夫っぽい感じだったので、尚仁沢湧水を汲みながら、塩原をめざします。 ダメだったら塩原グリーンビレッジに入れば良いし。なお、7、8月の土日祝はパスポート の利用不可なので注意。平日か6、9月に利用しましょう。
県民の森から八方ヶ原を越え、新湯方面の道を分け、小太郎ヶ渕と塩の湯へ行く道も 分け、麓へ下ると塩原温泉の塩釜温泉対岸に出ます。対岸道路に出たら温泉街の方へ 直進。箒川の橋の手前山手に八峰苑がありました。場所的には箒川・甘湯沢合流点角です。 カーナビをセットすると対岸道路の甘湯沢の橋を渡ってしまうので注意。
八峰苑の玄関へ行くも車が5台程度あって満車。仕方ないので路駐します。路駐はなる べくご遠慮を。玄関前には温泉玉子をゆでるための湯だまりがあって蒸気を上げています。 八峰苑はホテルと名乗っているもののうらぶれてかなり年季が入っているようです。 宿泊客は日曜で3組。
玄関を入り下駄箱に靴を入れ、ロビーにいた一見ぶっきらぼうなご主人にパスポートに ハンコを押してもらいます。障害のある同行者のことも心配していただけながら。 ご主人自ら浴場へ案内してもらいます。ロビーから階段を下り1階へ。階段踊り場の一角 に小休み処があります。ご主人は男子大浴場のお湯のたまり具合を見て、 「大浴場がまだたまっていないので、貸切露天風呂へどうぞ」 とおっしゃいます。貸切露天風呂「せせらぎの湯」は通常パスポートでは入れないので (800円有料)、ご主人にお礼を言いました。
階段を下りて右手奥が男子大浴場、手前が貸切大風呂(家族風呂)、左手が女子大浴場と 露天風呂「甘露の湯」で、通常パスポートで入れるのは男子は内風呂(女子は露天あり)のみ。 正面の扉を開け、サンダルに履き替え、この日入れる貸切露天風呂「せせらぎの湯」へ 向かいます。途中、扉があるので、札を裏返して「入浴中」にします。浴場の周りを回り 込み甘湯沢に出ると5人程度可の小さな露天風呂と脱衣場がありました。
この露天風呂は目の前に甘湯沢を望み、そのロケーションの良さに感激。塩原では塩ノ湯 「明賀屋本館」の露天風呂には長年憧れていましたが、写真で見たそれとここは瓜二つです。 お湯も明賀屋本館と同じく、塩原では珍しい茶褐色の濁り湯です。茶褐色の湯花が透明度 10cmくらいで大量に浮遊しています。脱衣側の小さなパイプから投入、加水・吸込・注入・ 消毒も一切なく、奥から甘湯沢へとオーバーフローしています。ぬるめで無味無臭。 お湯は独自源泉「鹿の湯」と塩釜町営源泉を日によってブレンド比率を変えてるそうです。
全体として甘湯沿いには野湯や塩の湯など塩原でもいいお湯が湧くことで知られていますが、 これほど良い湯と景色が隠されていたとは想像しませんでした。温泉三昧さんや流れ星さん のように塩原制覇?というレベルには入っていないのでよくわからないのですが、 知識で無色澄明が多い(元湯・新湯除く)と伺っているだけに完全に意表を突かれました。 昔入った福渡の不動の湯が結構濁っていたようには記憶しておりましたが…。 パスポで大浴場にタダで入るだけでは勿体無い、800円払って貸切露天風呂せせらぎの湯に 入る価値は十分あるのではと思いました。ロケ・お湯共強くオススメします。 本来、入浴を断られても不思議はなかったのですが、ご主人の特別の配慮に感謝します。
分析書は「鹿の湯・大橋秀夫混合源泉」(自家源泉)、「塩釜左岸源泉」・「町営鹿股 2号」(共同源泉)の3種類が掲示してありました。自遊人の分析書をご覧下さい。 また、小休み処にあった鹿の湯の由来を掲示しておきます。源泉升の写真もありましたね。
鹿の湯の由来 その昔 此処の裏山で脚を痛めた一頭の鹿が偶々湯だまりを見つけて湯浴みをする内に 何時しかすっかり元気になり以来その鹿が仲間を引き連れていつも喜々として湯浴みをする姿が 見られたとか…之を見かけた里の人には鹿の傷が治ものならと鹿の目を盗んで怪我をした人 具合の悪い人達が湯治を試みた処余りの其の効めに驚くと共にお湯を見つけてくれた 鹿の恩を忘れまいとして誰云うとなく鹿の湯と呼ぶようになったと云い伝えられております。 亦之のお湯は入るだけでなく呑んでも胃腸病等に極めて効果がたかく 入って良し呑んで良しと誠に万病諸病に不思議な効めを持つお湯です。 尚、大露天風呂の壁から流れ落ちるお湯に肩・腰等を打たせると亦格別の療養効果があります。 療養方法 一、入る 二、あたためる 三、打たせる 四、吸気 五、休養 源泉 鹿の湯 宝来山 八峰苑主
※私のアルバム「自遊人07’春夏編」@塩原編
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.happo-en.jp%2F |
|