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お風呂がたくさんありすぎて、長文失礼します。 流れ星さんからお知らせがありましたが、3月26日に自遊人5月号の温泉パスポートを 買って、最初の日曜に第1湯として群馬県中之条町の「四万たむら」に入浴してきました。 四万たむらは通常日帰り入浴料金が1600円もするので、温泉パスポートであれば860円と 半額近い値段で入れます。今後、人気が非常に高まると思われるので、一刻も早いうちに 入浴してきました。自遊人パスポシリーズin初の四万編です。やませみさん、晶さんレポあり。
埼玉の自宅からR17上武バイパス・前橋市大胡・渋川経由オール下道で85km、2時間。 R353沿いの四万たむらの看板に従い右折、橋の手前を左折、河原の湯・萩橋・四万グランド ホテル手前の河原の共同駐車場に止めます。
まずは四万グランドホテルの裏にある落合通りを通って、昔、当掲示板にもよく書込 いただいた小枝子の父さんが作る「中島屋」のそばを食べることにします。 最近、秩父で仕事をしているので、そばは毎日のように食べておりますが、四万のそば も決して引けをとりません。小枝子の父さん、ごちそうさまでした。 それと、NHK「ふだん着の温泉」ご出演おめでとうございます(^^)、まさに家庭的なそば屋ですね。 場所的にもたむらへの自遊人客が多数寄られると思われますが、よろしくお願いしますね。
四万グランドホテルに戻り、田村坂を登って、古風な藁葺き屋根の四万たむらの玄関を 入ります。係員に靴を預け、鈴付の引換札をもらいます。受付でハンコを押してもらいます。 受付時間は10時〜15時までです。自遊人での入浴は要事前連絡なので出発前に連絡しま したが、受付時も含め、その応対は丁寧ですばらしいので感心しました。ロビーでは 館内案内板の前であまりにお風呂の種類が多くて迷ってしまったのですが、すぐに従業員 がやってきて、 「森のこだまが一番のオススメです。是非、入っていってください」 とアドバイスしてくださいました。では、それに従い通路奥の木涌館エレベーターを川3階 に下り、甍の湯入口横の扉を空けて、屋外通路を通って「森のこだま」へ向かいます。
★森のこだま(男女別露天風呂) 総木造りの脱衣所で服を脱ぎ、露天風呂へ出るとZ形の大きな浴槽があります。 浴槽からは新湯川の砂防ダムで作られた弁天の滝を目の前に望むことができます。 浴槽の下にある黒いフェンスがちょっと邪魔かな。人工の砂防ダムであることを考えなけ れば森の中でザーザーと渓流の音を聞きながら入る露天風呂はよいものです。 お湯は投入1ヶ所、側面注入数ヶ所、オーバーフローの掛け流し。やや緑色っぽい感じで うっすら白っぽく確かに鮮度はやや悪いように思いましたが、そのせいか最も石膏臭が 感じられ、白く細かい湯の花もみられました。私は景色的にもお湯的にも悪くはないと 思いました。
★甍の湯(男湯内風呂)<賓陵館> 次に一旦服を来てお隣の甍の湯へ。甍の湯は賓陵館という浴室棟になっていて、2階が 女湯、1階が男湯になっています。2階の女湯からは1階の男湯が見えるらしい。 脱衣所にはトニック・リキッド・ドライヤー・綿棒・貴重品ロッカー完備、浴室には ボデーソープ・シャンプー、温泉カラン(すべて)あり。浴室奥にはぬる湯、中央には かけ湯、手前にはあつ湯があります。浴槽には法師温泉のように丸太が並べてあります。 浴室は吹抜や壁がガラスになっていて明るく、大きく、開放感に圧倒されます。 お湯は投入口はありますがお湯は投入されておらず、すべて底面の穴から注入され、 そのままオーバーフローしています。森のこだまと同じ源泉で、石膏臭があります。 ぬる湯とあつ湯はお風呂の大きさで調節できるのでしょうか。 湯上がり後は浴場出口で水を飲むことができます。次はさくらプールに出て(要水着・ 私は入らず)、足湯・寝湯・ジャグジーを見て、飲泉所でお湯を飲んだ後、屋外通路を 通って、金涌館の下にある檜風呂に向かいます。
★御夢想の湯(檜風呂) 金涌館から浴室棟へ入ると左手が岩根の湯、右手が御夢想の湯と甌穴になります。 御夢想の湯は総檜造で共同浴場「御夢想の湯」のような鄙びた趣。温泉ファンからすると 雰囲気的にはここが一番でしょうか。お湯は無色透明(やや緑色)無臭で森のこだまや 甍の湯とは別源泉、もっと薄い感じがしました。
★甌穴(庭園露天風呂) 御夢想の湯の外にあって、脱衣所は御夢想の湯と共有、裸移動可です。手前は浅く、 奥が深くなっています。庭園の岩の上からの投入と浴槽奥の岩の下から気泡を上げながら お湯が注入されています。ひょっとして岩の下から自然湧出してるのでしょうか?
★岩根の湯 岩根の湯は御夢想の湯から出て直進した右手にあります。脱衣所は小さく、浴場は タイル貼りになっています。ややくたびれた感じのする浴室ですが、雰囲気は悪くないです。 正面に大浴槽と打たせ湯、手前に蒸風呂と小浴槽があります。投入1ヶ所で浴槽の周りの パスカルの穴から排水。巧妙な排水方法です。ここが源泉から最も近いお湯らしいです。 次に花涌館の渡り廊下を渡り、翠の湯へ行きますが、生憎、12〜16時は清掃中で入れ ませんでした。
★幻の湯「竜宮」 次に甍の湯へ戻って、清掃が終わった竜宮に入ります。甍の湯の男湯と脱衣所は共有で 裸移動可です。浴槽は2つあって、手前側は浅めで水着可、奥は深めで水着不可になって います。混浴のようですが、ほぼ男性用となっており、女性の方は昼間なら水着か、 夜間や朝など時間を見計らないと厳しいかも知れません。竜宮は森のこだまの新湯川が カーブした下流に位置し、河原が広くなっています。森のこだまとは全く違う眺めです。 森のこだまが森閑として風情が深いのに対し、竜宮は荒涼としていてだだ広いです。 すぐ近くでこんなに景色が変わるとは…。なお、幻の湯竜宮とは新湯川が増水すると水没 してしまうことから名付けられたそうです。
以上、8ヶ所中翠の湯、クリスタル風呂(別料金要予約)以外の6ヶ所に2時間30分位 かけてゆっくり入ってきました。パスポートでの利用は2〜3時間迄となっています。 なお、1600円の有料入場者及び宿泊客は姉妹館の四万グランドホテルのお風呂も利用できる ようです。日帰り入浴時間帯は清掃中で入れない風呂も多いので要注意です。 特に翠の湯は自噴泉のようで是非入ってみたかったです。
温泉分析書は源泉が七種類あって「自遊人おんせん倶楽部」の四万たむらのページにすべて掲載 されています。また、各浴室の脱衣所にはその七種類の源泉の混合された分析書が2種類 掲示されていました。以下の通りです。 データは滝の湯・竜宮の湯・旭の湯の混合/岩根の湯・四季の湯の混合の順
温泉成分等掲示表 温泉利用施設名:四万たむら 浴室名:森のこだま(男湯露天風呂)・甍の湯(男湯内風呂)・プール前飲泉所/ 御夢想の湯(男湯内風呂)・甌穴(男湯露天風呂) 利用温泉 源泉名:四万温泉 滝の湯・竜宮の湯・旭の湯の混合泉/岩根の湯・四季の湯の混合泉 温泉の泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
温泉1kg中の成分 泉温(源泉)76.1/81.6℃(利用施設)40〜42℃ 水素イオン(pH)6.69/6.79 蒸発残留物:2.49/2.34g/kg 成分総計=2.53/2.33g/kg Na=615/550
K=78.4/73.3 Mg=1.71/1.93 Ca=148/169 鉄2=0.25/0.44 Mn=1.01/0.85
Al=0.10/<0.05 陽計=845/796 F=1.0/0.9 Cl=1002/905 硫酸=355/336
炭酸水素=52.8/29.9 Br=7.0/- I=0.8/- 陰計=1419/1270 メタけい酸=175/178
メタほう酸=76.3/66.0非解離計=251/244 (溶存物質計=2.51/2.31g/kg) 遊離CO2=13.2/18 総ヒ素=2.03/1.87
鉛・銅・総水銀=検出せず 分析年月日:平成16年9月27日/平成13年3月26日 登録分析機関:(社)群馬県薬剤師会
温泉利用状況 加水の状況: 温泉は化学物質を多く含有しておりますが、時間がたつに従い、温泉成分が化学変化を 起こし変化してしまいます。当館の源泉は、温度が高温でそのままでは入浴できないため、 新鮮な温泉を満喫していただくために、三国山系を源流とする自然水で入浴に適した温度に 加水しております(飲泉所のみ、加水しておりません) 加温の状況:加温しておりません 循環・ろ過状況:掛け流しですので、循環ろ過装置は使用しておりません 入浴剤の有無:入浴剤は投入しておりません 消毒処理の状況: 掛け流しですので通常時は使用しておりません ただし、浴槽内清掃時に衛生安全確保のため塩素系薬剤を使用しています (飲泉所のみ、掛け流しですので使用しておりません)
※甍の湯の天然温泉利用証あり(湧出量:307.3L/分) 源泉・引湯・泉質・給湯方式3/加水の有無・新湯注入率2(3点満点中)
※私のアルバム「自遊人07’春夏編」
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.shima-tamura.co.jp%2F |
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