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長文失礼します。 先週の日曜は3月31日を以って郵便貯金総合保養施設としての営業を終了する栃木県日光市 の霧降温泉「メルモンテ日光霧降」で日帰り入浴してきました。さよならシリーズです。 昨年9月26日には霧降高原有料道路@930円が無料化してやっと行きやすくなりましたが、 今度はそれからたった半年でメルモンテの営業終了です。この半年間を狙っていました。
なお、メルモンテ日光霧降の4月以降についてですが、2/22に一般競争入札が行われ 「大江戸温泉物語」の関連会社のキョウデンエリアネットが落札、春〜夏にリニューアル オープンするそうです。リニューアルオープン後はかなり高くなるのではないでしょうか? メルモンテ日光霧降は1997年4月オープンとまだ9年しかたっておらず、閉鎖するのは あまりにもったいない気がするので、末永い運営が望まれるところです。難航したようですが、 何とか売却先が見つかって良かったです。埼玉県でも日帰り施設ですが、神川町の県営 アカシアの湯が民営化されて「かんなの湯」となった例がありますね。 (参考)流れ星さんの「湯めぐり日記」/らくださんの「温泉ニュースblog」/2/23付下野新聞
埼玉からはオール下道R122足尾経由で80km2.5時間。R121・R293鹿沼・足利経由で3時間。 帰りは先月見付け損なった今市の森友の湯温泉販売所のリベンジを果たし、夕食は「おぐら 屋」の新店舗で佐野ラーメンを食べました。日光東照宮からは神橋の交差点を直進、 その先を右折、橋を渡り左折。霧降高原道路を中腹まで上がります。
まずはメルモンテ日光霧降の施設の一つ、「アクアパーク館」があります。建物外観には ピンクの花、プールのある館内は天井に黄土色の銀杏の葉のオブジェが目を引きます。 アクアパーク館は大人1500円で宿泊者は半額です。コンビニで1200円の前売券あり。 しかし、宿泊棟からは500m位離れており、本館との連携が悪い感じがします。 もっと本館の近くにあれば利用されるのになあ…。
霧降高原道路をもう少し登ると霧降温泉のあるメルモンテ日光霧降の宿泊棟があります。 駐車場は玄関とスポーツ館の間を通り抜けスポーツ館の前にあります。玄関は空港のよう でちょっと無機質ですね。フロントで霧降温泉日帰り利用料金、大人700円(子供300円/ 障割なし)を払います。入浴時間は13〜17時です。宿泊者は13〜25時及び4〜10時です。
渡り廊下を渡ります。眼下のレストランの天井にはポスト・モダンの世界的な建築家、 ロバート・ベンチューリ作の造花のオブジェが目を引きます。一瞬何だこれは?状態、 遊び心たっぷりのオブジェだなと感嘆します。(Wikipedia) 霧降温泉はエレベータを上がり最上階の6階にあります。最上階に浴場があるのが、 かんぽの宿寄居など郵便関係施設の共通設計ですね。最上階からは一方は関東平野の眺め、 もう一方は霧降連山の眺めが美しく、さながら展望台のよう。ロビー休憩所あり。
鍵付き脱衣ロッカーに服を脱ぎ浴室へ。洗面台にはヘアリキッド・トニック、顔ローション、 カミソリ、綿棒あり。内湯は一面ガラスから日光・今市市街など関東平野を見下ろす展望台。 大浴槽や水風呂・サウナあり。ただしすべて真湯なので少し入っただけです。
霧降温泉は露天風呂にあります。内湯を出てすぐなので寒さ嫌いの方でも入りやすいです。 露天風呂は20人くらい可。周りは壁が高いので眺望がないのは勿体無い感じ。霧降連山側 の壁がもう少し短いとすばらしいのですが。ただし、ここがいいのは奥にある寝湯スペース。 ここに寝そべると吸い込まれそうなほど真っ青な青空の下、霧降連山の眺めがすばらしく 最高です。この日は風もなくて静かでした。お湯もぬるめで長湯できます。ここになぜ 大浴槽を作らなかったのか?と思ってしまうほどです。
肝心の温泉のお湯ですが、豪華施設なのであまり期待していなかったのですが、完全に 意表を突かれました。この辺のお湯は鬼怒川温泉や和の代温泉やしおの湯のごとく、 薄いアル単系のお湯を推測していたのですが、日光でもトップクラスの濃いお湯です。 お湯の色は黄色〜紅茶色で透明度も20cmくらい。足がうっすら見える程度。投入口では 長湯温泉にもあったような針千本状態の細かい析出がありました。利用状況は手前の 岩組から温泉投入1ヶ所、側面から気泡まじりの真湯の熱湯注入1ヶ所。この真湯注入に 塩素が入っているのでしょうか、かすかに塩素臭はあります。大浴槽の端から寝湯への 流し出し、寝湯からは凍結防止のためか、床一面にお湯が流れながら排水口に捨てられて います。浴槽内に吸込口はないので掛け流しと言って良いでしょう。加水・加温ですが、 温泉の素性の良さと掛け流し利用でとっても良いお湯だと思いました。湯上がり後は 強烈に火照り汗が止まりません。
美しい景色と良いお湯をお求めの方にも十分オススメします。3月末で公共の宿としては 閉館です。民間施設になると入浴料(恐らく1000円以上?)や宿泊料(15000円以上?)も 高くなると思うので、あと1ヶ月のうちにお急ぎ下さい。グランドフィナーレ宿泊プラン も3/15〜21実施されます。
霧降温泉の分析書は脱衣書入口に掲げられています。源泉名は「霧降高原温泉」、 “霧降温泉”は浴室名か愛称でしょうか?
温泉成分掲示表 利用施設名:メルモンテ日光霧降 浴用に供する場所:霧降温泉(6F男子露天風呂) 浴用に供する場所における温度:41℃ 温泉は露天風呂です。 1
源泉名:霧降高原温泉 2 ゆう出地:栃木県日光市所野1535-1 3
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 4
ゆう出地における試験成績 平成14年3月20日 (1)泉温:31.8℃ (2)水素イオン濃度(pH値):6.4 (3)知覚的試験:無色澄明ほとんど無臭で鉄味およびえぐ味を有する。 5
試験室における試験成績 (1)密度:1.0023 (2)水素イオン濃度(pH値):6.29 (3)蒸発残留物:4058mg/kg (4)成分総計:5.403g/kg Na=927.9
K=19.5 Ca=466.5 Mg=65.5 Mn=0.6 第1鉄=15.2 Cu=0.1 陽計=1495.3 F=1.1
Cl=1579.4 硫酸=221.6 炭酸水素=1224.2 陰計=3026.3 メタケイ酸=48.0
メタホウ酸=15.3 非解離成分計=63.3 溶存物質計=4.585g/kg 遊離CO2=817.5
遊離CO2=0.2 溶存ガス計=817.7 銅・鉛・総水銀・総ひ素=0
カドミニウム=0.03 この分析成績は鉱泉分析法指針の鉱泉分析試験法による。 再分析年月日:平成14年3月28日 分析機関名:社団法人 栃木県薬剤師会
当施設の温泉について この温泉は、当敷地内から湧出する約31.8度の温泉で、適温維持のために温度の高い真湯 を加えて加温しております。(温泉水の循環式再利用はしておりません。) 衛生管理のため、消毒は塩素系薬剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用しております。 当施設の温泉は、露天風呂のみでございます。 総支配人
霧降温泉 温泉の中にこけ状の浮遊物や、床面等にぬめりが発生しますが成分の結晶で汚れでは ありません、常に清潔に管理されておりますので安心してご入浴をお楽しみ下さい。
(参考)私のアルバム「さよならメルモンテ日光霧降」
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.mielparque.or.jp%2Fnkk%2Fnkk01.php |
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