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群馬県旧榛名町が10/1に合併して高崎市になりました。合併の日を記念して早速、榛名湖温泉に
行ってきました。くらぶち相間川温泉「高崎市倉渕福祉センターせせらぎの湯」(レポ)に続く
高崎市内温泉シリーズです。10/1の合併の日は高崎市民(旧榛名町民含む)を対象にゆうすげ元湯
とレークサイドゆうすげで無料開放が行われていました(ゆうすげだより)。しかし、高崎市民
対象と知らず、私も行ってしまいました(^_^;)
榛名湖へ行く前に高崎市内唯一の温泉スタンド、旧箕郷町の箕郷(箕輪城)温泉「湯遊乃郷」へ。
この日は私の前後に汲まれる方がいて、近所住民の間ではかなり有名になってきましたね。
近くで日帰り温泉施設の建設工事が始まったという情報がありましたが、場所は発見できませんでした。
箕郷バイパスを通り、突き当たりを左折、榛名山を登ります。伊香保榛名湖間の県道を左折
すると榛名湖に出ます。一旦、湖畔の二又を右折、東吾妻町に入って「掃部(かもん)ヶ岳の湧水」
を汲みます。ここは数年前は道路端に水汲場がありましたが、現在は撤去され奥まで少し歩いて
行くと水場があります。また引き返して榛名湖北岸の榛名湖温泉に向かいます。
榛名湖温泉には「ゆうすげ元湯」と「レークサイドゆうすげ」の2軒の建物があります。
ゆうすげ元湯へは10年以上昔の旧館時代に入ったことがありますし(新館はなし)、レークサイド
は昔2回くらい入ったことがあります。ゆうすげ元湯は露天はありますが塩素臭循環、レークサイド
は内湯のみだけどかけ流しで、無料であったら両方入り比べてみたかったです。でも元湯は
高崎市外500円(旧榛名町時代より100円値下)で次回入浴無料券(11〜2月有効)がつくものの、
断念しました。代わりにお湯がいい「レークサイドゆうすげ」へ“ぐんま観光イベントブック”
もしくは“フラワーランドぐんま”の小冊子の割引券で400→200円で入りました。
うつぼさん、よしかさんのレポあり。
榛名湖の湖畔側にうらぶれたレークサイドゆうすげ、山側に近代的なゆうすげ元湯があって、
対比をみるようです。入浴客もゆうすげ元湯への入浴客が多く、レークサイドは貸切の時間が
できるほどすいています。まさに高崎の温泉でも穴場、高崎市街のスーパー銭湯では考えられません。
浴室に入ります。浴室はうらぶれた館内とは裏腹に明るく改装されています。ガラス窓からは
木々の間から榛名湖を望むことができます。窓を開けると湖畔の風が心地よいです。浴槽は窓に
沿って長細くL字型に展開しています。サウナなどその他の設備は一切なく、400円の入浴料は納得です。
お湯は右端に真茶色に染まった岩組から少しずつ投入、左端手前にはバイブラがあります。
昔は循環していたのか蓋のされた吸込口がありましたが、現在は完全にふさがれており、加温して
注がれたお湯は浴槽の縁から床へそのまま溢れています。加温のせいか投入量は搾り気味なものの、
かけ流しでしょう。
湯の色は白みがかった黄緑色で投入口付近では茶色い湯花が沈殿、かきまぜるともうもうと舞います。
タオルは茶色っぽくなります。においは雑巾系のような甘たるい鉄分臭がします。投入口付近より
お湯が酸化するバイブラ付近のにおいが強いです。塩素臭は一切ないので、群馬県の塩素条例通り
かけ流しということで塩素注入は免れているようです。ただし、温泉の利用状況はどこにも掲示
されいません。多分、加温あり、加水・循環ろ過・消毒すべてなしということになるでしょう。
ゆうすげ元湯がセンター系で観光向とするなら、レークサイドは共同浴場に近い地元向。
高崎市内では旧倉渕村のくらぶち相間川温泉も観光向のふれあい館と地元向のせせらぎの湯で
共存していますが、旧榛名町の榛名湖温泉の2施設の棲み分けも立派です。渋川市の敷島温泉も
そうですが…。さて、高崎市の温泉を湯使いと泉質面から独断と偏見でランク付してみます。
1位:京ヶ島温泉・湯都里 2位:天神の湯 3位:くらぶち相間川温泉せせらぎの湯
4位:群馬温泉やすらぎの湯 5位:榛名湖温泉レークサイドゆうすげ
新高崎市の温泉も合併により増えましたが、ここは5本の指に入るほどおすすめしたいです。
温泉分析書は浴室入口の廊下にパネル展示と額入りの原本がありました。平成16年分析の最新
データとなってますので以下に掲示します。参考までに()内は平成5年10月26日分析の
うつぼさんデータです。
温泉分析書
1.依頼者:榛名町長
2.温泉名・源泉名及びゆう出地:
榛名湖温泉(源泉名:ゆうすげの湯)
群馬県群馬郡榛名町大字榛名山字富士山国有林185ロ3小班(レークサイド住所:榛名山845-1)
(採水地点:貯湯タンクのドレインバルブから採水)
3.採水地点における調査及び試験成績
(2)調査及び試験年月日:平成16年8月31日
(3)泉温:37.8(37.2)℃(調査時における気温29.8℃)
(4)湧出量:測定せず(動力揚湯)
(5)知覚的試験:無色透明
(6)pH=6.6
(7)電気伝導率:230mS/m(交流2電極方式、極板:チタン+白金黒)
4.試験室における試験成績
(2)試験年月日:平成16年9月6日
(3)知覚的試験:同上
(4)密度:0.9995(20.0℃)
(5)pH=7.16(6.81)
(6)蒸発残留物:1.53g/kg(110℃)
5.本水1kg中に含まれる成分
Na=267(258)
K=21.4 Mg=63.7(61.5) Ca=99.9(109) 鉄2=1.79(1.71)
Mn=0.79
Al<0.05 Sr=0.48 陽計=455(453)
F<0.1 Cl=458(448) 硫酸=263(287)
炭酸水素=256(274) Br=1.7 陰計=979(1009)
メタけい酸=153(74.1) メタほう=14.6(14.0)
非解離計=168(88) 溶存物質計=1.60(1.55)
遊離CO2=67.1(92.4) 成分総計=1.67(1.64)
総ヒ素=0.035(検出せず) 鉛、銅、総水銀=検出せず
6.泉質:ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性温泉)
平成16年9月6日(平成5年10月26日)
(社)群馬県薬剤師会 会長
(参考)榛名湖アルバム(目次)
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww7.wind.ne.jp%2Fyuusuge%2F |
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