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オープンラッシュに湧く埼玉県。小江戸はつかり温泉、小さな旅むさしの湯に続き7/29(土)に
オープンしたときがわ町の「都幾川四季彩館」にオープン翌日に行ってきました。ローリー運搬
でも速攻で行きます(^_^;)。ここは県内でも人気の高い「ときかわ町温泉スタンド」の源泉
「都幾の湯」をローリー運搬した待望の温浴施設です。温泉スタンドについてはうつぼさんと私のレポあり。
当初、GW前の4月下旬のオープンを予定してましたが(3月事前レポあり)、合併の相手方の旧村長
が合併後の新町長に当選し工事がストップ、指定管理者の都幾川商工会の問題(議会だよりNo.1,2より)
もあって、3ヶ月遅れました。何とかオープンに漕ぎ着けたという感じですね。3月と比較して
露天風呂の前やタンクの横に木の柵が設置されていました。
温泉情報ドットコム、温泉ニュースBlog、広報ときがわ8月号及び7/28付埼玉新聞Web記事参照。
ときがわ町では「湯郷玉川(旧玉川温泉保養所)」「旅館とき川」に続く3ヶ所目の温浴施設です。
小川町から県道を毛呂山・飯能方面へ。ときがわ町役場第2庁舎(旧都幾川村役場)手前を右折。
温泉スタンド(地図)へ行く道を左に見て、少し先を右折。左折して都幾川の橋を渡ってすぐ
左折すると四季彩館の駐車場があります。駐車場500円の有料ですが(入浴の人は返金)、徴収は
行っていません。数分歩くと古民家のある受付・休憩棟と奥に浴室棟があります(地図)。
古民家の中へ入り、シューズロッカーに靴を入れ、受付でシューズキーを渡すと、引換札が
渡されます。白寿と同じ方式。受付で入浴料800円(中学生以下・障害者400円)を払うと、入場・
退場時間の書かれた入館券を渡されます。3時間の時間制限があります。さらに木の感触を味わっ
ていただきいとのことで足袋がプレゼントされます。足袋をもらうなんて黒川温泉「山みず木」
以来です。若い支配人から館内の案内を受けます。古民家の庭先には足湯があって浴室と同じ
5倍加水(家庭用は10倍加水)の温泉が使用されているとのこと。加水しないと濃すぎるとのことです。
次に浴室棟へ。浴室ホール及び休憩所では麦茶・お菓子(とんがりコーン)の無料サービスあり。
麦茶は係の方が注いでくれます。ホールには貴重品ロッカー、脱衣所は籠式です。都幾川は木材の
山地だけあって全体的に木を多用しあたたかみがります。この日の男湯は「石の湯」で、「木の湯」
と男女で週交代。石の風呂・内湯は10人くらい入浴可で、カランは4ヵ所。露天は5人位入浴可で
3/2が屋根付で覆われています。目の前の渓谷の林が望め、夕方はヒグラシの「カナカナ」という
鳴き声が気持ちいいです。やっぱり自然環境のいい風呂は癒されますね。
お湯は1日1回(基本は朝だが、日によって違う)ローリー運搬しています。投入口の中には
2本の塩ビパイプがあって1本のわずかな投入はしょっぱい温泉。もう一方のパイプは温泉の5倍
は出ているし味もないので希釈湯でしょう。ローリーながら循環しない源泉がほんのわずかずつ
でも投入され、加水の様子も見ることができることに好感を持ちました。投入量自体は上野村浜平
温泉しおじの湯並でしょう。ときがわ町ももう少しお金があったら、約1kmのパイプで引き湯
できれば、25L/分の湯量とは言っても、もっと良かったのになあと思いました。浴槽内は内湯は
吸込・注入各2、露天は注入2・吸込1の加熱循環ろ過で、さすが塩素の消毒臭もあります。
お湯はライトの関係か若干黄色っぽく見えます。温泉スタンドの湯同様、強烈に温まり露天で夕方
の川風に吹かれても汗が止まりません。源泉の湯自体がいいだけにローリーで5倍加水でもかなり
の火照り感があります。さらに湯あがり後の肌がサラサラでいただいた足袋を履くと本当に気持ち
いいです。
渓谷の自然環境の良さはやはり平野部のスパ銭では感じられないいいものがありましたね。
そして本当に小さくて家庭的な温浴施設です。古民家というのは地域に根ざした施設づくりを
考えるととても良い方法だと思います。ローリーを気にしなければ、渓谷の自然と古民家・家庭的
という点でオススメできると思います。
温泉分析書は温泉スタンドの壁、四季彩館パンフに記載されています。また四季彩館脱衣所には
原本があって初めて見ました。温泉スタンドの分析書は以前、温泉スタンドのHPに掲載されて
いましたが、合併後閉鎖となったので、脱衣所にあった原本のデータをここに掲示します。
第2729号 温泉分析書
源泉名・温泉名:都幾の湯
申請者住所:埼玉県比企郡都幾川村大字桃木32番地
氏名:都幾川村長
湧出地:埼玉県比企郡都幾川村大字大附字大北870-1
湧出地における調査及び試験成績
(ハ・ニ)調査・試験年月日:平成11年7月30日
(ホ)泉温:26.8℃(調査時における気温29℃)
(ヘ)湧出量:25L/分(掘さく・動力揚湯)
(ト)知覚的試験:灰緑色濁り有り、弱塩味泥臭
(チ)pH値:8.56(ガラス電極法)
試験室における試験成績※
(ロ)分析終了の年月日:平成11年8月23日
(ハ)知覚的試験:褐色混濁、塩味泥臭
(ニ)密度:1.0050g/cm3(4℃)
(ホ)pH値:8.58
(ヘ)蒸発残留物:8.575g/kg(110℃)
※検水に濁りがあったため、ろ過したものについて分析を行った。
試料1kg中の成分
Na=2920
K=22.0 Mg=1.9 Ca=99.5 Al=1.7 鉄2=0.4 Mn=0.1 陽計=3046
F=1.6 Cl=4191
硫酸=583.6 炭酸水素=259.3 炭酸=10.8 Br=10.2 I=2.3 陰計=5059
メタケイ酸=29.8
メタホウ酸=577.9
メタ亜ヒ酸<0.01 非解離計=607.7
溶存物質・成分総計=8.712g
総水銀<0.0005
Cu・Pb<0.05
泉質:ナトリウム-塩化物温泉(等張性・アルカリ性・低温泉)
作成年月日及び作成者:平成11年8月23日 財団法人 中央温泉研究所 所長
※地下1300mから湧出
※温泉の供給量の不足を補うため、加水しております
入浴に適した温度に保つため加温しております
衛生管理のため循環ろ過しております
衛生管理のため塩素系薬剤を使用し消毒しております
※温泉スタンド
(利用許可施設名)都幾川村温泉スタンド
(利用許可番号)平成12年11月30日 指令薬918号
所在地:ときがわ町大字別所556-1
電話:0493-65-5515(ココイコー)
都幾川四季彩館
帰りは隣町の小川町の小川七夕まつりに夕涼みがてら浴後の散策。もらった足袋を履いて…。
和紙の短冊や飾りが風流で手作り感もあって良かったです。F市・小川・前橋は北関東三大七夕です。
※私のアルバム「埼玉・群馬近所の温泉」@都幾川四季彩館・小川七夕編(目次)
※運営者の「都幾川商工会」のHP
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.tokigawa.org%2Ftokigawashikisaikantop.htm |
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