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しばらく中断しておりましたGWの大分温泉の旅のレポを再開します。長湯・七里田温泉の帰り
は九州内でもう1泊できることになり、迷わず別府温泉を候補としました。お待たせの明礬温泉
「山田屋旅館」の温泉以外の食事・サービス等の宿泊レポです。後日、温泉のレポも行います。
最初、ゲキ安志向で別府駅前高等温泉の仮眠施設を候補としたものの、予約申込の電話をすると
個室は満室、座敷は女性は泊まれないとのことで断念。別府市内の健康ランドも2軒あったものの、
別府まで行ってそれでは味気ないな〜と思いました。何かいい宿ないかな〜とこの手では強い
「秘境温泉神秘の湯」を見てたら、山田屋旅館が目に止まりました。別府唯一の緑礬泉、日本で
初めて利用許可が出た温泉浴場(by別府保健所)とのことで、是非泊まりたいと思いすぐ電話します。
電話すると空室があって、GWでも9500円(通常8500円)とのこと。ちょっと高いので迷いま
したが、GWで泊まりっぱぐれもコワイので、予約しました。しかし、この宿は予約時から変わって
います。女将曰く
「アルコール類は飲まれますか?、飲まれるのであれば、こちらでは提供できないので、
持ち込んで下さい。」
「チェックインは夕方到着予定ではいけません。この時期混んでいるので昼間に着けるように
きて下さい。」(注・チェックインはお昼の12時から)
一瞬、ずいぶん変わった宿だなと思うとともに、ここは健康・湯治志向で歓楽的な観光客は
歓迎しないところなのだなと思いました。予約からして女将さんは個性が強いというか、アクが
強そうな感じがしましたね。
久住からやまなみハイウェイ(県道11号)を北上、大渋滞の由布院を通り過ぎ、由布岳を越えて
鶴見岳を見ながら別府市内に入ります。大分道・別府ICを横目にそのまま直進、R500に出て、
少し走って、大分道の高架橋をくぐると、湯の花小屋や水蒸気に煙る地獄地帯に明礬温泉があり
ました。まずは明礬名物、岡本屋売店の「プリン」や「湯の花」を買ってきます。明礬温泉産の
湯の花は過去九州内で2回買ったことがありますが、現地を訪れたのは初めてです。また前2回が
村上商会製だったのに対し、今回は初めて岡本屋製です。プリンが1個210円、湯の花は10パック
1000円だったと思います。藁葺きの湯の花小屋の中をのぞいて湯の花の生成具合を観察し、
プリンの方は旅館の部屋の中で大変おいしくいただきました。この旅館は持ち込み可ですからね。
R500のカーブの途中にある岡本屋売店手前の信号を右折、下へ下ると右手に山田屋旅館の本屋、
左手に駐車場と外湯の霊鉱泉があります。R500カーブ手前の岡本屋入口からも行けますし、
岡本屋売店の先のカーブの終点を左折しても行けます。旅館前で三叉路になっています。
玄関を出て左手、すぐ先を右手に行った霊鉱泉のそばに5台くらい可の駐車場があります。
駐車場からは霊鉱泉浴室が見渡せます。
玄関を入りと小休憩のできるラウンジがあって飴などが備え付けてあります。最初いくら呼ん
でも誰も出てきません。呼び鈴を押してもダメ。相当食事の支度が忙しいようです。やっぱこりゃ、
夕方に行かん方がいいや(^_^;)。10分くらい待って女将さんがやっと出てきました。
なお、玄関先に「5月3日〜7日の連休中は(日帰り)入浴出来ませんのでよろしくお願いします」
と記載がありました。女将さんに案内されてラウンジ横の階段を上がり2階へ。私達は4人の
家族旅行だったので2部屋あてがわれました。一つは角部屋です。一部屋は3人までしか泊まれない
みたいです。連休中なのによく2部屋も空いていたなと思うとともに、贅沢だなと思いました。
部屋には椅子の広縁があってそこは全面窓ガラスになっています。そこからの眺めは秀逸で、
霊鉱泉浴室を初め、奮起を上げる地獄地帯や周りの山々、明礬温泉旅館街、路地を行きかう人々
の姿まで見えます。うーん、景色からして本当にいい温泉にやってきたな〜という実感が湧きます。
近くの湯の花採取小屋など見ながら散策したら、夕方6時30分より夕食です。何と今時、
珍しく朝・晩とも部屋食です。最近は人件費対策からか、ホテル・公共の宿・保養所の食堂式や
バイキングスタイルが増えているだけにかなり贅沢です。部屋食なんて何年ぶりか?と思ったほど
でした。宿の家族のものがすべて1階の台所から2階の客室へ一品、一品運んでいます。
そして感心したのが、その食事内容です。HPには「化学調味料などの添加物を一切使わず、
自然の素材だけを使用」と書いてあり、健康志向で野菜ばっか出るのかと思っていたのですが、
予想を越えてはるかに豪華なのには驚きました。旅館顔負けのボリュームで食べきれないほどです。
そして自家栽培という天然素材の良さ・うまさが随所に感じました。これほど素材のいい料理の
出た宿は今まで記憶にないです。はるばる九州まで行ってこんなにおいしいものが食べられて
ホントに行った甲斐があったなと思いました。素材の良さやボリュームという点では黒川温泉
山みず木にもひけを取らないかも知れません。ちなみの夕食メニューは上質な豊後牛の焼肉、
おいしい刺身、海老フライ、野菜の天ぷら、すいか、酢みそ、豆腐などでした。朝食は黄身が
鮮やかにオレンジ色した生卵、鮭、ゴーヤの炒め物、漬物、味噌汁、ヨーグルト、コーヒーでした。
さてアクがありそうと書いた女将さん。ネット上では料理の素材良さを自慢するとか、温泉の話
するとうるさいとかいろいろと言われてるみたいですが(@niftyより)、当日会ってみた感じ
ではごく普通の対応をなされていました。そういうのを期待してしまった私には拍子抜けした感も
ありますね(^_^;)。まあ、割と若くて明るい気さくな女将さんでした。別に観光で泊まっても
何も問題はありませんでしたし…。全般的にアトピーなど皮膚関係の湯治客が多いものと思われ
ますが…。山田屋旅館は民宿のような家庭的な宿、お湯は別府一、料理も良いということで、
日帰りではもったいない、是非、宿泊をオススメします。次回はその日本で初めて公認された温泉
浴場をレポしましょう。
(参考)読売新聞九州発「温泉食紀行」
※私のアルバム「九州・大分の旅」@明礬温泉・山田屋旅館編(目次)
山田屋旅館
住所:大分県別府市大分県別府市明礬三組(別府と言えばゼンリンの地図(^^)v)
TEL:0977-66-0332
1泊2食付8500円(GWは9500円、お盆・正月も特別料金)<すべて税込>
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.geocities.jp%2Fyamadayaryokan%2F |
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