クチコミ 情報
2006年3月21日〜3月31日

広河原温泉「湯ノ沢間欠泉 湯の華」5/1オープン!  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月31日(金)19時37分47秒
   昨年10月8日にオープンし、現在冬季閉鎖中の山形県飯豊町の広河原 湯ノ沢間欠泉「湯の華」
からたった今、パンフレットが届きました。4月中旬より除雪を開始し、5月1日にオープン、
記念のもちつき大会をAM11:00〜12:00に行うとのことです。日帰り入浴料は朝8:00〜夜8:00
まで大人600円、小人300円で受け付けるとのことです。宿泊料は2名以上9000、10000、12000円
の3ランクで休祝祭日の前日は1000円増、部屋食も1000円増となります。特別料理としては
米沢牛のステーキ150g3500円も要予約にて用意なさるとのことです。
詳しくは文末の公式HPをご覧下さい。
(参考)私のトラベルログアルバムパンフレット3枚、10月上旬の掲示板レポ(過去部分になっています)

↓今月公開されたばかりの湯の華公式HP

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Flavo.jp%2Fyunohana%2F

 

Re:ONKEN21さんにお願い  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月31日(金)19時34分18秒    編集済
  >愛読者の一人さま
いつもご愛読ありがとうございます。
今後の投稿についてはなるべく簡便なレポは心がけますが、
誠に申し訳ないですが、その要望の全てにはお答え致しかねます。
山陰の温泉めぐりのレポはまだ途中です。
途中でレポの文量を変えてしまったら、一貫性のないレポになってしまいます。
記述済みの施設とこの後レポする予定の施設で極端に差をつけてしまうことはいかがかと思います。
旅日記や温泉レポについては読まれている方もいますし、成分表についても関心のある方も多い
ようです。目障りでしたら、今まで通り飛ばして戴いて構いません。
他の方のレポについては簡単なものでも歓迎しますので、どうぞご遠慮なく行われてください。
愛読者の一人さまの温泉レポも是非、投稿お願いします。
以上の点、ご協力お願いいたします。ご愛読の方々にはすいませんm(__)m
 

ONKEN21さんにお願い  投稿者:愛読者の一人  投稿日: 3月31日(金)18時56分28秒
  温泉好き人間としてこの掲示板の情報は大変に参考になり感謝です。
ところで、ONKEN21さんは精力的に温泉情報を投稿されていて
役立つのですが、もう少し簡潔に書いてもらえないかというのが
愛読者としてのお願いです。投稿数も多くて、しかもその文章が
異常に長く、掲示板としてはちょっとねという感じ。
書かれている成分表などはほとんど見たこともないので。
とにかく記録魔の方なのでしょうが、それが行き過ぎの感じで。
現在はブログも無料で簡単にいくらでも持てます。
この掲示板にはエッセンスを書かれて、より詳しい情報は
ご自分のブログなりに書かれて、ここからアクセスできる形
にされたら愛読者としても嬉しいですね。
onken21さんの書き込みがあまりに詳細すぎて、しかも数が
多いので、ここに書き込みしたくても私など、簡単すぎる
投稿などここでは馬鹿にされるのではないかと思ってしまう
のです。簡単な書き込みでもしてみようかと思う雰囲気が
感じられないのです。なんだか最近はONKEN21さんの
個人的掲示板のような雰囲気です。書き込みたくても
躊躇している人が多いんじゃないでしょうか。
お願いしますONKEN21さん、ご自分のブログなりもたれて、
詳細はそちらで書かれて、ここにはエッセンスではいかがでしょうか。
読む方も楽で良いです。現時点では参考になるのでしょうが、
あまりにうんざりするほど長い投稿が多すぎて、温泉好きな
私でもONKEN1さんの投稿はあまりにマイナーなモノなどは
飛ばしてしまうことが多いのです。
 

温泉津温泉「元湯温泉・泉薬湯」(山陰の温泉めぐり22-3)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月31日(金)03時08分10秒    編集済
   島根県大田市の温泉津温泉シリーズ第3弾、最後は「元湯温泉(泉薬湯)」で〆にします。
昨年12/9おかざきさん、12/16やませみさんの各レポあり。

 ゆのつ元湯温泉「泉薬湯」の発見の年代は明らかではないが、老狸が入浴し傷を癒しているのを
旅僧が発見して利用され始めたと伝えられ、温光寺も裏山の崖に「狸の池」という穴があるそうです。
奈良時代初期、神亀3年(724年)頃に編纂された倭名抄に温泉津という地名が残されている
そうです。その後、毛利元就を始め、江戸時代にはお役人やご隠居など多くの方が湯治保養されて
いるそうです(「泉薬湯療養史」より)。また昭和32年には広島・長崎の原爆症患者が訪れ好転され、
後の別府・雲仙小浜・有福・湯田での原爆医療のきっかけになったと「原爆被爆者と温泉津」の
チラシに記されています。

 薬師湯を出て震湯ギャラリーを見てちょっと奥へ歩くと斜め前左手に「元湯温泉」の共同浴場が
あって、右手には駐車場と飲泉塔があり、隣に湯治宿の「長命館」があり、この宿には内湯はなく
宿直営「元湯温泉」を外湯として150円で利用するそうです。まずは飲泉塔へ行って、お湯を
出そうとコックを捻るものの水しか出てきません。すると元湯の受付が「お湯は出ないよ〜」
と大声で叫んでいてビックリ(^_^;)。

 元湯共同浴場は全体はベージュ色のコンクリ造りで古さは感じず。庇の部分には「湯治の湯」と
書いてあり、唐破風の屋根の下には「泉薬湯」の額が掲げてあり、その下に番台があります。
一番右には「元湯温泉」という赤い看板が掲げられています。左には母子像。チラシ類には
「ゆのつ元湯温泉」。共同浴場名が4種類も出てきて、どれが代表の共同浴場名なのかわかり
にくいです。薬師湯だって昔は藤乃湯といってましたし、源泉名は薬師湯温泉ですね。さらに
小浜温泉や才市の湯、温泉地名の温泉津温泉もあってホントに頭がコンガラカリそう(^_^;)。

 番台のおばちゃんに入浴料300円を払い中の脱衣場へ。また番台には100円の湯の花が置いてあり、
買い求めました。紙包の中には5包の湯花が入っていました。薬師湯の湯花と似ていますが、
値段の高さや量の少なさからして元湯の方が貴重なのでしょうね。浴室の扉を開けると、10年前と
何も変わらないお湯と湯船が展開していて感激。浴槽へは5段くらいの階段を下ります。浴槽は
右、真中、左と3ヶ所に区切られていて、右は投入1ヵ所のゲキ熱湯。真ん中は「ぬるい湯」とは
なっているもののアツ湯。左は浅い湯船になっています。

 まずは真ん中のぬるい湯船へ。熱くて肌はすぐにヒリヒリしてきました。次は気合一本、
右のゲキ熱湯へ。ここは熱すぎて肌を刺すような痛さ。数秒で出てしまいました。いや〜、これは
新潟のかのせ赤湯・長野の万葉超音波温泉、東京の黒湯銭湯並の熱さ。薬師湯ですでにのぼせて
いましたが、元湯では洗い場の方でへたれ込むばかりでした。小浜の方がいいという地元客の
いい分もわかったような、でもこのくらい熱くないと元湯ではないですよね。10年前もそうでしたが。

 お湯は薬師湯同様深緑色で、浴槽の周りはゴテゴテの析出、床は茶色に染め上げられています。
やはりこの鮮やかな色を浴室扉の上から俯瞰すると誰もが驚くと思います。においは小浜や薬師湯
と同じダシの効いた塩味で金気臭があったかな。温泉津では唯一飲泉可能でカップが置いてあり
ますがウエッとなります。

 温泉津元湯は中国・四国地方では松山の道後温泉と双璧を成すすばらしい古湯だと思います。
南の道後は日本最古のお湯で道後温泉本館の建物や雰囲気が良くお湯は塩素消毒のアル単に対し、
北の温泉津の元湯は知名度は劣りますが、とにかく温泉のお湯や成分が作るオブジェや色と言った
自然の造形物がいいのです。少なくても温泉津では「療養史」のチラシの中で伝統的温泉経営理念
として、泉質保護・自然湧出保護・療養の継承、公共性福祉性、社会事業が先頭に謳われています。
こういったお湯では加水・加温・循環ろ過・塩素消毒と言った加工は代々伝わる永久の歴史から
して絶対にありえない、永遠に不変と思わせるものを感じました。神話の国・出雲の隣国石見の
古湯ですから余計でしょう。きっと世界遺産に指定された後も永久に守り継がれていくでしょう。
この湯のレポを以って山陰の白眉を成す湯巡りは終わりました。

 脱衣所には
1.湯治保養の元湯の宿 長命館 御案内
2.湯治保養の湯、延命の泉薬湯 ゆのつ元湯温泉 御案内
3.ゆのつ元湯温泉・泉薬湯療養史
4.原爆被爆者と温泉津(別府原爆センター八田 秋)
5.2003年 県決定 温泉津元湯泉薬湯 諸事項
とたくさんのチラシがありました。
 脱衣所と飲泉塔、5.諸事項のチラシに平成15年分析の最新の分析書(資料1)が、番台横脱衣所
入口と公式HPに昭和32年の古い分析書(資料3)が掲げてありました。以下の通りです。

(資料1)
温泉分析書 研第1407953号
1.申請者 住所:島根県邇摩郡温泉津町温泉津/氏名:伊藤 ●●
2.湧出地:元湯温泉(温泉津字湯原※)
3.湧出地における調査及び試験成績
(イ)泉温:49.6℃(気温6.4℃)
(ロ)湧出量:46.1L/min(自噴)
(ハ)知覚的試験:無色 透明 塩味 辛味 金気臭
(ニ)pH値:6.3
(ホ)ラドン含有量:4.22×10^-10Ci/kg(1.16M・E/kg)
(ヘ)調査年月日:平成15年2月6日
3.試験室における試験成績
(イ)密度:1.0045g/cm3
(ロ)pH値:6.4
(ハ)EC値:10200μS/cm
(ニ)蒸発残留物:7.06g/kg(110℃)
(ハ)知覚的試験:無色 透明 塩味 無臭(採水後24時間)
4.温泉の成分(本水1kg中に含有する成分)
Li=2.22 Na=1900 K=81 Mg=96 Ca=480  Sr=12.1 鉄=3.3 Mn=0.46 陽計=2575.1
F=1.1 Cl=3100 Br=9.1 硫酸=1100 炭酸水素=960 I=0.45 陰計=5170.7
メタ亜ヒ酸=2.2 メタケイ酸=115.7 メタホウ酸=47.0 非解離計=164.9 溶存物質計=7.91g/kg
遊離CO2=324 成分総計=8.23g/kg
Ba=0.06 Zn=0.075 Cd=0.001 Pb=0.064 総砒素=1.55 硫酸水素=0.02
Al・Cu・Hg・チオ硫酸・遊離H2S=検出せず
分析年月日:平成15年2月14日
6.泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物塩泉(低張性中性高温泉)
7.調査及び試験者:
(財)島根県環境保険公社 環境調査課 環境化学課
環境計量士 2名/理学博士 1名
8.試験法:鉱泉分析法試験による
平成15年2月17日
登録分析機関番号:島根県第2号
財団法人 島根県環境保健公社 理事長

※利用許可証には温泉のゆう出地は「温泉津字湯ノ原イ1番2」となっている。
※泉質別適応症:きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
 飲用適応症:慢性消化器病、慢性便秘

(資料2)
飲用の方法
 湯治のための温泉を飲用する場合の飲用量は、次に掲げる量を超えないこと。
(1)大人(16歳以上の者):1日につき190ml
(2)小人(15歳以下の者)
15歳から8歳まで:大人を1とした場合の2分の1の量
7歳から5歳まで:大人を1とした場合の3分の1の量
ただし、フッ素を含有するので乳幼児の飲用は避けること
飲用上の注意
イ.温泉飲用の1回の量は一般に100mlないし200ml程度とし、
その1日の量は温泉利用許可証記載の飲用許容量を超えないこと。
ウ.含鉄泉、放射能泉及びヒ素又はヨウ素を含有する温泉は食後飲用すること。
エ.夕食後から就寝前の飲用はなるべく避けることが望ましい。
所在地:温泉津ロ6-1 名称:飲泉塔

(資料3)
(昭和32年12月4日作成の温泉分析書)
国立衛生試験所試験成績書
ゆのつ元湯源泉(島根県邇摩郡温泉津町ロノ208ノ1番地湧出)壱種
定量分析並びに医治効用試験
 昭和32年11月4湧出地に於いて採酌した温泉は、泉温摂氏49.4度(気温15.5度)を
有し無色透明で鹹味を有し、無臭である。湧出量は毎分28.8立(11月3日23時測定)乃至
37.3立(11月4日5時45分測定)である。
 水素イオン濃度(PHを以って示す)は摂氏15.5度に於いて6.5(比色法)である。
 ラジウムエマナチオンの量は、11月4日14時2分採取した温泉について、I・M泉効計を
用いて検定を行った結果は、本温泉1立中に含有するラジウムエマナチオンの量は、百億分の壱
キュリー(10-10キュリー)単位を以て表わせば4.19である。(マッヘ単位に換算すれば約1.52に該当する)
本水を試験室に送付したものは、無色透明、無臭で少量の茶褐色の沈析物を析出し、鹹味を呈する。
 蒸発残留物は、本水1キログラムについて7189.6ミリグラムであり、水素イオン濃度(pH
を以て示す)は、6.20(ガラス電極法)であり、比重は摂氏20度に於いて、1.004252である。
 之に就いて昭和27年衛生検査指針審議会制定の鉱泉中分析法によって、定量分析を施行した成績は、
次の通りである。
公式HP「定量分析」参照
源泉から浴槽までの距離:2〜3m

(資料4)
※ラドン含有量比較
温泉津元湯4.22(4.19)Ci/kg(1.16(1.52)M・E/kg)
温泉津薬師湯10.5Ci/kg(2.88(2.75)M・E/kg)
池田664Ci/kg(183M・E/kg)
池田8号泉は6640M・E/s
三瓶・志学温泉0.104-241ME
増富金泉閣35.6Ci(9.8M・E)、増富では最高12000M・E
三朝旅館大橋:ラジウム80M・E、トリウム450M・E/株湯142.14M・E
関金149.9Ci(53.6M・E)
奥津美人湯2.9Ci/鍵湯12.1Ci/郷緑3.0Ci

(参考)らくださんのHP/日本温泉総合研究所の「温泉の情報公開

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.yunotsu.jp%2F

 

老松温泉「喜楽旅館」  投稿者:めがね  投稿日: 3月31日(金)01時26分48秒    編集済
  小生もここの所非常に忙しくて、ようやく、そして久しぶりに連休が取れたので疲れを吹き飛ばすべく「鹿の湯源泉」に浸かりに行って参りました。帰り道、週末田舎人さんの書き込みで気になっていたので、おっかけさせてもらいました。

<老松温泉「喜楽旅館」>(那須町 0287-76-2235 8時〜20時まで 500円)
共同浴場「鹿の湯」の手前、那須ICからだと温泉街に入る手前の県道が左に大きくカーブした辺りに木の看板が出ていますので、これを右折した先にあります。途中、看板付き廃墟が現れますが、これを無視して進むと大きなpがあります。ここから歩いて1分位。
外観は週末田舎人さんもレポされていますが、かなり年季が入っています。というかほとんど20年位前の都営住宅の雰囲気。なぜか浴室前だけリニューアルされていてとても綺麗ですが、他は土壁が剥がれ落ちていたり、板が割れていたりとボロです。この日は平日だったので宿泊者はおられなかったようですが、この客室、鍵とかかかるのか?素泊まりがメインなのか?それでは炊事場はどこか?などなど疑問が多々あるので宿泊で攻めてみた気もするが寒そう・・・まあ、ノリとしては鳴子あたりの湯治旅館のノリかなと。

さて浴室です。総木製の堅牢な造りで浴室はさすがにメンテが行き届いており綺麗です。2槽に分かれており手前がぬる湯槽、奥が加熱槽という構成。アメニティー類いっさいなし。

浴槽にはいずれも塩ビパイプから投入、排湯なく恐らく溜め湯式。ただし、ぬる湯槽側は常時投入してるように見えましたが、何分、寒くてほとんど奥の加熱槽にいたので詳しい事は未確認です。加熱槽はバルブ付きで適宜源泉投入可能。

お湯はぬる湯槽は白濁、加熱槽は青緑+白濁濁り湯で透明度5cm〜10cm程度。白色の細かな浮遊物多数浮遊。溜め湯なのに鮮度感がかなりあります。とろみ+キシキシ感が絶妙なお湯で優しいのかなと思って長湯してると結構ヘロヘロになります。浴後は肌サラサラ。鹿の湯からそう離れてない場所なのにこれだけ浴中、浴後の感じが違うのにもびっくり。もともとは「鹿の湯」の返し湯として使われていたそうですが、これだけでも十分に満足感のある秀逸なお湯のように思います。30度位の低温泉らしいですが、それ以外は高温の硫黄泉にも引けを取らない魅力的なお湯で那須界隈では鹿の湯の次にお気に入りの湯になりそうです。
臭いもセメント系の強烈イオウ臭+金属臭+弱何らかの甘い臭い。鹿の湯が墨汁系のイオウ臭に対してこちらはややアブラっぽいイオウかな?味が凄くてイオウ味+苦味+塩味+薬草味。簡単に言うとガスター10味と思って頂ければよろしのいかと・・不味いですが、水で割り米を炊くと美味そうです。

分析表はありませんでした。熊谷温泉さんのHPでは「単純硫黄泉」となっていましたが、味といい、入り口といい、塩原元湯ゑびすやの「梶原の湯」が妙にだぶります。成分総計の想像が全然つかないのですが、もしかしたら、含S−Ca−硫酸塩−塩化物泉という可能性もあるのでは?
 

アカシアの湯、4/1から休館し売却へ/群馬日帰り温泉ブーム落ち着き  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月30日(木)00時43分51秒    編集済
   一旦、地元の話題に戻ります。明日を持って県営施設としての営業を終え、2〜3ヶ月間休館
する埼玉県神川町アカシアの湯。昨日付埼玉新聞や朝日新聞埼玉版によると、いよいよ来月下旬に
民間企業に入札し売却するそうです。建設の総工費は34億円(内建設費27億円)だったそうですが、
最低売却価格として4億4300万円まで買い叩かれるみたいです。売却損は22億円余。
毎年度県から運営会社に支払った管理委託料が1億9千万円、売上収入が1億6700万円だった
とのことです。埼玉県企業局分譲推進課は
「開業以来、地域振興に資するという目的を十分果たしており、売却損はやむ得ない」
との立場です。すでに10社以上が入札の資料請求してるとのことです。温泉施設そのものは2〜3
ヶ月後に再開するとしていますが、果たしてどこの企業が買うのか見モノです。
くしくも神流川対岸の群馬県藤岡市の桜山温泉センターの群馬県営から当時の鬼石町営(現在は
藤岡市営)へ移管(運営は地元住民団体へ委託)と似たような道を歩むことになります。
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Facity2001.co.jp%2Fakasia%2F

★3/18付上毛新聞より
 そのアカシアの湯の動向にも影響を与えたと思われる群馬の温泉。
 ちょっと古いネタですが、3/18付上毛新聞9面経済面の「湯源郷オープン」と「日帰り温泉
ブームに落ち着き」という記事を要約して紹介します。この両者はWeb記事がなかったので、
紹介が遅れました(^_^;)

◎アイ・シー・エス カー用品+日帰り温泉 太田に複合店開設
> 店舗は一部4階建てで1階のカー用品店、2階のアミューズメント施設は既に営業していた。
>延べ床面積は12,000m2。
> 3階の温泉施設「湯源郷」は18日から営業。敷地内で温泉を掘削、天然温泉の掛け流しで、
>露天風呂やサウナ、岩塩浴などの入浴施設を備える。23時間営業。

※私の注=3/17付上毛新聞によると地下800mの掘削で泉温42.3℃と広告欄に謳ってありました。

◎ブームに落ち着き(日帰り温泉)
>群馬県薬務課のまとめによると、2006年3月17日現在の県内の日帰り温泉施設は
公営52+民間51=計103ヵ所
1998年度73ヵ所→2001年度91ヵ所→2004年度100ヵ所(平野部に建設が相次ぐ)
2005年度は104ヵ所(湯都里・尾島利根・浜平しおじ・太田湯源郷の4ヶ所増)
来年度は来月オープンの上州吉岡の湯「湯の道利久」のみ?→ブーム沈静化
↓温泉湧出量の落ち込みが問題
1999年74,600L/分がピーク→04年度は60,100Lと2割減
特に自然湧出量はここ5年間は毎年、数千Lの減少
 

温泉津温泉「薬師湯」(山陰の温泉めぐり22-2)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月29日(水)03時51分27秒    編集済
   島根県大田市温泉津温泉シリーズ2本目は共同浴場「薬師湯」(旧藤乃湯)です。
温泉津温泉は元湯、薬師湯(震湯)、小浜温泉の3本の源泉があり、元湯は1300年来の古湯に対し、
薬師湯は明治五年(1872)の浜田地震で湧出した新湯または震湯と言われるお湯です。
元湯と小浜温泉は共同浴場のみの使用に対し、薬師湯は(資料5)にある通り9軒の内湯旅館に
配湯されています。それでも
>温泉津では温泉が有限のものであると理解し自然に湧き出す温泉のみを有効利用しております
ますやHPにある通り、薬師湯の自然湧出泉を9軒で少しずつ分け合っていることが伺えます。

 さて小浜温泉入浴後の夜と車中泊後の翌朝は温泉津温泉街を散策。古きよきレトロかつクラシ
ックな温泉街は石見銀山の積出港として栄えた面影を色濃く残しています。この街並みは江戸時代
の元禄5年(1692)に描いた絵図と町割りなども変化していないそうで、平成16年7月6日、
全国で64番目、温泉街としては初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
そして2007年には温泉街としては初めての世界遺産登録(港町・温泉津)を目指すとのことです
中国新聞)。温泉施設への世界遺産登録は熊野古道にある湯の峰温泉「つぼ湯」に次ぐものですね。
登録に期待が高まります。

 そんな温泉街を抜けた奥の方に手前右側に「薬師湯」奥左側に「元湯温泉」があります。
まずは手前の薬師湯に入ります。元湯温泉は約10年前に青春18きっぷ全国一周の旅の途中に入った
ことがありますが、薬師湯(当時は藤乃湯と称す)は当時も気になっていたのですが、はしご湯
できる時間がなく泣く泣く断念しました。ついに思いがけず念願がかなう日がきました。

 薬師湯は私が訪れた昨年11月はコンクリ造で2階が玄関の上に張り出した斬新な造り。
番台は有福温泉御前湯でも見られたような八角形のガラス窓。ハイカラな雰囲気を漂わしています。
ただしコンクリが灰色で暗く無骨な感じもしないでもないせいか、今年(2006年)より外装の
工事を行っているらしいです。工事終了後はきっと世界遺産の街並みに相応しい外観になるもの
と思われます。どう生まれ変わるか楽しみです。薬師湯の隣には「震湯ギャラリー」(資料4)
という浴舎旧館があって、温泉津のバス運転士の方が描いたスケッチなどが展示されています。
湯上り後にこう言ったスポットがあると実にいいですね。

 番台のおばちゃんに300円払います。薬師湯で採れたという俵包入の湯の花もあったので、
700円で買い求めます。湯の花は伊香保湯の花そっくりで、色は赤茶色、匙加減には注意です。
2階には有料休憩室や家族風呂まであるようです。左手の扉を開けると脱衣所があって、服を脱ぎ
さらに扉を開けると、浴槽がありました。

 浴槽の周りは赤茶色の析出物と染まり具合にビックリ。元湯には及ばないものの、小浜よりは
さすが貫禄があります。お湯は浴槽奥、窓側に大きな岩が2つ並べてあって、その間の鯰の湯口
から46℃の熱いお湯が注がれています。鯰は震湯ということで地震にちなんでいてユニーク。
お湯は深緑色で奥46℃、手前42℃でやや熱めですが、元湯みたいに強烈に熱くはありません。
味は小浜にも似た強烈なダシ入りの塩味でウェッとなりそう。ここは朝8時ごろ入ったのですが、
朝食時間と見え、私一人貸切状態で温泉津のお湯を満喫できて良かったです。

 浴後は強烈に火照り元湯の方にはなかなか行けませんでした。ギャラリーを見物した後、一旦、
温泉街最奥まで歩いて戻ってきてやっと元湯に行けたほどです。強烈なお湯に一発でノックダウン
しそうでした。

 温泉分析書は平成15年8月分析の最新のものが脱衣所と湯の花と公式HPに(資料1)、昭和30年
2月分析の古いものが玄関脇に掲示してありました(資料2)。さらに埼玉・群馬県の湯楽の里
や長野県の中房温泉、京都府の久美浜温泉湯元館でも見られた温泉協会の5段階評価の「温泉利用証」
も薬師湯玄関脇や各内湯旅館の玄関脇などに掲示されていました(資料3)。湯楽の里春日部・
伊勢崎店など全国11ヶ所(全国209ヶ所中)しかないオール5です。

(資料1)
温泉分析書 研第1503625号
1.湧出地:薬師湯温泉(温泉津町温泉津)
2.湧出地における調査及び試験成績
(イ)泉温:45.8℃(気温28.3℃)
(ロ)湧出量:***L/min(測定不能)
(ハ)知覚的試験:淡黄色 澄明 中塩味 弱土臭
(ニ)pH値:6.0
(ホ)ラドン含有量:10.5×10^-10Ci/kg(2.88M・E/kg)
(ヘ)調査年月日:平成15年8月7日
3.試験室における試験成績
(イ)密度:1.004g/cm3
(ロ)pH値:6.4
(ハ)EC値:10000/S/cm
(ニ)蒸発残留物:7.24g/kg(110℃)
(ハ)知覚的試験:淡黄色 澄明 強塩味 微金気臭
4.試料1kg中の成分
Li=2.0 Na=2100 K=86.9 Mg=96.0 Ca=529 Sr=11.3 鉄=4.5 Mn=0.5 陽計=2830.2
F=1.0 Cl=3200 Br=9.3 硫酸=960 炭酸水素=930 I=0.3 陰計=5100.6
メタ亜ヒ酸=3.1 メタケイ酸=130.0 メタホウ酸=50.7 非解離計=183.8 溶存物質計=8.11g/kg
遊離CO2=461 成分総計=8.58
Ba=0.06 Al=0.04 Zn=0.079 Cd=0.001 Pb=0.098 総砒素=2.15 硫酸水素=0.03
Cu・Hg・炭酸・チオ硫酸・遊離H2S=検出せず
分析終了年月日:平成15年8月27日
5.泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(等張性中性高温泉)
6.調査及び試験者:
島根県環境保険公社 環境調査課 環境化学課
環境計量士 2名/理学博士 1名
7.試験法:鉱泉分析法試験による

※泉質別適応症:きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
※飲用はしないこと。
昭和55年5月7日の分析書(ますやHP)

(資料2)
分析成績表
泉質:含石膏弱食塩泉
泉温:源泉C46.0度
温泉の性状及び成分
外観・臭味:微かに黄褐色を帯びた濁りを有し金気味し塩を有し殆んど無臭である。
水素イオン濃度:PH値6.0(比色法)
蒸発残留物:1kg中のmg数 6964.0
比重:C15度に於ける 1.0057
放射能:1L中のマッヘ数 2.75
本水1kg中の各成分及その含有量
K=91.07 Na=1864.00 Ca=473.20 Mg=91.48 鉄=3.259 カチオン計=2523.009
Cl=2753.0 硫酸=1012.0 ヒドロ炭酸=971.6 アニオン計=4736.6
通計:7259.609mg ヒドロ珪酸=113.0mg 合計:7372.609mg
遊離炭酸=728.3mg 総計=8100.909mg
分析年月日:昭和30年2月18日
分析者:島根県衛生研究所

(資料3)
◎温泉利用証 日本温泉協会会員
薬師湯/薬師湯/男湯・女湯(島根県・温泉津温泉)
利用源泉に関する情報
(源泉)
源泉名:薬師湯温泉震湯
湧出形態:自然湧出
泉温・湧出量:45.8℃・毎分120L
源泉所在地:島根県邇摩郡温泉津町温泉津ロ-7
(泉質)
泉質名:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
掲示用泉質名:塩化物泉(pH6.0)
(引湯)
引湯方法・距離:源泉地
(利用源泉に関する項目)
源泉5/泉質5/引湯5(サイコロの目表示)
(浴槽の温泉利用に関する項目)
給排湯法式5/加水5/新湯注入率5

浴槽の温泉利用に関する情報 (項目→状況→方法・理由など)
(給排湯)
循環装置→なし→かけ流し湯。温泉が常時浴槽に注がれ、循環はしていません。
給排湯方式→完全放流式→かけ流し湯。薬効豊かな温泉が、常時浴槽に注がれています。
(加水・加温)
加水→なし→大地から湧き出たままの温泉が常に浴槽を満たしています。
加温→なし→温泉は温熱療法としても最適な温度の温泉です。
(新湯・入替)
新湯→注入量:毎分25L→左記注入量で満たされるまでの時間:1時間20分(女湯1時間13分)
注入温度→45.8℃
浴槽温度→44.5℃
入替頻度→1日1回→毎日換水し、衛生管理に気を配っています
(添加)
入浴剤→なし→天然温泉。地中から湧き出したままの薬効豊かな温泉です。
消毒→なし→源泉で50℃近い温泉。毎日清掃し、衛生管理に気を配っています。
発行年月日:2005年9月1日 掲示期限:2010年8月31日
認定No.000719(女720)-1 日本天然温泉新審査機構

※湯船の手前と奥とでは約3度、湯温が異なります。手前は低く、約42度です。
 薬師湯は、原爆の治療にも使われた薬湯で、日焼けした肌には最適です。
※震湯・薬師湯の湯の華(700円)
 地元の温泉津では古くから温泉津温泉の湯の華を切り傷、軽いヤケドの際に活用してきています。

(資料4)
※震湯ギャラリー
薬師湯温泉は明治5年の浜田地震で湧出し、地震で湧出したことから
「震湯温泉」と名付けられました。川をはさんだ隣地で1300年以上前から
湧き続ける「元湯」と比較して、新しいので「新湯」とも呼ばれ親しまれて来ました。
大正8年に新築されたモダンな洋館の浴舎は閉館までの約半世紀に亘り
観光温泉津のシンボルとしてその役割を果たし、今も往時の風情を留めています。

(資料5)
薬師湯温泉の分湯先の「内湯温泉旅館」
(元湯温泉は他の旅館には分湯していない)
ますや ・のがわや ・輝雲荘 ・吉田屋 ・後楽
・なかのや ・広島屋 ・山県屋 ・もりもと

(参考)らくださんレポ
※私の山陰温泉めぐりアルバム@薬師湯3枚

連絡先:薬師湯温泉
TEL:0855-65-4894
〒699-2501 島根県大田市温泉津
(↓つい最近、薬師湯の公式HPが公開されました)

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fyunotsu.com%2F

 

言う事那須  投稿者:週末田舎人  投稿日: 3月27日(月)22時52分25秒    編集済
  ちょっと正月過ぎから公私ともバタバタ加減で、なかなかPCに向かう暇がなかった事もありまして、この掲示板も専らROM専に。書き込むのも、何やら久しぶりなような気がしますが…
ようやっと時間も体も空くようになり、週末は那須方面に癒しと鄙びを求めて行って参りました。お目当ては老松温泉「喜楽旅館」です。

那須湯本の中心街手前、湯川を渡る橋のカーブ際に「老松温泉」の水色文字の看板がありましたので発見は容易でしたが、普通の人は見過ごしてしまうでしょうね。
「鹿の湯」のある湯本の中心街とは湯川の深い谷を挟んで対岸にあたるようで、直線距離としては近くても橋の架かっている下流までぐるりと回り道をしていかなければなりません。私もまずは鹿の湯で朝湯を使った関係上、大きく遠回りして歩く羽目になりました。

下流の橋まで戻り、湯本の中心街を対岸に見つつ山手へ登ること200m程度、何故か連発で犬に吼えられながらまずは廃屋と化した「老松温泉」の旧建物を発見。以前はここにあったのだろうか…と訝りながら廃屋を横目に土ぼこりの駐車場を抜け、この先に何かあるんですか?と不安になりつつ枯れ草の砂利道を歩くと、砂利道の左右、湯川の谷の斜面にへばりつくようにして「老松温泉・喜楽旅館」がありました。
 話には聞いていましたが「これかい!」と突っ込みを入れたくなるような外観。無礼を承知で言えば、どう見てもトタン張りの納屋です。これは(笑)。

向かって右の母屋にご主人らしき老夫婦がおり、湯銭(500円)を払い向かい(とは言っても一間もない砂利道の向かい合わせ)の引き戸を開けると、小さい土間とどうやら階下へ続く螺旋階段があります。
階段の壁の漆喰ははがれ相当な鄙びっぷりを呈していますが、階下に下りると意外にもこざっぱりとしており、必要最低限の場所には手が入っている様子。洗面所の奥に浴室と、その奥には客室が何部屋かあるようで、日曜の朝と言う事で泊まりの客の姿も見えました。

明かりもない狭い2畳程度の脱衣場には既に湯上りの先客さん。「おはよう」「おはようさんです」と声を交し合いながらいそいそと服を脱ぎます。うーむ、ナリはアレだが、意外と根強いファンに支えられているのでは?

浴室はタテに木造りの2つの浴槽があり、締め切った浴室はムワッとした濃い硫黄の匂いに包まれていました。手前は白く濁った湯、奥は少し透明度のある緑白濁した湯が溜められており、2つの浴槽の境目に沿ってそれぞれに2つずつコック付きの給湯塩ビパイプが伸びています。
一つは高温に加温した源泉、一つは生源泉。那須湯本のイメージとは異なる冷鉱泉で、給湯管の横には析出物でコーティングされたプラコップ。見た目もなかなか濃厚そうな湯であります。

まずはぬるめのお湯で掛け湯をして、浴槽に身を沈めようとしたその時、浴衣姿のおそらく泊り客であろう常連氏がガラリと扉を開けて浴室に入って来ました。
バシャバシャとかぶり湯をした後、おもむろにコックをひねり、コップに受けた湯をゴクゴクゴクとあたかも真夏のビヤホール、ジョッキ生の一気飲みもかくやの勢いで飲泉するではありませんか!

♪飲めぬ下戸には ヤキ入れて 付き合い程度じゃ 許さずに…

何故かそんな歌詞が頭によぎるほどの豪快な飲みっぷりに目が点になっていると、「ここの湯はいいんだァ。沸かしてるけどホントいい」と独り言。そうですか、とあいまいな相槌を打って私もコップに汲んで源泉を飲んでみると、苦まったりしたたまご味の向こうに鼻に抜けるなにがしかの薬味と、口の中が引き締まるような感じがあります。おそらくマグネシウムとか、そう言う土類成分を多く含んだ硫黄系の源泉なのではないでしょうか?青森の湯ノ沢や鳴子とかでこう言う味と香りの湯に出会った事があるような。

体を木の浴槽に預けてとっぷりと身を沈めます。
ここを訪問する前に「鹿の湯」で朝湯を貰って来たのですが、同じ硫黄系でも鹿の湯の攻撃的ピリピリ感とは全く異なり、体を成分の濃厚さが包み込んで引きずり込まれるようなかなりまったり系の湯です。肌触りはかなりきしむような感じがあるのですが、溜め湯のせいなのかそれほどきしみ感が気になりません。
むしろ、溜め湯にした事でお湯がとろみと濃厚さを帯びて熟成された感じを受け、鮮度感は落ちるのかもしれませんがこれはこれでかなりいい感じに思えます。例えるなら、夕飯の鍋の残り汁を翌朝おじやにしていただく美味さだと思いました。
加熱源泉と生源泉を自由に扱えるのもいいですね。

その後、柳沢→板室と回りましたが、一番印象に残ったので取り上げてみました。
いやー、久々の湯巡りでしたが、堪能いたしました。
いい湯に会うと、もっといい湯に会いたくなる。探究心が掻き立てられると言うか…
 

都幾の湯「都幾川 四季彩館」(ときがわ町温泉スタンドローリー)来月以降オープンか?  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月27日(月)02時01分22秒    編集済
   昨日は例年より大幅に遅れた越生梅林の梅を見に行ってきました。梅まつりは延長して昨日で
終わりましたが、花はまだまだ満開。あと2〜3日は大丈夫でしょう。夕方に行ったのですが、
おかげで駐車料400円も入園料200円もタダ。閑散としてすいている中、満開の梅を見ることが
できて最高でした。例によって温泉探索は深谷温泉薬師の湯の櫓、都幾川四季彩館(未開業)下見、
ときがわ町温泉スタンドで汲み、自遊人パスポで蔵の湯東松山店で千円カットと無料入浴と盛り
だくさんでした。

 深谷温泉薬師の湯はまだ増掘削中、小川町を通って、都幾川村温泉都幾の湯の「ときがわ町
温泉スタンド」から1〜2kmタンクローリーで運搬される温浴施設の建設現場を見てきました
ニュース地図)。すでに建物はほぼ完成し、温浴施設の名称として「都幾川 四季彩館」
という名の看板が掲げられていました。岩と檜タイプ(男女交代制)の内湯・露天風呂のある浴室棟、
受付棟とも完成していて、温泉タンク・受水タンクもありました。露天風呂の目隠しができれば
いつでも営業開始できそうな感じですが、もうすでかのところで建設が中断しています。

 ときがわ町温泉スタンドでお湯を汲んでいたら、戸締めのため職員がきたので、温泉施設オープン
の件をお尋ねしました。GW前のオープンを目指しているそうですが、合併後のときがわ町長選挙
で旧玉川村長が当選したため、旧都幾川村関連の工事はストップしてしまったとのことです。
しかし、県の事業でもあるし、オープン目前まで完成してるので、そのうちオープンできるだろう
とのことです。いつまで工事がストップするのかわかりませんが、工事が再開されればすぐにでも
オープンできそうな状況です。

 あと温浴施設がオープンした後、ローリー運搬が開始された後も現在の「ときがわ町温泉スタ
ンド」は引き続き利用できるとのことです。20L30円で9-17時営業(毎週水曜休止)です。
4/6(木)はコックを交換するため臨時に休止するそうです。

 この後は越生梅林で満開の梅を見て、蔵の湯東松山店へ千円カットも兼ねて入浴してきました。
フロの日のせいか、大混雑で急がしそうだったので、ひかるさんや支配人さんにも声はかけません
でしたが…。蔵の湯の加水・加熱は3月までですが、まだ行われています。強い塩辛さと独特の
粘土臭が感じられる程度の加水でしょうか。4月になれば非加熱になるのかな…。

昨日、携帯で撮った画像の目次

>二番搾りさん
遅レスで失礼します。確か昔、ガウスさんの掲示板に書き込まれて方ですよね?
太田湯源郷は大変入館料の高い施設ですが、貴重なレポをいただきありがとうございました。
露天は茶褐色の濁り湯が無塩素非加熱かけ流しですか?かなり良さそうですね。
私も割引や値下げなどの機があったら、すぐに行ってみたいと思いました。
 

(仮)青根の湯 「青根緑の休暇村 いやしの湯」  投稿者:うつぼ  投稿日: 3月27日(月)00時05分30秒    編集済
  房総の湯巡りの途中ですが、別エリアから1湯いきます。

<(仮)青根の湯「青根緑の休暇村 いやしの湯」>(神奈川県相模原市(旧津久井町)、10:00〜21:00、600円/3h、042-787-2288)
2005年5月、青根の緑の休暇村内にオープンしたセンター系施設。神奈川や多摩方面から距離的には近いですが、このあたりは道があまりよくないので意外に時間がかかります。近くを走る道志みちR413は山中湖と相模原を結ぶ抜け道なので、山中湖方面からの帰り道に寄るのが正解かもしれません。おかざきさん&恵比寿さんのレポがあったかな?

少し開けたような川沿いにあるピカピカの施設は、このあたりの温泉施設ではいちばん立派です。
正月2日に行ったので館内はごったがえし。岩風呂と檜風呂があって男女週交替制。この日の男湯は檜風呂でした。脱衣所は施設規模のわりに狭くて使いづらいもの。窓の広い明るい浴場はゆったりとして天井も高いですが、あまりに通気&換気がいいうえに天井からポタポタとしずくが落ちてくるので、洗い場はえらく寒いです。

内湯ゾーン窓ぎわに大浴槽(檜+赤みかげ石枠石貼25人以上)、手前にぬる湯源泉槽(檜枠伊豆石貼7.8人)、サウナ、水風呂。露天に檜枠伊豆石貼15人以上東屋付きの浴槽がひとつ。前景は山肌で風が通るきもちのいいロケーションです。
カラン17、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。正月2日の昼ごろで40〜50人とスパ銭なみの盛況。

源泉槽以外は木の湯口から熱湯を大量投入&底面吸湯。お湯の感じからして循環かと。
さて、本題の源泉槽です。木の湯口から10L/min弱の少量投入で、槽内注排湯はなく全量をオーバーフローのかけ流し。34℃のぬる湯はやや懸濁し、こまかな白い粒子が密度濃くただよっています。弱石膏味+薬味+僅微苦味+なぜか重曹?味が混じるえらく個性的な味。弱い石膏臭。
かなりの濃度感と硫酸塩泉系のキシキシがありますが、あまりに混んでいるのでお湯はなまり気味。濃いめでなまった硫酸塩泉は、「やまなみの湯」の源泉槽とイメージがだぶります。温まり感は弱いものの、浴後微妙に温もるのはさすがに硫酸塩泉か。

その他の浴槽は無色透明強カルキ臭(味見する気になれず味不明)。非常に硬い湯ざわりで出るとすぐに冷めるお湯からは、温泉らしさを感じることはできませんでした。

とにかく混んでいて、とくに源泉槽はほとんどイモ洗い状態。このエリア名物?の泳ぐお子様多数出現(^^;)で、どうにも落ち着かなかったのは残念でした。
「やまなみの湯」とおなじく、週末の午後を避ければ実力派の源泉の真価を味わえるかも。

Ca・Na-硫酸塩泉 38.1℃、pH=9.2、73.11L/min(1,310m掘削揚湯)、成分総計=3.504g/kg、Na^+=478.1mg/kg (41.38mval%)、Ca^2+=584.9 (58.08)、Fe^3+=2.7、Cl^-=63.1 (3.52)、SO_4^2-=2325.6 (95.75)、陽イオン計=1070.6 (50.26mval)、陰イオン計=2401.1 (50.57mval) <H14.4.25分析> (源泉名:(仮)青根の湯)
■SO_4^2-=95.75mval%とすこぶる純度の高い硫酸塩泉です。なぜかFe^3+が2.7mg/kgもありますが、金気はほとんど感じられなかったので除鉄があるかも。

>やませみさん
遅レスですが、八塩の補足情報ありがとうございました。
周辺にあった鉱泉群もほとんどER=10g超の炭酸含塩泉系ですか・・・。クセものエリア西上州の面目躍如です。
 

箱根仙石原の  投稿者:えんぴつ  投稿日: 3月26日(日)21時31分31秒
  日帰り温泉マップを峠の茶屋乙女駅入手できます。箱根仙石原付近で湯めぐりを考えていられる方はgetされると便利です。  

温泉津温泉「小浜温泉才市の湯」(山陰の温泉めぐり22-1)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月25日(土)03時29分35秒    編集済
   山陰の温泉めぐり、今回から埼玉への帰路に立ち寄った温泉になります。
 島根県大田市(旧温泉津町)の温泉津(ゆのつ)温泉にある共同浴場「元湯温泉」「薬師湯」
「小浜温泉」のうち小浜温泉をレポします。3ヶ所とも別源泉です。12/9おかざきさんミニレポあり。

 有福温泉からR9で江津市街へ出て、お隣旧温泉津町へ。有福からは36km1時間。江津からは
17km・30分、大田からは23km・40分。高速の方は浜田道・大朝IC下車、川本経由1時間。
R9温泉津警察署前を左折、小浜地区を右折。すぐ先の右手に小浜温泉「才市の湯」がありました。
温泉津温泉元湯・薬師湯は小浜地区を直進した港町の谷間最奥にあり、小浜温泉とは間が一山
隔てられています。小浜温泉はJR山陰本線温泉津駅から徒歩5分と最も近いので、鉄道派には
時間が合えば一番おすすめできます。

 小浜温泉才市の湯は郡司さんの「一湯入魂温泉」の本で読んで以来、長年気になっていました。
ここの難関は午後4時〜8時30分という営業時間の短さ。温泉津温泉に泊まらないと難しいです。
小浜温泉は元湯温泉の「泉薬湯療養史」によると、大正8年(1919)に掘削。温泉津では元湯、
薬師湯に次ぐ3番目で最も新しい温泉です。H17/5/19付朝日新聞島根版によると
>妙好人・浅原才市が度々、湯に親しんだことが分かり、才市をしのんで1月から「才市の湯」とも称する。
と共同浴場の名称もつけられています。お湯は共同浴場のみでの使用で旅館には引いていません。

 駐車場は特になく路駐。共同浴場の受付のおばちゃんによると浴場前に路駐して構わないそうです。
多分、よくパトロールしている警察も浴場の営業時間は黙認してるのでしょう。共同浴場についた
のは夜8時10分頃。夜9時まで営業しているものと勘違いしました。夜8時30分までとなっていて
ビックリ。あわてて入り受付の明るくて気さくなおばちゃんに入浴してよいか尋ねると歓迎の意。
300円の入浴券を買っておばちゃんに渡し、脱衣場へ入ります。脱衣場の上にあるペンキ看板は
レトロでいい味を出してますね。まさに古き良き銭湯の雰囲気を色濃く残しています。

 浴室に入ると地元の漁師が2人で時間を忘れながら話に夢中になっています。出る時は私にも
いろいろ話掛けて下さいました。壁際に浴槽があって半楕円形。壁際に湯抱温泉中村旅館同様
のボイラーがあって、ここで加熱。壁沿いのパイプに布で濾した冷たい源泉が流れ、ボイラー
のそばで浴槽に注がれています。温泉津の他2ヶ所の共同湯は高温泉でアツ湯に対し、ここだけ
加熱というのはおもしろいです。推測するに温泉の熱源は元湯・薬師湯あたりにあって、そこから
外れると冷泉になってしまうのでしょうか。同様の例としては新潟の松之山もありましたね。
地元の入浴者曰く
「あんた温泉津の他の共同浴場に入ったことある?お湯はここ(小浜)の方がぜんぜんいいよ」
と私に話し掛けてきます。私はどうしてなのだかぜんぜんわからず、この共同浴場への深い愛着
でそうおっしゃっているのかなあ?と思いました。しかし、明朝、温泉津の薬師湯・元湯に
入って気付きました。あちらはとにかく熱いのなんのって、ゆっくり入っていられない。なるほど、
小浜ならぬるめで適温、ゆっくり入っていられるので、こちらの方がいいかも?成分も他2ヵ所
とはほとんど違いがありません。適温に加熱されるお湯にも多いにメリットがあるんだなと
感じました。今は燃料費高騰で、施設側としてはご苦労されていると思いますが…。

 お湯はやや緑色を帯びた茶色でお湯は強烈なダシ味・やや塩味と香りがします。浴槽や床は
真茶色に染まり、カルシウムの析出もあったと思います。元湯・薬師湯とほぼ同じ色・香りです。
非加熱源泉投入、浴槽内ボイラー加熱あり、吸込・注入なし、溢れて床へオーバーフロー、
カルキ臭なしのかけ流しです。ぬるめにも関わらずすぐに逆上せてしまいそうな感じ。現に湯上り
後も火照って汗が止まらず、1時間はポカポカしてました。この後、夕食のコンビニ弁当を
車中で食べ、夜の温泉津温泉街を散策しましたが、湯醒め知らずです。地元の漁師から、いかに
愛されているのかわかるお湯でした。

成分
1.源泉名:小浜温泉
2.泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩素(泉)(低張性中性低温泉)
3.泉温:源泉26.4℃
4.温泉の成分(本水1kg中に含有する成分)
Li=2.3 Na=1810.0 K=61.9 Ca=432.0 Mg=75.5 Sr=11.5 Mn=0.5 鉄=5.3 陽計=2399.0
F=1.0 Cl=2660 Br=8.4 炭酸水素=940.0 硫酸=1140.0 陰計=4749.4
メタ亜ヒ酸=1.5 メタケイ酸=58.1 メタホウ酸=45.0 非解離計=104.6 溶存物質計=7.25g/kg
遊離CO2=409.0 成分総計=7.66g/kg
Ba=0.03 Zn=0.017 総砒素=1.02 Al・Cu・Cd・Hg・Pb・I・炭酸・チオ硫酸=検出せず
分析年月日:平成17年5月12日
登録分析機関:(名称)島根県環境保健公社(登録番号)島根県第2号

※成分に影響を与える項目
加水:温度の供給量の不足を補うため加水しています。
加温:入浴に適した温度に保つため加温しています。

※郡司さん、まぐぞーさんレポのS55.2.4分析の分析書と比べ、遊離CO2が2300→409mg、
成分総計もその分、9400→7662mgへと大幅な減少が見られています。

(参考)All about郡司さんレポ一湯入魂温泉(山と溪谷社)p.62/はしご湯のすすめ
※山陰の温泉めぐりアルバム@小浜温泉2枚

小浜温泉「才市の湯」
《料金》大人300円 こども150円
《営業時間》午後4時〜午後8時30分
《定休日》毎週月曜日

↓大田市旧温泉津町のHP

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.iwamigin.jp%2Fyunotsu%2F

↓温泉津町観光協会のHP

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww2.crosstalk.or.jp%2Fyunotsu%2F

 

有福温泉「御前湯」(山陰の温泉めぐり21)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月23日(木)03時17分6秒    編集済
   かなり間が開きましたが、山陰温泉めぐりの続きに入ります。いよいよ今回の山陰温泉めぐり
最遠の地、島根県江津(ごうつ)市の有福温泉の共同浴場「御前湯」をレポします。

 有福温泉は石段街の雰囲気から“山陰の伊香保”と呼ばれ、10数年前私が温泉好きとなった
きっかけの温泉である群馬の伊香保温泉に似ているということで、長年気になっていました。
また有福温泉「御前湯」が飛鳥時代の西暦651年にインドの行脚僧・法道上人によって発見されて
以来1355年に及ぶ山陰屈指の古湯であります。山陰最古と言われる、後でレポする温泉津元湯や
鳥取県の岩井温泉が1300年の歴史ですから、山陰最古と言ってもよいでしょう。1334年に
「福の湯」が誕生、昭和3年に「御前湯」と改称されたそうです。また、御前湯は松田忠徳教授
から「日本の名湯・10湯」に入るほどの良い温泉として紹介されています。昨秋のやませみさん、
12/9おかざきさんミニレポあり。

 夕方、小屋原温泉を出発、大田市街でR9に出て、夕暮れの美しい海岸を眺めながら西へ。
江津市街を通り抜け、都野津で山の方へ左折。すでに真っ暗。広域農道を走るも人家がない真っ暗
な山道に不安になります。本当にこの先、伊香保のような温泉街があるのか、と思ってしまいます。
人跡稀な深い山の中、忽然と温泉街が見えた時はその劇的な変化に驚き、そして安堵しました。
美又方面に右左折、その先の小川に沿って直進(左折して橋を渡ると美又方面)、狭い温泉街を
進むと左手に有福温泉の3軒の共同浴場の共同駐車場が20台分くらいありました。小屋原から
70km2時間、温泉津からは36km1時間。大阪・広島方面から高速道利用の場合、浜田道浜田東IC
又は旭IC下車。
 バスで行かれる方は山陰本線江津駅・浜田駅・都野津駅下車、石見交通有福線・有福温泉行
時刻表)をご利用下さい。

 共同駐車場目の前には77年前の1928年に出来た共同浴場「さつき湯」があって木造にしては
オシャレで洗練されています。いよいよ旅館が立ち並ぶ石段街の坂を登ると上の方に「御前湯」
が見えてきました。山陰の伊香保といわれる石段街ですが、本場伊香保と比べると超ミニミニで、
坂も短く、活気がないというか、非常に鄙びている感じがしましたね。有福のような石段街は
西日本ではあまりないのかも知れません。ただ、伊香保の場合は坂を登り詰めると伊香保神社が
あるのですが、有福の場合はレトロな共同浴場「御前湯」があるというのがすばらしいですね。
本場・伊香保の「伊香保温泉館」なる新しい共同浴場も御前湯くらいレトロ(ムード)な共同浴場
にしてほしいです。建設する渋川市も有福温泉の御前湯は多いに見習うべきだと思いますね。
こればかりは共同浴場においての「悠久の歴史」というものがないと難しいかな?
 御前湯の裏手の山の上には云われのありそうな祠が、駐車場向こうの坂を下ると有福3軒目の
共同浴場「やよい湯」があって、こちらは湯治場風で簡素かつ鄙びています。

 今回は夜遅くなってしまったので、「御前湯」だけに入浴します。御前湯はタイル張の石造りで
ステンドグラスの窓が大きくたくさんあります。レトロな大正浪漫な教会風。長崎や広島あたりに
多くありそうな建物で、古き良き西の世界まできたことを感じさせます。ガラス戸の玄関を入ると、
なにか昔の交番のような六角形の木造、ガラス張の番台。番台に似合うおばちゃんに入浴料300円
を払います(券売機方式かは忘れた)。左手が男湯、右手が女湯、裏手の階段を上がった2階は
休憩室や家族風呂(60分1000円)がるようです。いずれも木造でピカピカ、よく手入れされて
います。

 脱衣所で福を脱ぎ、扉を開け浴室へ。何とも言えない雰囲気あるレトロチックな造りに唸って
しまいました。浴槽は中央にあり、周りはカランで囲まれています。浴槽の中央の石造の投入口
から4方向にお湯がチョロチョロ注がれています。浴槽内に吸込や注入は一切なく、洗い場に
溢れています。西の古湯の片方で同じアル単の道後温泉のようなカルキ臭もありません。
 お湯は三瓶のクセモノ湯や本場伊香保と違って無味無臭無色透明のきれいなお湯。今までお湯が
強烈過ぎたので少し拍子抜けしたものの、やはりここは山陰屈指の古湯、非常に穏やかな湯に
包み込まれるようで気持ちいい。何より浴後の肌の感触もさっぱりするようで良い。新規掘削とは
何か違うアル単の古湯の良さに浸ってしまうのでありました。

 お湯も非常にいいですが、共同浴場の雰囲気と歴史も手伝って、山陰屈指の名湯たる由縁を
感じることができました。山陰の湯めぐり最遠の地、山陰の伊香保・有福まではるばるやってきた
甲斐は十分ありました。いよいよここからは埼玉へ向って引き返すことになります。山陰へ行った
際は必ず寄られて見てください。

 温泉分析書は脱衣所に掲示なし、メモできませんでした。2階の休憩所にあったのでしょうか?
温泉大好き!!」のHPをご覧下さい。

アルカリ性単純温泉(低張性-アルカリ性-高温泉)47.7℃
溶存物質・成分総計=288.2mg/kg

 また、やよい湯だけは外壁に分析書が掲げられていたので、メモしてきました。
3ヶ所の共同浴場はすべて源泉が違うようです。

温泉の成分(やよい湯)
1.温泉名:有福温泉
2.泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
3.泉温:源泉42.2℃
4.温泉の成分(本水1kg中に含有する成分)
Na=56.3 K=2.6 Ca=4.0  陽計=63.0
F=2.5 Cl=65.2 硫酸=16.1 メタ亜ヒ酸=0.2 メタホウ酸=10.7 炭酸水素=59.5 炭酸=13.5 陰計=167.8
メタケイ酸=69.8 溶存物質・成分総計=301
その他:亜鉛=2.0 ヒ素=0.11 鉛=0.03 Mg=0.07 Cd=0.0004 Li=0.03
分析年月日:平成3年4月17日
分析者:島根県衛生公害研究所

(参考)郡司さんレポ/「温泉主義No.3」(くまざさ出版)p.83-84

有福温泉御前湯(家族風呂除く料金・営業時間は共同浴場3軒共通)
料金:大人(中学生以上)300円/小人(小学生)100円/家族風呂 1,000円(60分)
営業時間:午前7時〜午後9時30分
問い合せ:0855-56-3353
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.gotsu-kanko.jp%2F03_onsen%2F01_arifuku%2Fyokujyo.html

↓江津市観光協会の有福温泉のHPより

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.gotsu-kanko.jp%2F03_onsen%2F01_arifuku%2F

 

Re:八塩温泉について  投稿者:やませみ  投稿日: 3月22日(水)16時56分12秒    編集済
  >うつぼさん
八塩は小生も大いに応援したいところです。

沿革については
上毛新聞社刊(1980)「群馬の温泉」に、多野藤岡地方誌を編纂された井上清さんが
書かれた一文が参考になると思いますので引用しておきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
浄法寺の地域は東日本における文化的先進地であったといえよう。
安閑天皇二年(545)、全国に二十六の朝廷直轄地を置いた時、上野国では緑野郡のこの
地に置き、その守護神として御倉御子神社を字八塩に祀り、平安時代の初め延暦四年(785)
道忠律師が浄法寺(浄土院)を創立し、最澄はその後を継ぎ比叡山にならって丹生神社を
移し祀ったものであるという。
丹生は土中から鉱石、鉱泉が生ずることをいい、丹生神社は上野国神明張(平安時代)
緑野郡十七社の筆頭に従三位丹生明神と記されており、鉱泉の神を祀ったものと考えられる。
この地域に八塩、宇塩の地名があったことからもうなずけることである。

現在の温泉が発見されたのは明治17,8年頃と思われるが、許可を得たのは同22年(1889)
八塩館である。その後浦部館が、昭和年代に神水館が営業を開始。現在4館。来客は年間1万数千人。(後略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本鉱泉誌には湯端や猪田が載っているのに八塩の記載は見られません。
鉱泉の湧出じたいは平安時代から知られていたようですが、明治期まではまったく未利用で
おかれていたようです。上記のように鉱泉が御神体だったからかもしれません。

明治25年刊の「上野鉱泉誌」には旧浄法寺村の鉱泉として以下のものが記載されています。
みな同年に一斉開業しているのは鉱泉ブームの状況が想像されてほほえましいです。
八塩以外のその後は全くわかりませんが、どれかが後の桜山温泉に復興したのでしょうね。

 八塩鉱泉
   浄法寺村字八塩
   炭酸泉 14℃ ER=30.278 g/L
 沢之鉱泉
   浄法寺村字沢 明治21年開業
   炭酸含塩泉 温度未詳 ER=10.9175 g/L
 浄法寺鉱泉
   (字地記なし) 明治21年開業
   炭酸含塩泉 温度未詳 ER=31.39 g/L
 甲畑中鉱泉
   浄法寺村字畑中 営業あり
   炭酸泉 温度未詳 ER=30.278 g/L
 乙畑中鉱泉
   浄法寺村字畑中の山林 明治21年開業
   炭酸含塩泉 温度未詳 ER=13.654 g/L
 丸山鉱泉
   浄法寺村字丸山 明治21年開業
   酸性緑礬泉 温度未詳 ER=2.050 g/L
 長山鉱泉
   浄法寺村字長山 明治21年開業
   炭酸泉 温度未詳 ER=10.265 g/L
 

室賀温泉「ささらの湯」(上田市農林漁業体験実習館)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月22日(水)01時34分50秒    編集済
   信州温泉めぐりまだ残ってます(^_^;)。これで最後です。

 今、群馬県上野村のしおじの湯が200円で入れますが、長野県上田市の「ささらの湯」も
朝6〜8時(受付7時30分)なら200円です。通常は400円。昔、室賀の温泉スタンドの湯を
汲んだら(レポ)、硫黄の香りが強かったので、いつか朝湯で安く入りたいと思っていました。
やませみさんみみさん恵比寿さんの入浴レポ及び私の温泉スタンドレポあり。温泉スタンド
は10円/20Lに値下げ。ただし入浴施設で小さなポリタンに汲んでる方も多くみかけました。

 千曲市の万葉超音波温泉から上山田経由で坂城へ戻って、山越えで直接室賀に行こうとするも、
道路が凍結していて危険。上田市街の方から回りこんでいきました。

 ささらの湯の正式名称は「上田市農林漁業体験実習館」農林関係の補助金で建設されたので
しょうか。全体的に木造であたたかみある造りです。埼玉なら名栗のさわらびの湯、群馬なら
南郷しゃくなげの湯のような造りです。

 朝湯として開放されるのは浴室棟「温泉交流室」のみで、休憩所のある「地域食材供給施設」は
利用できません。温泉交流室にも椅子だけの小さな休憩所はあって、マッサージ機でうたた寝…。
温泉交流室玄関から中へ入り、靴を下足棚に入れ、券売機で200円の入浴券を買い、受付に渡します。
脱衣所はすべて籠式なので盗難には注意。

 浴室に入るとサウナ(稼動中)・水風呂・源泉使用のかけ湯・飲泉用蛇口・20人は可の大浴槽が
ありました。飲泉所のお湯は明瞭な硫黄味ににんまり。ゲップも硫黄臭。ただし飲み過ぎに注意。
この日の男は岩風呂タイプ。岩風呂と言っても浴槽内はタイルで周りに岩が並べてあるだけです。
露天風呂は10人くらい可で、この日は冬型で日が差しながらも雪が舞っていてそれは幻想的で
美しい光景。露天風呂から見える山里の景色も真っ白です。思わぬところで雪見風呂となりました。

 お湯の利用状況は内湯・露天とも投入1、底面吸込2、底面注入3の循環、残念ながら湯花除去
のためろ過機も1ヵ所づつ使用してるそうで、無色透明のきれいなお湯。露天風呂については
投入口付近では循環は行われておらず、かけ流しに近い状態ですね。投入口では戸倉上山田に負け
ない明瞭な硫黄臭を嗅ぐことができます。源泉の投入量も多く、その分は豪快に溢れて捨てられて
います。非加水・非加温・新湯投入浴槽内循環・消毒なしとなっています。

 全体として露天からの里山の雪景色はすばらしかったし、明瞭な硫黄臭味のあるお湯や湯使いも
循環の割には悪くないと思いました。オススメします。

 資料1〜4が脱衣所に、資料5が内湯窓に掲示されていました。
長野県の統一フォームによる温泉利用状況はありません。市の施設なのに掲示なしは問題ですね。

(資料1)
 温泉分析書(鉱泉分析試験法による分析)
1.申請者
住所:長野県上田市大手1丁目11-16
氏名:上田市長 ●● ●●
2.源泉名及び湧出地
源泉名:室賀温泉
湧出地:上田市大字上室賀字相田492-5番地
3.湧出地における調査及び試験成績
(1)調査及び試験者:長野県薬剤師会 検査センター 第二課長
(2)調査及び試験年月日:平成9年3月17日
(3)泉温:50.7℃(調査時における気温6℃)
(4)湧出量:L/分(掘削による自噴)
(5)知覚的試験:ほとんど無色澄明、硫黄味・硫化水素臭を有す。
(6)pH=9.0
4.試験室における試験成績
(1)試験者:同上
(2)分析終了年月日:平成9年3月31日
(3)知覚的試験:同上
(4)密度:1.0003(20℃において) 0.9985(20℃/4℃)
(5)pH=8.99
(6)蒸発残留物:271mg/kg(乾燥温度110℃)
5.本水1kg中に含有する成分
Li=0.3 Na=94.9 K=1.0 アンモニウム=0.07 Ca=1.1 Sr=0.06 Al=0.1
鉄2=0.09 陽計=97.6
F=1.2 Cl=45.8 水酸=0.2 HS=6.2 硫酸=1.9 炭酸水素=104.6 炭酸=28.8 陰計=188.7
メタケイ酸=43.7 メタホウ酸=3.0 非解離計=46.7 溶存物質計=333.0
遊離CO2=0.07 成分総計=333.1
その他微量成分:Hg・Pb・Cd・Cr=不検出
6.泉質:単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
平成9年4月1日
社団法人 長野県薬剤師会 会長

(資料2)温泉分析書
(調査及び試験 平成4年7月10日)
1.申請者:長野県上田市大手一丁目11-16 上田市長 ●● ●●
2.源泉名:室賀温泉
3.湧出地:上田市大字上室賀字相田492番5(ささらの湯:上室賀1232-1)
4.湧出年月日:平成4年6月20日
5.泉質:単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
6.泉温:50.2℃
7.湧出量:389L/分
8.知覚的試験:微白濁を呈し、硫化水素臭を有する。
9.水素イオン濃度:pH9.35
10.含有成分(本水1kg中)
Na=94.8 K=1.0 Mg=0.1 Ca=1.3 Al=0.4 鉄2=0.9 陽計=98.5
F=1.1 Cl=46.5 硝酸=0.06 硫化水素=5.7 炭酸水素=103.5 炭酸=30.8 メタホウ酸=2.4 陰計=190.1
メタケイ酸=42.8 遊離硫化水素=0.03 溶存物質・成分総計=331.4
平成4年7月27日 社団法人 長野県薬剤師会 会長
※掘削地点選定指導:中部温泉研究所長 理学博士(長野市)
※地熱探査社名:(株)信州エンジニア 代表取締役(上田市)
※掘削請負社名:(株)利根 代表取締役(東京都)

※長野県食品環境課「旅館・ホテル等の入浴施設及び公衆浴場調査」上田市No.27上田市農林漁業体験実習館より
源泉100%/加温なし/使用状況:かけ流しと浴槽内循環/湯の入れ替え頻度:毎日/殺菌処理なし

(資料3)
当館は、源泉から直接お湯を各風呂に入れ、源泉の湯だけを利用しています。
また、衛生管理のため、お湯を循環ろ過装置を使用して、清潔なお湯の管理に努めています。

(資料4)
  温泉中の浮遊物について
 当館は源泉からのかけ流しの温泉であると
共に、ろ過機を岩風呂に一基・ヒノキ風呂に
一基を配置して
温泉の洗浄に努めております。
また毎日閉館後、清掃会社に依頼し内湯お
よび露天風呂共にお湯を全部落として掃除し
ております。
 なお、パイプ洗浄は年4回、ろ過材の交換
年一回、抗菌処理 年一回、湯(水)検査
年一回(薬剤師会)保健所検査 年一回行われ
ております。
 しかしながら、湯船の中にどうしても、湯の
成分(湯の花)や抗菌処理した微粒子等が浮
いている場合がありますが、汚れ等ではあり
ませんので御理解をお願い
申しあげます。
 室賀温泉ささらの湯 支配人

(資料5)
ささらの湯は源泉循環かけ流しの湯です。
*温泉に水を加えていません。
毎日閉館後お湯を落とし、新しい
お湯に入れ替えています。
入浴の適応症:糖尿病、神経痛、関節痛、五十肩、慢性皮膚病等
飲用の適応症:糖尿病、痛風、便秘等
決定者:長野県上田保健所長

※雪景色アルバム@室賀編10枚

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.city.ueda.nagano.jp%2Fhp%2Fht%2Fnorin%2F20050222172323382.html

 帰りは坂城町の「上平島温泉スタンド」(びんぐし湯さん館の源泉@私のレポ10円/20L)で
初めて温泉を汲んでみました。上山田や室賀に負けず劣らずの明瞭な硫黄臭にびっくり。
しかし、翌日にはもう硫黄臭は飛んでしまうのですよね。秩父の満願の湯同様、鮮度が命なのですね。
 

富里温泉 「ななえの湯」(「湯郷ななえ」)  投稿者:うつぼ  投稿日: 3月21日(火)23時36分26秒    編集済
  ひきつづき房総の湯巡りの8発目です。長文連打ごめんなさい。

<富里温泉「ななえの湯」(「湯郷ななえ」)>(富里市、800円、10:00〜23:00、0476-90-3733)
八日市場の米倉温泉(あうんの湯)のローリーだった「サルビアの湯」を敷地内で掘削した自家源泉使用に切り替え、経営が替わって「ななえの湯」と改称したもの。
現在は「白寿の湯」などを運営する東日本温泉(株)の運営となっていて、同社のネーミング戦略により、ここも「湯郷ななえ」と改称されています。(サインやパンフは「ななえの湯」のまま)

場所は、東関道「富里」ICから約2km、国道296「七栄」信号と「七栄東」信号のあいだの道路沿い。「サルビアの湯」時代はあまり目立ちませんでしたが、いまは目立つ看板が出ているのですぐ見つかると思います。

館内の構成はほとんどかわっていません。(で、一部「サルビアの湯」と同じ文章。)
館内は意外に広く1階に浴場とヘアーカット、2階に食事処や個室があります。
男女別の浴場には、内湯(みかげ石枠側面タイル貼平石敷15人以上)、サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭なく白い浮遊物あるので井水かも)と露天(岩枠石敷20人以上)。浴室は採光が悪くやや暗め、露天はほぼ半露天で開放感はありません。なんとなく仮設浴場的な雰囲気があって、温泉マニアには受けるかも・・・(笑)
全体にモノトーンで無機質な浴場ながら、機能的で使い勝手は悪くないです。
セパレート式洗い場20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で3〜7人とあいかわらず空いていました。

内湯は、赤褐色に強烈に染まった岩の湯口から大量の熱湯と少量の冷水(たぶん非加熱源泉)を混合して投入。底面吸湯+少量のオーバーフロー。
露天は、赤褐色に染まった岩の湯口から大量の熱湯投入+脇のパイプから少量の冷水(たぶん非加熱源泉)の投入。

内湯はほぼ適温で、緑茶色ささにごり。湯口では弱いながら粘土系アブラ臭が香ります。
源泉は強い金気臭+粘土臭、源泉、大量投入湯ともに強塩味で源泉ではこれに淡いだし味+金気サビ味が加わります。露天も湯口はほぼ同じ味臭ですが、浴槽のお湯は緑茶色うすにごりで薬品臭がまじり、浴感的にも内湯より薄い感じがしました。

総計=33.20g/kgのかなり強烈な強食塩泉で、よく温まり発汗がすごいです。成分やお湯のイメージからして化石海水系の源泉だと思います。アブラ臭もあるし、循環ながらかなり満足度の高いお湯に思えました。

800円はやや高いようにも思いますが、10〜12時と21時以降の入館は600円、@nifty温泉に200円クーポンがあるので、実質全日600円で入れます。そばまできたら、寄ってみてもいいお湯では。

Na-塩化物強塩温泉 30.2℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明(1,400m掘削)、成分総計=33.20g/kg、Na^+=11750mg/kg (89.56mval%)、NH4^+=88.7、Mg^2+=377.3、Ca^2+=288.6、Fe^2+=5.8、Cl^-=19720 (98.60)、Br^-=116.5、I^-=42.5、HCO_3^-=366.1、陽イオン計=12860 (570.7mval)、陰イオン計=20250 (564.1mval)、メタけい酸=56.1、メタほう酸=19.6 <H16.5決定>

<温泉利用掲示>
加水あり(強塩のため) 加温あり 循環濾過あり 塩素系薬剤使用あり

>えんぴつさん、晶です(^0^)さん
牛伏の湯、ここは以前よくいきました。ツルすべのほてほて湯をのんびりした雰囲気で楽しめるなかなかいいお湯ですね。

>二番搾りさん
詳細レポおつかれさまでした。これからもレポお願いしますね。
 

富里シティ温泉 「サルビアの湯」  投稿者:うつぼ  投稿日: 3月21日(火)23時32分32秒    編集済
  房総の湯巡りの7発目です。

<富里シティ温泉「サルビアの湯」>(富里市(旧富里町)、現在は「ななえの湯」に移行(営業時データ:800円、10:00〜24:00)
八日市場市(現匝瑳市)にある米倉温泉(あうんの湯)からローリー運搬していた日帰り温泉施設。2005年に経営が替わり自家源泉使用に移行して、現在は「ななえの湯」となっています。

場所は、つぎにレポする「ななえの湯」を参照ください。
館内は意外に広く1階に浴場とヘアーカット、2階に食事処や個室があります。
男女別の浴場には、内湯(みかげ石枠側面タイル貼平石敷15人以上)、サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭なく白い浮遊物あるので井水かも)と露天(岩枠石敷20人以上)。
浴室は採光が悪くやや暗め、露天はほぼ半露天で開放感はありません。なんとなく仮設浴場的な雰囲気があって、温泉マニアには受けるかも・・・(笑)
全体にモノトーンで無機質な浴場ながら、機能的で使い勝手は悪くないです。
セパレート式洗い場20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で3〜8人。

内湯、露天ともに赤褐色に染まった岩の湯口から大量投入。黒湯につき槽内注排湯不明ですが、オーバーフローはほとんどありません。

ほぼ適温のお湯は、濃紅茶色の黒湯で透明度60cm位。湯口そばでは白く泡だっています。
微重曹味+薬品味に化石肥料臭+カルキ臭。弱い重曹系のツルすべと温まり感のあるかなり入り応えのあるお湯で、浴後は重曹がきいて肌がすべすべになります。
お湯はさほどなまった感じはなく、ローリーにしてはいい状態に思えました。

温浴施設が少ないエリアのわりに、知名度が低く、穴場の施設だったようです。
なお、「あうんの湯」のローリーについては、脱衣所掲示に源泉名「あうんの湯」(所在地記載なし)とあり、泉温が手持ちのデータと合致するのと、フロントに訊いたところ「八日市場の方から源泉を運んでつかっている」とのことだったので、間違いないと思います。

成分総計=2.91g/kg、HCO_3^-=1774mg/kg (96.77mval%)という、きわめて純度の高い重曹泉で、ローリーでも充分な浴感があったので、源泉はかなりの実力派かと思われます。(現時点で源泉地に温浴施設なし、温スタ?はあるらしい)

Na-炭酸水素塩冷鉱泉 17.6℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=2.91g/kg、Na^+=658.7mg/kg (96.74mval%)、Cl^-=16.0 (1.50)、HCO_3^-=1774 (96.77)、陽イオン計=686.5 (29.61mval)、陰イオン計=1812 (29.97mval)、メタけい酸=67.6、メタほう酸=13.2 <H15.11.25分析> (源泉名:あうんの湯)
 

Re:湯源郷オープン!  投稿者:二番搾り  投稿日: 3月21日(火)04時19分30秒    編集済
  普段はROMなのですが、たまには温泉のレポートをしてみたいと思い投稿します。

ONKEN21さんの投稿「湯源郷オープン!」の情報を見て、3月20日(月)に行ってきました。

館内は複合型で、1階はカー用品店、2階はゲームセンターで3階が温泉です。
日帰り温泉系ではなく、最新の健康ランドといった施設です。

まず、施設に入って3階へエスカレータで上がり、自動ドアを通り、入り口で特に段差も
無いカーペット敷きに変わるところで下足を脱ぎます。入場ゲートがあり、自動で開く
ので入場します。入ると下足箱が並んでいます。また、広々したフロントの場所に受付が
あり手続きして入ります。番号の付いたロッカーの鍵をもらい館内での清算はロッカー
番号で行います。

【料金】(タオル、バスタオル、館内着、歯ブラシ、髭剃り付き)
 平日(一般)1,260円  深夜料金 +1,260円
 土日祭(一般)1,680円 深夜料金 +1,260円

 オープン記念品として、「湯あがりたび」がもらえます。
 岩盤浴は追加料金なしで利用できます。

【浴槽】
 内湯:源泉風呂、サウナ、水風呂、ジェットバス2種、歩行浴のような風呂
 露天:源泉かけ流し風呂、ラジウム風呂、漢方サウナ
 岩盤浴(岩塩浴):追加料金なしで利用できます。館内着で利用します。
 洗い場:結構多くあります。

 露天風呂は広めで源泉かけ流しです。加温していないのでぬるめです。色は濃い褐色の
 源泉です。
 強風吹き荒れていた日だったので、温めれない状況でした(行く日が悪かったかも)。
 隣の風呂が温かいので、源泉かけ流し風呂との往復入浴を繰り返している人が多かった
 です。
 内湯の源泉風呂は循環で、露天風呂とは色合いが異なりました。内湯は薄っすらした
 褐色で透明度が高いです。こちらは加温しているので温まります。
 岩盤浴(岩塩浴)は、館内着での利用となり、一旦、脱衣所から出て向かい側にある
 浴室へ行きます。結構、サウナ同様に汗をかくので、館内着が以後使えなくなるので、
 岩盤浴は最後に利用するのが良いでしょう。ムシロを捲ってみると、岩塩らしき石が
 たくさん敷き詰めてありました。
 ラジウム風呂は、ここでは露天の浴槽をゲルマニウム、ラジウム、トルマリン等の
 健康石で作ったものだそうです。(このへんのことは私には良く理解できませんが。)
 また、摩天楼の足湯は5月ごろにできるらしいです。

【泉質】脱衣所に掲示有り。
 源泉名:太田温泉
 泉質:Na-Cl泉(等張性・中性・高温泉)
 泉温:(源泉)42.3℃ (利用施設)39℃
 pH:7.2(ガラス電極法) 蒸発残留物:9.342g
 成分総計:8.903g 陽イオン計(mg)=3441.0 陰イオン計(mg)=5,418.0
 遊離成分計(mg)=43.0
 陽イオン(mg):Na^+=2,884.0、K^+=41.6、Mg^+=40.9、Ca^+=441.6、Fe^2+=3.5、
        Fe^3+<0.1、Mn^2+=0.7、Al^3+<0.1、Li^+=0.7、NH4^+=2.1、Sr^2+=5.3、
        Ba^2+=21.0
 陰イオン(mg):F^-=0.5、Cl^-=5302.0、SO4^2-=0.3、HCO3^-=94.5、CO3^2-=0.1、
        Br^-=16.9、I^-=3.8、HS^-<0.1、S^2-<0.1、S2O3^2-<0.1、HSO4^-<0.1
 非解離成分:H2SiO3=23.8、HBO2=3.4、HAsO2<0.1
 溶存ガス成分:CO2=15.8、H2S<0.1
 平成17年10月29日分析

 値には影響しないが、硫酸水素イオンとチオ硫酸の化学記号が間違えていました。
 濃厚な塩化物泉で分析されるI^-とBr^-、Caが多い塩化物泉として分析されるSr^2+と
 Ba^2+も分析されています。Ba^2+の含有量が規定値より多いです。

【源泉利用状況】
 加水の状況:適当な温度を保つために加水することがあります。
       源泉露天風呂 加水しておりません。
 加温の状況:適当な温度を保つために加温しています。
       源泉露天風呂 加温しておりません。
 循環・ろ過状況:温泉保護のため循環・ろ過しています。
       源泉露天風呂 循環・ろ過していません。
 入浴剤の有無:入浴剤は使用していません。
 消毒剤の有無:衛生的に管理するため、塩素を添加しています。
       源泉には添加していません。

【付帯施設】
 和食レストラン:広い和室の部屋で、天井からフラットTVが数台ぶら下がっています。
 マッサージ・エステ/床屋:お店がたくさんあり、客引きしてます。メンズ向けもある。
 インターネット・コーナー:PCが9台並んだ広い和室が専用にあり、インターネットが
              無料で使用できます。
 休憩所:リクライニング・シートがたくさん並んでいました。全てのシートには割合
     大きめの液晶TV付きでゆったり楽しめます。最も利用客が多い部屋でした。

新しい施設なので、利用者のほとんどの人が初めての利用者なので、どんな施設かを見て
回って楽しんでいる人が多かったです。
和食レストランで、「地鶏の親子丼(650円)」などを食してみました。上品な味でとても
美味しかったです。一品料理などは注文以外に並んでいる中から自由に取ることもでき
ます。

帰りは清算後に、白い無地のカードを渡され、退場ゲートに入れるとゲートが開き退場
できます。

全体的に広めに作られているので、ゆったり感があります。施設は建物の3階にいることを
忘れさせる感じです。時間制限が無いため、1日のんびりできる施設です。
健康ランドならではの休憩所のリクライニング・シートは充実しているので、簡易宿泊に
利用できるので、太田を基点として群馬県の温泉を巡るのに利用価値がありそうです。
新しいので今のうちなら、比較的お客が少ないので、気持ち良くゆったり利用できそうです。

以上、長文となり申し訳ありません。
 

源泉 七光台温泉  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月21日(火)01時25分36秒    編集済
   今週は近くの高い温泉よりも遠くのタダの温泉(それって同じことか、笑)ということで千葉県
野田市の「源泉七光台温泉」まで遠征し、自遊人パスポートで無料で入ってきました。“自遊人
パスポシリーズin千葉編”です。七光台温泉自体、初めての利用。千葉県の温泉としては、休暇村
館山温泉、栗源温泉「紅小町の湯」(現・湯郷紅小町)以来。自遊人パスポは牛伏が夕方400円、
七光台700円ですから合計1100円、本代の780円は楽々とれました。
YuniさんYEBISUさんうつぼさん各レポあり。

 行きは羽生温泉長寿の湯を見て温泉排水の垂れ流しに触れ、「栗橋温泉ケナフの郷」の建設現場
を探すも見つからず、茨城の古河温泉スタンドは機械故障のため汲めず、無常にも100円玉
(50L分)が回収されました(>_<)。茨城県境町から千葉県野田市の関宿を通って七光台へ。
ロックタウン」というイオン・ダイワハウス系のショッピングセンターの一角に七光台温泉が
ありました。F市から86km2時間30分。
 一方帰りはR16で庄和へ出て、幸手を通り、百観音温泉を汲んで、加須・行田・熊谷経由で帰り
ました。71km、1時間50分。上野村や栃木市とほぼ同距離。野田・七光台は埼玉の春日部・幸手
あたりからなら意外と近いのですね。
 電車・バスの方は東武野田線川間駅下車徒歩15分、もしくは愛宕駅下車野田市「まめバス
中ルート(時刻表)乗車「七光台小入口」バス停下車徒歩2分くらい(運賃100円)。

 ここは春日部温泉湯楽の里、七福の湯、湯郷白寿同様2階がお風呂という変わった造り。
私も昔仮眠利用したことがある静岡県の「焼津駅前健康センター」も経営してるようです。
あっちはかなりレトロチックな健康センターですよ。設計は蔵の湯や湯ったり苑、清河寺温泉、
七福の湯前橋店と同じ玉岡設計。道理で七福の湯にそっくりだと思いました。露天の造りは七福の方
が上かな?2004年5月28日オープンですから、まだ2年たってはいないんですね。

 立派なアーチをくぐり玄関へ。休日は昼市をやっています。高崎湯都里みたいに。100円返却式の
下足ロッカーに靴を入れ(鍵は各自保管)、受付で自遊人パスポートにハンコを押してもらいます。
入浴料700円がタダ。1階は食堂、階段を上がり2階の浴室へ。

 内湯は「白湯温泉」が温泉使用(加温・循環ろ過・塩素消毒)の他は掛け湯・腰掛け湯・回遊
風呂(機能浴槽)は井泉循環式。露天風呂は円形の「源泉湯」は源泉掛け流し(加温)。他は
「岩風呂・壷湯・うたた寝湯」が温泉使用(加温・循環ろ過・塩素消毒)。白湯温泉・岩風呂は
大量投入、オーバーフロー回収口で回収。注入の噴出口あり。壷湯も溢れたお湯を回収し、投入
している感じ。源泉湯を除くすべての温泉浴槽で、強いカルキ臭があります。「源泉湯」は恐らく
新湯を岩組から少量投入、加熱湯注入あり、岩風呂へ溢れています。源泉湯は温泉利用状況では
消毒については何も書かれていませんが、注入加熱湯か他の浴槽から臭うのか、かすかにカルキ臭
を感じました。源泉湯と壷湯はぬるめ、他は熱めです。湯量的に鮮度は源泉湯より岩風呂の投入口
付近(塩素臭はないが、新湯か循環湯かは不明)の方が良さそうに感じます。

 お湯は加水してないせいか大変塩辛くて舌がヒリヒリするほど。ただし5mgの鉄分がありながら
無色透明で排水・吸込口の金属はやや黄色ぽく見えるものの、ろ過機で除鉄されていると思います。
感じとしては太田安眠の湯の塩分を濃くしたような感じで、塩辛いだけであまり面白みを感じません。
ただし浴後のあたたまり感の強さはさすが食塩泉、肌もすべすべして良い温泉だなとは思いました。
日曜のような北風の強い、寒い日に入る分にはよく温まっていい温泉だと思います。

 温泉の分析書は玄関、浴室入口、脱衣所、パンフ(陽・陰の主成分のみ)の4ヶ所にありました。
 脱衣所については以下の通りです。

1.源泉名:野田七光台温泉
2.泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉(中性高張性高温泉)
3.源泉の温度:44.3℃(気温10℃) 使用場所の温度:22℃(42℃では?)
4.本水1kg中に含有する成分
Li=0.8 Na=8147 K=84.0 アンモニウム=0.1 Mg=243.4 Ca=614.6 Sr=18.9 Ba=4.5 Al=0.05
鉄2=5.3 陽計=9118.55
F=1.1 Cl=14310 Br=72.4 I=5.8 HS=0.03 硫酸=2.8 炭酸水素=191.0 陰計=14583.13
メタケイ酸=36.7 メタホウ酸=91.9 非解離計=128.6 溶存物質=23830(23830.28)mg/kg
遊離CO2=53.4 成分総計=23880(23883.68)
Cu・総水銀・Cr・Pb=不検出 ヒ素=0.011
10.分析年月日:平成15年12月24日
11.登録分析機関の名称:社団法人 長野県薬剤師会
12.分析者:検査センター
13.加水:該当なし
14.加温:入浴に適した温度に保つため加温しています。
15.循環ろ過:温泉資源保護のため、循環しています。衛生管理のためろ過しています。
16.消毒:衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています。

※湧出量:581L/分、掘削深度:1243m、平成15年12月湧出
※泉質別適応症:切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
※源泉風呂:14.加温
 壷湯・岩風呂・寝ころび湯・白湯(内湯):14.〜16.加温・循環ろ過方式・塩素系薬剤を使用
 他浴槽は井水循環式

※携帯アルバム@七光台温泉編

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fkk-mimatu.com%2Fnanakodai%2Fnanakodai.htm

 

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