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毎度お馴染み“突撃!オープンスクープレポシリーズ”は群馬県上野村に3/3(金)仮オープン 3日目の浜平温泉「しおじの湯」(仮称:三岐温泉センター)をレポします。4/23までの仮オープン 期間中は200円という激安の料金で入れます。また群馬県のふるさと林道・湯ノ沢トンネル (全長3.3km)も初めて通行してみました。
行きは藤岡−下仁田間を上信越道に乗り、南牧村の黒瀧山不動寺で名水を汲もうとするも滝に なっていて汲めず。次に南牧村内の星尾温泉スタンド(レポ)で温泉を汲もうとするも凍結防止の ためか、タンクの中が空。ポリタン作戦は収穫なしでした(^_^;)
南牧村からふるさと林道の湯ノ沢トンネルを抜けるとあっという間に上野村。すでに南牧村から しおじの湯までの距離の書いてある看板が至るところに立っており迷うことはありません。 湯ノ沢トンネルからぶどう峠方面に向うと15分ほどでしおじの湯に到着。場所的にはぶどう峠の 県道沿いで、日航機墜落事故の御巣鷹の尾根入口に当たります。下仁田ICからは25km、30分 くらいでしょうか。 一方帰りは高速だと混むので、R462神流・鬼石・児玉経由で帰りました。ちなみに自宅からは 鬼石経由は73km、1時間30分。距離は下仁田経由の方が遠回りで、高速やトンネルで稼いでも 時間的には同じですね。ただ、R462はカーブが多くてきついので、走りやすさは下仁田経由で 軍配があがりそうです。秩父・飯能方面だとR299正丸・志賀坂峠越えのコースもありますね。
浜平鉱泉と言えば96年に廃業した「奥多野館」(レポ)。再訪してみましたが、しおじの湯と 奥多野館の間には以前になかった新しくて太いパイプが約1km繋がっておりました。駐車場や看板 はまだ営業しているかのごとく残されています。鉱泉宿だった家も以前のまま何も変わっていません。
しおじの湯へ。2名分入る下足ロッカーに靴を入れ、券売機で200円(4/23まで)のサービス券 を買い、下足キーと共に渡します。受付で入館券の半券と番号札を受け取ります。館内は東電・ 神流川発電所の電源立地交付金で作られたというだけあって豪華で近代的です。なお電源立地絡み ではやまびこ荘や長野県南相木村の直坂温泉滝見の湯(レポ)もあって、皆豪華建築です。 ちなみに滝見の湯へ行くぶどう峠は4/7の開通です。長野県側から行かれる方もそれまでお待ち下さい。 館内には食堂や30畳の大広間、6畳の個室2部屋(2時間1000円)があります。大浴場入口には テレビ付の小湯上処もあり。
脱衣所に入り、衣服は籠に脱ぎ、貴重品のみ100円返却式のロッカーに入れます。いよいよ浴室へ。 床や浴槽、下壁は鉄平石、上半分は村内産の木材で作られ明るく温かみのある造り。カラン8ヶ所。 ボディーソープは檜エキス入りで浴場内に檜の香りが充満。シャンプーは炭シャンプーです。 大浴場は10人程度可で投入1、底面吸込2、側面注入1ヵ所、オーバーフローなしで新湯投入浴槽 内循環か。露天風呂は昨日の日曜から使用開始、石が積んであり、苦しいながら上で涼むことも できます。浴槽は5人程度可と狭く、投入・打たせ湯停止中、底面吸込2、側面注入1の完全循環。 露天風呂からは三俣の川が望め、せせらぎのざわめきが心地良いです。
肝心のお湯ですが、無色透明で投入部に鉄分の付着あり。お湯を口に二、三度含んでよく確かめ るとかなり甘酸っぱい味がし、もしかしたらこれがtさんを泣かした名湯浜平の片鱗か? 塩素消毒ながら塩素臭は一切なし、甘酸っぱい硫黄系の残留臭あり。思うに浜平奥多野館の湯は 元は相当に強いお湯。しかし、奥多野館は湯量が少ないので湯ノ沢源泉によって相当薄められている のではと思いました。私は奥多野館へは入ったことがありませんが、経験者であれば相当落胆する かもしれません。水道水や井戸水の加水は一切していないようです。泉質はメタ硅酸の規定泉です。 ここは地元の温泉ファンの間では辛い評価を目にしますが、私的にはカルキ臭がなく、酸っぱい ような浜平の片鱗は感じられたので、悪くはないと思いました。奥多野館の浜平源泉のかけ流しや 源泉浴槽なんていうのは湯量が少なく、さらに1km引湯・加熱とあって、無茶だと思われます。 それにしても、やませみさんが懸念・示唆されたように各源泉パイプの維持・管理・腐食対策や 今冬見られた凍結対策は重要課題だと思われます。 浴後は肌スベスベでとてもよく温まりました。今のところはいいお湯が気軽に味わえるように なっただけでもよしとしたいと思います。
温泉成分等掲示表 温泉利用施設名:浜平温泉 しおじの湯/浴室名:男湯内風呂・露天風呂 利用温泉 源泉名:湯ノ沢の湯、浜平の湯 温泉の泉質:弱酸性低張性冷鉱泉、中性等張性冷鉱泉※ (泉質の説明)ほとんど無色・無臭で、メタケイ酸含有量が温泉法の限界値以上のために、 温泉法第2条にいう「温泉」に該当しているものと認める ※浜平温泉しおじの湯のPDFによると 浜平源泉:含硫黄-ナトリウム-塩化物冷鉱泉(中性等張性冷鉱泉) 湯ノ沢源泉:規定泉(弱酸性低張性冷鉱泉)
温泉1kg中の成分 泉温(源泉)11.6℃(利用施設)42.0℃/水素イオン(pH)4.1 蒸発残留物:0.51g/kg/成分総計=0.52g/kg Na=14.6
K=0.64 Mg=17.3 Ca=40.6 鉄2=6.20 Mn=0.57 Al=9.43
H=0.08 陽計=89.4 F=0.3 Cl=1.7 硫酸=257 ヒドロ硫酸=0.7 陰計=260 メタけい酸=92.9
メタほう酸=0.4 非解離計=93.3 (溶存物質計=0.44g/kg) 遊離CO2=76.5 総ヒ素・鉛・銅・総水銀=検出せず 分析年月日:平成16年8月5日 登録分析機関:群馬薬第2号
温泉利用状況 加水の状況:加水していません。 加温の状況:泉温が低いので、加温しています。 循環・ろ過状況:温泉資源の保護と衛生管理のため、循環ろ過装置を使用しています。 入浴剤の有無:入浴剤は入れていません。 消毒処理の状況:衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています。
この温泉固有の適応症 病後回復期、疲労回復、健康増進。ただし、病後回復期については温泉療法医の指導に基づくこと。
(参考)3/2付読売新聞群馬版/「温泉主義No.1」p.107のtakayamaさん奥多野館レポ ※アルバム@星尾・浜平編
☆仮オープン中(4月23日まで)は、大人200円・子供100円でご利用いただけます。 ■個室休憩室(要予約) ★基本料1,000円(1室あたり2時間単位) ★延長料 250円(30分増すごとに1室あたり) 軽食(そば・カレー類)の取れる食堂あり。持込みはご遠慮を。 その他、浜平温泉しおじの湯PDF参照
群馬県多野郡上野村大字楢原3487-2(地図) TEL0274-59-3955(FAX3977) 秘湯 上野村浜平温泉 しおじの湯
http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.uenomura.ne.jp%2F |
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