クチコミ 情報
2006年3月1日〜3月10日

小屋原温泉「熊谷旅館」(山陰の温泉めぐり20)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月10日(金)01時56分57秒    編集済
   千原、池田、湯抱、三瓶に続く“三瓶山クセモノ温泉めぐりシリーズ”の最終回・5湯目は
大田市の小屋原(こやはら)温泉「熊谷旅館」をレポします。
昨年12/9におかざきさん、12/15にやませみさん各レポあり。

 三瓶温泉を出発、三瓶山高原道路を反時計回りに一周します。三瓶山(標高1126m=イイフロ)は
男三瓶・女三瓶・子三瓶・孫三瓶など四峰からなり、麓が草原状のなだらかで柔らかい感じの山です。
東ノ原からリフトに乗って山頂をめざすもよし、西ノ原から阿蘇山や霧ケ峰に似た雄大な眺めを
満喫すると島根県の地の果てまでやってきたという実感が湧き、寂寥感に浸ってしまいます。
初めて眺めた三瓶山は美しい山でした。麓には悲しい伝説を秘めた浮布池もあって見てきました。

 西ノ原から大田市街へ向って三瓶山を下り、池田地区で主要地方道286号(1車線)を北方向に右折。
三瓶山麓ののどかな農村を進みます。池田地区からは「小屋原温泉」と書かれた小さな立札を目印
に進みます。農村が尽きると山深くなったところで、左折、川原に下りると「熊谷旅館」がありま
した。ここは小さな立札でもパンフでも「小屋原温泉」としか書かれておらず、玄関の表札で
初めて「熊谷旅館」と気付くのであります。旅館名を謳わないところはホントに珍しいですね。
埼玉の「熊谷ナンバー」の車で熊谷旅館に駐車した時は誇らしかったです。気付いた人いないかな?

 熊谷温泉やはしご湯のすすめの宿泊レポ(↓参考リンク参照)を読んで以来、長年憧れていて、
本当は宿泊するつもりでした。しかし、埼玉から車ではあまりに遠すぎていつ到着するかわからない、
着きそうな目途がついたら予約しようと思っていました。ところが前日の午前中に電話したら、
その日も翌日も2日続けで満室とのこと。やはり松田教授の「日本百名湯」「温泉教授の日本全国
温泉ガイド
」という本でも取り上げられているくらいですから、今や人気の温泉なのですね。
部屋数も5室と収容人数も少ないですし…。ここまで来て断わられるとは愕然としましたが、
気を取り直して日帰り入浴することにします。

 玄関を入り靴を下足入れにしまいます。病院のような感じの受付で声をかけると女将さんが
出てきました。日帰り入浴料500円を払うと、
「浴室は4ヶ所あります、1時間以内にお願いします。」
との説明を受けます。右手を奥へ進むと裏山を眺めながら古い年季の入った浴室棟に入ります。

 この日は祝日ですが、午後3時頃は4ヶ所とも開いていました。本当は4ヶ所とも覗いてみて、
良さそうなところを選ぶつもりでいたのですが、私のすぐ後に日帰り入浴を希望していた人がいた
ので、いいとこが取られないように急ぎます。私の長年の勘からすると奥が一番良いという結論に
至り一番奥に入ることにしました。帰宅後わかったのですが、この勘は見事外れ、源泉は一番手前
と二番目の間、(手前)1←(源泉)→2→3→4(奥)となるそうです。つまり私が選んだ浴室
は源泉から一番遠く、泡付も悪かったみたいです。出る時に1番目、2番目が空いていたので
覗いて写真も撮ってきましたが、石造りのしっかりしたもので4番目とは風格が違うなとわかって
ガッカリ。うーん、事前によく調べておけば近くて小さい2番目に入ったのにな〜。

 一番奥の浴室に入り、鍵をかけます。脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ。浴室を見た瞬間、真茶色に
染まった浴槽は床を見て驚愕しました。浴槽は昔から伝わる黒い木造。鄙びた共同浴場のようで
渋い、渋すぎる。この雰囲気は千原や古遠部そっくり。青森の古遠部は何回も例えましたが、
かけ流し量で三瓶、そして雰囲気とお湯は小屋原で、それぞれ古遠部とそっくりなのです。
寒いですが窓を開ければ、目の前の渓流の美しい紅葉と温泉を祭ったお堂が眺められます。
秘湯情緒満点、すばらしいロケーションです。奥はお湯はわかりませんが、ロケーションが一番
気に入りました。

 いよいよ浸かります。人肌のぬるさで三瓶湯元と同程度のぬるさ。長湯可で1時間は浸かって
いました。お湯は透き通っていてやや茶色っぽく染まっています。お湯の中では大量に茶色い
湯花が浮遊しています。投入口から湯面に湯が注がれるところは泡だっています。やはり源泉から
遠いのが災いしてか、投入口から離れると泡付はイマイチ。清河寺といい勝負か?しかし、さすが
小屋原、投入口から注がれる湯に手をかざすとすさまじい泡付で肌が泡で真っ白になるほど。
投入口の下に座り、首や肩に打たせながら泡と戯れてしまいました(^^)。

 今まで私の中では泡付きのいいお湯といいますと、マルナカ(福島)・平治(群馬)・清河寺
仮設(埼玉)・森田(青森)が印象に残っているのですが、島根の小屋原は間違いなく、その
トップに入るものと思われます。最後に残されたのが、日本一の長湯温泉と七里田温泉(大分)
でしょうか。ここへ訪れた暁には、メタン系でガス抜きを行わざるを得ない清河寺を入替えて
“日本五大アワアワ湯”にしたいな〜と思っています。

 小屋原のすばらしさを表すなら“浴室の渋さと泡付・鮮度のよさ”ということに尽きるでしょう。
この浴室は江戸時代の昔からずっと守り続けられてきたようで、これからもいつまでも大切に
保存してほしいなと思います。今では温泉文化財や温泉遺産に匹敵すると思います。全国の
激渋アワアワ湯ファンの方に強くオススメします。私も今度行く機会があるなら、ゼッタイ泊まり
で行きたいです。

 分析書は浴室入口に掲示してありました。
温泉の成分
1.温泉名:小屋原温泉
2.泉質:含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
3.泉温:源泉・使用位置37.6℃
4.温泉の成分(本水1kg中に含有する成分及び分量)
Na=1500 K=130 Mg=64 Ca=260 Mn=0.8 鉄=2.3 陽計=2000(計算上1957.1)
F=0.4 Cl=2500 硫酸=232 炭酸水素=1300 陰計=4000(計算上4032.4)
メタ亜ヒ酸=0.2 メタホウ酸=140 メタケイ酸=53 非解離=190(計算上193.2) 溶存物質=6183
遊離CO2=3100 成分総計=9000(計算上9283)
Al・Cd・Hg・Pb・チオ硫酸・遊離H2S=検出せず 銅・鉛=0.11 As=0.474
分析年月日:昭和55年2月4日
分析者:島根県衛生公害研究所
泉質別適応症:高血圧症、動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
飲用はしないこと。

(小屋原温泉パンフより)
特徴:全国的にも珍しい食塩性炭酸泉(泉源38℃)
効能:神経痛、リウマチ、やけど、冷え性、ひび、あかぎれ、切りきず、皮膚病、婦人病
温泉の由来:寛政年間(1789年〜1800年)に発見され、大森代官も、たびたび利用した。とある。(古文書)
入湯料:大人500円、子供250円
宿泊(1泊2食):8,925円(内消費税425円)+入湯税
交通:
中国道・三次I.C.より1時間30分、浜田道・瑞穂I.C.より1時間20分
JR山陰本線大田市駅下車、石見交通バス三瓶線「新池田」バス停下車徒歩30分、宿泊者は送迎車あり

(参考)熊谷温泉はしご湯のすすめらくだジャーナル各宿泊レポ
※山陰の温泉めぐりアルバム@小屋原編8枚

島根県大田市三瓶町小屋原1014-1
TEL(0854)83-2101
 

亀島川温泉新川の湯「ドーミーイン八丁堀」  投稿者:めがね  投稿日: 3月10日(金)00時46分57秒    編集済
  日帰り不可の温泉ですが、東京の埼玉、群馬平野部に負けないのを一発・・

<亀島川温泉 新川の湯「ドーミーイン八丁堀」>(中央区 03-5541-6700 日帰り不可)
ちょっと京葉線沿線で仕事のため泊まりで攻めてきました。あの古代蓮や大谷田明神の湯を手掛ける「共立メンテナンス」が展開するビジネスホテルが導入した温泉。場所は地下鉄日比谷線八丁堀駅A1出口かJRだと住友ツインタワ−方面に出て1〜4分の所です。

最新鋭のビジホだけあってナウな造り。コインランドリーからパソコンまで、最新鋭の設備が整えられています。部屋周りがマンションみたいなのが残念かな。

浴室は2階にあります。脱衣所、浴室ともやや狭いですが、造りは大谷田温泉明神の湯そのままな感じは笑えます。

温泉が使用されているのは露天源泉水風呂(木製2〜3人位)、加熱循環内湯(木製10人位)。露天大浴槽は真湯ですが、今、話題の人工炭酸湯のようです。シャワ−、カラン6。アメニティ-類は完備。

浴槽には内湯が湯口より投入、浴槽縁上面切れ込みからの流し出し。源泉槽が木湯口から時々投入、排湯方不明。

お湯は黄色透明、源泉槽の方が色が濃いです。源泉槽、源泉投入時はかなりの泡付あり。肌触りはあまり強くはないですが、肌によく馴染む感じは秀逸。優しい感じのお湯で源泉槽は泉温がもう少し高ければかなりの長湯向き。鮮度感はもちろん源泉槽ですが、循環内湯槽でもそれなりにいい感じです。浴後は肌がしっとりする感じ。
臭いは相当に甘いモール(?)らしき臭いに甘いヨウ素臭あり。関東の平野部の温泉ではあまり感じた事のない臭いです。果実のような臭い。味も塩味+重曹系の甘味がほぼ同等に感じられます。
今までの東京の温泉とは一味違う印象。鹿沢「紅葉館」と「清河寺温泉」を足して2で割った感じか?

日帰りでも開放してもらいたいですが、荒れてないのでこのままの方がいいかも。ディズニ-にも出やすいのでかなりの人気らしく、平日でも満室のようです。

ナトリウム-マグネシウム-塩化物冷鉱泉 pH 7.9 16.8度 湧出量未測定 成分総計 4949mg/kg Na^+ 1192(62.28) K^+ 66.4(2.04) Mg^+ 204.5(22.21) Ca^+ 256.5(15.37) 陽イオン計 1722 Cl^- 2373(83.18) Br^- 6.9(0.11) So4^- 166.7(4.31) Hco3^- 608.4(12.41) 陰イオン計 3156 H2sio3 42.0 HBO2 1.2 Co2 27.7

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.hotespa.net%2F
 

三瓶(志学)温泉「湯元旅館」(山陰の温泉めぐり19)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月 8日(水)03時31分11秒    編集済
   千原、池田、湯抱に次ぐ三瓶山周辺クセモノ温泉めぐりシリーズ。4ヵ所目は三瓶山周辺では
圧倒的な湯量を誇り、最も大きな温泉街を形成している島根県大田市で昭和34年まで志学(しがく)
温泉と言われた三瓶温泉「湯元旅館」(奥の湯)をレポします。昨年12/9付おかざきさんのレポあり。

 湯抱温泉からR375を邑智(粕淵)市街へ。三瓶山方面の県道を左折。5km位走ったら、
突き当たりを左折、大田市方面へ。すぐ先の信号を左折。この近くに下の共同浴場「亀の湯」が
あるようです。坂を登ると三瓶温泉街があり、上の共同浴場「薬師湯(鶴の湯)」があります。
少し先の橋を渡り石見交通バス三瓶線「奥の湯入口」バス停(三瓶温泉バス停の一つ手前)を
川上へ右折。200mくらい行って、バイパスの橋をアンダークロスすると1軒宿のような「湯元旅館」
がありました。

 三瓶温泉湯元旅館、この名前を知ったのは、私自身は会員ではないですが日本秘湯に入る会の
この温泉が好きだ!」の本のTeramotoさん(↓参考リンクあり)のレポ。大量湧出の三瓶温泉の
湯元の一軒宿と伺い、さらに誰もが圧倒される大量かけ流し、日帰り入浴もあまり積極的でない
と聞いて泊まってみたくなりました。前日、電話で問合せたら近所の葬儀のため宿泊できないと伺い、
代わりに日帰り入浴を希望したらOKとなりました。ここは不在のことが多いそうで、日帰り入浴
でも電話予約が必要で入る時間を伝えておく必要があります。また大変ぬるくて濁っているので、
あまり温泉に関心のない一般の方の利用は断わっているそうです。こんな姿勢にも興味を引きました。

 湯元旅館の手前ではゴウゴウと赤茶色いお湯がずっと流れ去っています。いや〜、その光景たる
やあまりの豪快さにビックリ。湯元旅館を通り過ぎると、駐車場が4台分くらいあって、さらに
奥には三瓶温泉の源泉地らしき小屋や桝が見えています。湯元旅館の玄関を入ると、娘さんらしき
若女将さんが出てきました。電話連絡した旨伝えると、お待ちしておりました、と右手奥の浴室へ
案内されます。ここも湯抱中村同様、入浴料500円は後でよいとのこと。この日はたった一人の
日帰り客の私のためにお風呂を開放して下さったようで申し訳ないです。

 浴室へ入るとザーザーとお湯の流れる音に驚かされます。目の前には赤茶色いお湯が豪快に
溢れて床は大洪水。お湯は浴室の岩積の上から投入され、岩組の渓流を流れて、岩風呂風の浴槽に
注がれています。かなりぬるいお湯で長湯可。1時間以上まったりしてしましました。
浴室入口にはボイラーのスイッチもあり、お好みにより加熱することもできます。
ただ若女将さんが気をきかしてボイラーのスイッチを入れていただいたようで、出る頃には少し
熱いお湯が出てきました。

 お湯は赤茶色で伝説の湯の花を1日30袋採取し通信販売(↓参考リンクあり)していることから
もわかるように底にはドロドロの成分が大量に沈殿しています。試しに底の沈殿物が舞い上がる
ようにかきまわしてみたら、お湯の色がトマトジュースのように鮮やかな朱色になってきました。
そして三瓶の山々を望む大きな一面の窓から太陽光線が差し込んでくるとその鮮やかさたるや
芸術的で美しく見とれてしまいました。温泉街のホテルの強力にろ過された湯ではこれが透明に
なってしまうそうです。お湯はサビ臭や炭酸塩味がわずかにあります。それから一層感動したのは
湯元ならではの大量かけ流し。このような大量のかけ流しは東北の古遠部以来のことで、西日本
にもこんなに豪快にかけ流しているところがあったとは驚きました。山陰の古遠部ここにあり、
と言いたいです。

 浴後は若女将さんが待ち構えていて、入浴料を払いながら温泉談義。
女将「お湯はいかがでしたか?」
私「いや〜本当にすごいかけ流し量でビックリしました。お湯は敷地内で湧いているのですか?」
女将「すぐ裏手から引湯してます。」
私「下の温泉街や共同浴場と同じお湯ですよね?」
女将「ここが源泉から一番近いですから、最も新鮮ないいお湯ですよ」
私「全国的にもこんなにいいお湯ないですよ。良かったので、是非泊まってみたかったです」
女将さん残念そうな顔で
「昨日はお泊めできず本当に申し訳ありませんでした、
今度こそはお泊まりでお越しください、お待ちしております」
最後に「この温泉が好きだ!」の本がロービーに置いてあったので、「お客さん増えましたか?」
とお尋ねすると「お陰様で」とニッコリうれしそう。パンフを所望すると探して出して下さいました。

 三瓶温泉「湯元旅館」。鮮やかな赤茶色の湯と豪快なかけ流し量に圧倒されました。視覚的にも
鮮やかな色で目に焼きつき、聴覚的にもザーザー滝のような音でいつまでも印象に残ります。
今回の旅でも三瓶湯元は千原、小屋原に次ぐベスト3としました。全国の赤茶色&かけ流しファン
に強くオススメしたいと思います。あ〜通販の伝説の湯の花、買いたくなっちゃったな〜。

(湯元旅館脱衣所入口に掲示)
三瓶温泉分析
源泉名:志学温泉(自然湧出泉)
泉源所有者:島根県大田市
湧出量:毎分2500立
放射能(マウヘ数):0.104-241ME※
泉質:含塩化類食塩泉(低調緩和性温泉)
泉源温:39.2-42℃
外観及臭味:殆んど無色透明炭酸臭あり倣に鉱物塩味あり
泉源数:5ヶ所
成分:硫酸カルシューム、けい酸、塩化ナトリウム、水素イオン、鉄、硼酸
   マニ、重炭酸ナトリウム、クロール、硫酸、カリウム、ヨード
適応症
浴用:慢性関節リウマチ、神経痛殊に坐骨神経痛、神経痛、痛風、床酸素質、慢性皮膚病
飲用:慢性胃カタル殊に胃酸減少症、胃腸アトニー、他慢性便秘(冷却に飲用)
禁忌症
飲用:胃酸過多症、胃潰瘍又十二指腸潰瘍、肝臓炎及ネフローゼ、その他の肝臓性浮腫
浴用飲用の場合の注意:大人1日の飲用量は1200ml以下とする
分析者:島根県衛生研究所
※当館の温泉は元湯のため低温(約35℃)です。
熱いお風呂ご希望の方は右のボイラーのスイッチを入れてお入り下さい。 館主
※池田ラジウム鉱泉の場合:3号泉183ME、8号泉6640ME

 この後、国民宿舎さんべ荘の源泉のデモと足湯を見てきました。
その後、三瓶温泉街の「きっ川」(霧の海食堂)で昼食として“三瓶そば”を食べてきました。
(国民宿舎さんべ荘足湯に掲示)
温泉の成分
1.源泉名:三瓶温泉
2.泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性弱酸性温泉)
3.泉温:源泉・使用位置37.5℃
4.温泉の成分(本水1kg中に含有する成分及び分量)
Li=0.554 Na=495 K=53.0 Mg=42.7 Ca=113 Sr=2.31 鉄=5.6 Ba=0.30 Mn=1.50 陽計=714.0
F=0.24 Cl=873 Br=3.43 炭酸水素=318.0 硫酸=9.63 I=0.30 陰計=1204.6
メタ亜ヒ酸=0.7 メタケイ酸=215.0 メタホウ酸=20.5 非解離=236.2 溶存物質=2.15g/kg
遊離CO2=289 成分総計=2.44g/kg
Al・Cd・Hg・Pb・チオ硫酸・遊離H2S=検出せず 銅・鉛=0.11 As=0.474
温泉成分の分析年月日:平成15年6月19日
登録分析機関:(名称)(財)島根県環境保健公社 (登録番号)島根県第2号
温泉成分に影響を与える項目
4.掲示項目
◎加温
足湯に適した温度に保つため、源泉(マンガン、鉄分を除去し無色透明)を加温しています。
浴用(泉質別)適応症:きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病

(参考)ぶらり温泉ひとり旅の宿泊レポ再訪)/三瓶温泉湯の花女将の音声付blog通販
NHK「ふだん着の温泉」@三瓶温泉亀の湯
※山陰の温泉めぐりアルバム@三瓶湯元編7枚

湯元旅館 施設概要
住所:島根県大田市三瓶町志学931-5(地図
TEL(0854)83-2215(FAX2134)
収容力:室数8部屋 定員24名
宿泊料金:1泊2食8700円(税込、休日割増なし)
日帰り入浴(要予約):500円
※宿泊等(日帰り入浴含む)、ご利用の折は連絡くださいませ。

↓大田市の三瓶温泉のページ

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.iwamigin.jp%2Fohda%2Fkankou%2Fshokokan%2Fsanbe%2Fspa%2F

 

浜平温泉「しおじの湯」仮オープンレポ  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月 6日(月)01時12分42秒    編集済
   毎度お馴染み“突撃!オープンスクープレポシリーズ”は群馬県上野村に3/3(金)仮オープン
3日目の浜平温泉「しおじの湯」(仮称:三岐温泉センター)をレポします。4/23までの仮オープン
期間中は200円という激安の料金で入れます。また群馬県のふるさと林道・湯ノ沢トンネル
(全長3.3km)も初めて通行してみました。

 行きは藤岡−下仁田間を上信越道に乗り、南牧村の黒瀧山不動寺で名水を汲もうとするも滝に
なっていて汲めず。次に南牧村内の星尾温泉スタンド(レポ)で温泉を汲もうとするも凍結防止の
ためか、タンクの中が空。ポリタン作戦は収穫なしでした(^_^;)

 南牧村からふるさと林道の湯ノ沢トンネルを抜けるとあっという間に上野村。すでに南牧村から
しおじの湯までの距離の書いてある看板が至るところに立っており迷うことはありません。
湯ノ沢トンネルからぶどう峠方面に向うと15分ほどでしおじの湯に到着。場所的にはぶどう峠の
県道沿いで、日航機墜落事故の御巣鷹の尾根入口に当たります。下仁田ICからは25km、30分
くらいでしょうか。
 一方帰りは高速だと混むので、R462神流・鬼石・児玉経由で帰りました。ちなみに自宅からは
鬼石経由は73km、1時間30分。距離は下仁田経由の方が遠回りで、高速やトンネルで稼いでも
時間的には同じですね。ただ、R462はカーブが多くてきついので、走りやすさは下仁田経由で
軍配があがりそうです。秩父・飯能方面だとR299正丸・志賀坂峠越えのコースもありますね。

 浜平鉱泉と言えば96年に廃業した「奥多野館」(レポ)。再訪してみましたが、しおじの湯と
奥多野館の間には以前になかった新しくて太いパイプが約1km繋がっておりました。駐車場や看板
はまだ営業しているかのごとく残されています。鉱泉宿だった家も以前のまま何も変わっていません。

 しおじの湯へ。2名分入る下足ロッカーに靴を入れ、券売機で200円(4/23まで)のサービス券
を買い、下足キーと共に渡します。受付で入館券の半券と番号札を受け取ります。館内は東電・
神流川発電所の電源立地交付金で作られたというだけあって豪華で近代的です。なお電源立地絡み
ではやまびこ荘や長野県南相木村の直坂温泉滝見の湯レポ)もあって、皆豪華建築です。
ちなみに滝見の湯へ行くぶどう峠は4/7の開通です。長野県側から行かれる方もそれまでお待ち下さい。
館内には食堂や30畳の大広間、6畳の個室2部屋(2時間1000円)があります。大浴場入口には
テレビ付の小湯上処もあり。

 脱衣所に入り、衣服は籠に脱ぎ、貴重品のみ100円返却式のロッカーに入れます。いよいよ浴室へ。
床や浴槽、下壁は鉄平石、上半分は村内産の木材で作られ明るく温かみのある造り。カラン8ヶ所。
ボディーソープは檜エキス入りで浴場内に檜の香りが充満。シャンプーは炭シャンプーです。
大浴場は10人程度可で投入1、底面吸込2、側面注入1ヵ所、オーバーフローなしで新湯投入浴槽
内循環か。露天風呂は昨日の日曜から使用開始、石が積んであり、苦しいながら上で涼むことも
できます。浴槽は5人程度可と狭く、投入・打たせ湯停止中、底面吸込2、側面注入1の完全循環。
露天風呂からは三俣の川が望め、せせらぎのざわめきが心地良いです。

 肝心のお湯ですが、無色透明で投入部に鉄分の付着あり。お湯を口に二、三度含んでよく確かめ
るとかなり甘酸っぱい味がし、もしかしたらこれがtさんを泣かした名湯浜平の片鱗か?
塩素消毒ながら塩素臭は一切なし、甘酸っぱい硫黄系の残留臭あり。思うに浜平奥多野館の湯は
元は相当に強いお湯。しかし、奥多野館は湯量が少ないので湯ノ沢源泉によって相当薄められている
のではと思いました。私は奥多野館へは入ったことがありませんが、経験者であれば相当落胆する
かもしれません。水道水や井戸水の加水は一切していないようです。泉質はメタ硅酸の規定泉です。
ここは地元の温泉ファンの間では辛い評価を目にしますが、私的にはカルキ臭がなく、酸っぱい
ような浜平の片鱗は感じられたので、悪くはないと思いました。奥多野館の浜平源泉のかけ流しや
源泉浴槽なんていうのは湯量が少なく、さらに1km引湯・加熱とあって、無茶だと思われます。
それにしても、やませみさんが懸念・示唆されたように各源泉パイプの維持・管理・腐食対策や
今冬見られた凍結対策は重要課題だと思われます。
 浴後は肌スベスベでとてもよく温まりました。今のところはいいお湯が気軽に味わえるように
なっただけでもよしとしたいと思います。

温泉成分等掲示表
温泉利用施設名:浜平温泉 しおじの湯/浴室名:男湯内風呂・露天風呂
利用温泉
源泉名:湯ノ沢の湯、浜平の湯
温泉の泉質:弱酸性低張性冷鉱泉、中性等張性冷鉱泉※
(泉質の説明)ほとんど無色・無臭で、メタケイ酸含有量が温泉法の限界値以上のために、
温泉法第2条にいう「温泉」に該当しているものと認める
浜平温泉しおじの湯のPDFによると
浜平源泉:含硫黄-ナトリウム-塩化物冷鉱泉(中性等張性冷鉱泉)
湯ノ沢源泉:規定泉(弱酸性低張性冷鉱泉)

温泉1kg中の成分
泉温(源泉)11.6℃(利用施設)42.0℃/水素イオン(pH)4.1
蒸発残留物:0.51g/kg/成分総計=0.52g/kg
Na=14.6 K=0.64 Mg=17.3 Ca=40.6 鉄2=6.20 Mn=0.57 Al=9.43 H=0.08 陽計=89.4
F=0.3 Cl=1.7 硫酸=257 ヒドロ硫酸=0.7 陰計=260
メタけい酸=92.9 メタほう酸=0.4 非解離計=93.3 (溶存物質計=0.44g/kg)
遊離CO2=76.5 総ヒ素・鉛・銅・総水銀=検出せず
分析年月日:平成16年8月5日 登録分析機関:群馬薬第2号

温泉利用状況
加水の状況:加水していません。
加温の状況:泉温が低いので、加温しています。
循環・ろ過状況:温泉資源の保護と衛生管理のため、循環ろ過装置を使用しています。
入浴剤の有無:入浴剤は入れていません。
消毒処理の状況:衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています。

この温泉固有の適応症
病後回復期、疲労回復、健康増進。ただし、病後回復期については温泉療法医の指導に基づくこと。

(参考)3/2付読売新聞群馬版/「温泉主義No.1」p.107のtakayamaさん奥多野館レポ
アルバム@星尾・浜平編

☆仮オープン中(4月23日まで)は、大人200円・子供100円でご利用いただけます。
■個室休憩室(要予約)
★基本料1,000円(1室あたり2時間単位)
★延長料 250円(30分増すごとに1室あたり)
軽食(そば・カレー類)の取れる食堂あり。持込みはご遠慮を。
その他、浜平温泉しおじの湯PDF参照

群馬県多野郡上野村大字楢原3487-2(地図
TEL0274-59-3955(FAX3977)
秘湯 上野村浜平温泉 しおじの湯

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.uenomura.ne.jp%2F

 

よしおか温泉 「リバートピア吉岡」  投稿者:うつぼ  投稿日: 3月 5日(日)22時52分5秒    編集済
  ここは以前レポしていますが、お湯のイメージがかわっているのと、新分析のデータがgetできたので再レポします。ナイジェルさん、めがねさんレポあり。長文連打すみませぬ。

<よしおか温泉「リバートピア吉岡」>(群馬県吉岡町、10:00〜21:00、500円/3h、0279-55-4126)
21時閉館で20:30少し前に行きましたが、Pは満車状態。浴場も盛況でびっくり。
典型的な公営温泉センターのつくりで、プールもあります。(料金内)
わりに老舗の施設なので全体にやや古びてきていますが、非常によくメンテされているので、B級感はぜんぜんありません。ここらへんが群馬のセンター系施設のすごいところか。

浴室は、内湯(石造、15人以上)、サウナ、水風呂(カルキ臭ほとんどなし)、大露天(岩造、20人以上、寝湯3、打たせ湯2本付)、小露天(岩造、3.4人)。カラン20。ジャグジーもジェットもないシンプルな構成ながら全体にゆったりしていて好印象。とくに利根川越しに赤城山を望む風通しのいい露天は、開放感あふれる気持ちのいいもの。おすすめです。
20時すぎで男湯30〜40人と大盛況(前より混んでる)。

内湯は石の湯口、大露天は無骨なパイプから大量投入。小露天は岩の湯口からの投入。
ガイド誌などによると循環とのことですが、お湯の鮮度は以前よりあがっていて、とくに小露天はかけ流しといわれても納得するほど。ただしここは常に混んでいます。

緑茶色透明のお湯にはわずかに茶色の浮遊物がただよいます。
以前はアブラ臭がありましたが、今回は上質なモール臭に変化していたような気がします。(このへんのお湯の変化は高崎「天神の湯」に近い感じ)
このモール臭はすばらしいものでクセになります。自宅のそばにあったら通い必至かと・・・。
内湯では、若干薬品臭があるもののほとんど気になりません。大ぶりな浴槽とこの客の入りにして、このお湯を保つとは、よほど湯づかいを研究しているのでしょう。
濃度感は以前のほうがあったような気もしますが、鮮度感と質感はあきらかにいまのほうがいいです。

弱塩味弱重曹味で、成分3g/kgほどの濃度は出ていないような気もしますが、かなり強い温まり感があります。重曹泉系のとろみと弱ツルすべが明瞭で、やはり以前より重曹分が強くなっていると思います。
群馬平野部、利根川沿いの温泉群は軒並みアブラ臭食塩泉からモール系重曹泉に変化してきているように思いますが、どんなもんでしょう。

常連さんたちがほんとうに気持ちよさげに入っていて、しっかりと地域に根づいている感じ。このお湯なら文句なしでしょう。「いろいろ浮気したけど、やっぱりここに戻ってきちゃったのよね〜」といった感じかな・・・(笑)

ここは私の温泉巡りのルーツなので、このような形で賑わってくれると嬉しいです。
ONKEN21さん情報によると、4月末、同じ吉岡町内に「湯の道利久」がオープンするようなので、”お湯にうるさい””新しいもの好き”といわれる群馬県民がどう動くのか、興味がもたれるところです。

<新分析>
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 59.5℃、pH=7.66、湧出量不明、成分総計=3.06mg/kg、Na^+=945mg/kg (90.06)、Ca^2+=76.4、Fe^2+=0.47、Cl^-=1279 (79.34)、HCO_3^-=566 (20.40)、陽イオン計=1040、陰イオン計=1851、メタけい酸=88.5、メタほう酸=70.6、遊離炭酸=13.2 <H17.4.1分析> (源泉名:よしおか温泉 船尾の湯)
(温泉利用掲示)
(浴槽)加水あり(温調のため、地下水) 浴槽温度40℃以下の場合加温あり、循環ろ過あり、次亜塩素酸ナトリウムを使用
(温スタ)加水なし 加温なし 循環なし 消毒処理なし

<旧分析>
Na-塩化物温泉 58.4℃、pH=7.5、357L/min(動力揚湯)、成分総計=3.19mg/kg、Na^+=985mg/kg (89.81mval%)、Ca^2+=91.7 (8.54)、Cl^-=1446 (84.26)、HCO_3^-=460 (15.58)、陽イオン計=1088 (47.7mval)、陰イオン計=1908 (48.4mval) メタけい酸=88.4、メタほう酸=56.2、遊離炭酸=44.9 <H7.4.26分析>

■温スタのレポ
 

旭九十九里温泉 「かんぽの宿 旭九十九里温泉」  投稿者:うつぼ  投稿日: 3月 5日(日)22時44分37秒
  房総の湯巡りの5発目です。

<旧旭市の温泉>
旧旭市には3つの温泉があるようです。旭九十九里温泉と旭温泉、矢指ケ浦温泉がそれで、前2者が強食塩泉、矢指は黒湯です。旭温泉は入浴施設はないようです。今回は旭九十九里と矢指をレポします。

<旭九十九里温泉「かんぽの宿 旭九十九里温泉」>(旭市、9:30〜21:00、800円(1,000円土日休)、0479-63-2161)
旭市の海沿いにあるかんぽの宿が日帰り開放するもの。正式名は旭簡易保険保養センター。
えらく立派な外観で、宿泊のフロントとは別に建物左手に日帰り入浴用の受付があります。券売機で買ったチケットを自動改札に入れて入館します。
館内、ロビーまわりはやや狭苦しい感じもしますが、浴場は天窓もある広くて明るいもので、なかなか居ごこちがいいです。
この大浴場とは別に、宿泊客専用の展望露天大浴場と特別室には部屋付きの温泉風呂があります。

浴室は右手に内湯(みかげ石枠タイル貼12人以上)ととなりに半身浴&寝湯槽(同 ×3)、左手に機能浴槽群がありますが、これは真湯かゲキ希釈湯でしょう。

露天は屋根がかかっていて、みかげ石枠タイル貼10人くらいの浴槽がど〜んとひとつ。
海のそばにあるのに海が見えないのはちと残念。
カラン21、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で4〜10人とそれなりに盛況。

内湯はクリーム色の析出の出た石の湯口から大量投入+側面注入、半身浴&寝湯槽は石の湯口からの投入+側面注入で、ともに底面排湯口はほとんど引いておらずオーバーフローがあります。
露天は石の湯口から間欠的に投入で、ここも底面排湯口は引いておらずオーバーフロー。

緑黄色透明(半身浴&寝湯槽は赤味が強く緑茶色)のお湯には酸化鉄らしき赤茶色の浮遊物。明瞭な塩味にタール臭+薬品(うがい薬)臭。軽いツルすべとそこそこの濃度感とあたたまり感はありますが、スペックから想像するほどの浴感はなく、かなりの希釈があるとみました。
お湯はかなり手を加えられてしまっている感じですが、源泉が強烈なので温泉らしさは充分に感じられます。
浴場はゆったりしているのでファミリーにも使いやすい施設だと思います。

Na-塩化物強塩温泉 27.6℃、pH=7.5、湧出量不明、成分総計=26650mg/kg、Na^+=9327mg/kg (89.77mval%)、NH4^+=8.7、Mg^2+=178.2、Ca^2+=425.8、Sr^2+=52.3、Ba^2+=98.5、Fe^2+=5.9、Cl^-=15840 (98.84)、HCO_3^-=227.6、Br^-=91.7、I^-=43.2、陽イオン計=10350 (451.9mval)、陰イオン計=16200 (452.0mval)、メタほう酸=39.8 <H15.3.20分析>
※ Ba^2+=98.5は凄い。ちょっと他に記憶がありません。
※ 加温あり 加水あり 循環濾過あり(HPより)
 

(無題)  投稿者:おかざき  投稿日: 3月 5日(日)06時05分5秒
  ONKENさんは感動屋なのね〜。ボクはおばぁちゃんが見送ってくれたくらいでは
泣けない。中村旅館はほんと泊まりで行きたいですよね。あの3軒だけの温泉街
も静かでいい。
 

湯抱温泉「中村旅館」(山陰の温泉めぐり18)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月 5日(日)02時53分36秒    編集済
   本日は温泉堆積物(千枚田)の古さ、厚さ、大きさが全国有数と思われる島根県美郷町の
湯抱(ゆがかい)温泉「中村旅館」をレポします。昨年12/13付投稿のおかざきさんのレポあり。

 池田ラジウム鉱泉前の二車線の広域農道を邑智・別府方面へ進みます。別府でR375に突き当たり、
右は大田市街・石見銀山方面、左は邑智・湯抱方面なので左折します。3kmほどのR375沿いに
湯抱温泉神湯(しんゆ)「なかだ・湯抱荘」があります。
 その先を左折。少し山を登ると川の橋を渡ったところに「日ノ出旅館」、橋の手前左手に
「中村旅館」、右手に廃業したらしい「青山旅館」。青山旅館の手前に共同駐車場や公衆トイレが
あるので、そこへ車を駐車します。バスの方は大田市駅または粕渕駅から石見交通バス赤名線
「湯抱温泉口」下車、3軒の宿まで徒歩7分。

 まずは歩いて山本さんのレポのある「日の出旅館」へ。旅館風にきれいに改装されています。
中へ入り呼ぶと女将さんが出てきましたが、清掃中とのことで断わられました。山本さんのレポ
の写真を見る限りでは析出は白寿と同程度かやや少ないくらいでしょうか。後で入る中村旅館と
比べたら拍子抜けかも。これなら断わられても良かったです。

 次に橋を引き返し、青山旅館は人気がしないので、中村旅館へ行ってみます。呼んでしばらく
するとおばあさんが出てきました。日帰り入浴を希望するとおばあさんが中の人に入れるかどうか
聞いていましたが、大丈夫とのお返事。昨年12月のおかざきさん情報でもわかるように基本的に
宿泊客がいる日しか入れず、日帰り入浴はかなり難しいみたいです。要電話連絡ですね。
私の場合、祝日だったので宿泊客が10人くらいいたとのことで運良く入れました。小屋原が満室
で泊まれず祝日に行って失敗したと思ったのですが、こと湯抱に関しては大収穫になります。

 すぐにお金を払おうとすると、「後でいいです」とのこと。なぜ後かと言えば、この宿の名物?
おばあさんによる茶菓子接待があるからです(^^)。おばあさんに案内されて脱衣所へ。
浴室は男女別に2ヵ所あるようです。籠式脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ、すると…目が点になりました。

 浴槽の周りが温泉成分の堆積で一面に真茶色。そしてその堆積の厚さ、千枚田の皿の厚さ、大きさ
にブッたまげました。千枚田の上は痛くて歩けないので、水泳のビート板が敷いてあるほどです。
私自身、白寿の湯で千枚田を毎日のように見てきましたが、ここはもはや比較にならないレベル。
湯抱はその何倍もスゴイです。日本にこのようなすさまじい温泉があったとは予想だにしません
でした。今までこのようなすさまじい光景は見たことがありません。自然の造形美に酔いしれ、
興奮を抑えられずにいられません。

 浴槽のお湯は深緑色でやや塩味やダシ味を感じました。水面には油膜のような成分の結晶
浮いています。浴槽の中には温泉津・小浜温泉同様ヒーターで加熱しており、ヒーターの周りは
木の柵で覆われています。お湯はもちろん循環ではなくそのまま溢れています。やはりすぐに体が
火照ってきて、長湯不可、浴後も温もり感が持続します。宿の主人が「ぬるくなかったかい?」
と尋ねてきましたが、「ここは成分が強くてあたたまります」と答えたほどです。そう、この温泉
は加熱で温まるよりも、成分で温まる面が強い印象です。ぬるいのに長湯できず、浴槽の縁で
しょっちゅう休んでましたから。

 浴後は玄関でおばあちゃんに声を掛けると、ロビーの応接セットの椅子をすすめられます。
何とおまんじゅうとお抹茶が出てきて、おばあさんが気さくに話かけてきます。感想を聞かれ
私:「いや〜これはスゴイですね、一体何年たってるのですか?」
おばあさん:「約60年はたっています。うちは湯抱では一番古い宿で内湯ができる前は外湯
(共同浴場)があったんですよ。」
私の経験から:「削ったりはしないのですか?パイプが詰まらないですか?」
おばあさん:「ヒーターがあるんで浴槽の中は削ってますよ、床は自然のまま、アッハハハー」
私:「他の宿もこんなにスゴイのですか?」
おばあさん:「他は見たことないから知らないな〜」

 約30分くらい茶菓子や抹茶をいただきながら、ゆっくりしてきました。それにしてもおばあさん
は非常に丁寧な応対でこちらが恐縮してしまうほど。入浴料500円もホントに申し訳なさそうに
受け取るのです。日帰り入浴にしてこれほど癒された宿に出会ったことがありません。
入浴できるチャンスは少ないかも知れませんが、運良く入れると非常に良い対応を受けるのです。
ここは本当に泊まりたくなりました。おばあさんに泊まりについて尋ね、パンフを所望すると
切らしていたのですが、「ご縁があれば、是非泊まりにきて下さい」と言って、帰る時も姿が
見えなくなるまで見送っておられました。近くにあればすぐにでも泊まりに行きたいですが、
こう遠くてはあのおばさんとまた会う日があるんでしょうか。その日まで絶対お元気で…。
感動で涙が出てきそうなのをこらえ、立ち去り難い思いで、湯抱を後にしました。

 分析書はどこにも掲示はありませんでした。郡司さんの推測では
含炭酸重曹(土類)食塩泉32℃

参考までに川向こうの「日の出旅館」については山本さんの分析書あり。それによると
PH6.0、13.5L/分、
Na=1682 K=540 Ca=223.5 陽計=2518.2
Cl=2808 ヒドロ炭酸=1161 硫酸=256.9 陰計=4240.5
メタケイ酸=132 メタ亜ヒ酸=2599 溶存物質=6893.3
遊離炭酸=1361 成分総計=8254.3
※国道沿の「神湯なかだ」にも分析書あり。

(参考)All about郡司さんレポ秘境温泉神秘の湯モノグサ写真日記
※山陰の温泉めぐりアルバム@湯抱温泉編5枚

宿泊料金:8000円〜
住所:島根県邑智郡美郷町湯抱315-3
TEL:(0855)75-1250(FAX1251)
湯抱温泉 中村旅館

↓美郷町のHPより

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww.town.misato.shimane.jp%2Fsightsee%2Fhotspa.htm%23yugakai

 

池田ラジウム鉱泉「放泉閣」(山陰の温泉めぐり17)  投稿者:ONKEN21  投稿日: 3月 3日(金)03時57分56秒    編集済
   山陰のレポ、最近非常に遅れ気味です(^_^;)
 本日は島根県大田市三瓶山の近くにある世界一の放射能泉、池田ラジウム鉱泉「放泉閣」をレポします。
11/23(水・祝)の日程です。

三瓶ダム9:00→池田ラジウム鉱泉9:15〜10:10(1394.0km)→〈広域農道〉
→湯抱温泉10:30〜11:15(1406.4km)→<R375・県40>
→三瓶温泉(入浴・昼食)11:55〜13:55(1419.1km)→〈県40・三瓶山高原道路・主286〉
→小屋原温泉15:15〜16:25(1449.2km)→〈主286・県56・30・R9・広域農道〉
→有福温泉18:30〜19:15(1521.4km)→〈主300・297・R9〉
→温泉津(小浜温泉)20:10〜22:00(1557.8km)

 千原温泉で衝撃の入浴体験のあとは大田市内のダムサイトで車中泊。朝、起きるとようやく
温泉めぐりを再開する気力が戻ってきました。この日の湯めぐりは三瓶山周辺を一周すべく計画。
三瓶山の〆には評判の良い小屋原温泉を持っていきたかったので、池田→湯抱→三瓶→小屋原と
前半に沸かし、後半に生が来るようにコースを組みました。そう、だんだん後半に感動が高まる
よう演出するのです。それにしても前半の湯はダメかと言うと決してそんなことはありませんでした。

 この日の第1湯目からいきなり世界一のラジウム泉を持ってきました。第1発目にこんなに強烈
なお湯を持ってきてしまって、この日は体が持つんだろうかと心配になってきます。でも、この日
が山陰の温泉めぐりクライマックス、俄然力が入ります。今日の湯を突破できなければ山陰まで
はるばる行く意味がないというものです。池田ラジウム温泉を知ったのは今から5年前でしょうか。
ガウスさんのレポを見て、いつかは行きたいな、しかし遠すぎて行けないんだろうなとあきらめ
かけていました。その間、テレビでも見たことがありました。昨年12/13やませみさんレポあり。

 おむすびを食べていざ出発、大田市街からの県道を三瓶山方面に向かいます。右・石見銀山、
左・三瓶山の突き当たりを左折。1km先の石見交通バス三瓶線「一丁田」バス停を池田ラジウム
鉱泉へ1.5kmの看板に従って、斜め右の小道を進みます。途中、邑智(湯抱)方面へ通じる二車線
の広域農道に出たら左折。少し先に池田ラジウム鉱泉の門と手前に駐車場がありました(地図)。
 朝一番でも祝日とあってか、宿泊客や日帰り客が多く車が5台くらい止まってました。農道の先
には鉱泉宿とは同一経営らしい(社)放泉会の特別養護老人ホーム「さわらび苑」の近代的な建物
が見えます。なお、この老人ホームでは入所者のことを考えて、鉱泉宿で従来使用していたもっと
強い源泉(8号泉?)が使われているそうです。(さわらび苑の浴室のHP

 鉱泉宿の門を入ってすぐに昔玄関だった建物があり、庭の奥にはペンション風のモダンな建物が
増築されていました。庭先の岩盤の裂け目の窪みでは3号泉の鉱泉のがあぶくを上げながら
湧き出ています。お湯自体は透明ですが、流れた跡は鮮やかな赤茶色に染まり、排水口まで
ずーと筋になっています。山形の広河原間欠泉の垂れ流しにそっくりです。柄杓がおいてある
ので飲んでみると強烈なサビ炭酸味でウェッとなります。木曽の代山や群馬の猿川温泉スタンドを
もっと強烈にした感じ。

 2005年7月改築したばかりという真新しいペンション風の建物に入ります。放泉閣は7000円代と
お安く泊まってみたかったのですが、農家風と思い込んでしまい尻込みしていました。
こんなにモダンだったら、絶対に泊まってみたかったです。玄関を入り家の方をベルを押して
呼びますが、やはりなかなか出てきません。しばらく待つと女将さんが出てきました。
女将さんは非常におとなしい方で何を言ってるのか聞き取れないこともありますが、私も地は
こんな感じで言わば似たもん同士です(^^ゞ。入浴料として500円を払いますが、どうやら、
他に入浴客がいるようで、応接セット付の畳敷休憩所でコーヒーをセルフサービスでいただき
ながら待ちます。壁に貼ってあるこの宿やラジウムに関する記事のコピーもゆっくり読みました。

 入浴者が出たら、いよいよ私が入ります。入浴者毎に貸切って入浴するシステムになっています。
脱衣所の扉に鍵をかけ服を脱ぎ、浴室へ。浴槽にはきちんと木の蓋が4枚ほど置かれていました。
改築されたばかりなので意外と広く5人は入れそうです。外には3人くらい入れそうな露天風呂も
ありますが、湯は張られていませんでした。露天風呂から眺める渓谷の紅葉まさに見頃で真っ赤、
きれいでした。

 源泉を洗面器に組んでみるとその時点でうっすら茶色みかかっています。しかし、加熱すると
成分が反応するのか濃い茶緑色に笹濁りとなり底が見えないほどです。においはサビ臭が強かった
気がします。三朝同様、日本一というラジウムは何も感じないですね。まあ、目に見えないもの
ですし、すぐに何か変化の出る代物でものでもないですしね。でも東日本で例えるならば、三朝が
温度が下がると新潟の栃尾又に似ているのに対し、池田の場合は山梨の増富にそっくりなような
気がします。冷鉱泉で気合一発、掛け湯して出ましたが、服を着るとかなり火照ってきます。
千原や三瓶ほどはドロドロしてなく、湯抱のお湯の色に似ています。小屋原よりは濃いです。
また千原のような炭酸のヒリヒリ感はほとんどありません。

 浴槽はタイル張で溜め湯状態。ただしここがいいのは源泉コックと加熱スイッチがあること。
源泉コックはひねると3号泉と同じ強烈サビ炭酸味・透明のお湯が大量に出てきます。
大分、出しすぎてぬるくなるので、加熱スイッチで加熱します。いや〜マニアさんが来ると
燃料代食っちゃって採算合わなくなりそう(^_^;)。なもんで、なるべく洗面器に鉱泉を汲んで
外で浴びるよう配慮しました(^_^;)。上がり湯も冷鉱泉で冷水修業。晩秋なんで震えが出ました。

 池田ラジウム鉱泉は世界一のラジウム量を検出したという話の種に行ってみるのが良いと思います。
さすが1週間も滞在して湯治として利用すればかなりの効能があるものとは思われますが…。
あと泊まりについては食事は分かりませんが、値段的にも施設的にもおすすめできそうです。

成分
1.源泉名:池田ラジウム鉱泉 3号泉
2.泉質:含放射能-ナトリウム-塩化物泉(高張性弱酸性冷鉱泉)
3.泉温:源泉19.6℃
4.温泉の成分(本水1kg中に含有する成分)
ラドン含有量:664×10^-10Ci/kg(183M・E/kg)※
Li=3.5 Na=2900 K=227 Mg=160 Ca=350 Cr=5.5 鉄=4.2 Mn=0.6 陽計=3650.8
F=3.5 Cl=4550 炭酸水素=1620 Br=12.3 I=1.2 硫酸=455 陰計=6642.0
メタ亜ヒ酸=3.8 メタケイ酸=159 メタホウ酸=86.4 非解離=249.2 溶存物質=10.54g/kg
遊離CO2=678 成分総計=11.22g/kg
Ba=0.05 Zn=0.068 As=2.6
温泉成分の分析年月日:平成16年10月15日
分析機関(名称)財団法人 島根県環境保健公社 (登録番号)島根県第2号

成分に影響を与える項目
加温の理由
・入浴に適した温度に保つため加温しています。

1.泉質別浴用適応症
きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症

(参考)
源泉名:池田ラジウム鉱泉8号泉
湧出地:島根県大田市三瓶町池田堂原上2661-2
(住所:さわらび苑=池田2661番地3/放泉閣=池田2660-2、よってさわらび苑使用か?)
泉温:16.0℃ pH6.0
溶存物質総量:6043.215r/s

※ラドン含有量比較
池田664×10^-10Ci/kg(183M・E/kg)
増富金泉閣(レポ)35.6Ci(9.8M・E)、増富では最高12000M・E
三朝旅館大橋:ラジウム80M・E、トリウム450M・E/株湯142.14M・E
関金149.9Ci(53.6M・E)
奥津美人湯2.9Ci/鍵湯12.1Ci/郷緑3.0Ci
池田8号泉は6640M・E/s

(参考)入湯体験記ガウスさんレポやませみさんの放射能泉について
※山陰の温泉めぐり@池田ラジウム鉱泉5枚

島根県大田市三瓶町池田2660-2 TEL(0854)83-2833
宿泊料7000円〜

↓同一経営の「社会福祉法人 放泉会」のHP

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fsawarabi.info%2F

 

はじめまして・・管理人さんへ  投稿者:おまあ  投稿日: 3月 1日(水)07時37分17秒
  こちらのHPでいつもお勉強させていただいてます。アトピーやかけ流しや・・温泉のほんものに魅せられ、簡単に目で見て把握できるものとして,温泉のpHや残留塩素を測定してます。

温泉はいきものだし、pH値がすべてではありませんが別府の鉄輪温泉では「温泉カルテ」で源泉と浴槽のpH値の表示がありまして、ある温泉では源泉率40パーセント(pH値も4→7)とありまして・・測定値6.7です。
なんとなく納得できた次第です。「pH値は温度によりましても数値は変わる」とこちらでお勉強させていただきましたので、それを考慮しても肌で、数値で温泉を実感できるので

まだまだ未熟ですが、教えてくださいね。リンクをお願いしたいところですが、まだ不十分なHPですので、今後に・・

メタケイ酸のところで、お正月にまわりました温泉にありまして・・アルカリ性が高くなると水中での成分は変化するという記事を読ませていただき
よくわかりました! これからもよろしくお願いします。

http://6717.teacup.com/kumao/bbs?M=JU&JUR=http%3A%2F%2Fwww17.ocn.ne.jp%2F%7Eonsen777%2F

 

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