ロシアと中国同盟について



(読者からの励まし)
いつも、素晴らしい記事をありがとうございます  
広い視点で物を捕らえられていらっしゃるので非常に
勉強になり、興味深くよませていただいております

 さて、今回はno55に書かれた内容について
少しお話したいと思います
 
 ロシアの謀略戦が優れているとの事でしたが全く
そのとおりだと思います。さてこのことが日本にどの
ような影響を及ぼすのでしょうか。日本にとってプラ
スなのでしょうかマイナスなのでしょうか。
 この件に関してご意見をお聞きしたいと思います。

 私なりの考えでは、非常にプラスであると思います
現在、中国が太平洋地域に進出しようとしております
が、その一端がロシアにあると思うからです
 ご存知の通り、中国が太平洋地域に進出し始めた
のは、ソ連崩壊後の事です。ソ連崩壊により、大陸内
部の兵力が浮いたため、太平洋に出る余力が出来た
と考えるのが妥当な所ではないでしょうか。以上の点よ
り、中国の暴走の歯止めと成るので私はプラスと考えま
す
 話は変わりますが、世界の陣営についてお話をしたい
と思います。
 中国の現軍事力は東南アジアにおける貿易の妨げにな
るパワーとしか言いようの無い物です。ちょっと乱暴な言
い方かもしれませんが。そういう点を考えると、東南亜細
亜の国は今現在の中国を歓迎する動きは無いように思え
ます。そうすると、亜細亜ブロック、欧米ブロックという考え
方は成立しないのではないかと思います
 おそらく、これからは冷戦と言う枠組みに変わるものとし
て、共生ブロックと自己完結ブロックに別れると思います。
 共生ブロックとは資源及び技術を他国に依存している国
の事です。また、自己完結ブロックとは自国の資源及び技
術で何とかしようとする国の事です。
 共生ブロックの代表例はヨーロッパの国や日本
 自己完結ブロックの代表例は中国です。
 その中間的な立場をとるのがアメリカであり将来のロシア
でしょう。
 共生ブロックは他国との依存性で国際的地位を確保し、
自己完結ブロックは自国のパワーによって国際的地位を確
保すると考えられます。
 おそらく、21世紀初頭はこの衝突が起こるでしょう。
この共生ブロックにいる日本は、他の国には無い長所が有
ります。日本は後進国から先進国へと這い上がった国であ
ります。よって、後進国の言い分も先進国の言い分も理解す
る土壌があります。このような長所を生かし、共生ブロックの
ルールを作ることが他国よりもスムーズに行く可能性があり
ます。アメリカ流のパワーを使ったごり押しのルール決めで
はなく。このルール作りを上手く出来たなら、日本は今の
欧米の追従という形を変える事が出来ると思います。
 共生ブロックの力が強くする流れは日本にとって歓迎すべ
き物なのではないでしょうか。
 おそらく21世紀、アメリカも内向きになったら覇権を手放
すでしょうというのが私の読みです

 話が長くなり、まとまりの無い話を続けて申し訳ありません
読んでくださりありがとうございました。
 これからもお体に気をつけて、頑張ってください

HN supさん
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(著者Fの回答)
 米ロ日印での中国封じ込めが1995年当時に、話題になった。
ロシアサイドからの提案で、EUとIMF資金や日本と平和条約締結
による援助で、ロシアの苦境を脱しようと考えたのであろう。

 しかし、米国はこの10年、ロシアと中国に資金援助を行い、自由
市場経済に引きずり込もうとした。そして、ロシアの混乱と中国の
市場経済化、軍事大国化を引き起こした。

 ロシアの混乱は、欧米との溝ができる方向で、とうとう、IMF
も資金援助をしなくなった。(資料参照)このため、中ロ同盟
となった。中ロ国境はオープンとなるでしょう。
ロシアが中国から資金援助を受ける。勿論、兵器と交換にですが。

 中国は、アジアで反欧米のマハティールと協調関係を築いた。
ASEAN全体がどう出てくるかは、不明。しかし、東チモールで
欧米特に豪州のやり方にインドネシアは反発している。このため、
ASEANの2ケ国は、反欧米です。アチェの独立もマレーシアは
、反対と宣言していた。

 このグループはEAECを推進している。日本もAMF
(アジア準備基金)構想があり、このEAEC構想を受け入れる方向
なのです。拡大ASEANはこれ自体EAECですから。ASEAN
諸国と韓国、中国、日本が構成国。

 日本は、親欧米です。タイ、反中のベトナム、南沙諸島問題で
フィリピンは、日本と協調の方向です。中国自身も日本からのODA
により、得している??

 日本は共生ブロックです。世界の国と友好関係でないと生きられな
い。しかし、ロシアも中国も、自己完結ブロックです。この中ロが
同盟を組むと、新冷戦となり、核の脅威に逆戻りとなるのです。が、

 米国の今は、サウジを選ぶかロシアを選ぶかの選択を、サウジから
突きつけられているのです。サウジも米国から、一層の近代化を要求
され、それを受け入れる方向です。両者の利害は一致しているのです。

 ロシアは、中国と共にとうとう米国批判し、これで米中対立と成っ
た。中国は二正面作戦はしませんから。これで、ロシア国境には、兵
を置かず、すべて台湾対応になるでしょう。こうなると、台湾海峡が
きな臭くなってきたのです。クリントン外交の中核である米中、戦略
的パートナーの目論見は崩れたのです。この中ロ同盟は、大きい
インパクトを今後世界に与える可能性があるのです。特に社会主義時代
はロシアが中心であったが、今後は中国が中心となる。米中対立だ。
ロシアは中国の衛星国の位置づけ。

 日本にとっては、世界の構図が明確になり、外交がやりやすくなっ
たため、ロシア・中国の離反いいことではないでしょうか??
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(共同通信から引用)
12/08 09:23 番外4 国際通貨基金(IMF)のカムドシュ専務理

 【ワシントン7日共同】国際通貨基金(IMF)のカムドシュ専
務理事は七日、ロシア経済の構造改革が進んでいないとの報告をI
MF理事会に送り、十二月に予定していた六億四千万ドルの対ロ融
資の実行は延期されることになった。             
(了)  991208 0923
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12/09 20:17 チェチェン進攻に支持表明 米の一極支配に痛打 中

 【北京9日共同】中国の江沢民国家主席は九日午後、北京の釣魚
台迎賓館で、訪中したロシアのエリツィン大統領と非公式会談を行
い、欧米が集中非難を浴びせているロシアのチェチェン進攻につい
て「完全な理解と支持」を表明した。             
 両首脳はまた、米国による「一極支配」の動きを強く批判、中ロ
が「戦略的パートナーシップ」を強化し、「世界の多極化」を推進
することでも一致した。                   
 チェチェン紛争への非難や北大西洋条約機構(NATO)のユー
ゴスラビア空爆などで「主権国家への内政干渉」を強める米国に両
国は危機感を強めており、二十一世紀に向け戦略的協調の強化で応
じる構えだ。
 北京のロシア大使館などによると、チェチェン進攻について江主
席は「テロ組織打撃のためのロシアの措置を完全に理解し支持する
」と表明。                         
 また両首脳は「いくつかの国による一極の世界秩序構築の試みが
、世界の戦略的安定を損なわせ、国連の役割を弱めようとしている
」と批判、この問題で国連安保理常任理事国の両国が緊密な協力を
図ることで一致した。                    
 さらに両国が軍事、政治など広範な分野で「高い相互信頼」を有
し、中ロ関係が「史上最高のレベルにある」との認識でも一致。来
年初めに同国のプチン首相が訪中し、中ロ首相会談を行うことでも
合意した。                         
 中ロの非公式首脳会談は昨年十一月のモスクワでの開催以来二度
目。大統領は十日午後、帰国する。              
(了)  991209 2017

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