755−1. アルゼンチンと日本問題



アルゼンチン問題が大詰めを迎えています。この状況を  Fより

アルゼンチンのロドリゲス暫定大統領は23日、国会での就任演説で
「対外債務の支払いを停止し、透明な形で再交渉していく」と述べ
た。とうとうデフォルトになるようです。ペソの切り下げもしない
。今後、外国の国債でも信用できない国のものは、買ってはいけな
いでしょうね。しかし、同じことが日本に起こっているのですから
、用心してください。

日本の円も円安になり、今後、円の下落は確定的になっている。
このため、輸入品の値上げが起こることになる。マクドナルドの
ハンバーガーも値上げになるようだし、いろいろな物が値上げして
くるでしょうね。「デフレかインフレか」1999.11.29Fが、実現して
いるのです。大当たりですね。しかし、皆様からの賞賛があるので
はないかと、思いますが、ありませんね。(笑)

来年100兆円の国債を発行するのですから、アルゼンチンと同じ
ようなことが将来起きる可能性は十分にあるのです。国債のデフォ
ルト。真剣に日本産業の再興を考えるべきです。鈴木宗男のように
まだ、地方に公共インフラと騒いでいる有力自民党議員がいること
に、唖然としますがね。このため、日本はダメかと思います!!

デフレかインフレか
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/111129.htm
アルゼンチンの債務
http://www1.oecd.org/dac/Debt/htm/jt_arg.htm
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アルゼンチン、対外債務支払停止を宣言
 【ブエノスアイレス23日共同】アルゼンチンのアドルフォ・ロド
リゲス暫定大統領は23日、国会での就任演説で「対外債務の支払い
を停止し、透明な形で再交渉していく」と述べた。事実上の債務不
履行(デフォルト)への移行は必至となった。 
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大統領辞任を承認、「戒厳状態」を解除 アルゼンチン

 アルゼンチン議会は21日午後、デラルア大統領の辞任を承認し
た。大統領は承認に先立ち、商店の略奪や暴動を防ぐために出した
「戒厳状態」を解除した。同日午前も一部の地方では略奪が起きて
いるが、比較的平静な情勢になっている。

 憲法上の規定から、大統領職はプエルタ上院議長に引き継がれた
。プエルタ氏は48時間以内に、後継大統領の選出を議会に要請す
る考えを示している。

 後継大統領には最大野党の正義党所属の政治家が選出される見込
み。ドゥアルデ元副大統領や複数の州知事の名が挙がっている。
だが、60日以内の大統領選実施を求める議員も少なくない。
(01:47)  
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アルゼンチン経財相辞任、緊縮策後退の懸念
 【サンパウロ20日=窪田淳】アルゼンチンからの報道によると、
デラルア大統領は20日、カバロ経済財政相の辞任を了承した。政府
は19日、市民暴動の広がりを受けて非常事態を宣言。大統領は野党
幹部らと新たな組閣人事に着手するが、国民の反発が明確になった
ことで緊縮策が後退するのは必至だ。デラルア政権は、内政を優先
すれば国際金融界の信用を失いかねず、厳しい立場に追い込まれた。 
 カバロ経済財政相を含む全閣僚は、全土で商店などへの略奪行為
が続発し死者まで出す事態を招いた責任をとる形で、デラルア大統
領に辞表を提出した。大統領はこのうち、経済財政相の辞任を了承
した。少数与党出身のデラルア大統領は就任3年目にして迎えた最大
の政治危機を乗り切るため、最大野党の正義党に入閣も含めた支援
を要請。挙国一致体制の確立を目指している。国民の不満を背景に
緊縮策への強硬な反対を唱えてきた野党へ歩み寄ることは、1300億
ドルを超える公的債務を抱えるアルゼンチン経済がさらに混迷する
危うさもはらんでいる。 
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銀行の休日                YS  
 アルゼンチンでは21日、銀行が一斉に休業していたようです。

ゴールドマン・サックスは12月25日から業務停止。
う〜〜ん、年末年始はお仕事の方が多いかもしれませんね。
やるならこの機会しかないでしょう。

■(12/20)アルゼンチン株価、ペソ切り下げ懸念で大幅上昇
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt18/20011221df1i032121.html  
 【サンパウロ20日=窪田淳】アルゼンチンの代表的な株価指数で
あるメルバル指数は20日、320.46と前日終値比17.4%と大幅に上昇
して取引を終えた。通貨ペソの切り下げ懸念が高まり、現金以外の
比較的安全な逃避先として株式市場に資金が流れたため。大統領辞
任を受け、21日は銀行が一斉に休業し、ブエノスアイレス証券取引
所も休場する。 

 隣国ブラジルではアルゼンチン情勢の悪化で株価指数のボベスパ
指数が下落したものの、前日終値比で2.7%安にとどまった。通貨レ
アルの対ドル相場も1ドル=2.34レアルと前日終値比で1.6%の小幅安。 

■ゴールドマン東京支店の一部業務停止・金融庁
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20011221CEEI054121.html
 金融庁は21日、証券取引法のカラ売り規制違反で米国のゴールド
マン・サックス証券東京支店への行政処分を決め、内容を発表した。
自己売買業務を25日から来年1月11日まで、クレジットデリバティブ
など7業務について25日から1月4日まで、業務を停止するよう命
令した。社内の法令順守や内部管理体制の充実を求める業務改善命
令を出した。 

 ゴールドマンは1998年11月から今年7月にかけてカラ売りであるこ
とを明示しない違法な株式取引が2368件あったとして、証券取引等
監視委員会が行政処分を勧告していた。さらに金融庁の検査で、
売買高加重平均価格に基づく株式取引で直近の取引価格より安い価
格で売り注文を出す違法取引が今年5月に31件あった。 

 また、クレジットデリバティブなど7分野で行政当局の承認を得な
かったり、届け出をしないまま業務したりしていたという。 

 同証券東京支店は「行政処分を厳粛に受け止め、再発防止に万全を
期すべく法令順守意識の一層の徹底を図るとともに、社内における管
理体制の強化を進める」との談話を発表した。 

■ゴールドマン・サックス証券会社東京支店に対する行政処分につ
いて
http://www.fsa.go.jp/news/newsj/13/syouken/f-20011221-2.html 
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Re:銀行の休日 YS   
 以前紹介した朝日の記事です。
『1ドル=130円やそれ以上の円安になると、米国内の懸念は強
まるだろう』に注目ですね。さて今いくらかな?

【経済ひと模様】 
「日本の金融危機回避策は」フレッド・バーグステンIIE所長に
聞く
不良債権、8月に切り離し処理をフレッド・バーグステン国際経済
研究所(IIE)所長
http://www.asahi.com/business/file/K2001042600254.html 

 28日にワシントンで開かれる主要7カ国財務相・中央銀行総裁
会議(G7)を前に、フレッド・バーグステン米国際経済研究所(
IIE)所長に聞いた。「G7が直面する最大のリスクは、日本の
銀行の不良債権処理が進まず、日本に金融危機が生じること」とし
た上で、8月の夏休み期間を利用して、不良債権を銀行の帳簿から
切り離す思い切った処理に踏み切るべきだ、と提案した。 

 ━G7の主なテーマは何でしょうか。 
 「世界経済の行方が不透明になり、世界不況にまで発展するリス
クをどうみるか、が焦点になろう。(日本と米国は金融緩和をした
ため)欧州が世界経済をできる限り支えてほしいという期待が高ま
るだろう。欧州中央銀行(ECB)は、とりわけ政治家からの圧力
を嫌う。が、欧州だけが今のところ行動を起こしていない、と言及
されるかもしれない」 

 ━世界不況になるのでしょうか。 
 「私自身は、世界経済についても、米国経済についても比較的楽
観的だ。米国の労働生産性の上昇は4%程度の経済成長を可能にし
たと考えられる上、(不況を防ぐ)政策手段がたくさんあるからだ
。米連邦準備制度理事会(FRB)は、さらに2.0%幅程度の利
下げができるし、減税の余地もある」 

 ━日本について、G7での議論は。 
 「日本は、銀行の不良債権処理について、必要な処理を先送りし
ていた。最近、正しい方向が打ち出されたものの、また逆戻りして
いるようだ。今度断固とした措置を取れなければ、日本に金融危機
が起きると思うし、世界経済にも悪影響が及ぶ。G7での議論でも
、日本の不良債権問題について、多くの懸念が表明されるだろう」 

 ━日本の銀行が不良債権を徹底処理すれば、債務超過になる銀行
が出て、さらに公的資金が必要になるのでは? 
 「この10年の日本の経験は、銀行の不良債権の処理を先送りす
ればするほど、かかる税金が増えることを示している。そして、
銀行問題が解決しない限り、経済は成長しない。株式買い上げ機関
を創設して時間を稼ぐことも考えられているようだが、同じ税金を
使うのなら、不良債権処理に使うほうがよほど意味がある」 

 「一つ提案がある。時価会計での決算が始まる前の今年8月の夏
休みの時期に、政府が、2、3日のバンクホリデー(銀行の休日)
を宣言する。この間に、不良債権を一気に銀行の帳簿から切り離し
、新たに設立する資産管理会社(AMC)がそれを引き受ける。
金融システム維持のために必要な額の公的資金を、銀行に資本注入
する。資産管理会社は5年かけて引き受けた不良債権を売却する。
市場は思い切った措置を歓迎し、株価は上昇するだろう」 

 ━日本には、経済回復のために、円安に期待する向きもあります。 
 「今年の米国の対日貿易赤字は過去最高の水準になるだろう。(
日本の輸出を促進する)円安は、管理貿易や『ジャパン・バッシン
グ』を呼び、危険だ。日本の構造改革への圧力を減らすことにもつ
ながる。今の水準ならG7で問題になるとは思わないが、1ドル=
130円やそれ以上の円安になると、米国内の懸念は強まるだろう
」(聞き手 山脇岳志=ワシントン) 
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     アルゼンチン     MN 
アルゼンチンで暴動激化、政府が「戒厳状態」宣言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011220-00000203-yom-int

内の情報でも、S&Pが一月末に同国がデフォルトに陥ると言うニュー
スが、9時前のAPで入っています。

因みに、今日の日経の朝刊に、BISの店頭デリバティブ残高発表の
記事がありました。6月末点で世界で、99兆7550億ドル。
日本では、13兆9000億ドル。8000兆円というのも2000
年時点の情報です。増えてますね。ちょっと、いそがしくて書くこ
とが出来ないので、お手数ですが、ご自身でご確認されてください。
 ただ、19日に出されるということも興味深いですし、6月末と
言うことですと、7月から米同時テロまでの期間でデリバティブに
関して、何か変化があったと言うことでしょう。注目する価値有り
です。
 その辺の情報を洗いたい今日この頃ですが、仕事が年末でして、
できれば、調査をどなたか宜しくお願いします。


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