706−1.日本経済の国際化



日本経済の国際化が現実的になってきた。それを見よう。 Fより

とうとう、特需でしょうか?イージス艦の中心である防空システム
の国産が可能になった。これにより、日本でのイージス艦はかなり
安くなる可能性がある。日米同盟で日本の利用が本格化する可能性
もある。

中国も米国との対応上、日本のイージス艦の派遣に懸念を表明する
程度で、あまり強い処置が取れなかった。イージス艦をインド洋ま
で、派遣したことにより、日本の周辺異常事態は事実上、中東地域
まで及ぶことになる。台湾地域異常事態も当たり前に含まれること
になる。よって、中国の台湾攻撃で、米国の台湾関係法が発行する
と、日本も当然のごとく米国支援に乗り出すことになる。やっと、
日本のヌエ的な対応を打破できたのです。
中国も、今回派遣を強く反対すると、テロ支援国家というレッテル
を張られ、WTO加盟ができない可能性があったために、どうする
こともできなかった。これで、日本の嫌軍意識が大きく軽減された
ようだ。やっと、社民党や共産党の呪縛がなくなった。

しかし、中国WTO加盟を見越して、世界の各国が詣でをしている。
中国も、経済的なテイクオフができた可能性がある。とうとう、
日本が世界の生産の中心地を譲りその中心は中国になるであろう。
この変化によって、日本を欧米と同じような知的生産国家に変貌さ
せる必要があるのです。個人の知恵が重要になり、組織帰属性や
まじめさなどが重要でなくなるため、今まで日本の人間として規範
が変更されることになる。このため、日本は従業員の会社移動性や
個人重視の規範に変化させることになる。また、世界市場をいつも
意識する必要が出てくる。この変革をせずに、ムダな公共事業をや
っても、ただ金をばら撒いても、景気は回復しない。付加価値があ
るハードでもソフトでも、サービスでも、なんでも需要を喚起して
かつ、それを日本で生産しないと、経済は回転しないのです。
もう、いい加減、目を覚ますべきです。単純な施策では、日本の
経済は上手くいかない。日本も世界の先進諸国と同様なレベルであ
り、努力をしないと経済は衰退するのです。日本優位論はもう、
ないと思うべきです。世界の企業とも協力していくべきです。

この一歩が、日産とルノーの提携であろう。日本企業が世界的な、
工場再編や新設をルノーと共同で行うことになった。このためには
日本人自体が変わる必要がある。世界人になる必要がある。
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三菱にとっていいことは日本にとっていいことだ!??  YS   
   
今日の日経の一面トップで掲載されています。 
何も変わらない構図がここにありますね。 
それにしても、日経さんはよく書きましたね。 
他のメディアはこのこと書けるかな?? 

■三菱電など4社、イージス艦防空システム生産に参加 
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20011102CAHI138001.html 
 三菱電機や三菱重工業など日本の防衛関連メーカー4社は、イー
ジス護衛艦に搭載する高性能の防空システムの生産に初めて参加す
る。制御ソフトやミサイル発射装置など米軍が開発したイージスシ
ステムと呼ばれる基幹部分の3割相当を国産化する方針。米政府か
ら一括購入してきたが、日米防衛協力が緊密化する中で、メーカー
と関係当局が高度な防衛技術の共有化を一段と進める。 

 生産に参加するのは、海上自衛隊が2002年度に調達、2007年度に
配備予定のイージス艦に搭載する設備。日本側4社はシステムの主
契約者である米ロッキード・マーチンとライセンス契約を結んで一
部を国産化する方向で詳細を詰めている。三菱電機は米側のシステ
ムと国産の武器など日本側固有のシステムを連携させるソフトを構
築。三菱重工業はミサイルを連続発射できる垂直発射装置、沖電気
工業とNEC系の日本アビオニクスが汎用技術を使ったコンピュー
ターとソフトを担当する。  
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スーパーセールス YS   2001/11/01 00:51 
   
デビッド・ロックフェラー氏の中国、そしてフランスのロシアに続
いて、ドイツが中国を訪問しました。 
産業界の人間を率いて訪問するのは、アメリカの得意技だったんで
すが、ドイツもなかなかの成果を上げた模様です。皆さんしたたか
ですね。生き残りをかけて必死です。 

■独中首相が会談 100億ドル超の契約調印 
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=IWT&PG=STORY&NGID=AITN&NWID=A3663110 
【北京31日共同】中国の朱鎔基首相は31日、訪中しているドイ
ツのシュレーダー首相と会談、その後、ドイツの医薬品大手バイエ
ルを含む2件の新規投資契約などの調印式に立ち会った。 
 シュレーダー首相は50人近い企業家を率いて訪中。1日に調印
する案件を含め、投資・貿易の契約総額は100億ドル以上とみら
れている。朱首相は「ドイツは中国にとって欧州最大の貿易相手で
あり、同時に欧州最大の投資国だ」と歓迎。シュレーダー首相は「
今回調印する協力事業は非常に規模が大きく、(良好な)両国関係
を証明している」などと語った。会談後、記者会見した朱首相は反
テロでの国際協調が会談の一つの重要なテーマだったと語った。
(了) 

■German Leader Meets Chinese Premier 
http://dailynews.yahoo.com/h/ap/20011031/wl/china_germany_1.html 
■BASF moves ahead on $1 bln China plant 
http://biz.yahoo.com/rf/011031/pek121519_1.html 
 
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Re:日仏新時代へ YS   2001/10/31 20:02 
続報です。そのフランス発で気になるニュースが入ってきました。 

■仏政府、ルノー持ち株比率25%まで引き下げ・売却時期は未定 
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20011030dahi350030.html 
【パリ30日=柴山重久】フランス財務省は30日、ルノーと日産自動
車の株式持ち合いを含む提携強化を歓迎する声明を発表した。この
中で、現在は44%あるルノーに対する政府持ち株比率を将来的に25
%まで引き下げる方針を明らかにした。 

 仏財務省は声明の中で、両社の発表により「日仏2国の産業グル
ープが新たな段階に入る」と強調。日産のルノー株取得により、仏
政府持ち株が約38%に低下することに言及したうえで、最終的には
約25%まで下げるとした。ただ、売却時期については「株式市場の
状況などを考慮、現時点では決定していない」としている。 

■ビンラディン氏が米と接触 今夏にと仏紙報道 
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=IWT&PG=STORY&NGID=AITN&NWID=LATEST 
【パリ31日共同】31日付のフランス紙フィガロは、ウサマ・ビ
ンラディン氏が今年7月4日から14日までドバイのアメリカン病
院に入院、この間に米中央情報局(CIA)のドバイ支局責任者が
同氏に接触していたと報じた。 
 ドバイからの別の報道によると、病院当局者は同氏が入院したこ
とはないと語った。 
 病院関係者が同紙に語ったところによると、同氏は直腸の病気の
治療のためパキスタンのクエッタからドバイ入りした。香港で発行
される週刊誌アジアウィークは昨年3月、同氏の内臓の病気が進行
し、専門家の治療が必要な状況だと報じていた。CIAの現地責任
者は病院で同氏と接触、ドバイを離れた翌日の7月15日にはワシ
ントンの本部に報告した。同氏には側近のザワヒリ氏と4人のボデ
ィーガード、アルジェリア人の看護婦が同行していたという。
(了)  
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Re:日仏新時代へ YS   2001/10/31 14:13 
   
当時の経過は下のサイトでまとめられています。参考にしてくださ
い。通産省(現経済産業省)、フランス政府(現在ルノーの株式を
44.2%保有)が全く関与していなかったわけではありません。 
特にフランス政府は相当圧力をかけていたようです。 
このあたりの事情を知るには、「自動車 合従連衡の世界」(佐藤
正明、文春新書)がお勧めです。(定価710円) 

■日産―RENAULT 
http://www.sankei.co.jp/databox/paper/9801/22/advertising/automobile/WM/saihen/nissan/1999/saihenindex.html 

以前にも書いたことがありますが、現在の自動車メーカーの配置(
海外企業との提携関係)を見れば、アメリカ、フランス、ドイツに
うまく分散させていると思います。 
でも近い将来更なる合従連衡が始まるような気がします。 

日産の事例は、日本の経営者がもっと参考にすべきでしょうね。 
確かに下請けを泣かせただけとの批判もありますが、結果を出して
います。 
そして現在は雇用も維持しています。 
経営レベルでもJリーグ方式を採用すべきでしょう。そうすればま
だまだ再生できます。 
相当反発があるかもしれませんが、特に銀行や大企業の経営者で国
内外から社外取締役就任要請が来ないような方には、速やかに退場
いただくといった見方も必要です。 
現在では内部取締役就任がゴールになっていて、そこから先は皆さ
んあまり勉強しません。 
ゴールをより高いレベルに設けるべきとの考え方です。 
先進国の中で社外取締役制度を実施していないのは日本だけです。 
情報が閉ざされている要因のひとつです。 
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日仏新時代へ YS   2001/10/31 01:03 
   
 ルノー・日産BVのメンバーを見て本当に驚きました。 
ルイ・シュバイツアー会長自らが就任するとは。 
知らない方が多いと思いますが、シュバイツアー会長はフランスの
名門一族です。 
大叔父はあのアフリカ医療伝道師のシュバイツアー博士で、アスペ
ン研究所の生みの親のひとりです。 
また哲学者のジャンーポール・サルトルは従兄弟にあたり、父親は
IMFの専務理事を務めていました。 
シュバイツアー会長自身もファビウス元首相の特別補佐官でした。 
日仏間の強力なパートナーシップにつながるでしょうね。 

■<日産>ルノーと株式持ち合い合意 共通の意志決定に新会社も 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011030-00000065-mai-bus_all 
 日産自動車と仏ルノーは30日、株式の持ち合いや、両社共通の
意志決定を行う新会社の設立などで合意した、と発表した。日産は
ルノーの議決権のない株式を15%取得し、ルノーは日産株の保有
比率36・8%を44・4%まで引き上げる。また、両社の共同事
業を決定する新会社を設立する。日産は仏政府に次いでルノーの第
2位株主となり、両社の株主総会やフランス政府の承認などを経て
、02年半ばまでに実現する計画だ。 
 新たに設立する新会社「ルノー・日産BV」(本社・オランダ)
は、両社の経営トップが参加して毎月開催していた意志決定機関「
グローバル・アライアンス・コミッティー」を会社組織にするもの
で、両社が50%ずつ出資。社長にはルノーのルイ・シュバイツア
ー会長、副社長にはカルロス・ゴーン社長が就任する。新会社は、
両社が共同で設立する子会社などを傘下に置き、車台(プラットフ
ォーム)やエンジンの共通化など、共同事業の意志決定を行う。 
 また、ルノーは1株400円で日産株を取得できる新株引き受け
権を行使し、2160億円を日産に新たに出資する。日産はルノー
からの第三者割当増資で15%または4200万株を取得。日産が
ルノーの株式を保有するのに伴い、カルロス・ゴーン社長が、ルノ
ーの社外取締役に就任する。
 【古田信二】(毎日新聞)[10月30日21時44分更新] 

■詳細はこちら 
http://www.nissan-global.com/JP/ASTORY/0,1301,SI9-CH-LO4-TI471-CI394-IFY-MC92,00.html 
http://www.renault.com/presse/detail.cfm?langue=2&id=30802&id_cat=1 
「ルノー・日産 BVメンバー」 
社長:ルイ シュヴァイツァー (ルノー) 
副社長:カルロス ゴーン(日産) 
メンバー:(アルファベット順) 
ピエール=アラン ド スメット〔Pierre−Alain de
 SMEDT〕(ルノー) 
ジョジュル ドゥアン〔Georges DOUIN〕(ルノー) 
フランソワ アンフレー〔Francois HINFRAY〕
(ルノー)

Louis Schweitzer 
Chairman and Chief Executive Officer - 58 years old 
Director: 
Banque Nationale de Paris 
Compagnie Financiere Renault 
Electricite de France 
Pechiney 
Renault Credit International 
Member of the Supervisory Board Philips 

Pierre-Alain DE SMEDT 
Executive Vice President 
56 years old 

Georges DOUIN 
Executive Vice President 
55 years old 

Francois HINFRAY 
Executive Vice President 
46 years old 
http://www.renault.com/presse/dirigeants.cfm?langue=2&id_cat=8 


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