501−1.世界エネルギーの動向



                     YS
相当アメリカからプレッシャーがかかっているようですね。 
やっぱり原発攻撃は相当効果ありだったのかもしれませんね。 
このあたりの交渉のできる政治家はいないんじゃないかな。 
奥田さんか出井さんか小林さんか槙原さんか宮内さんあたりに 
頼む方がいいかもしれませんよ。 
人脈に大きな差があるでしょ。それも戦略ですよ。 

京都議定書「米抜き発効」で日欧に姿勢の違い(朝日) 

 欧州連合(EU)加盟国の環境担当相らが9日訪日し、河野洋平
外相、川口順子環境相と相次いで会談した。地球温暖化防止のため
の京都議定書に米国が不支持を表明している問題について、米国の
議定書批准が重要との認識で一致した。ただEU側は、米国抜きで
でも02年の発効を目指す方針を表明。日本側は米国が不参加なら
温暖化対策の効果が薄れると指摘し、日欧の対米姿勢の違いが鮮明
になった。 

 河野外相は会談で「米国の参加は地球環境にとって極めて大きな
インパクトを与える。米国が参加した方がはるかに環境を守ること
になる」と述べた。これに対し、EU議長国スウェーデンのラーシ
ョン環境相は「1カ国で多国間協定を一方的に死文化したと宣言す
ることは許されない」と米国を批判。「たとえ米国が参加しなくて
も02年の批准を決意している」と明言した。 

 同環境相は「ブッシュ政権による議定書批准を希望しているが、
それは極めて困難だと思っている」との見方も示した。 

 会談には、EU側は同環境相と次期議長国ベルギーのドゥルーズ
国務相らが出席。欧州委員会駐日代表部によると、来日予定だった
バルストレム欧州委員(環境問題担当)はオランダでの空港火災で
出発が遅れたために来日を見送った。(21:59) 

京都議定書、米への働き掛け粘り強く=森首相(時事) 
 地球温暖化防止を目指す京都議定書の枠組み離脱問題に関して
訪米していた荒木清寛外務副大臣ら政府・与党代表団は9日午後、
首相官邸に森喜朗首相を訪ね、帰国報告を行った。これに対して、
首相は「粘り強くあらゆるチャンネルを通じて米側に分かってもら
えるようにやっていかなければならない」と述べ、米国に京都議定
書支持を求めていく考えを示した。 (了) 

環境対策、米の参加は不可欠=経済産業次官(時事) 
 経済産業省の広瀬勝貞事務次官は9日の定例記者会見で、温室効
果ガスの削減目標を定めた京都議定書について、これに不支持を表
明した米国抜きで発効しようとする動きが欧州連合(EU)などに
あることに関し、「二酸化炭素排出量の4分の1を占める米国が入
らないと、実効性のある地球環境対策から離れてしまう。あくまで
米国の参加を要請していくべきだ」と述べた。 (了) 

米国に議定書支持求める=官房長官(時事) 
 福田康夫官房長官は9日午前の記者会見で、ブッシュ米政権が地
球温暖化防止を目指す京都議定書を支持しないと表明した問題に関
連し「7月の第6回地球温暖化防止会議(COP6)再開会合で米
国が京都議定書の発効を目指した交渉に積極的に参加するよう関係
国と連絡し、引き続き働き掛けに全力を尽くす」と述べ、欧州連合
(EU)などと協力して米国に京都議定書支持を求めていく考えを
示した。 (了) 

下は「NHKニュースが動画でご覧になれます。」なのだ。 
EU 米抜きで議定書批准も 
二酸化炭素などの排出削減を義務付けた京都議定書にアメリカが反
対を表明したことを巡って、河野外務大臣とEU・ヨーロッパ連合
の代表が会談しました。EU側はアメリカが参加しなくても批准に
全力を挙げる考えを示しました。 
04/09 21:17 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/09/grri8400000037ht.html 

官房長官“議定書で再考を” 
アメリカのブッシュ政権が、地球の温暖化を防ぐ「京都議定書」に
反対を表明した問題で、福田官房長官は先にアメリカを訪れた政府
・与党の代表団の帰国報告を踏まえて、引き続きアメリカに再考を
求めていく考えを示しました。 
04/09 14:17 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/09/grri84000000376z.html 

「京都議定書」で戦略会議 
ブッシュ政権が地球の温暖化を防ぐ京都議定書に反対表明した問題
で、対応などを協議する外務省の「地球環境外交戦略会議」が環境
問題にかかわりの深い10の国や国際機関に駐在する日本の公使ら
が出席し9日東京で始まりました。 
04/09 12:17 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/09/grri84000000374g.html 

議定書問題 米への対策議論へ 
環境問題を話し合う「環の国づくり会議」が9日、開かれます。政
府は二酸化炭素などの削減を義務付けた「京都議定書」を支持しな
い立場を明らかにしたアメリカに再考を促すための具体的な対応策
を議論することにしています。 
04/08 04:44 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/08/grri8400000036fa.html 

日中韓 米は議定書政策変更を 
日本、中国、韓国の環境問題担当の閣僚が東京で会合を開きました
。地球温暖化防止のためには最も多く二酸化炭素を出すアメリカの
参加が不可欠だとして、京都議定書に反対のアメリカに政策の見直
しを求める共同声明を発表しました。 
04/08 17:51 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/08/grri8400000036oo.html
===============================
●京都議定書批准で政府を批判 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/12/grri8400000039t0.html 

■森嶌氏は、この中で次のように語っている。 
「日本政府は、アメリカが新しい提案を出してくるのを待っている 
が、京都議定書の大幅な見直しを求められたらどうするつもりなの 
か、いつも判断が後手にまわる。」 

「たとえアメリカが批准しなくても日本は批准するという覚悟を示 
してアメリカが国際社会の批判を浴びて批准せざるをえない状況に 
追い込むべきだ。」 

■思わず拍手したい気持ちになるが、森嶌氏なぜこんなことをおっ 
しゃるのだろう。 

新長計を問う(2000/9/9)開催風景−原子力資料情報室 
http://www.cnic.or.jp/action/events/archive/20000909/photos.html 

原子力委員会委員 
http://www-atm.jst.go.jp/jicst/NC/setu/setu2.htm 

財団法人電力中央研究所広報部 
http://criepi.denken.or.jp/PR/Event/trilemma/1999/morishima.html 

温暖化も原発も絶対いやだ! 
http://www.ne.jp/asahi/macrosoft/take/genpatui01.html 

講演テーマ「環境共生について」−日本環境共生学会 
http://www.ja-hes.gr.jp/sympo/lecture1.html 
国際政治の世界は、本当に恐ろしい。 

 昨日、来日していたEU代表団と外務省との会談で 日本側がア 
メリカへの説得に固持したために、京都議定書の新たなルールが温 
暖化防止会議ブロンク議長から公表されるようである。 

 新議長案は、日本が主張していた自然林の吸収分を除外し、日本 
や米国には厳しい提案となりそうである。ついに、議長国日本に向 
けた時限爆弾のスイッチが入ったようである。 

 このままアメリカとの関係を重視していけば、排出権取引はおろ 
か、アメリカとともに孤立化への道を歩むことも予測される。すで 
にEU側は、ロシア、アジア諸国、および発展途上国間での調整を 
終了しており、最終目的地が日本であった。 

 そのEUを結束させているものがなにか少しづつ見えてきた。 

http://www.planetark.org/dailynewsstory.cfm?newsid=10480 

 このモーレイ社は、CGNUのグループ企業で急速に力をつけて 
いる。CGNUは昨年CGUとNorwich Unionが合併 
して誕生した総合金融グループである。 

 このニュースを配信したのがロイター。そしてCGNUの会長は、 
ペール・ユレンハマー(Pehr Gullenhammar)で、 
ロイター・ファウンダーズ・シェア・カンパニーの会長も兼任して 
いる。 

 ロイター・ファウンダーズ・シェア・カンパニーは、ロイターの 
独立性、中立性を守るために1984年に設立されているが、果た 
して中立性とはどう定義されるべきものだろう。 

 モーレイ社とロイターとの最近の深まる連携に不安が募る。メデ 
ィアの鉾先が、アメリカから議長国日本に向かうのも時間の問題か 
もしれない。 

 ペール・ユレンハマー会長は、ボルボの前会長であった。現在は、 
ロイター以外にフランスの1826年設立のメディア大手 
Lagardereの取締役で、つい最近まで投資銀行ラザードの 
マネージング・ディレクターも勤めていた。 

 気をつけた方がいい。最悪の事態は、直前でのアメリカ側の逃亡 
であろう。過去同じようなことを何度か見てきたように思われてな 
らない。人脈的には十分予測できることである。 

 この問題の大きさに日本人はまだ気付いていないようである。な 
にもないことを祈るばかりだ。しかし、産業界は生き残りをかけて 
すでに大きく動き始めている。「拡大日本」が「脱出日本」となる 
のだろうか? 

 日本政府の勇気ある決断を祈る。 

==============================
「地球温暖化防止と先進国の役割」 
http://www.jnc.go.jp/zmonju/forum_sokuho/13pm/13pm.html 

■う〜〜ん。 
単純に考えればアメリカからの第一波「原子力発電推進」ビ〜ムに 
対するEUの発した「原発は除外だよ」ビームに少し動揺している 
のかなぁなどと想像してしまうのである。 

「原発は除外だよ」ビームについて 
●CO2削減調停案 原発は除外 
http://www.nhk.or.jp/news/2001/04/12/grri8400000039c6.html
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●2001年4月13日(金) 7時27分 
米国は新しい省エネルギー政策を打ち出す必要=報告書(ロイター) 
http://news.yahoo.co.jp/headlines/reu/010413/bus/07275801_japan_35288_1.html 

■独立系作業部会は、CFR(Council on Foreign Relations)と 
ライス大学ベーカー研究所(James A. Baker III Institute for 
Public Policy of Rice University)となっています。 

一見バラバラに見えたものが、繋がり合ってきています。こうやっ 
て点と点を繋ぎ合わせていくと全体像が見えてくることがあります。 
なかなか根気のいる作業ですが、同じことを何度も続けていると慣 
れてくるものです

ライス大学ベーカー研究所について(4月3日BBS)を参照。 

GORBACHEV TO VISIT HOUSTON THURSDAY TO ACCEPT ENRON PRIZE 
http://www4.enron.com/corp/pr/releases/1997/134gorbi.html 

MandelaEnronPrizePressRelease.html 
http://www4.enron.com/corp/pr/releases/1999/ene/MandelaEnronPrizePressRelease.html 

James A. Baker III、Henry Kissinger、Colin Powellそして 
Kenneth L. Lay (chairman and CEO of Enron)。 

チェイニー副大統領が率いるホワイトハウス・エネルギー政策開発 
グループについては、(4月1日BBS)を参照。 

「このチェイニー副大統領は、諮問委員会「エネルギー政策開発グ 
ループ」を設置しており、そのメンバーとして原子力業界と深いつ 
ながりを持つエネルギー省高官のジョー・ケリハーを中心に原子力 
ロビイストが参加しており、彼らの努力と今回の加州電力危機のお 
かげで、チェイニーの原発見直し発言につながっている。」 

なおCFRのサイトにいけば、論文が入手できます。 
週末じっくり分析しようかな。おくやまさんもよろしく。 
コスモスさんも頑張ってね。 

EU側の鉾先がアメリカから日本へと大きく変わってきました。 
このまま先送りを続けるとNGOも動きますよ。今週末あたりがス 
タートかな。 

http://www.cfr.org/p/pubs/Energy_TaskForce.html 
STRATEGIC ENERGY POLICY CHALLENGES 
FOR THE 21ST CENTURY 

Report of an Independent Task Force Sponsored by the 
James A. Baker III Institute for Public Policy of Rice University 
and the Council on Foreign Relations 

ついでにこれも必見です。 
http://www.cfr.org/p/resource.cgi?pub!3929 
The Collapse of the Kyoto Protocol and the Struggle to Slow Global
 Warming By David G. Victor Princeton University Press (April 2001) 


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