498−1.米中機事故のその後



Re: 国際戦略コラムno.492-2米中機事故について 
干し柿仙人です

(1)中国側からの視点は?
(2)米中共同プロジェクトは日米共同より多いのでは?映画制作
   とかパンダ保護とか。
(3)これまでの対応状況を見ていると、危険なブッシュ大統領を
   中国がなんとか大人の対応で抑えようとしているように見え
   ませんか?
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(Fのコメント)
中国サイドは、偵察機で中国海軍の動向を知られたくないようです
。それは、またロシア製巡洋艦を充分操船できないためであると思
う。このため、この偵察機のスクラングルは海軍機が行っている。
領海外であっても、偵察はいやでしょうが、中国は自分ではやって
いるのです。日本の領海に侵入して、日本の対応をマークしていま
すから。それを、自分の行為は正当で米国の行為はおかしいという
のは中華思想的な対応でしょうね。

米中の経済共同化は広範囲で行われています。日本ではシェアが
ほとんどない世界最大の空調機器メーカのキャリアやエレベータの
OTISや制御機器のジョンソン・コントロール、自動車は今の所
ベンツですが、その他は欧州企業が押しやられているような状況で
す。このため、チェイニーが中国との交渉を裏で仕切っているよう
ですね。チィニー自身がロスチャイルド系の人たちと交友関係があ
るのですから。どうも、YSさんの情報によると、キッシンジャー
も中国では動いているようです。ここが問題ですね。強硬派は実は
、親中国派ということになると、TMDなどはどうしてやるの???

日本から金を出させるため、米中が組んで危機を演出している可能
性も考える必要はありますね。YSさん、分析をお願いします。

干し柿仙人さんが考えるより、世の中は複雑怪奇なのでしょうね。
日本からお金をどう米国は稼ぐかを、一生懸命米国のエリートは、
考えているようですよ。しかし、それを知ったとしても、日米同盟
は堅持するべきです。ここは日本が大人の対応をするべきです。
このためには、日中の関係を米中の関係のような関係にする必要が
あるのでしょうね。
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中国についてもっと情報をください!         コスモス

やっぱりふる@鶴川さんは見事にまとめて下さいますね。感謝感謝
、メモメモ(他力本願)。 
 やっぱり未だに解放軍の軍閥主義は抜けないのですか。まあ主席
がスピッツだから仕方が無いですね。私だってあんなのに従いたく
ないし。 

 得丸さん、これは月刊アフタヌーン連載の『セラフィックフェザ
ー』に出ていたセリフなのですが、「大衆が求めているのは自分達
が納得できる情報であって、必ずしも正確である必要は無いのだよ」
というのがあるんです。

 国際情勢において必要な情報は、「自分達にとって利益になるこ
と」が重要であり、それ意外のファクターは無用だと思います。
あくまでも真実を求めるおつもりなら、「信じる・信じない」の
花占いをしているより、ジャーナリストになって現地に赴くしかな
いのでは? マスコミも各国政府も、情報に真実なんて求めてない
のだし、真実を立証できるのは現場に赴いた本人しか不可能でしょ
う。 

 情報の信憑性は多種多様の情報源から情報を得て、照らし合わせ
て自分なりの「正しいと思われる情勢」を判断するしかないのです
から、その手法の正当性を問うのはいかがなものかと。 
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米中機衝突               ふる@鶴川
> ふるさんは、ABCのニュースを信じますか 得丸久文 
> 
> ABCの報道内容は事実だと思いますか? 
> 僕はこれを信じていいものかどうか、わからない。 

 ことの真意は判りません。米国側としては、墜落した戦闘機のパ
イロットは、危なっかしい戦闘機乗りだったと主張することによっ
て、中国側でさかんに流しているパイロットの奥さんの悲しみの報
道をうち消す趣旨があるのかもしれません。 
 でも、どこぞのニュース番組で、スクランブル発進した中国軍の
パイロットで、無事に帰ってきた人があちらのニュース番組に出演
して「米軍機が急に進路変更して衝突した」という話を放映してい
たそうです。 
 低速の偵察機が急に進路変更して衝突するのですから、戦闘機が
随分と接近していたことが伺えますので、ABCのニュース報道も
信憑性が出てきます。 
  
 知人のたとえ話ですが、日本の領海を侵犯しまくってくれている
中国海軍の海洋調査船を、海上保安庁の巡視船が追跡して、相手の
進路変更時に衝突してしまい双方沈没の事態になったら、1時間後
に森総理に「中国海軍艦艇が急に進路変更してきたので衝突した。
日本の領海を侵犯した上に巡視船を沈没させる中国の行為は、まさ
に侵略行為にほかならない。私は断固抗議する。」と、言えるぞ! 
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Re:中国についてもっと情報をください!       YS
米中軍用機接触事件の記事を最初に見た時の印象 
1 またメディアを誘導したな。=「逸らす」の意味です。 
2 「逸らす理由は」 
3 そのときの重要事項=温暖化離脱問題。 
4 そして温暖化離脱問題に確信を持ちました。 

2’米中関係の認識の再確認 

同じようなことは過去何度も見てきたことなので、米中軍用機接触
事件については、特別な大きな関心がわかなかった。 
おそらく下の記事で決着できるでしょう。 

多大な情報をいかに見るかは、自分自身の経験の基づく直感でしか
ありません。「そして私自信も間違っているのかもしれない。」 

反論の前に申し上げておきますが、地球温暖化についての認識は、
私自身は米側の見解に近い。すなわち得丸さん同様疑いを持ってい
ます。
現在の問題は、それが実際にあるのかどうかの問題ではありません。
21世紀の覇権に関わる政治的問題なのです。

長い間、同じような事象を見てきてはっきりと申し上げられること
は、すべてにそれぞれの利害が絡んでいるということです。 
その利害がどこにあるのかを見極めることを問題意識の原点とする
べきです。多分ここにビジネスマンとしての能力も問われるのかも
しれません。

情報の量やスピードに文句を言っても仕方がない。分析できる能力
を身につける覚悟があるかどうかの問題ではないでしょうか? 
きつい言い方かもしれませんが、それを教育に反映すべきかどうか
を問われた場合は、YESと答えるでしょう。どこの世界でもスポ
ンサーってありますよね。それを正直に教える時代に来たように思
います。 

■米中関係の悪化回避で一致(読売) 
 【北京7日=杉山祐之】新華社電によると、パウエル米国務長官
と銭其シン・中国副首相は七日までに、米中軍用機接触事件に関し
て書簡を交換し、両国の関係悪化を回避する方向で一致した。また
、パウエル長官が「事件が招いた苦痛を遺憾とする」としたのに対
し、銭副首相は、当面の対米要求を「謝罪」に絞る考えを示した。

 米国に対するハードルを下げ、米中関係の早期安定を図ろうとす
る中国の姿勢が伺える。(「シン」は「深」のサンズイが「王」ヘ
ン) 

 パウエル長官は四日、銭副首相に書簡を送り、事件の結果を深刻
に受け止めてていることを中国側にはっきり伝えた。中国戦闘機の
乗員が行方不明になっていることについて、「ブッシュ大統領はじ
め、私も全米市民も、搭乗員の家族らと同様、彼を思い、(無事を
)祈っている」と、中国側の感情に配慮を示し、「良好な両国関係
のために努力し、この不幸な事件を過去のものにしたい」と記した。

 これに対し、銭副首相は六日、返信を送り、「この事件が中米関
係を損ねることを望んでいない。だからこそ、冷静かつ抑制した
態度で事件処理に当たっている」と説明した。また、中国が停止を
要求した中国沿岸での米軍の偵察飛行については、「双方で協議す
べきだ」と記し、要求をトーンダウンさせた。 

 ただ、「遺憾なのは、米国の態度が、中国側が受け入れられるも
のではないということだ」と指摘。「米国が事実を直視し、積極的
、実務的な態度をとり、中国人民に謝罪することが問題解決にとっ
て極めて重要だ」と強調し、謝罪を巡る米国の対応が、米機乗員の
早期引き渡しを実現する決定的要因になるとの考えを示した。 
(4月7日19:54) 

■共同文書で決着へ 米中接触事故で進展(共同) 
 【ワシントン6日共同】米中軍用機接触事故で、両国政府が事故
についての共通認識を示した文書作成に向け、詰めの作業を進めて
いることが6日、明らかになった。米政府から説明を受けた上院軍
事委員会のウォーナー委員長が同日会見して明らかにした。事故を
めぐる対立を決着させるのが目的で、米中の交渉は大詰めを迎えた。
拘束中の米偵察機の乗員24人が近く解放されるとの見方が強まっ
ている。委員長によると、文書には「謝罪」の表現は含まれないが
、中国人パイロットの行方不明について「遺憾」を表明する。文書
はブッシュ大統領、江沢民国家主席の両首脳が目を通しているとい
う。 

文書作成で交渉最終段階へ、軍用機接触事故で米中  nikkei
 【北京8日共同】米中軍用機接触事故で中国海南省に緊急着陸し
た米偵察機の乗員24人の引き渡しなどをめぐる米中間の交渉は8日、
最終段階に差し掛かかり、交渉決着に向けて双方で作成中の文書を
めぐってぎりぎりの駆け引きが続いた。北京で中国政府と交渉して
いる米国のプリアー駐中国大使は同日、「そう遠くない時期に乗員
が出国できるよう希望している」と期待を表明。ワシントンと緊密
に連絡を取りながら「(双方が)受け入れられる解決策を探してい
る」と語った。 
 7日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、米中両国は6日、
文書の草案を交換。焦点の「謝罪」問題では、米側が事故について
「遺憾」を表明し、中国側が謝罪を受けたと主張できると同時に、
米側が事故責任を認めないまま機体返還と乗員解放ができるような
表現を目指している。中国側は文書の中で、米国に(1)事故空域での
偵察行動をやめる(2)許可なく中国領空に入ったことを認める―こと
などを要求し、合意実現への障害となっているという。 
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(Fのコメント)
米国の問題は、環境問題で世界から袋だ叩きにあっている現状を、
逸らすために、偵察機事故の問題を作ったというのですか???
そうすると、中国の非難のほうが正しい可能性もあることになるで
しょうね。
そして、米国は謝罪をしないが、遺憾の言を直ぐにパウエル国務長
官が表明したのはわかるような気がしますね。偵察機をわざとF8
にぶつける演出をする。F8は20年前の戦闘機であり、その性能
を米国は知っている。どうなるかも分かっているし、ABCニュー
ズでは、札付きの飛行士だったというから、なおさらだ。
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中国、米機乗員解放へ 書簡で米「すまない」
 米中両軍機が南シナ海の上空で接触し、米軍機が中国・海南島に
緊急着陸、乗員24人が同島に拘束されていた問題で、中国の唐家
セン外相は11日、米乗員の出国を認めると発表した。米側が事故
機が中国の領空に入ったことに対し、「非常にすまない」と述べた
書簡を11日に中国側に渡したころから、乗員の解放が決まった。
今後は米偵察機の返還や接触事故の原因究明に焦点が移る。

 米国のプリアー駐中国大使は11日、北京で唐外相と会談し、米
政府の書簡を渡した。

 中国の国営新華通信社にると、書簡の中でブッシュ大統領とパウ
エル国務長官は、(1)米機が緊急着陸のため中国の領空に入った
ことを「非常にすまない」(2)中国人パイロットが行方不明にな
っていることについては「とても残念」に思っていることを中国の
国民やパイロットの家族に伝えてほしい、と述べている。

 これに対し、唐外相は米政府が「謝意」を示したとして、また「
人道的立場」から、乗員24人の出国許可を決定した、とプリアー
大使に伝えた。出国の時期には触れなかった、という。

 会談後、新華社は唐外相が米側の「わび状」を受け取った、と伝
えた。米ホワイトハウスは米中両国が乗員の解放で合意した、と発
表した。
(22:20) 
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2001年4月9日(月) 18時45分 
<米中軍機接触>米偵察機の目的は中国の地下核実験か 米紙報道
(毎日新聞)
 【ワシントン9日布施広】米国の保守系紙ワシントン・タイムズ
は9日、中国が小規模な地下核実験の準備をしており、中国戦闘機
と接触した米偵察機は、これに関する情報収集にも従事していたと
報じた。 

 複数の情報機関当局者の話として伝えた。実験準備は2週間前に
新疆ウイグル自治区ロプノルの実験場で始まり、米偵察衛星がその
兆候をとらえたという。兆候の具体的な内容は明らかでない。 

 同紙によると、米国の偵察に対して中国が「攻撃的な嫌がらせ」
を強化したのは、核実験準備を隠すためとする見方もある。中国機
と接触した偵察機は、ロプノル周辺も含めて中国国内の交信を幅広
く傍受する能力があるという。 

 米当局者は9日現在、同紙の報道を確認しておらず、中国が実際
に地下核実験を準備しているかどうかは明らかでない。 
[毎日新聞4月9日] ( 2001-04-09-18:29 ) 


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