471−2.日米経済動向



日米の経済動向は、今一番重要な話題ですから、検討しましょう。
Fより

米国の株価が下落している。ナスダックはとうとう1900ドル以
下になり、NY株市場も1万ドル割れになった。日本の株価も低調
で1万2千円前後にある。
今までは、米国評論家もV字の回復を言っていたが、とうとうU字
の回復や、L字で当分景気は回復しないという論者も多くなってい
る。全体的に熊相場を覚悟し始めた状態になっている。

このベア相場と呼応した格好で、ブッシュ政権は減税を言い始めて
いる。また、ITの成功企業として、名が通っていたヤフーやアマ
ゾンも、そのCEOが減益の責任を取って退任するになり、ITバ
ブルが弾けたことが明確化してきている。インターネットのハウジ
ングサービスのPSIなどもその業績を落としているため、要注意
である。通信業界は、過剰設備を持っているため、今後その整理が
出てくることになるでしょうね。
この通信業に製品を納めていたルーセント・テクノロジー、ノーテ
ル、モトローラなども窮地に立っている。
日本も、この機器メーカに部品を納入しているため、大きな影響を
受けている。
まだ、隠れているが米国の銀行の不良債権も大きくなっているよう
であるが、まだ表面化していない。今後この銀行の投資失敗が明ら
かになるはず。

日本も米国の減速に影響されて、かつ政治家のリーダーシップ不在
による政治不在の失望で株が本来より下方に下落したままである。
日本の政治はどうなるのでしょうね。サラリーマンの消費も減額す
る方向になっているため、今後の景気はまだ分からない。
しかし、日本のこの姿が常態になってきて、私などはこのままでも
いいような気がしてきているが???
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動き出した金相場
 
相場を張られる方であれば、すでにご周知かと思いますが、
1980年のアフガニスタン紛争以来眠り続けていた金相場がつい
に動き出しました。(caosより) 
NY金が、それまで、長年、直近の高値を上回ることができなかった
トレンドラインから、3月9日、271.5をつけ、とうとう眠り
から覚めたかのように思います。(となると、住友山も買い?)
今回、これが本物なのかどうか?また、本物であるならば、これの
意図することが何であるのか?
何十年かけて、この金相場が、創られ、それにより、全市場にいか
なる変化が生じるのか?
幅広い意見をお伺いできればと思います。
 
まず、相場付きからして、明らかに98年9月の急騰劇とは様相が
異なります。
地合いを創りながら、的確な波動を形成しております。(抵抗線も
あります。私は将来的に白金・パラジウムを踏んでいくと思います
。)
むしろ、あれは、この金相場を動かすための資金づくりとみてよか
ったように思います。
 
ブレトン・ウッズ体制、IMF構想、ベトナム戦争、ニクソンショッ
ク、(あと、いろいろ)この金が動き出したと言うことは、世界の
金融市場が、今、大きく変革しようとしているサインと見て取れる
のではないでしょうか?
なら、どう、変化するのでしょうか?
 
この間、日経の夕刊に「石油メジャーの新たな油田開発始まる」の
記事がありました。
YSさんのおっしゃるとおり、分散型エネルギー社会は「時代の要
請」だと思うのですが、石油の力は強大です。石油の波動をどのよ
うに突き抜けていくのでしょうか?
ようは、ガソリン自動車のシェアを、燃料電池車のシェアが追い抜
くときとかだと思うのですが。
この利害の調整は、大変な難業です。
とにかく、この間、『金復活』というタイトルの本が、でかでかと
広告されていただけに、もう、仕込まれたのではないかと思うのです。
ドル・石油・金を、ユーロ(マルク)と円がどうしようとするのか?
これは、もの凄いことだと思うんです。
あと、日経平均は、銘柄入れ替えがあっただけに、もうちょっと下
がると思います。(3月下旬、4月上旬が大底の目処)
TOPIXが、1000割れないと、苦しいかと。
みなさんを意見を是非、お聞かせください。
caos
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(Fのコメント)
株の下落により、金は株から債券や金にシフトしたのではないかと
推測しますが。債券はあまり大きな儲けにならないから、次は実体
経済になると思う。白金はいい線だと思いが。燃料電池は、これか
らで、あと4年程度は開発に必要であり、今直ぐにどうとかなるも
のではない。
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(2)熊の出現、世界市場を脅かす GWRより
 これまで株式市場における「熊(弱気)」の出現に対する警告が
皆無であったわけではない。しかし、12日のニューヨーク株式市場
における株価の暴落を受けて、翌13日付けの新聞は、熊の出現を大
きく報じた。もはやこれを否定できる者は誰もいない。問題は、そ
の規模と継続期間だ。
 主要紙は、まずこの報道を1面記事でニュースとして伝え、さら
に経済面の1面記事として、分析および解説している。ニューヨー
ク・タイムズ(13日付け)は、本紙第1面で「広範な売りで暴落」
と警告、経済欄1面で横12cm、高さ22cmの熊が仁王立ちして噛み
付かんばかりに大きな口を開けている熊の写真を掲載してムードを
あおっている。見出しは「例の熊がウォール街を荒らしに戻ってき
た」と、熊(弱気市場)の再来を警告、その見出しの下には、「冬
眠からさめた熊」との副題で、1987年からのS&P500の株価指数の変
動グラフが描かれている。さらにその下には、過去の市場の最高値
、熊市場、最安値の表が置かれ、解説記事は、紙面の下半分から始
まるという組み方である。つまり1面のゆうに半分が「熊に関する
記事」なのだ。いやそれで終わったわけではない。この記事はさら
に中面9ページに続いている。
 一方、ウォールストリート・ジャーナル(13日付け)は、第1面
では他紙とは異なった観点から株価の急落を考察している。「落ち
てくる刀」との見出しに「株価急落ニュースの中の最悪のニュース
は、株価はいまだに高すぎるということだ」と、さらなる株価の値
下がりを示唆している。ハイテク株の値下がりが続いているが、そ
れに伴い伝統的に安全と言われてきたブルーチップ株にも値下がり
が広まっている。さらに悪いことには、伝統的な基準によれば、そ
れでも株価は高過ぎ、さらなる値下がりの余地があるという。ナス
ダック指数は12日に史上最大の下げ幅、6.3%という急落を記録、終
値は1923.38だった。同指数が2000を切ったのは、98年12月14日以来
のことである。2000年3月10日の最高値5048.62に比べると、実に
62%の下落である。
 ダウ工業株は同じ12日、平均4.1%の値下がりで、終値1万208.25
とかろうじて1万台を維持した。一方、S&P500は、4.3%の下落で、
終値は1180.16となった。これは昨年3月24日に記録した最高値か
ら22.71%の値下がりである。通常「熊市場」とは20%以上の値下が
りを記録した場合に適用され、S&P500株式市場も「熊」の領域に陥
った。同指数がこの熊の市場に足を踏み入れたのは、87年以来のこ
とである。
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サラリーマンの貯蓄残高、3年ぶり減少
 総務省が15日に発表した貯蓄動向調査によると勤労者(サラリー
マン)世帯の2000年末の平均貯蓄残高は1356万円となった。前年末
比2.6%減で3年ぶりのマイナス。株式相場の低迷を映して株式の保
有残高(時価)は19.3%の大幅な減少となった。貯蓄を取り崩して
住宅ローンを返済し、家計の“財務リストラ”を進める動きも目立
った。 
 貯蓄残高は統計の分布に偏りがあり、勤労者世帯の3分の2が平
均残高を下回る。統計上、最も分布が多い世帯の貯蓄残高は265万円
だった。 

 平均貯蓄残高が減ったのは勤労者世帯の年間収入が770万円と前年
比で2.2%減少したのが主な原因。厚生労働省がまとめた毎月勤労統
計調査では、残業代を含む昨年の平均定期給与は前年比1.0%増にな
ったが、月次ベースの前年同月比伸び率はここにきて頭打ちの傾向
にあり、今後さらに貯蓄動向に影響をおよぼす可能性がある。 
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2001/03/17−06:15時事
  首脳会議で日米経済問題への対応協議へ=ホワイトハウス 
  【ワシントン16日時事】米ホワイトハウスのマクレラン副報
道官は16日の会見で、19日に行われる日米首脳会談に関し、「
われわれが直面する経済的な課題や機会について、両首脳が話し合
うことになろう」と述べ、同時株安などを背景に悪化懸念が強まっ
ている両国経済問題への対応を協議することになるとの見通しを示
した。 
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米国株、ダウ平均約1年ぶりの安値・ナスダック1900台割れ
 【NQNニューヨーク=原田真理子】16日の米国株式市場でダウ
工業株30種平均が大幅反落。前日比207ドル87セント安の9823ドル
41セントと、2000年3月14日以来、1年ぶりの安値となった。ハイテ
ク株の比率が高いナスダック総合指数は前日比49.80ポイント安の
1890.91と続落。同指数が節目の1900を割り込むのは1998年11月中旬
以来。米景気や企業業績の先行きに対する懸念が一段と強まったこ
とで売りが広がった。ニューヨーク証券取引所の売買高は午後4時ま
での通常取引で15億4356万株と過去4番目に膨らんだ。 
 大企業向けにシステム構築などを手掛けるコンピューター・サイ
エンスが業績予想の下方修正を発表。IBMなど大型ハイテク株の
一角がつれ安するなど、有力ハイテク企業の相次ぐ業績下方修正に
不安心理が広がった。午前中に発表されたミシガン大学調査の消費
者態度指数が予想を上回る強い内容となったことで、大幅な金融緩
和に対する期待が後退したことも売り材料となった。 

 ナスダック市場の売買高は21億株前後。株価指数先物やオプショ
ンの清算日が重なる「トリプル・ウィッチング」とあって商いは増
加。思惑的な売買で値動きも荒くなった。「売買高の増加を見越し
て機関投資家が保有株をまとめて売却する動きも見られた」(米国
株トレーダー)との指摘があった。 

 前日夕に業績低迷がなお続く可能性を示唆したオラクルやコンパ
ック・コンピューターが大幅下落。IBMに対してはメリルリンチ
が慎重な判断を示した。製薬会社大手のファイザーも安い。ミレニ
アム・ファーマスーティカルズなどバイオテクノロジー株が軒並み
売られた。一方、マイクロソフト、サン・マイクロシステムズ、
ノーテル・ネットワークスなどは堅調だった。


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