448−1.グローバリズム



グローバリゼイションに批判があるが、この1つとして、言語の
喪失があるのでしょう。グローバリズムと結ぶつけるのは、問題が
あると思うが。例えば、アマゾン開発が進み、そこに住んでいた原
住民たちが行く場をなくした問題は、開発とそこに住む民族の生活
の調和をどうとるかの問題であろう。その背後にはそこの所有権は
だれにあるかということである。そこに昔から住む人たちの所有権
を、支配者が認めないことが、おかしいのである。そのような横暴
を現在も続けていることに怒りを感じる必要があると思う。これは
、現代風グローバル化とは関係ないと思うが。

しかし、この問題は過去から継続しているのである。欧米植民地は
、すべて元いた民族のものであるのに、武器で脅して奪う行動が正
当化されてきたが、現在もアフリカや中南米では、この行為が継続
しているのである。

グローバルの裏側には、鎧が隠されているのではないかという恐れ
を感じてしまうが、歴史的に見ると平和的な世界化と暴力的な世界
化の両方があると感じることになる。この暴力的なグローバル化を
止めることが、日本の役割と言った途端に、その止める手段はやは
り暴力になってしまう可能性が高いのです。非暴力で実現しようと
すると、数世代の時間が必要になるのでしょうね。それも、過去そ
のようなことをした欧米の本人たちと協力して、止める必要がある
のです。南アフリカのアパルトヘイト廃止における世界の行動の
ようにですが。
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2500以上の言語が絶滅危機「自然の教科書」失う恐れ  
 グローバリゼーションによって、2500以上の言語が「絶滅」
の危機にさらされていることが、ナイロビで9日まで開かれた国連
環境計画(UNEP)の閣僚級環境フォーラムで報告された。人を
取り巻く環境や文化と密接にかかわる言語を失うことは、自然の教
科書を失うことだとUNEPは警鐘を鳴らしている。
 言語の数については、分類の仕方によって様々なとらえ方がある
とされるが、この報告は世界中の言語を5000から7000とみ
ている。この中で、2500以上が「絶滅」の危機にさらされてい
るという。

 1500以上の言語が、1000人以下の担い手しかいない状況
。553言語については、話し手が100人以下になっている。
報告は、すでに234の言語が失われたとしている。

 グローバリゼーションによって人々が画一的な、西欧化された生
活を営むようになったことが、自然や伝統文化とのつながりを希薄
にし、これらと密接につながっていた言語を危機に陥れていると
UNEPはみている。

 テプファー事務局長は「固有の言語を持つ人たちの暮らしの中に
は、人間が自然と共存して暮らしていける知恵がしみこんでいる。
その伝統、文化の継承を支えてきた言葉を失うことは、自然の貴重
な教科書を失うことに等しい」と語った。
(2/1211:28asahi) 


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