424−3.次なる地球の管理者



                 「大地塾」設立準備委員会
                                            白鳥宙
宇宙人から見たら地球は昆虫の星なのだそうだ。それ程に昆虫は多
様で繁殖力・生命力に満ちており、昆虫の謎については未だ解明さ
れていない部分が多い。
 地球の管理人として神から選ばれた人類は、この地球アパートメ
ントから様々な住人を追い出し絶滅させようとしている。
 この人類の愚行に対し、地球の所有者である神ご自身と一つの生
命体としての意志を持つ地球自身は、どのような判断を下すだろう
か?
 地球の本音としては、一日も早くこの人類を地表から一掃し、新
たなる管理者を置いて欲しいと神に願っていることだろう。

 人類が更なる愚行を重ねないためには「所有欲」を捨てることが
大事であるが、我欲の虜になった人間たちは、このことになかなか
気がつかない。従って地球を守ってくれる僅かな人類だけを残し、
残りは地表から一掃するしかないと判断するだろう。
 この最終判断に「待った」をかけるべく、様々な形で神は今人類
に警告を与えてくださっている。地震、津波、火山爆発、ハリケー
ン、寒波、疫病、精神錯乱、戦争、殺人 etc。その他様々な問
題も全て天からの警告なのだ。そのことに未だ気が付かず、旧態依
然たる自己中心的価値観にしがみついて保身を計ろうと企てている
愚劣な人類はもはや救いようがないと判断される時期が来ている。

 人間は誰しも「立って半畳、寝て一畳」の肉体しか持たない。世
界人類を皆一同に集めて並ばせてみたところで、琵琶湖の面積にも
満たない。地球の外から見れば点にも満たない人類が、地球環境を
破壊している。地球にとって人類は「ガン」細胞以外の何物でもな
い。ガン細胞は、他の細胞を食いつくし、やがて自身も死んでゆく。
死に向かってひたすら迷惑千番を撒き散らしながら滅んで行く生き
物が「ガン」という細胞である。

 私たちは神と地球の意志を引き継いで、この地球という名の母な
る大地を守るべく、次世代の人類の子孫の育成に心血を注いでいる
グループである。
 数十年先には、世界の多くの大陸や島々が海の底に沈んでしまう
だろうとの警告を我々は得ている。従って我々は山に住む住人を求
めている。いま諸島と呼ばれている地域もかつては大陸であった。
それが海に沈んで山々だけが水面上に顔を出す形となっただけだ。

 現代、単に利便性を求めて山や田畑を捨て都市部になだれ込む者
たちは、自分たちが死に場所を求めて墓場に向かっているのだとい
うことを知らない。ちょうどネズミが増えすぎると自分たちで自滅
行動を起こすように。
 都市は巨大になればなるほど、魂の墓場になっていく。大地と大
自然を離れては人間は生きて行けず、魂のやすらぎも得られないの
だ。都市の生活に疲れた者だけが自分の故郷の帰る。

 いま世界の多くの都市は、海抜いくらにも満たない平地に作られ
ているが、やがてその大半は海の底に沈んでしまう。「この静かな
海の底にかつてトーキョーとい都市がありました」と観光船のガイ
ドが子供たちに説明することになる日もそう遠くはないであろう。

 かつて人類は幾度もその愚行の故に、自分たちの作った文明を滅
ぼしてきた。神と大自然に対する「畏れ」を無くし、自分たちが万
能であると思い込み、傲慢と驕慢に心が蝕まれてしまったがために。

 人類に与えられた最後の試練が「今」だということに我々は一日
も早く気がつかないといけない。人間が真に生きる上で大切なもの
、人間の本当の幸福ということについて、今一度心静かに思い返し
てみないといけない。

 日本の山々に「大地塾」を作り、そこで子供たちを鍛え、学ばせ
る。大自然の神秘と、万物と人間の価値について。そして今一度こ
の尊い母なる地球の管理者として相応しい人格と力量を持つ若者た
ちを育て上げなければならないのだ!
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一極集中の無策・愚行
 自らの権威を誇示すべく作られた東京都庁舎は、愚かで空虚な都
市の象徴だ。市民の世話役としての公務員という本分を忘れ、高額
な税金を投じて建設されたかの建物もやがては海の底に沈むことに
なる。

 心を忘れた頭脳も頭脳は頭脳だ。優秀な頭脳が東京という極めて
脆い都市に集中している。このことに対する危惧を解決することに
、もっと皆が真剣に取り組むべきではないだろうか。
 阪神の災害も山陰の災害もいつ東京で起こっても不思議ではない。
膨大なマグマの上に薄くプッカリと浮かぶ地盤の上に作られた人工
都市は、自然の猛威が荒れ狂った時は脆いものである。
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原子力発電の是非

 多くの者が今の贅沢を続けたいと望む限りは、原発による電力供
給は確かに必要であろう。原発反対派も現在の電力需要を賄う対案
を持っているわけではない。「危険は嫌だ。だが、今の贅沢は止め
たくない」こんな言い分は通らない。一方、原発推進派は盛んにそ
の安全性を主張する。
 そこで次のような案はどうだろうか。原発の是非に関しては全て
記名式の住民投票にする。そして建設が決まった段階で、原発の周
りにかなり豪奢な官舎を立てる。そして賛成派をその社会的立場に
応じて原発の間近に住んでもらうことにする。もっとも間近で風下
に当たるところには電力会社の重役たちや推進派の議員たちに住ん
でもらうようにする。(できれば投票権のない自分の孫たちも一緒
に)


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