378−1.IT革命、ITの今後(3)



今回は、ITのよる社会の変化を見よう。

10.グローバル化の促進要因
 インターネットの発展により、世界が狭くなってきている。これ
は、この2回の記事でわかったと思う。グローバル化の促進条件は
それと、英語の普及が大きい。これにより、世界のどこに行っても
、ほとんど英語で会話可能になっている。お隣の韓国・中国でも英
語で会議になる。また、英語を話せることが特権階級化している。
韓国は自国民の米国国籍との2重国籍を許可しているようだ。??

 もう1つ、ジェット機の発達で世界どこでも1・2日で行ける。
中国上海や韓国ソウル、台湾台北の方が日本の田舎より近い。2時
間半程度で行ける。これがもし、近距離外国を羽田とすると、その
利便性は増加して、益々、日本の海外生産は増えることになると思
う。

最後に米国の覇権が確立し、反米国の陣営がないことで、米国経済
が世界の中心にあるため、世界が安定している。

11.社会はどう変化するか?
さあ、本題のIT革命でどう社会は変化するかだが、まず、政府が
変わるのでしょうね。電子政府です。これができると、政府の考え
方が変化する。海外の日本人は80万人以上(3ケ月以上滞在者)
特に女性の増加が目立っているが、政府が日本地域の政府から世界
の日本人の政府になることでしょうね。世界に活躍する日本人をサ
ポートする機関になるし、そうすべきです。

 それと、情報開示が徹底的に行われるため、議論が正確になり、
全ての権力をチェックできることになる。たとえば、朝日新聞が長
良川環境破壊の報道をしたが、建設省とのHP公開討論によって、
ウソであったことが判明してしまった。このゆに、国民が第4の権
力である新聞をチャックできるようになったのです。また、共産党
の内部事情がさざ波通信に公開されている。これにより、共産党内
部の民主化が充分でないということがわかる。さざなみ通信のURL:
http://www.linkclub.or.jp/~sazan-tu/top.html

前回も述べましたように、企業はコストミニマム化しないと、生き
残れない。このため、企業内で英語能力のある人が必要になってい
る。グローバル化で適地適作の考え方が必要になり、世界のどこで
作るかを考える必要が出ている。そして、それに伴って、生産管理
技術が日本人対象ではなく、後進国の人間でも対応可能な方法に変
化している。明確に言うと品質を金で買う。全数チェック体制や、
出来高制に不良品による減額処分を絡める生産方法にする。

 もう1つ大きな違いは、個人企業や小企業の力が増大している。
個人が世界を相手に活躍できる可能性がある。オンラインで世界を
相手にビジネスができる。このため、人脈やフレゼンテーション力
コンサルティング力、技術力などの個人の能力が重要になっている。
重要な顧客をメール等で、繋ぐ必要があるが、この方法をインター
ネットがコストほとんど0でやれるようになったことによる。携帯
電話でどこにいても、電話で会話ができる。その内、世界のどこに
いても、会話が可能になる。
もう1つ個人の問題では、個人認証が簡単になる。携帯電話会社は
近々カード会社と同じ機能を持ち、カード会社より信頼させる。
携帯電話の料金滞納は、破壊的ダメージを個人に与えるためで、
決済機能として、カードより信頼できるためだ。

 個人の自由が増すと、世界的な国間自由化が、増えることになる。
この国間自由化はEU連合、NAFTAなどが最初であったが、
どんどん増えている。とうとう、シンガポール・韓国なども自由貿
易協定を個別国間で結ぶ動きになっている。この自由化は、物・金
の移動の自由化があるが、人の移動も自由化する必要がでるはず。
韓国は韓国系米国人の2重国籍化を推進する方向で、英語能力の増
強を図るようだ。
国際的な動きでは、日本・アジアに負けた国家が日本に助けを求め
てきている。ロシア、北朝鮮、韓国、タイなどで、今後これらの国
の意識変化がどうかを見る必要がある。日本がどう助けられるかだ?

 この中で明確化してきたのは、人口の多い国が伸びるだろうとい
うことである。特にインド・中国であるが、人口に占める論理的思
考高度能力者は、せいぜい全体の5%未満であるが、この人たちを
獲得する必要がある。最近、ドイツでもIT技術者の獲得へロシア
にアプローチをかけている。米国はIT技術者としてインド人を積
極的に受け入れているし、アイルランド、カナダ、オランダなども
積極的である。この面で日本の方向が明確でない。
10億人の5%は、5000万人いることになる。1億人では、
500万人しかいない。そして、この論理能力者がビジネスモデル
等を構築する。この構築が利益を生む。このため、論理能力者と民
衆の貧冨の差は大きいことになるが。

 このように、人口が多い国が事業を起こす時、資金が必要であるが
この資金貸し出しを日本がやるしかない。アジアの金融センタ化を
目指すしかない。東アジア経済共同体では、日本は胴元として、ア
ジア通貨基金を早く作り、それを取り仕切るしかない。円の拡大を
はかり、アジアを円決済圏にすることが必要であろう。
どうしてか、日本には大学への留学生を受け入れ、人的ネットを作
り、アジアのどこでも投資できるようにしていくことが必要だ。
そして、もう1つ大きな要素はIMFの資金は枯渇(米国資金が大
半)している。このIMFの主導権は欧米が握っているが、アジア
の面倒までは、見ることが出来なくなっている。

このように見てくると、国粋主義はムリがある。グローバル化を考
える必要があるのでしょう。しかも、日本的グローバル化を確立す
る必要がある。米国のグローバル化はおかしいと思うし、米国の法
律を導入するのは問題が大きい。

 逆に日本だけで生きていくことはできない。世界分業化が必然で
この中で、日本の人口減少も考えるしかない。そして、日本もグロ
ーバル化を前提した法律の改正が必要であろう。世界に拡大してい
る日本人がグローバル化の先兵になっている。この人たちが日本人
のよさを表現している。欧米人の自己中心主義から日本人の他人も
生かす主義へと、現地の人も日本人のよさを考えるようになってい
る。

 これって、八紘一宇のことではないかと思えてくる。これを進め
ているような感じがするのです。なぜか、欧米諸国は、地元民から
だた安く持ってくることしか考えていない。日本企業は、品質管理
の方法を現地に適合させ地元に同化することを考えてやっている。
気持ちが違う。日本人は地元民を見下していない。欧米白人は見下
す。現地の人が日本人は仲間という意識ができてい来る。良い仕事
を、現地に溶け込むような仕事をしている。我々のためでもあるが、
現地の人の為になること。


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