362−1.対米投資額について



 yoshi 
 337−2 
Fさんのコメントについて。 
日本からの投資額を7兆ドルとコメントされていますが、大蔵省の
5月26日発表の対外資産負債残高の概要によると、平成11年末の額
は資産合計307.989兆円、負債合計 223.254兆円、差し引き純資産
合計84.735兆円です。対米だけですとこれより少なくなる筈ですか
ら、日本の対米資産は世間が思っているよりかなり少ないのが実状
です。 
私はシドニーに住んでいますが、ひところ軒並みの日本のホテルは
、今は殆ど売られて見る影もありません。 
==============================
(Fのコメント)
yoshiさん、ありがとうございます。そのとおりです。
投資額はそうですが、個人や企業の株式投資は、大蔵省でも把握で
きないようです。LCMへの住友の資金は把握させていませんでし
たし、私のように、WEB上でナスダック株を売買している人の金
も把握できないはずです。もう少しいうと、ケイマン諸島などの
オフシェア市場へ日本から出た金額も、把握できていないはずです。
等のことを考えると、勿論、バブル時代より直接投資はかなり減っ
たことは事実ですが、間接投資はまだまだのような気がするのです。

 事実、ニューヨークに出張でいくと、昔かなり流行っていた日本
料理店がなかったりして、日本人ビジネスマンの姿もあまり見なく
なった様な気がします。事実、私の知っている会社やT君の会社も
米国支店の日本人社員の数を大幅に減らしたようですから、私は
正常化に向かっていると思うが、日本の影は薄くなったようです。

しかし、日本の金は世界を徘徊しているようですよ。銀行も裏では
日本にいい貸出先がないため、いろいろな投資会社に預託して運用
してもらっているようです。その部分が見えないのです。
しかし、大蔵省の数字は直接投資だけなら分かるが、このような
運用資金を含めると、小さすぎです。正確な数字は外為法が緩和さ
れたために掴めないのです。

コラム目次に戻る
トップページに戻る