358−2.日本人の国際評価について



T.K.生於サイゴンです。
NO.347ー1イギリスでの会話に対して、

小生、商売上ではありますが、過去欧米に計8年、東南アジアに
計10年の生活体験をもちますが、これまで、どこの国に行こうと
、程度の差こそあれ、また対応様相の違いこそ有れ、日本人に対す
る尊敬の念が感じられなかった事は、殆ど、ありません。
ドイツなどでは、さる中小企業の親父から、俺は日本人と付き合う
のは初めてだが、お前と知り合って、ドイツが何故、地球の裏側に
ある日本と同盟したかが判る気がするとか言われました。
フィンランドでは、フィンランドが独立できたのは日本の御かげで
あるとはっきり言われました。 オランダにしても連中が日本に対
して怒っているのは、別に、オランダと戦争をしたからではありま
せん。戦争など連中は、年中やってきたんですから。
これはインドネシアという彼らが手塩に育ててきたと信じている
植民地を日本の御かげで無くなったと信じているからです。
そんなオランダ人でも、本音は日本に対する評価は高いのです。
逆に言えば、インドネシア人がどれだけ日本人に感謝しているかです。
中部ジャワに戦没記念塔が建っていましたが、日本兵とインドネシ
ア人に対する共同記念塔です。1945年日本の敗戦直後日本軍部隊が
オランダに武器を渡すくらいなら、インドネシア独立義勇軍に武器
を渡す積りで、山から下りてきた時、義勇軍は、恐怖で日本軍に攻撃
を仕掛けてきた由、日本軍は、仕方が無いのでいったん応戦はした
ものの、これでは目的が達せられないので直ぐ、白旗を掲げた兵隊
を出し、日本軍の意図を説明させ、義勇軍側も誤解をといたばかり
で無く、是非、義勇軍への協力要請が出て相当数の日本兵が参加し
ております。このような現象はインドネシア中でみられ、現在も
インドネシアの独立に日本が果たした役割への評価は決して小さく
ありません。

現在、小生の居住するベトナムでも、一番好きな国はどこかと聞く
と、先ず、意外なことにアメリカなのです。次に、日本です。
これはハノイでもサイゴンでも同じなのです。ここでは、独立戦争
のさい日本の果たした役割への感謝は、口に出してこそ、言いませ
んが、態度で判ります。 日本降伏後、北ではベトミン軍による旧
日本兵の争奪戦
南では、戻ってきた仏軍による日本兵の争奪戦が始まりました。
両者とも日本兵が欲しかったのです。ベトミン側は二階級特進、
衣食住保証、妻も与えるなどの条件をだしてきたそうです。
仏軍は仏軍に協力しないと復員(日本帰還)を遅らすと脅したそう
です。ベトミン軍に残った兵隊は徹底的にベトミンに協力、仏軍に
捕まった日本兵は、いい加減につきあったとの話です。
この国の歴史博物館などに行っても、決して日本の悪口は書いて
居りません。 日本軍仏印進駐、その撤退までの期間は日本の悪口
は書いても良さそうなのですが、書いて居りません。殆どの場合、
日本軍進駐の事実だけが簡単に触れられているだけです。
というか、1945年のベトミン一斉蜂起以前の歴史はあまり触れ
ないようにしているきらいも感じられます。
台湾では、ここは、50年間日本と一緒だったため、日本人に対する
評価は、良きにせよ、悪しきにせよ、日本人をかなり正確に理解し
ていると感じられます。好悪全部ひっくるめた上で、日本人に対す
る理解、好意は、他国に見られないほどのものが有ります。
長くなりますのでこのあたりで止めておきますが、要するに日本は
世界中から良きにせよ、悪しきにせよ注意深く見られております。

 日本の警察が馬鹿やると、ベトナム人にすら日本の警察も良くない
ねなどと言われるんですから。(すらは余計かも知れませんが)
 現在、国際放送で何処に居ても日本のテレビが観られる御時世です。
 先人が命を掛けて築いた評価が崩れないように日本人も、いっそ
う衿を正さねばならないと思われる。
個人的な経験では有りますが、御参考になればと思い、投稿します。
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(Fのコメント)
T.K.さんありがとうございます。その通りだと思います。皆、日本
人と付き合うと、心が「ほっと」するみたいですよ。信頼感ですか
ね。私も、言われます。なんとか、相手の意見を取り入れて、解決
できないかと考えるのが日本人のようですね。そのように考える
民族は多くないのでしょうね。

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