289−2.天皇制と靖国神社について



no.281-2に対して、
干し柿仙人です

F氏に質問です。日本に古くからある伝説が、天皇を中心とする
神話に作り替えられたのはなぜですか。

なぜ天皇は、途切れることなく続きましたか?
明治期に天皇の神格化が進み、その時期に靖国神社ができているの
に、たまたま神社形式だと言えるのはなぜですか?

今でも神社では天皇が最高の神ですよね。
そのことと戦争責任とを考えたら、日本だけ非難されるのは当然で
はないですか。

なぜ靖国神社にこだわるのですか。
他の国の王室が神格化されていて日本を侵略し、その戦争での犠牲
者を王室の宗教で弔っていたら反感を感じませんか?

否定したくともアジアの国々では日本が太平洋戦争中に行なった行
為について、赤裸々に教えています。それをしらないとしたら、
相手に対し失礼ですし、真の国際関係は築けないのではないですか。

ぶしつけですが真に戦没者を慰霊したくともこのような状況である
ため複雑な心境にならざるを得ない人も多いはずだということを言
いたかったのです。
ちなみに私の故郷では共同墓地(神・仏・基督混合)に戦没者慰霊
碑があります。
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(Fのコメント)
 天皇が、日本を支配した当初に、自分の正当性を確保するために
、神話を書き換えたのでしょう。しかし、この書き換えは、各豪族
の神話を集めて、いいとこどりしたはずです。

 天皇制が日本で存続したのは、天皇が権威を持ったが、権力を
他者に渡したためだと考えられています。まず、権力を蘇我氏に
次に、藤原氏に譲っている。

 明治期に、天皇制が変質し、天皇の権力を増強したのです。
しかし、この時点で、日本が取れる鎮魂の方法は、神社か仏教しか
ない。この時、天皇制増強のために、神社を選択したのです。それ
以外の選択はない。神社は、仏教に比べて宗派などが少なく、宗教
性は少ない。日本人の魂の拠り所のような感じがする。
このため、仏教より神社の方がいいと判断したのであろう。

 戦争責任とは、誰に対してですか??
朝鮮は、戦争の前に併合されています。中国は列強の分捕り合戦の
地でした。GHQが規定した戦争責任とやらを、再度検証する必要
があるのではないですか??

 アジアの諸国では、日本に感謝しているのですよ。日本の責任を
言っているのは、中国と朝鮮だけです。マハティールなどは、村山
元首相にアジア訪問時、謝罪外交はお止めなさいと注意しているの
です。もう少し、歴史の実態を勉強した方がいいですよ。
日本の歴史教育がおかしいですが。相手に対して失礼ですよ。
真の友好関係がアジア諸国と築けない。

 なぜ、日本の過去の伝統を尊重しないのですか?
日本の伝統で、良くない物は改める必要がありますが、GHQの指
示による伝統切り捨てを見直す必要がある。もう戦後55年も経過
しているのですから。

 いいものは、保持するべきです。日本人の精神性のより所は、
縄文時代から続く自然界との会話にあるはずです。自然信仰。この
一番明確なより所が神道であろう。勿論、古代の天皇制により変質
はしているが、他の宗教より、日本人の心に自然に入るような気が
する。

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