いつも興味を持って読ませて頂いています。 ちょっと皆さんに意見を求めたいことがあるのですがお願いします 。あるMMに載っていた意見についてですが、 「アメリカが、ロシア、中国との関係を故意に悪化させ、台湾、韓 国、日本への兵器売却により利益をあげる」ということがアメリカ にとって重要なことか否か?また米露、米中関係を悪化させる必要 があるのか? という問題ですが、僕の意見としては、数年前までの状況でしたら 軍事産業の活況によりアメリカ経済の活発化、国益の増大化という ことが考えられたかも知れませんが、今の状況を考えるとアメリカ が軍事産業に頼らなければならない時代は終わったと思います。 軍事的圧力に代わり情報ネットワークによる他国への影響、いわゆ るグロ―バリゼーションによる軽度の支配を狙っているものと思い ます。 僕の答えとしては、米露、米中関係に故意の悪化は必要ないと思い ますが、いかがでしょうか? 石瀬 ============================== (Fのコメント) 増田さんの時事直言等のMMでそう言っていますね。 私は、1つの核心を突いていると思います。どうしてか? 米国は、基本的には軍事産業がベースだからです。この中から、 インターネットの技術も出てきたのです。もう1つが、米国経済の 空洞化です。工場は、ほとんど外国にあり、本社機能とソフト開発 機能程度しか、米国にはない。このため、米国の次の技術も軍事 産業からしか生み出せないと考えているようです。その証拠に研究 開発費のほとんどは、米国政府が出している状況です。勿論、その ほとんどは、軍事予算ですから。 もう1つが、米国の基幹産業が石油です。この石油に関しても、 自国生産分より、外国生産分の方が多いため、重要視しています。 それが、外交を動かしているのです。余談。 この軍事産業が、冷戦終結で瀕死の状態です。需要がない。カナダ などは、軍人を10万人体制から4万人にしてしまった。軍備も 縮小している。欧州諸国も同様です。完全な集団安保(NATO) 体制で自国軍をどんどん減らしている。このため、欧米の軍事産業 は生き残りをかけて、併合しているのです。 このため、需要を喚起する必要があります。この需要喚起の場所 が、アジアで、この頃の中国、インドの軍備拡張は目覚しいものが あります。インドはロシアから空母、ミサイル、SU−27、30 を大量に買いましたし、中国も、航空機やミサイル巡洋艦をロシア から買っています。このため、この軍事力を背景として、インド・ 中国の外交は強気に転じています。 この対抗として、タイは中型空母をスペインから購入しましたし 、台湾は、米国から最新鋭のミサイルを買っています。イージス艦 もほしいと言っています。恐らく、米国共和党政府になれば、供与 するはずです。日本とは、TMDの共同開発になるでしょう。 このように、状態は米ロが結託しているようにも見えるのです。 米国の息が掛かったIMFはロシアに多額の資金援助をしています から、ロシアに金を返せというと、ロシアは最新鋭の武器を中国や インド等に大量に売るしかないのです。このストーリーは現実です が、この裏に、結託があるかないかはさだかではない。だけれど、 結果は同じです。