237−2.21世紀の中国について



    中国について      ユナ   
 よく一般的に中国が21世紀には最も栄える、という意見がありま
すが、おそらく現実には中国は皆さんが思ってるほど栄えないでし
ょう。 
 中国が栄えない理由として、 
・・・例1、「すいませんがこうゆう理由でこの種類のガムテープが
必要なのですがありますか?」 
   中国人「ああ、ありますよ」 
      「では、それを24個お願いします。」 
   中国人「わかりました」 
 そして、約束の日に取りに行くと違った種類のガムテープを持っ
てきた。彼の話によると種類は違えど同じガムテープだからいいだ
ろう!と言う。しかし強度の問題でそのガムテープは使えない。彼
には何度説明しても理解してもらえなかった。 
・・・ 
・・・例2、いろいろな国の企業が介入したメイド・イン・チャイナ
は信用できるが、純粋な中国製品は恐ろしいほどよく壊れる。例と
して懐中電灯のようなローテクが、買って5分で壊れる。など。 

・・・例3、何かあればすぐに軍事力で脅す。(例、台湾問題)また
、何かあればすぐに反日ムードになる、これは企業側としては非常
に困る。 

・・・例4、中国の高級ホテルに泊まり、お金を払うとき、飲んだは
ずのないジュースが、飲んだことになっていて、文句を言うと一応
訂正するのだが決して謝ることはない。高級ホテルなのに・・・。 

・・・要するに中国が発展するには意識改革が必要と思います。この
ことは非常に難しいと思いますが、意識改革しないことには中国の発
展は、少なくとも日本を越えることはない!!!と私は思います。 
 しかしながら現実は、意識改革をしないでしょう。よって中国が21
世紀に世界の中心になることはないでしょう 
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21世紀の中国       ふる@鶴川 
 私もユナさんに同意見です。しかし、中国は大化けする可能性を
秘めた国であることは間違いありません。 
 一番怖いのは、中国が順調に経済発展することができた場合です
ね。軍事面よりも経済面で、日本は飲み込まれてしまうような気が
します。 

 しかし、共産党の一党独裁である限り、経済繁栄には限界がある
と思います。まず、政治体制に批判を許さない体質である限り、無
責任体質・腐敗が生じます。他の社会主義国家が崩壊したのがいい
例ですね。中国共産党は、当然にそのことは重要な問題として捉え
ているでしょうが、トップが意識を持っていても体質は変わりませ
ん。現状でも共産党幹部の腐敗は最大の政治テーマになっていますね。 

 また、経済発展とイデオロギーは相容れないものです。共産主義
を唱えている国で、個人経済が発展していく矛盾は成り立たないで
しょう。もう、文化大革命のような後戻りはできない状態です。
つまり、中国の経済発展は国内政治の矛盾を生じさせます。 

 中国共産党が、経済発展に伴う多様化を受け入れ、イデオロギー
を捨てることができ、かつ、民主化に進んだ場合はアジアの盟主に
返り咲く可能性はありますが、ヨーロッパの共産党のようにイデオ
ロギーを捨てることは考えられません。 

 イデオロギーを捨てることができなければ、中国は経済の発展の
課程で、大きなジレンマを生じさせていきます。よく言われる、発
展著しい沿岸地域と、今だ貧困の内陸部との国内摩擦による対立で
すね。今、中国政府は内陸部の経済発展のための投資を予定してい
ますが、日本のODAが頼りです。しかしながら、日本は財政事情
が厳しいのと、政治理由で大規模なODAをしないと思います。 

 何しろ、ヨーロッパとほぼ同じ大きさの国土を持つ国が、いつま
でも一つの国家として維持できるか疑問です。同じ中国語でも、北
と南は全く通じないほどの国家です。ましてや漢民族ばかりでなく
、多数の異民族まで抱えています。 

 経済発展により経済格差、政治のタガが緩むと、異民族の自治・
独立の声が高まります。これを平和的に解決することができるかが
問題ですが、難しいと思われます。 
 まず、一つは異民族の辺境の地が戦略要地であるため、中国とし
ては簡単に譲り渡すことのできない点、又、イスラム圏では必ず独
立国家を目指すでしょう。 

ロシアのチェチェンのような紛争が生じ、連鎖的な可能性となる恐
れがあります。 
 私は、中国の歴史をみると、あの国は初期に分裂・統一を繰り返
し、その後、皇帝というカリスマの元、国を統一してきたと考えま
す。共産党が統一後も、毛沢東、トウショウヘイ、と、カリスマ性
のある指導者を輩出して国を統一してきました。今後、そのカリス
マ指導者の可能性があるでしょうか? 

 経済が発展すると、多様な価値観が生まれてきますから、すべて
にカリスマ性を持つ指導者が生まれる可能性は、難しいと考えられ
ます。  

 従って、21世紀初頭に中国が大躍進する可能性よりも、混乱を
招く可能性の方が高いと思います。
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(Fのコメント)
 中国は、10億人いるため、優秀な人間も多い。この人たちが、
どうなるかだと思う。米国へ国外流出する状態が続いている。

この人が中国の資本主義を発展させる動力でしょう。その例では、
中国の国家企業は効率が悪いが、米国からの帰国した企業家が起こ
す企業は米国的で、かつ効率的、ビジネス的である。このような企
業が多くなると、本当に日本も脅威である。

 今は、日本企業や海外企業が進出して、製品を作っている状態。
これは恐くない。効率が悪く、日本企業のアジア製品より、品質や
効率が悪い。我慢して、製品を作っている状況。市場も中国国内だけ

 ソフト的には、優秀な人が多いため、有望。今後、一層この層は
外部に出てくる可能性が高い。中国の民主化もこの層が要求するこ
とになるため、民主化も進む可能性がある。

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