206−1.議論の進め方について



私は、以前、天皇制のことに関して、他国の存在を忘れていると
いう問題点を、指摘しました。あなたは、そのとき、概ね、分から
ないといった、内容で答えましたが、その後のご意見から、理解
できていないなとの、印象をうけましたが、同じことを繰り返す
ことになりますし、何もいわないことにしました。
しかし、今回、私は心底、怒りをおぼえました。どういうつもり
ですか。いや何様のつもりですか。学生22歳kawafujiさんの
ご意見は、正当性とは無縁にしても、よく勉強した上でのことです。
第一、興味本位だけでここまで知る事はできるはずがない
はずです。もちろん、正当性と無縁に考えても、十分、参考にできる
意見です。こうした意見は、貴重なはずです。貴方は、この反論に
対して、むきになりすぎている。
個人の問題と、社会の問題をゴッチャにして、なんて書いてますけど
、よくそんなことが、えらそうにいえたものです。個人と社会は、
確かに同一ではありえない。しかし、切り離せるものでもないで
しょう。
また、このkawafujiさんの論点は、本人が、そのつもりで書いたか
は、解りませんが、国際問題、人道問題、社会問題に関係しています。
この論理の正しさを、肯定するなら、それは、そのまま、セクハラなど
の国内での女性差別問題に発展するという効果を、全面的に肯定する
ことにも、なりうる内容では、ありませんか。ゴッチャにした、印象
がするのも、そのせいです。しかも、この論点で、比較されている国は、
ドイツです。それを、中国に転化して答える。この姿勢自体、不誠実
です。中国の人にも、無礼極まる言動です。
さらに、「もうすこし、世界を知って、日本との比較で、」などと、
ありますが、ちゃんと他国に対して、調べもし、比較もしている人に
いう台詞ではありません。売春をどこでもあるといってしまうのは、
女性差別だということが、わからないのですか。
「日本人は信頼をあまりうらぎることもない。」とは、明らかに、
日本人の視点での、身勝手な見解です。
他国の人からは、そう見てない人も、かなりいるのですよ。
貴方のkawafujiさんへの、コメントは偏見に満ちたものでした。
よく、お考えになってください。
                        K.O
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(Fのコメント)
 文章での議論は、現実の事実や歴史の事実、もしくは論理で戦うもの
です。議論上に、感情を入れると、議論ができないですよ。
売春は、女性差別であるという意見はわかりますが、どこでもあるのは
事実ですから、その事実を指摘してはいけないということでは、議論が
できません。ロンドンでもニューヨークでもインドでも中国でもどこでも
売春は現にありますよ。この対策はどうするかの議論ならできるのです
が、指摘がいけないというのはおかしいと思いませんか??

 日本人は、割かし信頼感があるのも、私が20年以上海外ビジネスで
体験した事実です。もし、身勝手というなら、反対事例を出す必要が
ありますよ。中国人に騙されたこともありますし、韓国ではひどい目に
会いました。米国とのビジネスも、非常に苦労します。米国人は宣伝が
上手いが、いざ使うとなると、ほとんどできていないことなど、日常
茶飯事です。その点、日本の企業はある程度信用できます。

 なんで、他国の事実を比較のために使うのが、無礼極まる言動になる
のか、もしそうなら議論ができませんし、言論の自由が無くなります。
逆にどうして、自国に対しては無礼極まる言動がいいのですか?

 ドイツですが、ドイツが反省しているのは、ユダヤ民族のホロコ
ーストだけですよ。そうしないと、ヨーロッパは、特に独仏は、有史
以来、何十辺も侵略したりされたりしているため、反省が両サイドに
なるためです。第2次大戦だけの問題ではなくなるからですよ。

 もう少し、冷静になって、相手の分かる論理と反証となる事実を
整理してから、文章を書きませんか。そうしないと、わからない。
この文章も、怒っている感情は伝わりますが、論理が明確でないため、
どうしていいのかわかりません。

認識している事実が違ことを、指摘してはいけないというと、これも
議論できなくなりますよ。書いてあること以上に推論することは
できないので、相手に推論させずに、その推論して出てくることも
書いて欲しいですね。

今回は、反論というより、文章での議論の方法を述べました。

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