YS/2000.03.25 もっとも相応しくない方々のもっとも「らしくない」法案が大詰め を迎えている。 自民、自由、公明の与党3党による『循環型社会基本法案』である。 この法案は廃棄物の発生を抑制しながら再利用化の定着を目指すも のだ。 通産、農水など各省庁のそれぞれの所轄領域ごとにまとまりなく存 在しているリサイクル関連法を統括する基本法として、与党3党が 昨秋からプロジェクトチームを設けて検討してきた。 当初遅くとも3月上旬をめどに法案をまとめる予定であった。 しかし案の定、法案提出を直前に控え足並みが乱れている。 自民党は「理念を中心に書き込むべきだ」との抽象的な内容を主張 、これに対し公明、自由両党は「実効性の担保を盛り込まないと意 味がない」と反発している。 20世紀は「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」に支えられた経 済社会であり、今世界的にその愚かさに目覚めつつある。特にこの 国においてはその国民性を犠牲にしてまで貪欲に疾走してきたが、 バブル崩壊のつまずきでようやく気付き始めている。 「夢よ再び」と浪費を煽る政策形成者達にとって矛盾する法案であ るだけに足並みの乱れは当然の結果かもしれない。 それにしても一体どれだけの人がこの法案を知っているんだろう。 日本の未来に大きく影響するテーマだけに世論の高まりを期待した い。 市民フォーラム2001ー循環型社会基本法案の開かれた論議を求める 意見 http://www.jca.apc.org/pf2001jp/iken-etc/jyunkan-syakaihou.html 学びと環境の広場 http://www.kcn.ne.jp:80/%7Egauss/index.html 「循環型社会基本法」制定に際し徹底的な国民的議論を求める緊急 声明 http://www.kcn.ne.jp:80/%7Egauss/epr/alert.html 自民党案 http://www.kcn.ne.jp:80/%7Egauss/epr/ldp_bill.html 公明党案 http://www.komei.or.jp/syokai/siryousitu/000301junkanzenbun.htm 環境庁 循環型社会基本法の制定について http://www.eic.or.jp/ =============================== (Fのコメント) 米国では、循環型社会を実現する意欲はほとんどない。それに比べ て、日本の江戸時代が循環型社会であったため、日本の皆が循環型社 会のイメージを掴みやすい。よって、日本が世界の先頭を切って、 循環型社会を切り開く必要があると思います。経済的にも成り立つ 可能性が出てきているのです。自然力の利用として風力発電など 日本は江戸時代に1つの文化的、社会的な価値観としてのピークで あったと感じる。この循環型社会は地球が閉鎖系であるという意識か ら生まれたもので、江戸時代、日本が閉鎖系としてどう生活したかの 方法は非常に参考となるはずです。 ヒントとして、 1.紙は木からではなく、多年草から作る。 2.いろいろな回収業者が、生産業と一体化している必要がある。 製品を作る時から、回収のことを検討する必要がある。 3.物は直して使うことが主流になる。リニューアル市場がメインと なる。特に家、ビルなど。 4.人口減少となるため、家等も代々使うことを考えて、ゆとりを 持つ必要がある。家庭環境の変動に対応できるようにする。 基本的には、2050年になると、1億人以下になると統計上は なっている。家の面積は増加するはず?? 江戸時代の価値 F/1999-8-7 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/edo.htm