2577.新渡戸稲造のセミナー



新渡戸稲造のセミナーにYSさんから勧められて、出席した。
                           Fより

1.新渡戸稲造について
新渡戸稲造は南部藩士の子供と生まれ、1900年に「武士道」を
英語で出版した。この「武士道」が欧米で有名になり、日本でも紹
介された。この新渡戸は米国のジョンス・ホプキンス大学に入学し
て、そこでクエーカー教徒になる。
米国のメリー・エルキントンと結婚し、台湾の糖業を改良して、
国際連盟の事務局次長になる。昭和8年没。

明治政府からすると賊軍である南部藩に生まれて、廃藩置県でリス
トラされ、海外に活路を見出した。クエーカー教徒に新渡戸が入信
したが戦前の日米関係を心配して、太平洋調査会を作り、米クエー
カ教徒と日本を結びつけた。クエーカ教は絶対平和主義者であり、
平和憲法はクエーカ教の考え方に即している。第2次世界大戦後、
天皇を助けるために、クエーカ教徒と新渡戸の弟子達は、天皇の象
徴性と平和憲法を作った。フーバー大統領とニクソン大統領はクエ
ーカ教徒であり、クエーカ教徒は共和党の保守的な考えを持つ人た
ちである。

このため、GHQ民生局左派が平和憲法を作ったという神話がある
が、大間違いである。

キリスト教徒たちは日曜日に教会に行く。この教会でヨコの結び付
きができている。日本は会社だけのタテの結び付きしかない。ここ
に米国との違いがある。という議論になった。
盛岡から新渡戸財団の吉村さんとYSさんが講演した。

2.参加者
この会は萬晩報の伴さんが会長の国際平和協会の主宰だったために、
萬晩報の通信員が多数、来られていた。伴さんのお姉さま、Oさん
、YSさん、南米のギニアから斉藤さん、ワシントンから中野さん
などである。盛会であった。

斉藤さんによると、ギニアにも2005年から鉄、ボーキサイトな
どの資源を目指して、世界からメジャー企業が参入した。特に中国
の進出が激しいとのこと。斉藤さんのお話が面白かった。山手線内
の3倍の広さが自分が持つ金鉱山の鉱区で、電気、水道などを全て
自分で作り、村の人のために診療所も作っている。近くの飛行場か
ら300Km以上も離れている。その地域では王侯貴族のような生
活をしているようである。地元民からも尊敬もされているようだ。


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