1858.日本の将来



Fさん へ

12月25日のコラムを拝見致しました。Fさんの意見に大賛成です。
私は国粋主義者では有りませんが、中国との戦略的方法論として核
ミサイルは持つべきという考えです。日本は核を何時でも作れると
いう声明は必用だと思います。平和の均衡を保つには核武装をしな
ければ日本は何時も話の外です。

政治家が何時も国益を考えて諸外国と折衝しているとは思われませ
ん。日本の総理も新左翼的考えで国を賤しめ日々国力を落としてい
ます。国民の意識を大きく変えなければ出来の悪い人間ばかりが
大手を振って国力を落としている現状をFさんはどの様にお考えで
しょうか?
日本人は一昔前世界の人間のお手本だと云われてきました。今は芯
からモラルも無く利己的人間ばかり増えて、この儘の状態が進むと
日本はどうなってしまうのでしょうか。
Fさんの未来の日本の展望をお聞かせ下さい。
お返事をお待ちしてます。
鈴木 麗加
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(Fのコメント)
左翼は悪平等主義で日本の教育をできない人間に合わせて、日本人
の能力開発を遅らせて日本を潰し、右翼は無用な中国との敵対関係
で緊張感を作り、核ミサイルで日本人全員を滅亡させようとしてい
る。

どちらの陣営も知力を傾けて日本を守るという気概がない。このよ
うな反知性主義が、日本の力を貶めている。単なる労働力は中国人
やベトナム人を使えばいいのであって、日本が生き残るためには知
性・知力を増強するしかない。

それも、全分野で知力を高めることが必要である。特に国際関係を
論議するなら、欧米、特に米英リアリスト・ネオコンやイスラエル
の動向や経済系では欧米メディアの経済評論を見てから評論するし
かない。これをやらずに左右両陣営ともに感情論で議論しているの
が、日本をダメにしているようです。

日本の針路は、明確である。知性・智恵を高めて付加価値の高い製
品・サービスを作って、世界に売り出すことです。宮崎駿のような
劇画の映画を作ることであり、液晶テレビやDVDレコーダやその
他の製品を生み出すことです。それも高級品やそれを作る工作機械
をも生み出すことです。村田製作所や信越化学などのような優秀な
部品も付随して作ることです。これしかない。このような産業への
転換も早くするしかない。

そのためには、英数理に優秀か創造性豊かな子供を教育して多く作
ることです。ゆとり教育ではなく、あくせく教育をするべきである。
学力の差で小学校から能力別学級にするべきである。

日本国内ではなく、世界で勝負する日本人・日本企業をどれだけ多
く輩出するかで勝負が決まる。そして、同時に日本の国際化も必要
になります。FTAでは労働力の国際化を推進するしかない。足り
ないスキルは知的労働者も入れることが必要です。このため、国際
金融を強くするためにユダヤ人を導入することを提案している。

このように、日本の体質を変化させるためには、制度や仕組みを国
際化する必要があり、この変革をするのが小泉政権の使命のはずで
す。政治制度・社会制度の日本的な(平等主義を残した)欧米化で
しょうかね。しかし、当初はこの目的が明確であったが、現状は、
どうであろうかと反省してほしいものですね。

その意味では日本はグローバルスタンダード化した方が得な位置に
いることを理解して、世界と向き合うことが重要なのです。この部
分で閉鎖主義・国粋主義の人たちとは大きく違うのですね。

もう1つ、石油外交ではどうエネルギーを調達するかを考えないと
いけないと思っている。水素エネルギーをといっても、十年以上研
究開発が必要であり、当分石油に頼るしかないのが現状ですが、こ
こでも反知性主義では、現状を無視した論議をしている。

この石油の調達は、中東だけではなく、ロシアも視野に入れる必要
があると、これも数年前から言い続けている。特に中東戦争の行方
が不透明になっている。中東石油がどうなるか分からない。このた
め、ロシアとの友好関係を作るためには2島返還でいいではないで
すか??
もし、今回2島で済まさないと、永遠に返還はありえないことにな
る。

国際関係では、現状が優先するのですよ。イラクが昔はクエートも
領土であったから侵略しても国際法上問題がないと言って、侵略し
たが、世界はそれを許さない。国際法では、現状の姿を優先すると
いうルールがあるためです。このため、ロシアが返還しないと言え
ば、軍事的に取り返される以外返還をしなくていいのです。この当
たりの国際法を知らないで感情論で、これも国粋主義者は騒いでい
る。現在、一番国益を台無しにしている人たちである。

中国とロシアを敵にして、戦争をするようなバカたちとまともな議
論が出来ない。もし、中国と戦争をするなら、ロシアと中国の分断
を図ることが重要であるという戦略学も知らないような人たちに
国際論を論議する資格はないし、このような人たちを国際外交に関
与させること自体がおかしい。中国と戦うのであれば、ロシアとは
友好関係を築く必要があるのです。

私は日米関係を優位にした全方位の友好外交するべきと言っている
のですが、どうしても無用な戦いを中国ともロシアともしたいのが
国粋主義者のようですね。とうとう中国とロシアが組んで反米体制
にする動きが出てきたよ。東アジアでは反米日でもあるのですよ。

国益をこれだけ阻害した国粋主義者を外交論議から追い出してほし
いものである。素人は感情的議論になるため、外交で必要な権謀術
策ができない。逆に世界から陰謀を仕掛けられている。惨めな状態
に日本外交はなっている。

しかし、日本の将来はすばらしいはず。日本人は知能も高いし、信
頼感もあり、団結力も高いために、日本が世界を指導することにな
ると見ている。
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Russia and China plan war games  
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4128337.stm

Ivanov (right) has just returned from defence talks in China 
Russia and China - former Cold War foes - will hold 
an unprecedented military exercise in the second half of 2005. 
The war game, involving naval ships and aircraft, will take place 
on Chinese territory, Russian Defence Minister Sergei Ivanov said. 

China has become a major market for Russian weapons. 
In the past five years these exports have risen to $5bn. 

Russia and China have developed what they call a strategic 
partnership since the end of the Cold War. 


Russia will not bring large numbers of servicemen to 
the exercises, but mostly state-of-the art weapons, 
including submarines and probably strategic bombers, 
Mr Ivanov was quoted as saying. 

Main supplier 

Russian observers say that China gets half of Russia's 
weapons exports. 

Mr Ivanov visited China earlier and described his 
discussions on Russian weapons deliveries as 
"record-breaking". 

Moscow and Beijing share the concept of a multi-polar 
world - opposing what they see as US global dominance. 

Mr Ivanov said that in 2005 Russia would also hold joint 
exercises with other former Soviet countries, 
Nato and, separately, with France. 
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推薦本     YS
アメリカ 過去と現在の間
古矢 旬著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004309123/kokusaisenrya-22/

■目次
はじめに 
I  ユニラテラリズム――アメリカ対外活動の論理 
1 孤立主義と国際主義
2 理想主義と現実主義
3 ブッシュ的ユニラテラリズムの条件
II  帝国――普遍国家の逆説 
1 「帝国」の原型――フレンチ・インディアン戦争以後
2 「帝国」と「国民国家」の間――膨張の一九世紀
3 「海洋帝国」の出現――米西戦争以後
4 「帝国」の逆説――冷戦と二つの戦争
5 「帝国」の行方――9・11事件以後
III  戦争――軍事組織とデモクラシー 
1 憲法と戦争
2 民兵から常備軍へ
3 「帝国」の軍隊
4 新しい戦争
IV 保守主義――「ネオコン」の歴史的文脈
1 リベラル社会における保守
2 競争社会と保守主義
3 アメリカ保守主義の誕生
4 保守主義の将来
V  原理主義――アメリカ的思考のパターン
1 アメリカ理解の鍵としての原理主義
2 キリスト教原理主義の起源
3 政治化する原理主義
4 アメリカ的思考様式とは何か
あとがきにかえて
参考文献 
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Reply 最後の審判か?? 東京人  
   
 死者1万3300人超す…スリランカなど非常事態宣言

 インドネシア・スマトラ島沖の地震から一夜明けた27日、津波
に見舞われたインド洋沿岸各国では懸命の救出作業にもかかわらず
、犠牲者はさらに増え、AP通信が伝えたところによると、死者の
総数は少なくとも1万3344人となった。

 スリランカ南端ハンバントタとタイ南部のリゾート地プーケット
では邦人が巻き込まれ死亡したとの情報がある。本紙の調べでは、
27日午後1時現在、プーケットやモルディブなどへの邦人旅行者
のうち、32人の安否が確認されていない。

 通信が遮断されている地域の情報が入るにつれ、今後、さらに被
害状況が拡大する恐れがある。米地質調査所は、地震の規模をマグ
ニチュード8・9から9・0に修正した。

 AP通信が地元当局などの数字としてまとめたところによると、
死者数はスリランカで少なくとも6090人、インドネシアで
4448人、インドで2284人、タイで431人などとなってい
る。

 サンゴ礁のリゾート地で知られるモルディブや、インドネシアで
も最も被害がひどいと見られるナングロアチェ・ダルサラム州など
では、電話や交通網が寸断されているため被害状況の全容が判明し
ておらず、犠牲者数はさらに増える可能性がある。

 スリランカとモルディブ両国政府は26日、国家災害非常事態宣
言を出した。

 一方、国際社会の救援の動きも本格化した。日本がスリランカに
医療チームを派遣するのをはじめ、欧州委員会は被害者向けに300
万ユーロの緊急援助を拠出すると発表。米政府も「あらゆる適切な
支援を行う」と表明、英国もインドネシアなど被災国に援助を申し
出た。

 国際赤十字社・赤新月社連盟は650万ドルの緊急支援を国際社
会に呼びかけた。
          ◇

 【ニューデリー支局】スリランカ南部のハンバントタで邦人とさ
れる遺体が収容されたとされる情報について、スリランカの首相秘
書官は27日、国立公園のある南部ヤラで「22人の日本人旅行者
の遺体を発見した」とロイター通信に語った。ヤラに団体旅行客が
いたという。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
最後の審判神話に出てくる大津波のような津波だったような気が…
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 久しぶりです、皆さん。    コスモス
メルマガの、「北朝鮮情勢と東アジア」を読みました。

「米国は北朝鮮にあるウラン鉱山を手に入れるために」とあります
が、それを含んだ、あるいは示唆する記事がありましたら、御教示
願えませんでしょうか。 
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コスモスさん、お久しぶり〜。   YS

おそらく私からの情報も反映されているようなので、
参考になる記事を入れておきます。

なお下の記事の内容は1991年に韓国に亡命した高英煥の当時の
証言とほぼ一致しています。

北の良質なウラニウムが核開発を保障
(ソウル=連合ニュース)キム・サンファン記者 
http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/apr2001/0410200103.html

北朝鮮、2カ所にウラン精錬施設と韓国報道
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt58/20021017D2MI02U717058001.html 

でも僕は本丸はウランではないと思うよ。
もっと重要なものがあるんですわ。

歴史をみればわかることだけど、米国は日本も使って間違いなく
「それ」を取りに行く。
中国は必死で阻止しようとするだろうね。
だからやはり衝突する運命は避けられないと思う。 
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Re:ひさしぶりです コスモス
YSさん、お久しぶりです。未だに細々と国際情勢の情報収集して
ます。

 半島に有力なウラン鉱がある、という情報は、下記の油田記事同
様、その「規模」については眉唾にならざるを得ません。
すでに世界にある既存のウラン鉱を抑えている国際メージャー以外
のルートを押さえたいという事情もあるかもしれませんが。

(引用開始)

韓国南西部の黄海(コウカイ)沖に大規模な油田がある可能性が民
間企業の調査で出てきました。

 調査をしたのは、韓国とロシアの石油探査会社の合同チームです
。衛星写真と独自の測定分析技術を組み合わせて調査したところ、
韓国西海岸の群山(グンサン)沖およそ40キロの海底に大規模な油
田の兆候を発見したとしています。埋蔵量はおよそ87億バレル、韓
国国内の石油消費量の10年分にあたるとみています。これが事実な
らば、韓国で初の大規模油田の発見となります。

 一方、韓国政府は「調査の中身がよく分からず、試し掘りもして
いないようなので、現段階では評価できない」と話していて、慎重
に対応する方針です。

ソース:ANN(テレビ朝日系) Yahoo動画ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20041110/20041110-00000002-ann-int.html
http://www.yahoo.co.jp/

 (注意 すでにgoogle内にもキャッシュは残っていないよ
うです。この記事引用は2ちゃんねる 東アジアニュース板からの
ものです。)


 ここからは、YSさんだけに申し上げているのではなく、独り言
だとお考え下さい。


 もちろん国際的な核管理のために、半島のウラン鉱を抑える必要
はあります。アメリカや中国が「核兵器を作るために」半島のウラ
ン鉱を押さえるのではなく、核管理のために抑えるのであれば、そ
れは共同で出来るのではないかと思います。というより、中国側か
ら内密にアメリカにそれを打診するという先手を打つのは戦略とし
て賢いのではないかと。

 半島、特に韓国は、アメリカからの支配から逃れるために嫌われ
ようと必死で努力し(最近のニュースを見れば分かります)、ある
いはそれが彼らの気質であるのかもしれませんが、その動きを助け
るために、欧州の援助が「中国への兵器禁輸解禁」のように半島を
助けるように動くなら、それは日本としては手放しで許せるもので
は断じてないと思います。勝ち馬はどう見てもアメリカですし。

 今夜の独り言はここまでで。

 P.S.
 Fさんへ。
 言わでものことを書きますが、朝鮮日報の記事は、話半分に読ん
でおくのが一番かと思われます。もっと言うなれば(・∀・)ニヤニヤし
ながら読むのが一番かと。 
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吉田茂の中国観 カラフト   2004/12/26 11:02 
   
 同じチャイナスクールでも今とはだいぶ違いますねぇ。

吉田茂の中国観

「この間のパーティでネ、いってやりましたヨ。あんた達が間違っ
たんだ。だいたい甘い態度をとるから今のようなことをする。シナ
が四億も人間がいて大事だからかえっておく病に出る。いくら四億
いても一人一人がゼロなら四億いてもやはりゼロですヨ。」

「中国は偉大な国家であり、中国人は偉大な国民である。しかし中
共とか中共人とかいうものは認めない。中国人は外部から入って来
るものを必ず同化するのだから、共産化した中国とか中国人とかい
うものは、ほんの一時的現象で、これをあたかも半永久的なもので
あるように扱うのは誤りである。
 次に、日本が中国大陸に窓を閉ざしている結果、日本がアジアの
孤児になるなどというのは退嬰的な考え方である。日本は東南アジ
アの諸国と経済的にも大いに手を結び、中国大陸とその国民とを、
共産主義から引き離すという決心と方途を持たねばならぬ」

大森実「戦後秘史10巻 大宰相の虚像」
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吉田茂と岸信介            YS
こういう見方もあるかもね。

『日本人の大半は、遠く太平洋を隔ててもアメリカは隣国という意
識だったが、アメリカ人からすれば、日本は中国とソ連の隣国であ
ることのほうが現実感があったわけだ。(中略)だからこそ戦後、
アメリカはマッカーサーを日本に配置したのに、今度はマッカーサ
ーまで信用できなくなったのである。太平洋は疑心暗鬼の大洋だっ
た。
 さらに、だからこそ、ダレスは対日講和会議には、北京も台湾も
呼ばなかった。日本の侵略の犠牲になった国々であるにもかかわら
ずである。吉田はかねがね「中共」との通商を切望していたから、
講和会議に呼ぶことで、ダレスは「枢軸」の形成を恐れたのである
。鳩山が日ソ復交に打ち込むと、アメリカ人の中には日本がソ連と
の講和をだしにアメリカ側と有利な安保条約を締結しようとしてい
ると疑う者があり、ダレスは日本が米ソを一層争わせて漁夫の利を
得ようとしていると恐れた。それが怖いので、アメリカは自国を日
本製品の市場として過度に開放、他方では日本の保護主義を大目に
見たのである。米側のこの恐れを最大限に利用したのが、吉田だっ
たが、岸は鮮明に反共政策を打ちだした点では、底の浅ささを露呈
したと言える。ともかく米側の「モスクワ=北京=東京枢軸」形成
への恐れが、ニクソン=キッシンジャーによる米中復交で土壇場ま
で日本を蚊帳の外に置き、吉田の弟子である佐藤栄作首相をコケに
する結果を生んだ。』

以上「日米外交の人間史―黒船から経済摩擦まで」越智 道雄 (著) より
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121501101/qid=1104036349/sr=1-11/ref=sr_1_2_11/249-9944080-8764312

『自民党の連中は、アメリカが中国は危ない敵であると考えている
のに影響されすぎていた。中国そのものに対する感情ではなくて、
アメリカの中国に対する感情で動いていたわけです。滑稽だった。」

以上「昭和史への一証言」松本 重治 (著) より
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620305286/qid=1104037012/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/249-9944080-8764312 
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Re:吉田茂と岸信介 カラフト   

そういう見方もありかな。

天木直人『さらば外務省』や深田祐介・古森義久『アジア再考』を
読むと、外務省はまともな外交ができないシステムになっているよ
うですね。受身になりがちな姿勢もそのあらわれではないでしょう
か。燃費の悪い旧式エンジンのようで、いくら税金をつぎ込んでも
、成果がない。オーバー・ホールが必要だと。

日本にも今の駐日中国大使くらいの切れ者を駐中大使に起用するべ
きだと思うのです。その際は別に官僚出身でなくともよい。中国・
台湾両方を熟知し、攻めの外交もできる人物ならば。 

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核武装論再燃         YS 
こうした見解を利用することはできるが。。。

Japan emerges as the "one credible candidate to supplant 
the United States as regional stabilizer." 

Not All Nuclear Is Bad
December 21, 2004
by Ted Galen Carpenter
http://www.realisticforeignpolicy.org/archives/2004/12/not_all_nuclear_1.php

The Korean Conundrum : America's Troubled Relations with North 
and South Korea
by Ted Galen Carpenter, Doug Bandow
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1403965455/qid=1104018413/sr=1-23/ref=sr_1_2_23/249-9944080-8764312
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/1403965455/104-1266209-5293516?v=glance

Asia and Pacific
By Lucian W. Pye
From Foreign Affairs, January/February 2005
http://www.foreignaffairs.org/20050101fabook84152b/ted-galen-doug-bandow/the-korean-conundrum-america-s-troubled-relations-with-north-and-south-korea.html?mode=print

The Korean Conundrum: America's Troubled Relations with North 
and South Korea
(Palgrave Macmillan, 2004)
BOOK FORUM
Wednesday, January 12, 2005
12:00 PM (Luncheon to follow)
http://www.catoinstitute.org/event.php?eventid=1736

「韓日の核武装も許すべき」
http://japanese.joins.com/php/article.php?sv=jnews&src=nk&cont=nk0&aid=20041224162537500

「北核解決に向け韓日の核武装許可すべき」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/12/24/20041224000072.html 

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覇権は、生物的な本能じゃろうか 虚風老   
   
 派遣、、、いや間違った<覇権>というもの自体を考えてみる必要
があるのう。

生物の生態的に、同じ空間と同じエサを必要とする個体・集団は覇
権を目指すという、一見まともそうなドグマがある。(それは、生
物はその種と、生活圏を拡大するという思い込みがある。)
ところが、比較的優位にある先進国諸国で、出生率は低下している
というが、これはなんじゃろう。。

少子化というのは、空間内に存在できる密度の上限を認知している
からではないのかね?

しかし、経済システム=社会システムは、その構造に対応していな
いわけじゃ。
そもそも、資本主義というのは、常に拡大していなければ、うまく
まわらないじゃよ。
<常に拡大する>このことがもつ矛盾を考えてみたほうがいい時期
にきているんじゃないかの。

(わしらは、シャーレの中の細菌と同じなのかねぇ〜?)

覇権、、、、これは、日本には選択しえない戦略・体制でじゃね。
米国の経済は世界覇権でもっており、中国は、東南アジア・インド
と連携すれば地域覇権がとれる。(中国の低落は、ここ2,300
年であり、石原の言うような成り上がりではない。常に帝国であっ
たわけじゃ。そういういいかたをすれば自意識の憤懣を満足させる
だろうが、認識を過たせるわな。
また、ユーロ圏も過去に一体性があり仏には中華思想がある、また
ロシアも一度は地域覇権国家であった。−これは完全に崩壊しつつ
あるが)

覇権国家とそうでない国がとるのは合従連衡でありヨーロッパは
それを目指し、また覇権国からみれば、最善なのは分断統治である
わいな。
米国は、忠実にその戦略を遂行しているといえるじゃろう。

なぜ、国は覇権を求めるのじゃろう。
<覇権>がもつ利益をもう少し具体的に説明したほうがええかもし
れんの。基軸通貨発行益とかね。

しかし、日本は、力学からいって、覇権を追求したり、持ちことが
できない。その日本が国益とできるのは、世界が安定していること
であり、バランスがとれていることにあるんじゃ。

米国では、自分のコントロールが効く限り、ビジネスとして<不安
定>を創出し、戦略とできるが、中東では、完全にヘタをうった。
ここでは、ネオコンの希望と読みが間違いであり、リアリストの勝
ちじゃろう。
リアリストとして、収拾が読めなければ、この闘いは負けじゃね。
(ここでは正義なんてかんけいないわの)
そこから、身の振り方を導き出すことじゃね。

                   虚風老
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Re:覇権は、生物的な本能じゃろうか      とら丸   
   
樹木にたとえると、大きな木はいっぱいの光をうけて、さらに大き
く育ちますが、同時に強い横風をうけて倒れる確立も高くなります。

米国が独立した巨樹であるとしたら、EU諸国は多層的な林相からな
る森林でしょう。

大風が吹けばさきに独立した巨樹がたおれる可能性が高いと思われ
ます。ソ連がこの例であり、ソ連という大木の周辺マント群落の生
育不全による環境変化と、軍拡競争という大風でソ連は倒れたので
す。中国もそこのところはよくわかっていると思います。

そして日本は韓国・台湾などとともに米国の巨樹の外縁部でマント
群落というところでしょうか。マント群落はまた他の林相との接点
でもあり、たとえば広葉樹林と杉林が直接接することはできないで
しょう。

すなわち日本や韓国は米・中国が共存するうえで、必要なのです。
逆に両陣営が敵対した場合が、まず直接の戦場となるマント群落が
壊滅的穂外をこうむります。そして林相の本体は適当に手打ちをす
るのでしょう。

この状況から米・中両国としては将来的には中立的な朝鮮統一国家
の成立が最良の策でしょう。金政権は中国もしくはロシア亡命でし
ょうか。

政権交代後の北朝鮮治安維持には中国が行うしか方法がないが、
しかし政権安定後の北朝鮮は中国・ロシアと韓国・米国及び日本と
の経済交流の開放市場として、北朝鮮の経済的自立を達成し、その
後韓国と併合という段取りになるのでしょうか。 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 せめて、人為的な大災害だけは防ぎたいわいの。 虚風老
   
>この状況から米・中両国としては将来的には中立的な朝鮮統一国家
>の成立が最良の策でしょう。金政権は中国もしくはロシア亡命でし
>ょうか。

政権交代後の北朝鮮治安維持には中国が行うしか方法がないが、し
かし政権安定後の北朝鮮は中国・ロシアと韓国・米国及び日本との
経済交流の開放市場として、北朝鮮の経済的自立を達成し、その後
韓国と併合という段取りになるのでしょうか。

とら丸殿。
実利と、現実性を考えれば、そこにしか落とし処はなかろう。

戦略では、あまりに感情面に引きずられることのないように望みた
いの。(軍事的な発動は後戻りがきかん。論理も全部ふっとばして
しまう。)そして、解決すべき重要度順位を間違わないことだと思
うの。

                  虚風老
大地震・大災害は、人々のささやかで、切ない生活を根こそぎ奪っ
ていく。せめて、人為的な大崩壊を、でたとこまかせで引き起こさ
ないことを望むの。


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