1178.ユビキタス社会の構図4



省エネもユビキタス技術で可能になる。  Tより

イラク戦争も間近でエネルギーの効率的な使用等で省エネ化を考え
る必要になってきている。この効率的使用を実現するのが、ITを
用いた情報の分析によるのでしょうね。情報収集のため計測機器や
センサなどを繋げるのに、機器の標準インターフェースが必要であ
る。

電力使用の量は利用形態や機器の特性により違うが、デマンド制御
といって契約電力より小さくするために、空調機のON、OFFを
して細かく実施して契約電力量の範囲におさめることをビルの制御
システムではしている。

しかし、ICタグやカメラで、その部屋にいる人数が分かれば、最
適制御のやり方は変化する。ビルでは今、オシュレット利用に伴い
、お手洗いで使用する水の温水化が進んでいる。この温水は、事前
に暖めている。この電気料は無視できない。部屋在室人数が分かる
と、この温水利用量がだいたい推測できため、余分な温水の暖めを
しなくなる。また、人数がわかれば最適な空調にできる。人がない
所では、空調をしないで済む。

また、太陽光がビルに差し込む熱量が大きいと空調の使用電力は大
きくなる。このため、太陽光の熱がビルに入らないような材質やブ
ラインド制御が重要になる。また電力計でビルの各所のデータを集
めると、暖房と冷房を同時に動かしているなどの問題点が摘出され
るようである。これを解消するだけで、大きな電力量の改善になる
。外気との温度差がないときは、外気をいれるだけでいい。

また、ビル群の電力使用の平準化や広域デマンドなど、多くのビル
制御を同期させて、ロードバランスを平準化すると、発電効率は向
上するため、安価なことになるはず。電力自由化が待たれることで
あるが、ユーザはこのような設備をすると、大変お得な料金になる
ようだ。これもインターネットと機器のインターフェースが標準化
されていれば、可能なことになる。電力自由化が前提であるが、
いろいろなことができる。

このほか、高寿命蓄電池で夜間電力を貯めて、昼間に利用するとか
自動電圧調整装置で100Vより高い商用電気の使用電圧を100
Vに下げるとか、使用環境に適した空調装置の選択、機械特性にあ
った電力利用とか、風力発電・太陽光発電の利用とそれらのエネル
ギー使用分析で、電気の使用量を下げることが可能になっている。

また、電力使用量の時間的変化がわかれば、それで最適な電力契約
にしただけでも20%以上の料金低減になることもある。
これもインターネットにより、ビルや家庭の電力を広範に収集でき
るようになったために可能となり、かつ省エネになるようだ。
もし、工場・ビルの電力消費量が増大しているなどでお困りなら、
相談に乗りますよ。

このようにFさんが「脱石油」を提唱しているようですが、省エネ
はユビキタス技術でもできるのです。

ユビキタス社会の構図を書いていると、企業はどれだけ早く価値を
生むかが勝負になっているように感じる。
企業が生き残これるかどうかはこの価値創造の早さによっているよ
うに思う。この早さを担保するのは企業の中にいる人間の個人的な
センスによる。それもその人の習慣が問われているようだ。

アイデアや新しい創造に習慣的に批判しかない評論家がいるが、こ
の評論家が大きな顔をしている組織は、皆のやる気を喪失してしま
うために、アイデアが出なくなるし、評論家の要求する膨大な資料
作りに時間を取られ、かつ判断をしないために早い企業価値創造が
できない。このため企業にとっては大きな損失になっているように
感じるが。


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