1169.米国の問題について



国際戦略コラム 御中
「今後の世界の動向について」

突然ですが、私がかつて所属していたキリスト教会は、いわゆる
「聖書主義」の一派で、『過去・現在・未来の出来事のすべてが聖
書に記されているとおりであり、とおりになる』という考え方でし
た。
一時ブームになりました「聖書の暗号」等、聖書の裏側を読むよう
なものではなく、新旧約聖書をそのまま読めばすべてわかる、とい
う立場です。
過去においてはもちろん進化論を否定していますし、「この世の誕
生」も数十億年前のビッグバンからではなく、約6000万年前(だっ
たと記憶します)である、と読み取ります。
余談ですが、恐竜の存在は聖書に登場しているとのことでした。
アメリカなどには「創造科学」という分野があって、聖書の記載内
容を科学で証明していく専門家の方々がおられるそうですね。
たとえばノアの大洪水以前には、大洪水を起こした水は地球を覆う
膜のように存在し(つまり「空」に浮かんでいた)
その水の層によって紫外線等の有害な物質が吸収(?)遮蔽(?)
され地上にあまり届かなかったため、400歳ぐらいの長寿もあり得
た、(聖書中にはそういった年齢まで生きた人物が登場します)
というふうに解釈するようです。
これで「海」をつくるほどの水がどこから来たかの説明もつく、と
いうわけです。

その調子で「今後」を読むとどうなるか、
1.まず、聖書に書かれている終末の描写の中には「アメリカ」と
思われる存在が見当たらないことから、アメリカは没落し、世界の
トップの座から遠ざかることになる。
2.それに代わって「ローマ帝国」の復活が見られるが、これは現
在のEUの延長と考えられるので、EUはますます統率されていき、強
大な国家の様相を呈するようになる。
 通貨が統一されたのはその一段階である。
3.キリスト教にとって非常に重要な中東の動向については終末が
近づくと中東和平は必ず確立されるが、アメリカが仲裁の音頭を取
っている間は実現しない。
等の答えが導かれます。
聖書には「いつ」ということが書かれていないので、近未来のこと
なのか現在とは全く無関係な遥か未来のことなのか、定かではあり
ませんが、現在の世界の動向を注意深く見ていると終末は近い、と
いうのがその教会の捉え方でした。

私自身は聖書を通読するにも一苦労で、内容を理解するとか
ましてや世界情勢に照らして読むような知識も実力もなく、
単に牧師や長老の解説を聞いて「本当だろうか」と思うばかりでし
たが、みなさまはいかが思われますか?
上記のような内容が書かれているのは聖書のどの個所か、と問われ
ると暗記はできていませんが
当時のノートを調べれば、●●書△△章■■節と書かれおり、根拠
は明らかにされています。

単なる狂信者の絵空事、と思われるならこのメールのことは忘れて
ください。もし、根拠についてはさておくとして、未来の展望には
一理あると思われるならコメントをいただけるとありがたいです。
                      やまなか
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(Fのコメント)
聖書をあまり読んでいないので、よく分かりませんが、黙示禄や
ノストラダムスの予言書を読んで、聖書の予言体系を心得ているつ
もりです。しかし、どちらにしても聖書を読んだわけでもなく、
やまなかさんほどには知りませんので、お教えください。

五島勉さんによるとアンゴルモアの大王は、911であると。
次は最後の審判、ハルマゲドンがどうなるかでしょうね??
こう見ると、米国とロシア・ドイツ・フランス連合軍の石油争奪戦
が裏にあり、それを中東で行っていると見たほうがいいと思います。
リムランド対ハートランドの戦いと見ることもできる。この場合、
軍の移動効率はハートランドサイドが断然優位であり、かつ長い国
際的合意を積み上げた歴史上で培われた国際法上でも米国の行為は
許しがたい違法行為である。この違法性を緩和するのが国連安保理
の決議であるが、それをしないで戦争行為に至ると、世界世論は許
さないはず。カトリック教ローマ法王も反対している。この影響は
大きい。このためベトナム戦争の再来になると思うがどうであろう
か??

この過程で、米国の没落がある十分ある可能性を感じますが??
そうすると、フランス・ドイツ・ロシアを中心とした欧州帝国が再
度、力を持つことになるように思う。
この欧州覇権確立の準備を日本はするべきである。フランス・ドイ
ツ・ロシアとの友好関係を増進する必要がある。特にロシアでしょ
うね。昔からロシアと友好関係を構築するべきと主張している。
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Fさん、はじめまして、椙山と申します。

No.1129のイラク戦につきましてご教授お願い致します。

>米国経済はITバブル崩壊が激しく、20分1以下に主要銘柄がな
>り、かつUNATED・AIR、エンロン、ワールドコムの倒産の
>ため、投資信託中心の米国銀行は大きく傷ついているのです。
>米国銀行が日本以上の不良債権を抱えているようです。このため、
>公共事業としての戦争が必要になっているためなのでしょう。この
>ため、負けそうな・被害の大きな面倒な戦争はしたくない。米国が
>絶対勝つ戦争をしたいのです。

 不良債権を抱えているために公共事業としての戦争が必要という
過程がよく解りません。不良債権→戦争の図式。国家最大の公共事
業=戦争、そして、お金が動くというようなことを聞いたことがあ
りますが、さらに不良債権を抱え込むといったことにはならないの
でしょうか。戦争はアメリカにとっては戦費の消費、利潤はどこか
ら生まれるのでしょうか。
イラクの石油なのですか。中途半端な知識で済みませんがどうぞ
よろしくお願い致します。
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(Fのコメント)
不良債権は銀行が機能しなくなる可能性があり、一番問題です。
企業は売れなくなると倒産しかないが、銀行は資金貸出の機能不全
が起こり、企業経営や経済に大きな負の影響を与えます。
また、米国の銀行は株式投資が可能であり、そこでの運用も多くし
ている。もしくは、ヘッジファンドのような資金運用会社に運用を
任せている。このため、株式売買価格の継続的な下落は、銀行を直
撃する。このため、政府は産業振興するべきであるが、産業振興完
成までの時期は、国家が比較的自由に経営を操作できる防衛産業の
株価を上げていくしかない。この防衛産業の利益を最大にするのは、
大きな戦争を継続的に行い、兵器を増産させることです。その後、
イラク戦争で、工場、橋、ビルなどが破壊される。

戦争後は、この復興で多くの供給が必要になる。このため、日本も
国際合意ができれば、積極的に参加するべきである。
イラクは石油が多く、供給対価は保証されている。このため、世界
経済活性化するためには北朝鮮ではなく、イラク戦争なのです。
このイラクの石油を米国企業が世界に供給するため、米国石油産業
の株が上がることになる。これしか米国・日本・世界の産業を復興
できないとブッシュ政権中核は思っている。私は経済的には米国の
いうとおりと思う。資本主義の利益拡大の結果、行き詰まり、最終
には破壊が必要なのでしょうね。しかし、そのために国際法を踏み
にじることはするべきでないと主張しているのです。


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