1165.北朝鮮問題の解決



米国はイラクを向いて北朝鮮問題に反応しない。この考察。Fより

米国は日本から金を毟り取るために、北朝鮮が利用可能である。
「軍事政策学とは何か」で述べたように、CSISは味方のソバに、
敵を作り、味方を自分の影響下に置く戦略を取る方が米国にとって
いいという。今回の北朝鮮問題は、これをまさに地で行っている。

日本は、米国から金を毟り取られるしかないのであろうか??
まず、北朝鮮のテボドン対策のためにとミサイル防衛としてのTMD
共同開発や米国製品販売を米国は日本に持ち出してきた。
このため、日本は北朝鮮のノドン・テボドンに反応しているが、北
朝鮮のミサイルや核に対して、中国も韓国もあまり反応しない。
日本からの要請でロシアは真剣に対応するが、中国は北朝鮮に対し
て、あまり影響力を行使しない。

もし、北朝鮮がテボドンの試射があると、日本と米国は、それが試
射か実戦か、分からないので、テボドンの基地を爆撃することにな
る。これは実質的な宣戦布告になるでしょうね。そうすると、ノド
ンや短距離ミサイルが韓国に発射されることになる。テボドン爆撃
は、引き続きノドン爆撃になるでしょうから、日本やグアムは射程
距離から外れることになり、韓国だけが大被害を受けることになる。

このため、北朝鮮戦争をした方が米国から金を毟られないため日本
は得で、イラク戦争で石油を獲得したい米国や中国・韓国は損にな
る構図がそこにある。このような構図から、韓国・中国は北朝鮮の
核やミサイルに反応しないし、反米と言い北朝鮮からの攻撃を受け
ないように行動している。

米国は北朝鮮がアルカイダと繋がっていることは十分知っているの
に、北朝鮮の核開発を放置するようだ。これはイラク戦争とリンク
しているため、米国本土をアルカイダが核攻撃する可能性を増加さ
せていることになる。米国の北朝鮮核開発放置は、見るからに世界
的にも危ない。一方、イラクは工場の設備監視が完璧であるために
、新しい大量破壊兵器の開発・製造はできない。査察でイラクは解
除されているのだ。しかし、米国は北朝鮮を問題にしない。

このため、日本が米国から自立して、北朝鮮の金正日政権と向き合
うことが必要になる。世界第2位の経済大国が軍事を米国に頼って
いること自体が、米国から金を毟り取られる原因なので、中国やロ
シアや韓国と協調して、北朝鮮と対応するしかない。日本の国是は
平和主義でしょうから、戦争はしたくない。もしそうなら、北朝鮮
の国民に対して、抵抗運動をしかけていくことしかない。その礎は
ある。朝鮮総連がその日本での反抗運動拠点として機能するはずで
あろう。敵であった将棋の車角の駒が日本の手に入ったと思えばい
い。それといつ盤面に打つかだ。

しかし、その前に北朝鮮の食料が尽きてきたために、韓国に攻め入
る可能性がでてきたようだ。もしかすると、イラク攻撃より前に
北朝鮮が問題になる可能性が出てきている。

軍事政策学とは何か
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/csis.htm
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日本は軍艦を北朝鮮沖に派遣の用意=核施設再稼働発表で――韓国
は重大懸念表明、米国は警告 
2003 年 2月 6日 

【ソウル6日】北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は5日、
核兵器用のプルトニウムを生産可能な核施設が電力生産を開始した
と報じ、凍結していた原子炉を北朝鮮が再開させたことを明らかに
したため、北朝鮮の核をめぐる緊張が一段と高まった。米国は核兵
器計画を放棄するよう要求し、韓国は深い懸念を表明、深刻化する
危機を憂慮する日本は2隻のイージス艦を北朝鮮沖の日本海に展開
することを検討していると伝えられる。

北朝鮮の発表はパウエル国務長官が国連安全保障理事会でイラクの
大量破壊兵器開発の証拠を開示するなど米国が対イラク戦の準備を
強化している時に行われた。ラムズフェルド国防長官は、米国がイ
ラクに没頭しているスキに乗じることができると北朝鮮が思うなら
間違いを犯すことになると警告した。米国は北朝鮮の核施設再稼働
の発表を恐喝と決め付けている。

韓国政府当局者は、北朝鮮が4カ月前から続いている核危機の解決
のために米政府が北朝鮮側の言う条件をのんで交渉に応じるよう要
求して、さらなる措置を取ってくると予想している。また同当局者
は、北朝鮮が近く、日本が懸念するミサイルの試射を再開する公算
が大きいと予想している。〔AFP=時事〕
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米国との全面戦争に備えよ=北朝鮮党機関紙 
2003 年 2月 7日 

【ソウル6日】6日付の北朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、同国
は米国との全面戦争に備えており、米が朝鮮半島地域に軍を増派すれ
ば先制攻撃も辞さないと伝えた。金正日総書記の側近の金永春総参
謀長は同紙で、約100万人の北朝鮮軍に対して、米帝国主義者との
最終的な対決に備えるよう呼び掛けた。

金永春総参謀長は、米帝国主義者との最終対決に輝かしい勝利を収
めるため、すべての面で北朝鮮人民軍の能力の増進を図るよう訴えた
。

これに対して、ホワイトハウスのフライシャー報道官は6日、「我々
はこれまで北朝鮮から多くのことを聞いてきた。米国は確固たる計
画を持って、不測の事態に対して十分に備えている」と述べた。
〔AFP=時事〕
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ノドン攻撃で死者は数十万人か=核・化学弾頭、東京標的なら
−防衛庁教官【時事通信】

防衛庁防衛研究所の武貞秀士教官は7日、都内の日本記者クラブで
講演し、北朝鮮の中距離ミサイル・ノドンの攻撃を東京が受けた場
合、核弾頭か化学弾頭が装着されていれば数十万人の死者が出ると
の見方を示した。また、天然痘などの生物兵器が都内でばらまかれ
るテロ攻撃があれば、東京の人口の4分の1から3分の1が死亡す
る可能性があると語った。「個人的試算」として明らかにした。 
(時事通信) 
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核の弾頭売ることも可 北朝鮮再稼動示唆に米国防長官(ASAHI)

 ラムズフェルド米国防長官は5日、北朝鮮が核施設の稼働を示唆
したことについて「憂慮すべき事態だ」と述べたうえで、「それが
事実なら、彼らは比較的短い期間で新たに核兵器を作るための材料
を生産することができる」と指摘した。さらに「その先は彼らの選
択だ。核物質を詰めた弾頭を他国に売ることもできる」と語り、警
戒感をあらわにした。 
 議会での公聴会後、記者団の質問に答えた。 

 また、国務省当局者は同日、「この行動は国際社会の要請を無視
するもので、北朝鮮の孤立化を進める」と非難した。 

(11:07) 
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2003年02月06日(木) 
米政府関係筋「北、テポドン試射濃厚」(SANKEI)
核問題、米の国連提起を警戒
 【ワシントン5日=古森義久】米政府関係筋は四日、北朝鮮が間
もなく数段階推進による長距離弾道ミサイルのテポドン2号の試射
に踏み切る見通しが強くなってきたことを明らかにした。北朝鮮は
米国側が核兵器開発問題を国連安保理に持ちこむことに強く反対し
ており、米側のその動きが表面化すればテポドン2号を打ちあげる
可能性が高いという。北朝鮮は二〇〇〇年九月ごろからミサイル開
発の継続にモラトリアム(暫定停止)を課した形となってきたが、最
近の中国やロシア駐在の北朝鮮大使の言明や平壌からの公式声明で
、ミサイル開発の再開とその試射をほのめかすようになった。

 米政府でもリチャード・アーミテージ国務副長官が四日の議会証
言の後、記者団に「次に起きうるのは(北朝鮮による)ミサイル試射
の脅しであり、その次は実際の試射だとの見通しはすでに何回も言
明してきたとおりだ」と語った。議会証言では北朝鮮がミサイルを
発射した場合には「主要な懸念の対象は日本」「米国に到達も可能
だ」と語っている。

 米政府関係筋も「北朝鮮がシアトル沖やアラスカに近い海域へ向
けてのテポドン2号ミサイルの実験発射で米国や日本への威嚇に出
る見通しが強くなっている」という予測を明らかにし、核問題をめ
ぐる米朝対決で自国の立場を有利にする北朝鮮の戦術を指摘した。

 同筋は「北朝鮮はとくに北朝鮮の核兵器開発問題を国連安保理に
持ち出そうとする動きを警戒しており、その動きが明確になるとミ
サイル試射が早まるだろう」と述べ、その背景として(1)北朝鮮は
核問題などをあくまで米国との二国間で交渉しようとしており、国
連安保理への問題提起で米国以外の多数の諸国を敵に回すことを嫌
っている(2)ミサイル試射は米国以外の諸国を国連での北朝鮮核問
題協議に対し否定的にさせる効果があり、北朝鮮はそれを狙ってい
る(3)北朝鮮は九八年八月にテポドン1号を発射しており、その後
の技術進展などを考えると、テポドン2号の試射の能力はすでに十
分あるとみられる−などという点を明らかにした。


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